足立武志
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公認会計士、税理士、ファイナンシャル・プランナー(AFP)
株式会社マーケットチェカー取締役 1975年生まれ 神奈川県出身
一橋大学商学部経営学科卒業。資産運用に精通した公認会計士として、執筆活
動、セミナー講師等を通じ、個人投資家が資産運用で成功するために必要な知識や情
報の提供に努めている。主な著書に、『知識ゼロからの経営分析入門』(幻冬舎)ほか多数
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足立武志の「中長期投資家のための“超・実践的”ヒント集」
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最悪の地合いの先に見えてきた一筋の光明 11月07日
続々と企業の中間決算(第2四半期決算)が発表されていますが、業績の下方修正をした企業の株価が大きく下がるのは致し方ないとして、業績の上方修正を発表した企業さえ売られてしまうという有様で、相場の地合いが最悪の状況が続いていました。
それでも個別銘柄の株価に目を向けると「どうみても割安」というものがゴロゴロしています。欲しかった銘柄をバーゲンセールの安い株価で買うことのできるチャンスが間近まで迫ってきているのです。
そしてアメリカの追加金融緩和発表を機に、11月4日以降、相場の雰囲気が一気に明るくなったように思えます。
まさに「ピンチの後にチャンスあり」。株価が下がっている途中で買うのは避けるべきですが、株価が下げ止まったのを確認できた銘柄は拾っておく時期に来ているのではないでしょうか。
アメリカはじめ世界各国の株価がすでにかなり上昇している中での買いですから当然リスクはありますが、損切りさえ徹底すれば問題ありません。
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下げ渋る日経平均株価と下げ止まらない個別銘柄 11月04日
世界中の株式市場が「過剰流動性バブル」による株価上昇に沸く中、日本株だけが完全に取り残されてしまっています。
それでも弱含みの持ち合いで下げ渋っている日経平均株価は全然ましな方で、個別銘柄の多くは日経平均株価が8796円45銭の安値をつけた9月1日の株価水準をはるかに下回っており、年初来安値更新銘柄数も非常に高水準のまま推移しています。日経平均株価の動きからは全く想像すらできないほど弱い動きです。
ところが専門家が「今後の株価見通し」を語るときは、その多くが日経平均株価を対象としている点には十分に注意しなければなりません。
例えば「日経平均株価は9000円を割り込むことなく底堅い動き。近々世界的な株高の流れに乗り上昇することが期待される」といったコメントや、少し前まで日経平均株価が25日移動平均線の上方をキープしていたときは「日本株は上昇トレンドにある」というコメントもありました。
おそらく持ち株の下落が止まらず日に日に含み損が膨らんでいる個人投資家の方がこうしたコメントを読むと、藁をもすがる気持ちで「私の持ち株もきっと近々上昇してくれるはず」と思ってしまうことでしょう。
しかし相場は残酷です。日ごとに膨らむ含み損に耐えられなくなった個人投資家が諦めと恐怖にかられて投げ売りをしなければ、次の上昇相場は始まりません。
もともと日経平均株価と個別銘柄は異なる値動きをすることがよくあります。たとえ日経平均株価が上昇トレンドにあるとしても、自身の持ち株が値下がりして買値を下回ったなら、傷が深くなる前に早めの損切りをして、株価の下落が止まったら再び買いなおせばよいのです。
株価が大きく値下がりするたびに、損切りの重要性を改めて実感させられます。
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