塩坂洋一
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ロビンスカップの日本版オンライン商品先物競技会にMystery Tigerのハンドルネームにて、第1回大会では297%の運用成績で4位、第2回大会では30%で8位、第3回大会では499,84%(半年で元本は六倍、同期間の日経平均はマイナス19.3%)の収益率で優勝するなど、素晴らしい運用成績を収めた真の実力者。株式先物・商品先物トレードの傍ら、業界紙への寄稿やラジオでもマーケットコメンテーターとして活躍。豊富な実践ノウハウを有しており、現在ではポピュラーとなったシーズナル分析、限月別アノマリー分析の先駆者として有名。日本テクニカルアナリスト協会検定会員。
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『投機術・覚書』
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為替の観点 08月30日
円高、円高とマスメディアが騒がしく報道するが、それは対ドルで円が上昇してる
ことを言うのであって、他の通貨との関係が取り沙汰されることはほとんどないし、
一般大衆も関心がない。対ユーロで円安に振れてもドル円が円安に振れなければ
アナウンスされないようなもんだ。
ドル以外の通貨を含めた実効為替レート(名目&実質があるが実質)を
みれば、1995年が150、現在は100をちょっと超えたところである。
日銀HPでこの青の折線チャートの波動を見てみろ。
そろそろ円戻り売り(ドル買い)だぞ。(笑)
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気まぐれ投資家心理指数 08月27日
ひとくちに投資家と言っても対象銘柄の業界経験者や専門家から一般の
大衆投資家までその範囲は広いが、一般投資家の売買判断や実際の投資行動に
影響を及ぼす情報ソースとして、目や耳から入る新聞の文字情報やニュースの
映像音声情報というものが、一定の心理作用を与えるということは疑いない。
しかし、実際問題、どの情報がどれほどの重みを持って、ある投資家の売買
行動に作用したか、多数の投資家にとっての比重、それを正確に計量化する
ことは至難、というより不可能である。
しかし、同じ人間の持つ曖昧さを裁量推量して、大雑把に【自分だけの投資判断】に
役立てる指数をつくることは容易い。大雑把であるからいいのだ。
ここではそれを仮に銘柄別・投資家心理指数とする。
08月25日の日記【材料探し(評価)】で、各項目の左に数字の1、0.5、0、-1が
うってあっただろう。それが、各材料に対するポイント評価である。
大衆投資家の目に曝され、耳に入った情報が強気か弱気のどちらかに擦り込まれて
いくと仮定して、まあ、こんなもんだろうという感じでポイントをつけておく。
そうすると、日記に基いた8月25日時点での評価は次のようになる。
◎とうもろこしPOINT【+3】
◎金POINT【+6】
◎ゴムPOIT【+2】
各銘柄共に+評価なので、強気判断である。
先物値段も8月始値と現時点を比して+であり、POINT算出期間材料・値方向より
これを正の正パターンとする。
上記で仮に値が下がっていたとしたら、正の負パターン。
逆に負の正パターン、負の負パターンもあるので、とりあえず4パターンに分類する。
新甫限月前後(ゴムや金など)のタイミングで、正の正パターンであって、チャートの
トレンドも上昇しているとき、下がったところは押目になるので、とりあえず買って
おくということ、、、これが08月25日の日記【材料探し(評価)】の種明かしである。
これを一定の期間で評価しつつ、次の評価時点では◎とうもろこしPOINT【+3】
◎金POINT【+6】◎ゴムPOIT【+2】に対して、例えば2週間後ならば
係数0.5を掛けて、2週間内に生じた新たな新聞材料や見出しを並べて新たに
評価したものと合計していく。継続する材料についても重要と見れば再評価する。
実にいい加減なトレンド判定法ともいえるが、売り・買い・休みという対処しかない
相場ではそんなもの(考え方)が案外効果あるのだ。(笑)
投資家の心理など“気まぐれ”だからである。
こういうことをやるのに、毎日、商品蘭の見出しぐらいはチェックする習慣と
それを記録して並べてみるということから、見えてくるものがある。
(8月26日・日経新聞)
・【金の投資需要4割増、4~6月需給統計・ETFなど伸びる。】
ギリシャ問題で資金流入
・ロシア干ばつで高騰
小麦のイロハ㊤
国内価格に影響懸念
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材料探し(評価) 08月25日
さて、8月も25日。
気になる銘柄の8月インフォメーションを足し算引き算チェックしてみるか。
◎とうもろこし
0,・コーン需給報告(8/12)
0,・生産高:133億6500万Bu
0・期末在庫:13億1200万Bu
