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浅川夏樹
グローバル化時代の資産運用 ハッピーリタイアメントを目指して

銀座クラブホステス、会社経営者の顔を持つ個人投資家。多彩な経験を活かし「フジサンケイ ビジネスアイ 日曜版」「日経BPオンライン」「Futures Japan」に投資コラムを連載中。著書に『ETF 世界を舞台にした金融商品で資産運用』、『グローバル化時代の資産運用』(パンローリング)、『夜の銀座の資本論』(中公新書ラクレ)、『円が元に呑み込まれる日』(実業之日本社)などがある。

News お茶屋Bar 楓 オープンしました。
主催サイト グローバル化時代の資産運用
Outlook for Tomorrow
コラムロイター“攻めの不動産投資”

浅川夏樹の「海外の気になる金融ニュース」

PRNEWSWIRE: Wine Investment Market Bottles Up Record Returns 高級ワインのパフォーマンス

01月31日
Wine Investment Market Bottles Up Record Returns

ユナイテッド・ウェルスによれば、2001年に5万ドル相当の高級ワイン投資を行った場合、現時点ではその価値は12万ポンド(コスト込み)にまで増加しているという。同時期にFTSE採用銘柄の複数の株式に投資した場合(年利2%のネット配当利回りと想定)には、6万1000ドルに過ぎない。

歴史的にみて高級ワイン投資は、高いリターンをもたらすだけでなく、従来の投資先である株式や商品(コモディティ)市場と比較してボラティリティが低い。同社のジム・マイケム氏は、「高級ワイン投資は、過去20年でマイナス・リターンを記録したことがない。つまり、このニッチな市場は、投資には好ましくない環境下でもボラティリティが抑えられていることを示している」と述べた。

<MEMO>
5年で比較しても、高級ワインのパフォーマンスは、コモディティ、先進国株式、新興諸国株式、不動産の平均リターンを上回っています。データ:Premium Wine Fund

Premium Wine Fund Performance(高級ワイン)
3yrs’ Return 55.8%
5yrs’ Return 104.7%
5yrs’ Annualized Return 20.9%

Global Commodity Index (コモディティ)
3yrs’ Return 1.9%
5yrs’ Return 39.1%
5yrs’ Annualized Return 7.8%

MSCI Developed Market(先進国株式)
3yrs’ Return -22.6%
5yrs’ Return 12.1%
5yrs’ Annualized Return 2.4%

MSCI Emerging Market(新興諸国株式)
3yrs’ Return 13.8%
5yrs’ Return 76.4%
5yrs’ Annualized Return 15.3%

Global Real Estate(不動産)
3yrs’ Return -9.9%
5yrs’ Return -51.7%
5yrs’ Annualized Return -1.9%
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What Investment : Fine wine prices to continue to rise during 2010 高級ワインは一段高に期待

01月27日
Fine wine prices to continue to rise during 2010

高級ワインの指標、Liv-ex100指数は昨年12月に0.9%上昇、クラレット・チップ(ボルドー産赤ワイン)も0.7%上昇している。2009年通年の上昇率は15.7%と19.4%

特にボルドー産の価格上昇が顕著で、1999年産シャトー・ラフィットは2009年に125%上昇、1ケースあたり2000ポンドから4500ポンドまで急騰した。12月単月でみれば、1996年産シャトー・ムートン・ロートシルトが最高で9.5%高の2600ポンド(1ケース)。

ワイン・インベストメント・ファンドのディレクター、アンドリュー・デラカーサ氏は、このシャトー産のワインが今後数カ月は一段と上昇が期待できるとし、「消費されることとともに、世界で愛されているために、1996年ムートンのように成熟したワイン在庫は少なくなってきている」と述べた。


<MEMO>
チャート はWine Investment Fund
ワインコレクションは、もはや一部の富裕層の贅沢ではなく、旧来の株式や債券に替わるオルタナティブ投資を模索するなかで、ワイン投資ファンドが相次いで設定されています。ただし、ファンド運用の場合は運用会社の信用リスクがつきまとうので、現物に投資したほうが自分で好きな時に飲めます。

ロンドン・インターナショナル・ヴィントナーズ・エクスチェンジ((Liv-ex)が1999年に設立され、高級ワイン業者向けにインターネットや電話を用いた取引プラットフォームを導入しています。Liv-exには、22カ国から270社ものワイン業者が参加しており、名前を明らかにすることなくワイン取引を行っている。Liv-exのジャスティン・ギブス氏は、同取引所の参加者の大半が個人投資家や投資ファンドだとし説明しています。

