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埼玉県在住の会社員。2001年より現物株のみの株式投資をはじめ、年間平均利回り約10%超のパフォーマンスで株式資産を増やしている。投資哲学は確実に、コンスタントに利益を得ること。景気予測から始めるトップダウンアプローチと呼ばれる投資法と、個別割安株を探すことから始めるボトムアップアプローチと呼ばれる投資法を駆使して奮闘中!
先日、SHARPの展望について書いて みました。その中で液晶パネル製造装置は ほぼ一社独占である。ことも書きました。 一社独占・・ いい響きですね。投資したくなります。 実は、液晶製造設備は皆さんご存知の日本 の会社が作っているのですが、実はこちら のハイテク業界も投資するには、お勧め しがたい状況にあります。 理由としては液晶業界がどうこうという訳 では無くビジネスの歴史の必然の流れから 仕方が無いと感じるからです。 ビジネスの歴史。簡単に言えば社会が成熟 すると生産者から消費者へと主導権が移る ということです。 最近の例を挙げてみますと、ヤマダ電機が 住宅メーカーのエス・バイ・エルを買収。 傘下に収めてオール家電の供給手段として 仕立て上げたのが記憶に新しいところです エス・バイ・エル : 住宅生産者 ヤマダ電機 : 消費者へ家電販売 (生産はしない) 上のどちらが消費者に近いでしょうか 同じく一般消費者に物を売りますが、 エス・バイ・エルと違って、ヤマダ電機は 生産者の論理は必要無し。 即ち、ヤマダ電機が消費者に近いわけです サラリーマン投資家 ブログランキングへ 今でも日本は高い技術力が新興国に勝てる 要素と言われてきましたが、戦うフィールド を間違えるとエス・バイ・エルと同じ憂き目 に会うことになります。 例え、とんでもないハイテク技術があっても なんだか投資する理由がなくなりそうですが そんなことは無く、需要と供給の波はあるので そこを突けばよいのです。 ではどうすればその波を突けば良いのか? お約束みたいですが、その辺はこのページ右上 に私の本を読んでみてください。
今日はSHARPについて書きたいと思います 同社のIRを見ると2014年度は報道の印象に 反して昨年とは好業績に転じています。 しかもROEは7%台! 要因は何のことは無い、設備投資などの抑制 による大幅なコストカットで、しかも自己資 本比率も現時点の情報では10%と低く、投資 するには私にとってキツイ。 ハイテクの要である、お金が無い状態では話 にならない。 そして一見、ROEが高いので良さげに見え ますが、ここでよく勘違いするのは低い自己 資本比率による場合があること。要注意! 知ってか知らずか、投資を薦める輩がいます ご注意を! ここで同社のビジネス構成を見て見ましょう 売り上げ比率を見ると ■液晶(家電、産業用合計)56% ■太陽光 14% ■家電 10% ■映像事務機 10% ■電子デバイス 10% こんな感じですが 営業利益率別にみると ■液晶(家電、産業用合計) 3% ■太陽光 8% ■家電 7% ■映像事務機 10% ■電子デバイス 1% 要は薄利多売ビジネスをしているということ 報道によっては家電のヒットで蘇るなどの 論調がありますが、まず難しい。 ちゃんとIRを見て書いてないのでしょう。 では、太陽光は? 残念ながらむずかしい。 運悪く、最近の原油安である。 世界的な金融緩和の背景でなぜか安いままで 貼り付いている。今すぐに回復とはいかない でしょう。 サラリーマン投資家 ブログランキングへ では、オオトリの液晶は? 営業利益率3%では薄利多売過ぎで話にならない いくらコスト削減でもいつかは設備投資がコスト を圧迫する設備投資をしなければならない。 しかも競争相手が多すぎる。 ここで液晶ビジネスを振り返ってみたい。 液晶ビジネスはいわゆる「たい焼きビジネス」 なのである。 ちなみに、たい焼きを作るときに必要なのは ■たい焼きの型 ■材料 ■つくる人 基本、この三つがあればできるビジネスであり お金さえあれば比較的参入しやすいビジネスで 現に「たい焼きの型」となる、液晶パネル製造 設備はほぼ一社独占の製品。同社製ではない。 故に、全ての液晶パネルメーカーの工場の中身 はほぼ一緒で、一時「世界最先端の亀山工場」 などとマスコミがもてはやしたが、実のところ これは半分本当、半分ウソなのである。 だから新興国の気の利いたモノづくりの会社で あれば、どんな会社でも参入出来て、そこそこ 同社製品と性能面で大差なく、安く作れて同社 製品を市場から駆逐してしまうのは容易なこと なのである。だからこれからも似た様なことは 十分に起こり得る。 結論を言ってしまえば同社の未来がお先真っ暗 と言ってしまえば、その可能性は高いのである 何か、乾坤一擲の戦略が無い限り・・
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