足立武志
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公認会計士、税理士、ファイナンシャル・プランナー(AFP)
株式会社マーケットチェカー取締役 1975年生まれ 神奈川県出身
一橋大学商学部経営学科卒業。資産運用に精通した公認会計士として、執筆活
動、セミナー講師等を通じ、個人投資家が資産運用で成功するために必要な知識や情
報の提供に努めている。主な著書に、『知識ゼロからの経営分析入門』(幻冬舎)ほか多数
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足立武志の「中長期投資家のための“超・実践的”ヒント集」
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木を見て森を見ず 12月31日
激動の2008年が終わろうとしています。日経平均株価の年間の下落率は42.1%と、史上最高の下落率となりました。個別銘柄でみれば、1年間で株価が3分の1、5分の1になるのは当たり前、という厳しい状況でした。
さて、最近の株式市場では、日経平均株価やTOPIXなどの上値は重い一方で、個別銘柄をみると元気の良いものが目立つようになりました。
トヨタの赤字転落発表をみても分かるとおり、特に輸出中心型の企業の株価は上昇しておらず、こうした輸出中心の主力株の動きで日経平均株価は左右されますから、どうしても日経平均株価には勢いを感じられません。
しかし、日経平均株価にはあまり影響しない、テーマ性のある中・小型株は活況です。新型インフルエンザ関連のダイワボウ、リチウムイオン電池関連のGSユアサ、新興市場では携帯電話関連のACCESSなど、将来が期待できるテーマ・材料を持っている銘柄が特に大きな上昇をしています。
主力株の業績はもうしばらく低迷し、日経平均株価の上値が重い状況が続く中でも、個別銘柄に目を向けると、上昇の兆しが見受けられる銘柄が多々あります。
株式市場はまだ不安定な動きが続くでしょうが、銘柄によっては、そろそろ将来に向けた種まきを少しずつ始めてもよいかもしれません。ただし、資金を多くつぎこまないこと、下落途中の銘柄は買わないこと、損切りを徹底することが前提なのは言うまでもありません。
2008年ももう少しです。皆さま、良いお年をお迎え下さい。そして、2009年は個人投資家にとって良い年でありますように。
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