先日、
「アメリカ株投資完全マニュアル」の著者である麻生氏も1月に香港でサザビーズのワインオークションに参加され、香港ワイン市場の活況を報告してくれました。やはりラフィット・ロートシルトが人気で2005年の Lafite は、HK$50,000-HK$80,000で出品され、落札は HK$133,100だったそうです。全部で840lotが出品され、ほぼ高値近辺で完売だったようで、目の前の席にいた中国人が億単位を落札していて驚いたそうです。

中国でロートシルトが人気なのは、中国で15年以上前からワイン産地を探し、セカンドのカリュアドのブランドマーケティングにも力をいれ、ブランドを浸透させてきた結果といえるでしょう。ロートシルトは、2009年3月には、中国の総合金融大手の中国中信と合弁事業を組み、山東省で赤ワインの生産に乗り出す計画を発表しています。

築地では超高級マグロは日本市場だけではなく中国市場に輸出しているらしく、高級ワインまで飲めなくなっちゃうのでしょうか・・
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Investment Week:Bond fund managers take dim view on Europe 西欧政府債券を弱気視

01月23日
Investment Week:Bond fund managers take dim view on Europe

著名な債券運用マネージャーは、西欧政府債券(ソブリン債)を弱気視している。

アクサ・スターリング社債ファンドのマネージャー、テオ・ゼメック氏は、ソブリン債が「これまでに類を見ない圧力にさらされており、ゼロ・リスクというわけではない」と指摘した。

ギリシャ、アイルランド、スペインとポルトガルは財政的に困難な状況に陥っており、「財政危機からの復活」に必要な増税などの対抗策を打ち出せないなかで、通貨安によるインフレ圧力の拡大、さらには物価上昇に悩まされている。

ゼメック氏は、「政府債は、過酷な時期を迎えることになる。長期金利は上昇し、どの資産クラスも新高値を負う展開を迎えるとは思えない」としたうえで、自身のソブリン債へのエクスポージャーは縮小したとしている。

カザノブ・ストラテジック債券ファンドの運用担当者、ピーター・ハービー氏は、「今後10年、アングロサクソン諸国の経済は低成長となり、当局の規制監視が強まり、政府債務が拡大し、税負担が増え、歳出が減らされ、失業率が悪化し、そして社会的に不安定化する危険性がある」としたうえで、2010年を「社債のクーポン分だけを獲得する、クーポンの年」だと表現している。

<MEMO>

欧州債券のショートETF db x-tracker Short iBoxx € Sovereings Eurozone Total Return Index


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BARRON'S : Groomed for a Comback ダウの負け犬の投資成果

01月17日
BARRON'S : Groomed for a Comback

「ダウの犬」はダウ30の構成銘柄で、配当利回りが高い10銘柄を毎年購入するという投資戦略ですが、さすがに金融危機以降はAIG、シティ・グループ、ゼネラル・モーターズの無配転落などで、2008年に続き、2009年もS&P500指数やNYダウを下回る成績となっています。

「ダウの犬」投資戦略は1990年半ばまでは成果を上げ続けたが、1997年〜99年のハイテク・バブル期にはS&P500指数にもNYダウを下回っている。株式が大きく下落した2008年は S&P500はマイナス37%、NYダウはマイナス32%に対して「ダウの犬」はマイナス38.8%と不調。2009年は S&P500はプラス26.46%、NYダウはプラス22.68%に対して「ダウの犬」はプラス17.8%だった。

過去15年間の成績(年複利リターンらしい)は、「ダウの犬」7.57%、S&P500 8.04%、NYダウ 9.2%

しかしながら、BARRON'Sでは、今年は期待できるという。GE、ファイザー、エクソンモービル、シェブロン、ウォールマート・ストアーズ、P&G、ベライゾン、AT&T、クラフト、マクドナルドと錚々たる各セクターを代表するグローバル企業です。

<MEMO>
2009年のNYダウ構成銘柄ではアメリカンエクスプレスの株価が2倍になりましたが、続いてマイクロソフト56.8%、IBM 55.5% 、シスコシステムズ46.9%上昇しています。

ダウの犬投資のETF
ELEMENTS "Dogs of the Dow" (DOD)なら、US$7.12から購入が可能。

ELEMENTS社では、ベンジャミン・グラハム氏のバリュー投資戦略に基づいたETFもある
ELEMENTS Linked Benjamin Graham Total Market Value index (BVT)

大型株は安定運用者向きだが、中長期では小型株が大型株をアウトパフォームすることが多い
ELEMENTS Linked Benjamin Graham Small Cap Value index (BSC)

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BUSINESS SCOTSMAN.COM : Pull-back 'inevitable' in emerging markets マーク・モビアス氏 今年の新興市場は最大20%の下落を覚悟

