岩本祐介
|

日本証券アナリスト協会検定会員、国際公認投資アナリスト。
国内大手証券入社後、営業、国内株式のトレーディング部門を経て、 2002年より米国S&P500先物市場でプライベート・トレーダーとしてシステムトレードを行う。
平成17年West Village Investment 株式会社に参加、独自のシステムで投資を行う会社としてスタート。
米Mesa Software社(世界No.1の投資システム会社)と業務提携し、世界No.1システムR-MESA3を日経225先物向けに共同開発、『R-MESA3 Nikkei』としてリリース。
2007年に日経225先物トレーディングシステム『東大マスター』を開発・発表。
日本に3人しかいないEasyLanguageスペシャリスト保有者。
|
|
祐ちゃん日記
|
またまた、セミナーに関するご質問 2007年05月30日
6月30日のセミナーに関していろいろなご質問をいただきます。。
今度セミナーでご紹介する手法は基本的には米国の優秀な開発者たちが作ったシステム・ロジックの考え方等をご紹介するセミナーです。これが日本のマーケットに通用するのかを検証・ご紹介していくセミナーです。日本でもいろいろなテクニカルの基本書やら"シストレ"本がたくさん出ています。ただ、どれだけの本が本当に"勝てる使い方"(正確に言うと"過去に勝ってきた使い方")を紹介しているでしょうか?通り一遍の解説しかしていない本が圧倒的に多いと思っています。
米国で使われているロジックが全て正しいわけではありません。ただ、特に金融の分野では、米国が最先端を行き、その数年後、日本が追いかけるという形が続いてきました。それは、システム・トレードの分野でも同様であることは明らかです。
TradeStationが登場したのは、1980年代です。それ以降、多くの優秀なシステム・トレーダーを輩出してきたのです。そういったロジックを我々が学ぶことは決して無駄なことではありません。その中から、私たち一人一人が自分なりのオリジナルのものを作っていけばよいことです。そのきっかけになるようなセミナーになれば、と思っています。
5月31日まで早割り価格でお申し込みができますので、ご検討ください。
よろしくお願い致します。
勝利の売買システムの実践と検証
早期割引 34,650円(33,000円+税)
~早期割引 2007年5月31日(木)まで~
通常価格 39,900円(38,000円+税)
トップシステムのパラメータ 2007年05月28日
0.35、0.25、0.07、3、、、、。
S&P500先物でFuturesTruthの常にトップ10に入っている、あるシステムの使っているパラメータです。これらのパラメータを使ってエントリーするためのインジケータを作っています。そのパラメータを使った式も面倒な計算です。。。
最初にこの式やパラメータを見たときにはなんのことやらサッパリ分かりませんでした。
ただ、S&P500では10年以上トップランクにいるシステムです。
上記の変数は最適化した結果導き出したものだと思いますが、長い間勝ってきたシステムのインジケータは独特です(皆さんがよくご存知のATRやPivot等を使っているトップシステムもあるにはありますが。。。)。
上記システムのロジックは、パラメータそのままで日経225先物やJGB先物でも利用することができます。こういったシステムで使われているロジックについても基本コンセプトは6月30日のセミナーで受講される方々にはお話していく予定です。
勝利の売買システムの実践と検証
早期割引 34,650円(33,000円+税)
~早期割引 2007年5月31日(木)まで~
通常価格 39,900円(38,000円+税)
6月30日セミナーのご質問に対する回答 2007年05月24日
さて、6月30日に行うセミナーについて、ご質問をいただいておりますので、下記で回答させていただきます。
■『勝利の売買システム』の本の中に書いてあるロジックを紹介するのか?
はい。それも一部含みます。ただ、この本は米国のマーケットのみで検証したものであり、日本の市場で検証したものではありません。日経225やJGB先物でトレードを行った場合、どの程度のパフォーマンスが出て、また日本のマーケット向きの改良した場合、どのような方法があるのか、等お話できれば、と思っています。
■TradeStationの利用は前提か?
