ノーベル経済学賞を受賞したクルーグマン教授のNY Times のコラムです。Opinion でクルーグマン教授のコラムが読めますが、最近のインフレ論について書かれております。
printing of money と何回かでてきますが、米国債発行残高の推移(週刊エコノミスト ドルの凋落)や長期金利の上昇から皆がまるでハイパーインフレでもくるようにインフレを懸念しているが、実際には政府からの資金は銀行に注入にしても市中にはあまり出回っていないと指摘し、
Yes, we have a long-run budget problem, and we need to start laying the groundwork for a long-run solution. But when it comes to inflation, the only thing we have to fear is inflation fear itself.
クルーグマン教授は、「インフレ懸念することに懸念する」と書いております。インフレ懸念が過熱しており、焦って投資しないほうがいいということでしょう。
The Economist の表紙は、わずかな光りに群がる小さな小魚に不気味な魚が大きく口を開けています。
「かすかだが、株式市場には光が点在している。これらは歓迎すべきことだが、楽観論には2つの落とし穴がある。1つは、的外れな信頼感を持つこと。実際には減速の度合いが鈍化しているだけなのに回復の始まりと誤解すること。もう1つは、政治家にあてはまるように、信頼感と良いニュースに慢心して世界経済が正常化しつつあると自己満足に陥って、さらなる落ち込みを防ぐための政策を阻む可能性がある」