浜口です。さて、まずは今回も定点観測を。前回の当ブログのアップ日(2024年8月9日)以降の「浜口流コア・サテライト戦略」銘柄について、左は株価が8月9日時点、右は8月23日時点のデータです。
市場全体が戻り歩調にあるため、銀行・損保・商社株とも、株価は上昇していることがわかります。
以下は8316三井住友FGの日足。足元の株価は大きく戻った後、やや調整局面にあることがわかりますが、この銘柄の業績は以下の通り好調であり、楽観しています。
8316三井住友FG純利益進捗率は35%と好調、余震費用も低ポジティブというが
メガバンクの中でも、現在、最も安心して長期保有できる銘柄と、私は考えます。
テクノロジー株を中心とした下落相場がひと段落したら、まず株価が上昇に転じるのは同銘柄のようなメガバンク三行が中心と考えます。
8316三井住友FG、中間決算時の株主還元強化に期待/投資魅力が大きいというが
三井住友FGの投資力魅力は大きいと思いますね。
主観ですが、中長期的には20,000円があってもおかしくないという考えに変化はありません。
三井住友フィナンシャルグループ(8316)
一方でテック株の人気銘柄、6920レーザーテック。足元ではわずかに反発していますが、趨勢的に安値トレンドになっています。ここまで株価が下落してもなお、予想PERは43.95倍。三井住友FGと対照的ですが、これが現実です。投資対象を銀行・損保・商社株の累進配当銘柄に絞り込んで、ほんとうによかったと思いますね。
レーザーテック(6920)
デイトレは行いませんでした。ここもとの大荒れの相場では、「火中に栗を拾う」ことはしたくないと考えたからです。
日本株の相場観については、長期的には今回も基本、変化なしです。日本は、景気後退になる可能性は低く、米国のインフレ懸念は日本に脱デフレをもたらし、加えて海外観光客の増加等、経済再活動につながり、今年年前半にかけ、日本株はここで紹介している高配当バリュー株を中心とした、堅調な相場展開を予測しています。「浜口の相場観は、いつも同じだよな」と受け止められている向きも多いことでしょう。しかしながらこのことは、現在の日本株市場が私が想定した通りに推移している証左と受け止めていただきたいと思います。
日本株が二番底を迎える可能性は低くなったのか
さて、ここからは今回のテーマ、「日本株が二番底を迎える可能性は低くなったのか」について。
私の日本株に対する現状認識・対応方法などについては、8月16日に私の別ブログで書いている内容の通りです。
日経平均、2番底がない可能性も
8月5日に大きく下落した日経平均。幸運にもキャッシュをお持ちの投資家が、2番底があるからそれを期待して買いをいれたいと考えている向きもいらっしゃるでしょうが、それがないケースもあるということをご紹介したいと思います。
2020年、新型コロナ暴落があった時。一旦は株価は大きく下落するのですが、その後は株価は戻り、途中、株価は横ばいとなり2番底はなく、日柄的に調整した後、再度上昇しています。つまり、1987年のブラックマンデー、2008年のリーマンショックの時のような典型的な2番底もある一方、新型コロナ暴落のようなケースもあることを頭の片隅に置いておいたほうが良いですし、2番底がない可能性がない可能性が高りつつあるということです。
また以下に掲げるNYダウも右肩上がりを継続していると思われ、ここが大崩れしなければ、日本株の2番底がない可能性も高まるということです。
NYダウ
この点については、8月24日付の日経新聞の以下の記事が参考になると思います。
NYダウ462ドル高、迫る最高値 利下げ示唆で割高感薄れ
日本株固有のリスクとしましては、これは7月30日の当ブログ「第87回 ここもとの株価下落に関する考察」の中で、トランプ氏、そして元三井物産の社長である安永竜夫氏がともに、「ドル/円は120円が妥当」と言っている点があると思われます。