いいえ。元々上記の本や海外のシステムは、TradeStationを利用することを前提に書かれたものが多いのですが、日本で同様のことをやってしまうと、受講される方々も限定されてしまうので、TradeStationを持っていることは前提とはしません。ただ、複雑なロジックもあるので、このあたりはエクセルを利用して、皆さんが価格の算出等ができるように工夫する予定です。
■それ以外にも海外のトップランキング・システムが使っているロジックを利用し、日経225先物やJGB先物等の利用方法、アイディア等をご紹介していく予定です。
ご質問に対する回答第1弾でした。他にも何かありましたら、ご質問ください。
勝利の売買システムの実践と検証
早期割引 34,650円(33,000円+税)
~早期割引 2007年5月31日(木)まで~
通常価格 39,900円(38,000円+税)
ロジックはシンプルが良いか? 2007年05月22日
よくシステムトレードでは、ロジックがシンプルでないと実行しにくい、シンプルな戦略ほど有効だ、といったコメントが聞かれます。これは当然のことで、異論はまったくありません。ただ、TradeStation等のプログラムを利用することで複雑なロジックも簡単に実行することができます(TradeStationを利用することで自動執行が可能なので、当たり前の話ですが)。何が言いたいかといいますと、FuturesTruthでベスト10に入っているようなシステムの内部ロジックは、結構複雑なものが多いです(FuturesTruthに紹介されているようなシステムの多くは、TradeStationを利用することを前提に構築されています)。
これまでに述べてきたとおり、実際のエントリーは、
■オープン・レンジ・ブレイクアウト戦略
■カウンタートレンド戦略
の二つだけで行われるシンプルなものがほとんどですが、エントリーするまでのセットアップ条件は結構多く付されたりしています。
まず、
■今日はトレードに適した日なのかの決定。
■適しているとするなら、買いに適した日なのか、売りに適した日なのか、の決定。
(ただし、必ずしも"買いに適した日"だからといってショートできないかというとそういうわけではありません。"買いに適した日"にはショート条件を厳しくしたりして調整します。"売りに適した日"も同様の考え方です。)
■エントリー時間や曜日効果等を考慮しながら、さらに条件を絞る。
■エントリー条件に合致してトレードに入った場合も、そのエントリーからドテンする可能性を探る。。。
こんなことを考えながら、エントリーを行っていくことになります。エントリーするための条件設定例などは、また次回以降で。
そういったシステム構築例も6月30日のセミナーではご紹介させていただきます。
勝利の売買システムの実践と検証
早期割引 34,650円(33,000円+税)
~早期割引 2007年5月31日(木)まで~
通常価格 39,900円(38,000円+税)
勝っているシステムの概念 2007年05月18日
以前、ご紹介したFuturesTruthでは、システムのベスト10ランキングが掲載されています。そういった勝ち続けてきたシステムのロジックを知ることが勝者への近道であると考えています。私が現在、行っている株価指数先物市場で使われているデイトレード・システムの中心ロジックは、
■オープニングレンジ・ブレイクアウト
■ダマシのブレイクアウト
の両方に対応しているシステムが多いことは以前述べたと思います。
ブレイクアウトとは、始値と高値(または終値)、もしくは始値と安値(または終値)との間の値動きをとらえようとするものです。マーケットが寄付き後にブレイクアウトしたかどうかを正確に予測できるかどうか、これがこの戦略で成功するためのカギとなります。
ダマシのブレイクアウトは、マーケットがブレイクアウトした(ブレイクアウト・エントリーをしている場合と、エントリーしていない場合がある)と判断した後に、システムはギアチェンジし、ブレイクアウトがダマシである可能性を探り始めます。ブレイクアウトがダマシであると判断すれば、カウンター・トレードに入ります。
これは、順番はどちらからでもOKなので、逆のケースもあります。ここから、一日に最大で2回までトレードするシステムが多いことになります。
仕掛けた後は、ポジション管理。
■プロテクティブ・ストップ(ロスカット)の設定
■トレーリング・ストップの設定
■プロテクティグストップ・リバーサル(1回目のエントリー後、それが失敗に終わったと判断し、2回目のトレードに入るケース)
こういった体系から、デイトレード・システムはできているわけです。
