足立武志
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公認会計士、税理士、ファイナンシャル・プランナー(AFP)
株式会社マーケットチェカー取締役 1975年生まれ 神奈川県出身
一橋大学商学部経営学科卒業。資産運用に精通した公認会計士として、執筆活
動、セミナー講師等を通じ、個人投資家が資産運用で成功するために必要な知識や情
報の提供に努めている。主な著書に、『知識ゼロからの経営分析入門』(幻冬舎)ほか多数
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足立武志の「中長期投資家のための“超・実践的”ヒント集」
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2010年の日本株を振り返る 12月30日
本日で今年の株式市場は終了しました。日経平均株価の終値は10228円92銭で、昨年の終値10546円44銭と比べて317円52銭(3.0%)の小幅な下落となりました。
しかし、個別銘柄、特に個人投資家が好むような中低位株はこの1年間で値を下げたものが多く、そのため多くの個人投資家は、2010年はマイナスの運用成績で終わったのではないでしょうか。
では今年は利益を上げられることができない年だったかといえばそうではありません。今年は3月〜ゴールデンウィークと、11月はじめ〜現在の2回、利益を上げるチャンスがありました。
例えば11月はじめ〜中旬に、多くの個別銘柄の日足チャートで上昇トレンド入りの兆し(25日移動平均線が下向きから横ばい〜上昇に変化し、株価も25日移動平均線を超える)がはっきりと現れました。この時点で買っておけば、11月はじめから現在まで続く上昇相場の初期段階で買い仕込むことができました(結果論でなく、筆者もこのタイミングで買っています)。
そして、株価が25日移動平均線を下回り上昇トレンド終了の可能性がみえたら利益確定売りを出せばよいのです。
なお、日足チャートだけでなく週足チャートも上昇トレンド入りしていて、安く買い仕込みができている銘柄であれば、25日移動平均線を株価が下回ったとしても、13週移動平均線を下回るまでは売らずに粘ってみるのも一法です。
騰落レシオが12月9日に163.4%と過去最高を記録し、現在は調整局面にあります。25日移動平均線を株価が下回ってきた銘柄も出てきました。
もし今回の上昇相場に乗り遅れてしまったという方は、上昇トレンド中の株価が調整して25日移動平均線に近づくタイミングや、25日移動平均線を下回ってしまった銘柄の株価が再び25日移動平均線超えとなったタイミングを待って買うのがよいのではないでしょうか。もちろん、万が一のときに備えて損切り(このケースであれば25日移動平均線割れが損切り目処)も必須です。
2011年はうさぎ年。株価も大きく跳ねることを期待して2010年最後の文章といたします。皆さま、よいお年をお過ごし下さい。
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