1,・米国産コーン大豊作見通しに対して期末在庫多いとはいえない。
1・ロシア穀物輸出禁止問題
0.5,・中国のコーンも豊作だが備蓄は減少(当局は否定)
1,・先物
8月先物始値・21,060円
8月先物現値・21,360円
◎金
1・米金融緩和長期化、金の国際価格下支え。(8/25・日経新聞)
1・ETFの資金流入
-1,・景気減速、デフレ懸念
1,・ユーロ不安
1,・ドル安(ドル建金)
-1,・円高(東京金)
1,・インド祭礼シーズン実物需要増加
1,・中国、金取引に関する規制を緩和する方針(海外産金会社とのM&Aを積極化)
1,・キンロス・ゴールドがレッドバック・マイニングを買収(両方カナダ)
今年に入ってからの産金業界のM&Aは総額320億ドル
1,・先物
8月先物始値・3,256円
8月先物現値・3,366円
◎ゴム
1,・合成ゴム(1月~6月・合成ゴム工業会)、国内出荷34%増。(8/25・日経新聞)
1,・先物
8月先物始値・272.8円
8月先物現値・286.3円
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夏の風物詩 08月22日
夏の風物詩、甲子園の高校野球が終るとそろそろ夏休みも終わり・・・
高校時代はそんな感じであった。今年の高校野球は母校の東海大相模が
出場していた為、そんな想い出も巡らしながら観戦していた。
東海大相模では今のGIANTS監督の原辰徳と同期なので、甲子園は
常連だった。入学以来、夏春5回連続で出場していた黄金時代。
一番、印象に残っているのは高1の夏、準々決勝第四試合で定岡投手
要する鹿児島実業の延長14回だったかの死闘を演じた時のことだ。
ナイターとなり、このときは3塁側アルプススタンドから応援団に加わって
いたが、最後は負けたとはいえ素晴らしい試合だった。
このときの東海大相模サヨナラの一打となるはずだった打球をスーパー
キャッチした鹿児島実業2塁手の中村選手の名前は今でも覚えている。
定岡もこの試合でスターダムとなり、巨人に入団という切っ掛けに
なった名試合だった。
さて、昨日の決勝・興南戦は大差で破れた。
一二三投手は大会を全て一人で投げてきた上に既に準々決勝・準決勝の
連続150球で前日終盤からヘロヘロが見え見えだったので、前半で5-6点は
取られるだろうと見ていたが、予想通りの展開になってしまった。
3回まではなんとか凌いだが、本来150k出る右腕が伸びのない130kそこそこで
バッテング投手のようになり、集中打を浴びて降板。
どうしようもなくなって初めて活きのいいリリーフを送っていたが時既に遅し。
初回・3回の先制チャンスで各2点、4-5点くらい先行してGAMEの
流れをつくり、乱打戦の模様になれば、何パーセントかの可能性はあるかも
知れないとは思っていたが、甘い期待に終った。。。
やはり、桑田や松坂、近年ではハンカチ王子・斉藤や田中が如何に卓越して
いたかがよくわかる。今の時代、しかもこの猛暑の中で、一人の投手を酷使する
形で勝ち切るのは至難の業である証だろう。
興南・島袋投手も連投だったが、こちらは甲子園前半戦ではリリーフを送り、
ところどころで休ませていたし、本人や監督の体調管理もしっかりしていた。
また、異常気象的な暑さの中で、沖縄という最も暑い地域で培って来た身体も
やはり強靭だったんだろう。 監督を含めたリスク管理、総合力の勝利であると
いえよう。また、今年は普天間問題とかもだが、沖縄脚光の年周りだったのでは
ないか。まあ、これだけ大差で負けたなら致し方ない。
選手諸君にはよく頑張ってくれたとエールを送りたい。
4028校の中で準優勝なのだから、よしとしましょう。
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哲学 08月18日
拙著「賢者の商品先物トレード」のコラム「武術と相場」や
Panrollingのコラム http://www.panrolling.com/seminar/siosaka.html
にもあるが、相場に臨むにあたって武術の考え方や哲学はそのまま
適用されるものである。
月刊秘伝9月号
http://www.bab.co.jp/hiden/では、脳量子力学の分野で著名で理学博士・
物理学者でもあるノートルダム清心女子大学大学院の保江教授との対談であるが、
かつて武術を通してその根幹哲学を修した道場の想い出話が掲載されている。
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11日の泳ぎ方 08月12日
昨日、早朝に書いたように・・・
>夜間段階でガソリンは陰線4本目を引いているが、次に上昇に転ずるときは
>先物(2011年2月限)を買いにいけばいいだろう。
>本日は海外も安いようだが一代安値50,600円を守るか否かも見ながらで。
こういう日のトレードというのはある種の「型」だ。
外電安は分かっているので、ポイントは2011年2月限の一代安値。
