Nicholas Goold
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ニックはシドニー、ロンドン、ニューヨークそして東京で20年以上のトレーディング経験を持つプロトレーダーです。投資銀行や自己勘定取引をする会社、そして自己資金と幅広くトレーダーとして活躍してました。
ブログ:Turn Trading
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現役プロトレーダー ニックのブログ
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移動平均からのギャップは何ポイント必要なのでしょうか? 10月29日
移動平均は、その単純さと簡単さからマーケットで最も人気のあるテクニカル指標の一つです。トレーダーが使える移動平均のストラテジーの一つは、価格が移動平均を上回るまで待って売るか、価格が移動平均を下回るまで待って買うかです。私がスキャルピングをするときは、メインチャートとして5分足と10期間移動平均を使用し、マーケットの速度を理解するためにマーケットに参入するときに密接してマーケットの動きを見ます。
下の図は、移動平均の設定について説明しています。
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このトレーディングストラテジーは収益性を高めますが、トレーダーはこのストラテジーを使用する際に注意するべきいくつかのポイントがあります。
1.レンジ相場で使うべきでしょうか?
マーケットには2つの状況があり、マーケットがトレンドパターンなのかレンジパターンなのかを分析することが重要です。移動平均のギャップに対するトレーディングはレンジ相場の条件のみに最も適したリバーサルストラテジーです。私たちは、反転パターンのある一日の内のベストタイムを見つけ、その時間のみに絞ってトレードすることができます。
以下のレポートは、リバーサルストラテジーのトレーディングに集中するために、一日の内のベストタイムを見つけることに役立ちます。
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2.日中の時間帯を理解する
リバーサルトレードに入る前に、トレーディングをする時間帯でマーケットは通常どのくらい動いているのかを理解することは、移動平均からどのくらい乖離するのが必要とされるのかを知るためのカギとなります。一日の静かな時間帯で移動平均から5ピップのギャップが必要とされる一方で、一日の最も激しい時間帯では移動平均から20ピップ以上のギャップが必要とされます。
以下のレポートは日中の平均30分のレンジを示しており、どのように日中のボラティリティが変化するのか、トレーダーに理解して頂けます。
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毎日同じ時間帯に焦点を当てることによって、マーケットの通常の動きに慣れ始め、いつマーケットに参入するべきか理解することができます。また、ボラティリティの増加または減少により、マーケットの変化に適応するための準備をする必要があります。
3.ニュースを理解する
ニュースイベントは、価格に非常に大きな影響を与え、トレーディングストラテジーを変更させます。プロのトレーダーは来るべくニュースリリースと要人発言といった潜在的な発表時期を知っています。ニュースリリースの前のトレーディングは、危険があるとして、短期トレーダーとして良いアイデアとは言えません。ニュースのアナウンスがある場合には、マーケットは移動平均からの大きなギャップがあることは普通であり、そのニュースイベントが特に重要である場合、マーケットが落ち着くまでリバーサルストラテジーを控えておくことは良い考えです。
以下は、移動平均から乖離したことを示す米国経済指標のリリース後のEUR / USDの値動きです。
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4.チャートを理解する
短期トレーディングは、マーケットチャートの全体像と、サポートとレジスタンスの主要なレベルを忘れがちです。通常、短期トレーダーは5分足のチャートを使用しますが、同様に60分足、日足のチャートを確認することも有益です。マーケットはレジスタンスの重要なレベルの上やサポートの重要なレベルを下回った場合、移動平均と価格との間にあるギャップに対してトレーディングを回避するのは良いアイデアかもしれません。または、マーケットに入る前に、移動平均と価格との間にあるギャップが更に拡がることを警戒して待ちます。
5.マーケットの勢いが弱くなるまで待つ
マーケットが移動平均から離れるとき、素早くマーケットに参入したい気持ちに駆られます。特に規律に従ってトレーディングシグナルを忍耐強く待っているときはそうなるかもしれません。リバーサルストラテジーで参入する前は、マーケットに入る前に示されるマーケットの勢いやスピードが出ることを待っています。予想よりもはるかに移動平均から乖離した場合は、タイミングを正しく取ることがそのカギとなります。タイミングを改善するための方法は、マーケットが横ばいになるのを待つか、参入前に2、3ティック下(あるいは上)にエントリーポイントを置いてマーケットの動きを待つことです。1分足チャートで価格の動きを密接に見て、マーケットの短期的な動きをより理解することがよいでしょう。
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6.リスク管理
マーケットで取るポジションについて、私たちはリスクを最初に考えて資金を保護する必要があります。リバーサルトレーディング戦略は、マーケットの動きが大変迅速かつ暴力的であった場合は特に危険です。マーケットは、予想を上回って移動平均からずっと遠くに移動することもありますので、参入した時にできる限り早くストップロスの設定を確認する必要があります。また、自分のアカウントで日々のストップ基準を設定する必要があります。一つの大きな値動きで何週間も何ヶ月も利益を奪われてはたまりませんので。
以下の金先物のチャートでは、19:00前に移動平均からずっと遠くに移動しており、ストップロスを置く重要性を認識頂くことができます。
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