浜口です。まずは今回も2週間ごとの定点観測を。前回の当ブログのアップ日(2022年11月21日)以降の「浜口流コア・サテライト戦略」銘柄について、上は株価が11月18日時点、下はその2週間後、株価が12月2日時点のデータです。この二週間の断面で見れば、高配当利回り銘柄である三菱商事は上昇、三井住友FGは横ばい、一方で海運株は上昇、一方で経済再開銘柄は上昇していることが見て取れます。
ここ2週間で私が行った売買ですが、これは後述しますが、引き続きさや取りを積極的に仕掛け、利確しています。それ以外のポートフォリオの変更は、ありません。前回のブログで、以下のことを書きました。「私自身が行っている『浜口準之助の高配当利回り投資戦略講座』において以下の4銘柄をおススメしており、私も有言実行、この4銘柄を長期保有しています。それは、8313 三井住友FG、8725 MS&AD(三井住友海上&あいおいニッセイ同和損保)、8508 三菱商、8031 三井物産です。以上に加え、5401 日本製鉄と、9201 JALも保有しており、現在のポートフォリオは、ほぼこれで説明が付きます。
日本株の相場観については、今回も基本、変化なしです。米国ではインフレ対応でFRBが利上げを連続させていて、それがオーバーキルとなり、米国に景気後退懸念があると言われています。しかし日本は、景気後退にはならないと考えます。米国のインフレ懸念は日本の脱デフレをもたらし、加えて海外観光客の増加等、経済再活動につながり、来年前半にかけ、日本株はここで紹介している高配当バリュー株を中心とした、堅調な相場展開を予測しています。
またこれは、私の別ブログの「バークシャーは円建て債の発行に向け準備しているというが」で説明しているように、ウォーレン・バフェットはじめ外国人投資家の買いも今後は期待できることが、日本株の需給面でもプラスに働くと思います。この辺りは、後半で追加説明します。
以下は、8316 三井住友FG の過去6か月の推移、株価は12月2日時点の日足です。同銘柄は今週は調整局目でしたが、ついに上昇相場がスタートしたなとの認識に変化はありせん。
次にさや取りについて、まずは 8801 三井不動産 と 8802 三菱地所 のグラフをご覧ください。
11月18日時点
12月2日時点
上のグラフは11月18日時点、下のグラフは12月2日時点での過去5日の両銘柄のさやを示したものです。前回のブログで、「両銘柄のさやは拡大と縮小を繰り返しており、さや取り売買で『取りやすい』局面にあることがわかります」としました。実際この間、私は複数回、「さやの循環」を利用したさや取りの仕掛け・利確を繰り返し、成果を上げています。
現在は利確をして以降、次の仕掛けタイミングを待っている段階です。
続いては前回紹介した新たなさや取り銘柄ペア、5713 住友金属鉱山 と 5714 DOWA HD です。
グラフは12月2日時点での過去5日の両銘柄のさやを示したものです。このグラフから、両銘柄のさやは「三井不り・地所」以上に短期間のうちにダイナミックに変化しており、さや取りに適している組み合わせであることがわかります。
現状では、「住友金属鉱山売り・DOWA HD買い」の仕掛けを行う良いタイミングが来ている思われます。実際私は、先週末大引けで、この仕掛けを行っています。
さて、今回のテーマの一つ。「来年4月に向け、外国人買いが期待できるのか」について、考えていきたいと思います。結論から言えば、「期待できる」と考えます。
これは12月2日付、大和証券のチーフテクニカルアナリスト兼テーマリサーチ担当の木野内さんが書かれている「木野内栄治のMarket tips」の後半部分です。重要と思われる部分に、私がピンクのマーカーを引いています。
ここに記載の通り、11月の外国人の日本株投資額は8,945億円と、久々に大幅な買い越しとなりました。氏の「総合経済対策を受け、1月にはIMFは再度日本の評価を上げると思う。3月まで外国人投資家の買いが続くだろう」との見解に、私も賛成です。またグラフ「海外投資家の月別季節性」からは、1990年以降これまで11月から来年4月にかけて外国人投資家の買いが継続する傾向があることがわかります。また前述している通り、ウォーレン・バフェットの買いも今後は期待できることも、日本株の需給面でもプラスに働くと思います。
以上です。なお皆さんの株式運用は、くれぐれも自己責任でお願いします。ここは再強調させていただきます。以上です。今回はこの辺で。みなさんの株式運用の参考になれば幸いです。