上記した中で、エントリーが一日一回というシステムもあり、その場合は、エントリー後にトレーリング・ストップとプロテクティブ・ストップのみを設定するシステムもあります。
これらの考え方・ロジック例をセミナーではご紹介していく予定です。
勝利の売買システムの実践と検証
勝っているシステムを知ること② 2007年05月15日
ブラックボックスのものを買っても仕方がないので、ロジックを公開しているシステムを買えるだけ買いました。。。出費は多大なものでしたが、優秀なシステムが何を見、何を考え、トレードしているのかを知ることができ、現在の私の基本を作ることができました。また、現在では、システム・トレードがらみの仕事をしておりますので、ブラックボックスのシステムに関しても、ある程度ロジックを見たりすることができる立場になることができました。
先日お伝えしましたが、来月の6月30日にセミナーを行わせていただくことになりました。
勝利の売買システムの実践と検証
まず、勝つシステムを作るためには、すでに勝っているシステムが何を考えているのか、を知ることが重要だと思っています。それを知った上で、自分なりのオリジナル・システムを作っていくことができるでしょう。皆さんが勝つために必要な知識をご紹介できるセミナーにできれば、と思っております。セミナーの価格は少し高めですが、コスト・パフォーマンスは非常に良いものになるかと思っております。。笑
何かご質問があれば、West Village Investmentのサイトの一番上の"お問い合わせ"から、ご質問ください。
勝っているシステムを知ること① 2007年05月15日
5月12日に開催されたS-1グランプリに行ってきました。弊社社長の西村が講演しましたが、それ以外の3人にトレーダーの方々の話も非常に参考になるもので、モチベーションを高めて帰ることができました。また、非常に多くのセミナー参加者にも驚きでした。。今は、システム・トレードを"シストレ"等と省略して言うようですが、改めてシステム・トレードがブームのようです。。ただ、システム・トレードを行ったからといって、勝てるわけではなく、この世界で勝ち残っていくのは5%程度という事実は変わりません。いかに、マーケットに対するエッジ(優位性)を構築できるか、日々研鑽していかねばなりません。
TradeStation等を使っても、それは単に売買プログラム用の箱であり、そこに魂(エッジ)を入れてやらなければ、全く意味がありません。私がTradeStationを用いて、システム・トレードを行い始めたときに、勝つためにどうするか、を考えました(当たり前ですが。。)。ただ、自分オリジナルのロジックを作るためには、あまりにも勝つための技術が、その時の私には不足していました。本に書いてあることも、あまり当てにはなりません(いわゆる勝てる手法を数千円では公開しないでしょ、というよくある話です)。
そこで、浮かんだことが、勝っているシステムを買って、そこで使っているロジックを知ること、でした。すでに何年もの間、機能しているシステムのロジックを知ることは勝者への近道だと考えたのです。今の日本のように、システム・トレードが人気の時代ではありませんでしたので、海外に目を向け、片っ端からシステム・トレードのサイトを調べまくりました。。そして、辿り着いたのが、以前このブログでもご紹介したFuturesTruthでした。そこでは、勝っているシステムをランキングにして紹介していました。これはいい!と喜び勇んだものの、各システムの価格は数千ドルから高いものは1万ドルくらい。。。しかも、ブラックボックスのものが非常に多いことも知りました。。
勝利の売買システム・セミナー 2007年05月10日
さて、6月末にパンローリングさんで有料システムトレード・セミナーを行わせていただくことになりました。
私たちWest Village Investmentは、米国のMesa社やSTC社といったシステム開発会社とお付き合いさせていただいていることもあり、いろいろなシステムの内部ロジックを見たりする機会があります。また、『勝利の売買システム』という翻訳本の監修もさせていただきました。そんな関係で、株価指数先物システムを中心に米国発のシステム・トレード戦略のご紹介をさせていただくセミナーを行わせていただきます。日経225先物を使ってデイトレードを行った場合のパフォーマンス等をご紹介しながら、受講された方々が日々実践できるような戦略をご紹介しようと思っています。また、詳細は来週にでも、ご紹介させていただきます。
その準備というわけではありませんが、来週から米国で中心に使われているテクニカル指標の使い方等を、ブログでご紹介して行こうと思っております。
