久保田博幸
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82年、慶応義塾大学法学部卒業後、国内の証券会社に入社。86年、国債現物および国債先物取引のディーリングを担当。
89年、ニューヨーク研修を経て、シリーズ3(米国先物オプション外務員資格)を取得する。94年、証券アナリスト検定会員となる。
これまで国債現物・先物ディーリングに10年以上従事、現在は株式会社フィスコでチーフアナリストとして、国債を主体とした債券相場の動向と日銀の金融政策などの分析を行っている。
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久保田博幸の「債券投資日記」
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「夏の光」 2007年07月17日
毎朝、つくばエクスプレスに乗りながら、FM放送を聞くのが日課になっている。先週、J-WAVEの朝の番組「WAKE UP TOKYO」を聞いていて、2度びっくりした。ひとつが、今週の「Power Your Mornig」のゲストが、知り合いのマネックス・ユニバーシティ代表取締役の内藤忍氏であったこと。ラジオだと少し声のイメージが違ったような。
そして、この番組でもう一人、聞いたことのある名前が出てきたのである。「POP UP」と言うコーナーで、本の雑誌「ダヴィンチ」編集長の横里隆さんが、今月オススメの1冊をご紹介するもので、聞いたことがあったのはその本の作者名であった。
本の題名は「夏の光」。28年ぶりに会った証券アナリストと新聞記者、そして一人の女性の物語だそうである。横里隆さん絶賛で、いずれ映画にもなるのではないかというほどの感動作だとか。しかし、気になったのは「田村まさゆき」という作者名。しかも、この本を読むと国債などを通じて経済の理解も進むとのコメントもあった。作者は経済担当の新聞記者なのだそうである。ということはもしや、あの日経新聞の田村正之さんなのか。
早速、ネットで調べてみたところポプラ社から今月出版された「夏の光」の作者は、田村優之氏。しかし、さらにネットで検索してみたところ田村優之というのはペンネームで、本名は田村正之とあった。間違いなく日経新聞の田村正之さんであった。何度か取材を受けたこともありながら、田村さんが小説を書いていたことは知らなかった。しかも「ゆらゆらと浮かんで消えていく王国に」という作品では開高健賞を受賞されていた。
昨年、確か田村さんに直接取材を受けたと記憶しているが、その際は記事に関連した国債のことであったと思う。しかし、もしかすると小説の取材も兼ねていらしたのか。多少でも、私も関わりを持っていたとしたら、うれしい限り。書店に駆け込んで探すよりも確実と、本日アマゾンで「夏の光」をクリックした。読んでみての感想はのちほどアップさせていただきたい。
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