01月10日
BUSINESS SCOTSMAN.COM : Pull-back 'inevitable' in emerging markets

エマージングファンドで有名なテンプルトン社のマーク・モビアス氏の2010年の新興市場のコメントです。

テンプルトン・エマージング・マーケッツ・インベストメント・トラストの運用責任者、マーク・モビアス氏は、エマージング(新興)市場で運用する投資家は今年、最大で20%程度の下値調整局面があることを認識すべきだとの見方を示した。

運用総額15億ポンドを抱える同ファンドを運用するモビウス氏は、昨年は100%のリターンを挙げたエマージング市場もあり、ほかでも60〜80%上昇していることを考えるとある程度の調整安は避けられないと述べた。

73歳になる同氏は、「ドバイ、中東や中国など、すでに一部では修正安局面入りしている市場もある。市場は、直線的に上昇することを考えるべきではないことを、投資家にあらためて知って欲しい。昨年は、極めて低水準からスタートしたため、上昇率でみれば驚異的な数字を記録した。今年も大相場が来ると考えているが、パーセンテージにすれば、去年ほどは大きくはならない」と述べた。

同氏が下げ調整を懸念する理由は、エマージング市場で新株発行が大量に見込まれることにある。一部では、新株発行額が2200億ドルに達するとの見方もある。モビウス氏は、「(この新株発行額について)そうしたいと願っている向きがいることは事実だ。しかし、実際にそれだけの新株が発行されるかどうは、疑問が残る。新株発行は市場から資金を吸い上げることになるため、一時的には問題となる」と説明した。

エマージング市場での新規株式公開(IPO)額は、今年、先進諸国を上回ると見込まれていることで、15〜20%の下げがあり得るという。しかしモビウス氏は、仮に下値調整があったとしても、長期的な上昇市場のなかでの動きであって、そこから弱気相場が始まるわけではないとした。

<MEMO>

Templeoton Fund のパフォーマンス

同社はエマージングファンドだけでなく、グローバル企業へ投資されるファンドも定評があります。
FRANKLIN MUTULA GLOBAL DISCOVERY FUND は、世界のデフェンシブ性が強いタバコ企業などに投資。
TEMPLETON GLOBAL FUND は、世界のグローバル企業へ投資されております。

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Bloomberg 「Biggs, Faber Predict Dollar Rally as S&P 500 Surges 」ドルと株式が一段高局面の可能性

01月04日
Bloomberg 「Biggs, Faber Predict Dollar Rally as S&P 500 Surges 」

2009年3月、投資家が株式を投売りしていた時に、株式購入を推奨したバートン・ビックス氏とマーク・ファーバー氏の予測です。両者とも、米株と米ドルの上昇を予想しています。

ニューヨークを拠点とするヘッジファンド、トラクシス・パートナーズのビッグス氏は、世界経済の回復とともに米活と米ドルは現行水準から10%上昇すると予想している。「Gloom Boom & Doom」 と題するニュースレターを発行しているファーバー氏は、ドルは対ユーロで5〜10%上昇、株式も上値追いの展開になり、2009年3月から11月にかけて見られたドルと株の逆相関関係が順相関関係に転換するとの見方を示した。

両氏は、9カ月前に株式の将来性を的確に予見していた。両氏が株式上昇見通しを公表して以来、S&P500指数は67%上昇し、1930年代以降では最大の上昇率を記録していた。この時、投資家のパニック的な売りで金融危機が株式のバリュエーションを1986年以来の最低水準にまで押し下げており、両氏は、これを絶好の買い場と解釈していた。

両氏は、景気回復の動きが加速し、投資家は米債を資金から株式に移行させると見ている。
最近のMarc Faber氏のインタビュー:Treasuries Are For Idiots, Watch Out For A 10-20% Correction In Stocks Before Another Rally

ビッグス氏は、「歴史的にみて、つい最近経験したような厳しい経済的なショックの後では、2010年と2011年には、爆発的な成長が期待できる。ドルと株式が一段高局面を迎えることを否定するような要因は見当たらない。そして、個人的には両方(ドルと株式)とも10%上昇する可能性があるとみている」と述べた。

<浅川MEMO>
ドル安は米グローバル企業にとっては好材料です。米ドルと株式の関係は、ドル指数が上昇すれば、株式市場が下がるというという不可解な逆相関関係が生じています。したがって、この逆相関が順相関になるという指摘は受入れられる。雇用統計の好材料な数字に米株式市場の反応が鈍かったように、インフレ連動債のような安全資産に資金をシフトする動きもでてきている。

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浅川氏の著書

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グローバル化時代の資産運用
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