よく、通り一遍の"一般的にRSIが70%を超えるとその銘柄は買われ過ぎ、また30%を下回ると売られ過ぎ"みたいななものにはしないつもりですので。。
Premium Report予告 2007年05月09日
私たちWest Village Investmetは、米国のシステム開発会社MESAと提携しているのをご存知の方も多いと思います。彼らのトレード技術は、マーケットのサイクルを見つけるためにデジタル信号(DSP)技術を駆使して行うというところに特徴があります。MESAの社長であるJohn F.Ehlers氏の著書"Rocket Science for Traders"(パンローリングさんからも「ロケット工学投資法」として翻訳出版されています)は、米国において、DSP技術のトレードへの本格的応用を目指す個人投資家の間では、バイブルともなっています。
Ehlers氏は、システム・トレードへのDSP技術の応用の先駆者であり、最大エントロピー法による周波数解析(Maximum Entropy Spectrum Analysis;MESA)は、Ehlers氏のトレードシステム開発の主要なツールとなっており、この解析から、数々の独特な指標が生み出されてきています。
ただし、「ロケット工学投資法」を読まれた方ならお分かりだと思うのですが、本に書かれている内容は極めて難解です。。。実は、私もバリバリ文系出身でして、こういった知識を正確かつ平易に説明することは、残念ながら不可能です。。苦笑
ところが、年初から、ある方の協力を得ております。その方自身は当然、理系のバックグラウンドがあり、デジタル信号技術に関する知識にも深く精通しており、かつシステム・トレーダーでもあり、、、、MESAの技術を語るにはもってこいの方です。その方にMESAから得られる複数の指標を平易に紹介してもらい、そのような指標がトレード戦略の中でどのように活用されるのかをS-1のPremium有料レポートで複数回に分け、皆様にご紹介して行きます。
第1回 MESAインディケータを用いた相場観測(1)
~価格データのフーリエ解析
第2回 MESAインディケータを用いた相場観測(2)
~サイン・インディケータと位相インディケータ
第3回 MESAインディケータを用いた相場観測(3)
~MESAが捉えたサイクルとトレンド
どうぞ、お楽しみに。
システム・トレードの優位性~確率で考える 2007年05月07日
GWもあり、更新までご無沙汰してしまいました。
さて、今回は具体的な売買手法というよりもトレードの心理学的な話を書きたいと思います。
私が裁量トレードで勝てない時期に読んだ本で、システムトレードへの道を後押ししてくれた本があります。
パンローリングさんから翻訳されている『ZONE~相場心理学入門』という本です。
ZONE
非常に難解な本ですが、トレードで迷っている方にはぜひオススメの本です。
GWに何気なく読み返してみたのですが、システム・トレーダーとしての思考方法等が懇切丁寧に書いてあるな~とあらためて感じたしだいです。
その中で特に印象的なのが、トレードを確率で考えるということ。当たり前の話といってしまうとそれまでですが、結構重要な内容です。
その背景には、長期的には”自分に勝算があり、それを裏打ちする標本が十分にある場合、確率的結果を生む事象は一環した結果を残す”という考えです。
これは、自分自身が作ったシステムが過剰最適化したものではなく、きちんとした過程を経て作られたものであり、かつ十分なトレード回数のもとで検証されたものであるならば、その売買手法はエッジ(優位性)であり、将来も機能する可能性が高いということ。
ところが、これはマクロレベルの話で、ミクロレベル(一回一回のトレード)はそういうわけには行きません。
例えば、勝率が60%の売買手法があるとすると、20回のトレードのうち12回勝ち、8回負けということですが、この順番はどのように生じるかは不明です。
一回一回のトレードはそれぞれ独立であり、個々のトレードの勝ち負けはランダムに分布しているはずです。
ただ、十分なトレード回数をこなせば、次第に勝率60%に近づいてくると予想できるわけです。つまり、ミクロレベルでトレードの不確実性を理解しながら、同時にマクロレベルでトレード結果の将来の予見性を信じるという難しい思考方法になります。最高のトレーダーはこの能力を有効に用いて、自分の行為を成功させていきます。確率で考えられるように自分の心を鍛える必要があります。
ただ、その境地に至るには、やはり、マーケットの観察を通してエッジ(優位性)を見つけること。そして、そのエッジを検証し、勝てる(と思われる)ロジックを構築すること。一朝一夕に行えることではありませんが、これに尽きます。
↑ページのトップへ
|
|
|
|