為替の円高ドル安傾向と相俟って、9時の相場位置にもよるが、安値追い
指向というパターンはある程度、シナリオが書けるだろう。
夜間からGAPを開けるかと想ったら、AM9時の値は51,330円と前夜比
+160円で始まった。AM9:43にかけて51,050円まで下がり、AM11:17にかけて
上昇、この日の高値51,400円をつけた。
人によって売るトレードにもいろいろタイミングはあるが、私の場合は
PM13:30過ぎに午前中につけた安値AM9:43の51,050円を下抜いたところで売り。
そのあとは、裁量で50,600円を守りそうだと思えば買い戻す。
しかし、この「売り」は日計りというか、PM15時半までに仕切る釣り糸に
つける「浮き」のようなものだ。
何故なら私の狙いというか考えの“根”は・・・上記の、、、
>先物(2011年2月限)を買いにいけばいいだろう。
>本日は海外も安いようだが一代安値50,600円を守るか否かも見ながらで
なのだから。
51,000円で売れて、そのまま逆行もなく下がってくれたので持続したが
15時10分から15時20分の間で50,700円割れに何度かトライしても下に抜かず
50,710円で跳ね返されているのを見て、50,750円で+300円の利で仕切って
しまうのは当然である。
ここでは・・・
【弱い条件が揃っている中で“一代安値”という大きな節を守って反発に
転ずるならば、それなりの利幅が得られる】という戦術だったからだ。
そしてこの日の夜間(11日だがチャート上は12日始値となる)PM17時
相場の開始を注目。
而して始値は【一代安値更新の50,560円】であった。
一代安値50,600円は守れなかった訳であるが、厳密なシステムでなく
人間の持つ曖昧さ、裁量を善とする私は5分足で50,630円陽線となったのを
確認して、【50,630円に買い指値】を置いた。すぐに成立する。
そして、この時点でのストップロスは50,550円である。
ここを守って、反発に転ずれば1,000円とか1,500円という値幅は案外
容易く取れるからである。
僅か80円のリスクに対してだったら、いいではないか?
しかも、日中売りトレードで1枚+300円(粗利15,000円)ある。
だから、ここで3枚の買い玉を持つのだ、
3枚が損切りになったとして、-80×3枚=-240円、手数料3枚で
3,000円と併せても-15,000円で、ほぼイーブンで終らせることが出来るのだ。
思惑通りに反発すれば15万~20万と10倍以上の利になる勝負である。
さて、結果だが・・・PM18:22にかけて50,770円まで上昇したが、そこから反落、
PM19:05には一代安値50,560円に面合わせとなる。
そこから19:47にかけて50,670円まで戻る。
この正念場を上抜ける相場展開なら、短期Wボトムをつくりながら51,000円と
いう方向性パターンに入るのだが、エネルギーが続かずに再反落。
PM19:53にはストップロス発動の50,550円、下抜いてロスカットとなった。
ドテン(途転)売りのポイントでもある。
リアルで画面を見ていればするかも知れないが、ストップロス注文だけ
出して、夜の稽古に出掛けているのでそれはなし。
さて、こうなった場合のシナリオや次の仕掛け方は決まっているが、
気が向いたらということで。(笑)
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限月の天秤 08月11日
以前にも同じようなことは書いていると想うが、相場について
大雑把なシナリオなり、仮定・仮説というものを立てたら、それを
書き留めておいて、一定の程度の期間が経過したのちに検証したり、
その相場の建値を比較してみることは、相場観を磨く簡単な作業だ。
06月10日 日記
【どちらの値段が正しいのかを考えよ。】
逆鞘か順鞘か、東京ガソリンの逆鞘についてちょっと触れた。
このとき(6/10)のガソリン先物は2010年12月限で、
始値49,470円・高値50,290円・安値49,130円・終値50,080円で、
当時の当限(7月限)のセツルが53,530円だった。
そして、9月限セツルは51,650円。
現在が8月11日であるが、当限に回った9月限は53,320円に上昇。(+1,570円)
当限と他限月の逆鞘関係は6月と変わっていないが、先限に立った
2011年2月限(51,170円)が4番限・5番限との関係では僅かに順鞘になった変化がある。
6/10時点の先物だった4番限の2010年12月限は51,020円。(+940円)
夜間段階でガソリンは陰線4本目を引いているが、次に上昇に転ずるときは
先物(2011年2月限)を買いにいけばいいだろう。
本日は海外も安いようだが一代安値50,600円を守るか否かも見ながらで。
06月10日・日記ではゴムの9月限期近買いの根拠を言ったが、買われる
場合の人気等から、今度は買う時は重きを先物におくということ。
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