以上です。なお皆さんの株式運用は、くれぐれも自己責任でお願いします。ここは再強調させていただきます。今回はこの辺で。みなさんの株式運用の参考になれば幸いです。
浜口です。さて、まずは今回も定点観測を。前回の当ブログのアップ日(2024年7月29日)以降の「浜口流コア・サテライト戦略」銘柄について、左は株価が7月26日時点、右は8月9日時点のデータです。
銀行・損保・商社株とも、株価は下落していることがわかります。この期間に区切れば、業種を問わず、ほぼ全面安だった状況です。この理由については、後述します。
以下は8316三井住友FGの日足。足元では大きく下落していますが、日本株相場が全体として下落していることに加え、金利上昇期待が後ずれしていることが背景にあります。しかしこの銘柄の業績は以下の通り好調であり、楽観しています。
8316三井住友FG純利益進捗率は35%と好調、余震費用も低ポジティブというが
メガバンクの中でも、現在、最も安心して長期保有できる銘柄と、私は考えます。
テクノロジー株を中心とした下落相場がひと段落したら、まず株価が上昇に転じるのは同銘柄のようなメガバンク三行が中心と考えます。
主観ですが、中長期的には20,000円があってもおかしくないという考えに変化はありません。
三井住友フィナンシャルグループ(8316)
一方でテック株の人気銘柄、6920レーザーテック。足元ではわずかに反発していますが、趨勢的に安値トレンドになっています。ここまで株価が下落してもなお、予想PERは43.95倍。三井住友FGと対照的ですが、これが現実です。投資対象を銀行・損保・商社株の累進配当銘柄に絞り込んで、ほんとうによかったと思いますね。
レーザーテック(6920)
デイトレは行いませんでした。ここもとの大荒れの相場では、「火中に栗を拾う」ことはしたくないと考えたからです。
日本株の相場観については、長期的には今回も基本、変化なしです。日本は、景気後退になる可能性は低く、米国のインフレ懸念は日本に脱デフレをもたらし、加えて海外観光客の増加等、経済再活動につながり、今年年前半にかけ、日本株はここで紹介している高配当バリュー株を中心とした、堅調な相場展開を予測しています。「浜口の相場観は、いつも同じだよな」と受け止められている向きも多いことでしょう。しかしながらこのことは、現在の日本株市場が私が想定した通りに推移している証左と受け止めていただきたいと思います。
ただし後述しますが、国内の長期金利上昇は後ずれする可能性が高くなったため、私がおススメしている銘柄の出直りは、少し先になりそうと認識しています。
ここもとの株価下落に関する考察
さて、ここからは今回のテーマ、「前回に続き今回も、ここもとの株価下落に関する考察を」について。
私の日本株に対する現状認識・対応方法などについて、基本的には「第87回 ここもとの株価下落に関する考察」で書いている内容の通りです。
ただしこの日以降、さらに大きく下がっている。この背景については、やはりエミン・ユルマズ氏による
「キャリー・トレードの崩壊で相場が大荒れ!」の8分30秒経過あたりから詳しく説明されていますので、是非、ご覧になってください。
8月7日の日経新聞にも同様、以下の記載がありました。
「8月の歴史的な株安を引き起こしたのは、日銀が7月末に利上げに踏み切ったのがきっかけだ。低金利の円を借りて米ドルなどの高金利通貨に投資する『円キャリー取引』やそれと連動した日本株買いが巻き戻された。」実際、その通りだと思います。
また、株安を受けての8月6日の日銀内田副総裁の発言を受け、「年内の利上げは無くなった」と現状、私は考えます。この点は、銀行株にとってややネガティブ(銀行株は上昇すると思いますが、そのタイミングが先送りになるということ)と考えます。
以上です。なお皆さんの株式運用は、くれぐれも自己責任でお願いします。ここは再強調させていただきます。今回はこの辺で。みなさんの株式運用の参考になれば幸いです。