足立武志
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公認会計士、税理士、ファイナンシャル・プランナー(AFP)
株式会社マーケットチェカー取締役 1975年生まれ 神奈川県出身
一橋大学商学部経営学科卒業。資産運用に精通した公認会計士として、執筆活
動、セミナー講師等を通じ、個人投資家が資産運用で成功するために必要な知識や情
報の提供に努めている。主な著書に、『知識ゼロからの経営分析入門』(幻冬舎)ほか多数
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足立武志の「中長期投資家のための“超・実践的”ヒント集」
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個人投資家のネット証券口座開設急増 11月01日
私たちが一生に一度しか経験できないくらいに株式市場が激動を見せた10月がやっとおわりました。私自身も、心底疲れ果てた1ヶ月でした。
さて、記録的な株価下落のなか、株式投資をしたことのない個人投資家が、続々と株式市場への参入を目指しているというニュースが連日のように流れています。
あるネット証券では、新規口座開設の申込が前の月の2倍に膨らんでいるとのことです。個人的には、ここ最近、ネット証券は業績が低迷しており、新規口座開設自体がかなり少ない数でしたから、その2倍になったところで大した増加ではないと思いますが、それは気にしないことにしましょう。
ただし、私は株式市場は個人投資家が簡単に稼げるほど易しいところではないと身をもって実感しています。今回新規参入する個人投資家も、よほど勉強しないと財産を大幅に減らして退場することになると思っています。
でも、失敗するならなるべく早い方が良いですね。投資資金が少ないうちに失敗し、反省し、次につなげれば、少ない損失で学習することができます。ところが、何年も上昇相場が続くと、失敗につながる危険な投資行動をしていても儲かってしまいます。それに気をよくして多額の資金を投入したところで急落、という憂き目にあえば、取り返しのつかないほどの損失を被ってしまいますから。
とはいえ、新しい市場参加者が増えるのはよいことです。株価は、買い手がいなければ上昇しませんからね。
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