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ダメ玉を抱えていても、いいことはひとつもありません。 資金がムダに寝る 別のチャンスを逃す 売買のリズムが崩れる 「取り返そう」とリキむ 酒がまずい なにより気分がわるい ということで、「いかにして、必要な損切りを的確に実行するか」が私たちプレーヤーの課題と考え、そこにフォーカスしたテクニック情報が意外と多いのです。 損切りを実行する際に感情がジャマするのは間違いありませんが、冷静に考えると、利食いのほうが難しいと思うのです。 その理由は…… 損切りは、「ダメだ」と思う銘柄とサヨナラするだけ。当然の行動です。 「こいつとは一緒にいたくない、会いたくない」という人と距離をおくことです。 対する利食いは、自分の優秀さを証明しているポジションを消し去る行為。 たとえるなら、ラブラブの恋人との別れ。天井圏での見事な利食いは、そんな恋人とクリスマス直前に別れてしまうこと。 だから難しい! このたとえ、思いついてから繰り返し使って気に入っているのですが、いまひとつウケません。「はあ、なるほど」と言ってくれるのですが、期待ほど笑ってくれる人がいないのです。 でも、ちょっとニヤッとしてやろうか、という人は、思い出したときにでも動画を見てください。 損切りより利食いのほうが難しい(林投資研究所YouTubeチャンネル)
新たにポジションを取る(新しい銘柄を手がける)ときの、細かい方法を考えてみます。 タイミングは人それぞれですが、根底に「ためし玉」という発想をもっているでしょうか? 例えば「合計500株買う」計画、とします。 狙って狙って「ここだ!」と、500株を1本で買うのではなく、「まずは100株」というのが、ためし玉です。 超短期の売買では、仕掛けも手仕舞いも単発的になりがちです。 でも通常、ためし玉は、値動きへの対応をスムーズに行うために必須です。 食べ物を買うときの試食、車を買うときの試乗と同じです。 その銘柄になじみがない状態だし、なにより予測(想定)が当たる保証はないので、値動きを見て「本格的に仕込むかどうか」を決めるのです。 いや、すでに真剣に見ているよ──こんな反論もあるでしょうが、ポジションがない状態と、たとえ100株でも現実にポジションを取った状態では、まったくちがいます。ホンモノの臨場感がある状態で、さらに真剣に値動きを観察して出処進退を決定するのです。 「あっ、早かったか……」とか「見込み違いかもしれない」といった場合には、株数が少ないうちに撤退して、もういちど入り直すことができます。 中源線建玉法では、3分割の1回目が「ためし玉」に相当します。 うねり取り練習帖、第15回(パンチャンネル) 中源線建玉法 基礎講座 第3回 3分割によるドテン売買(試し玉と本玉) 最初がためし玉、「いける」と判断して増やすのが本玉──必然的に、「分割売買」が基本形です。 プロの技法の第一歩は「分割売買」だ(林投資研究所YouTubeチャンネル)
株式投資・トレードのデータは、すべて数字で処理できます。 だから「計算」に頼ることが多いのですが、誤った計算をするケースもあります。 「300万円の資金が6カ月で10%増加した」という状況を考えてみます。 6カ月で30万円の利益が出た、資金が330万円になった、ということですが、この時点で「資金は330万円だから、ポジションサイズを10%アップする」というのは正しいのでしょうか? 計算上、誤りはなさそうですが、疑問は残ります。 上手下手に関係なく、その時々で、利益が先行したり損が先行したり……偏りはゼロではないでしょう。 今回挙げたケースでは、「6カ月で10%利益」→「残りの6カ月も10%利益」と計算しているわけですが、『6カ月で10%利益、残り6カ月で3%損失、年間7%利益のトレード』かもしれないのです。 株式投資・トレードの結果は、「一定期間」で確認しなければなりません。 自分の都合で「6カ月」と区切りをつけたとしても、それが正しい一定期間なのか──。 正確な計算はできないでしょう。 せめて「資金が1.5倍になったら株数を増やしてみる」くらいが、実践的でまちがいのない設定のはずです。
おすすめ銘柄の「目標価格」という表現、よく目にしますね。 これについて、もの申したいと思います。 ひねくれの揚げ足取りに聞こえるかもしれませんが、売買(トレード)を実践するうえで生じる錯覚、きわめてデリケートな狂いについて考えておきたい──これがテーマです。 目標とは、「行動において実現・達成を目指す水準」です。 つまり、自らの努力で「ここに到達したい」「こういう状態になりたい」と考え、モチベーションを維持するための“目じるし”ですよね。 でも、株価って、自分の努力がおよぶものではありません。 株価操縦(違法行為)をしているなら、話は別ですが……。 もちろん、「この水準までは上がると予測する」って意味なのは理解できます。 ただ、「目標」という表現によって、「そこまで売らずに頑張るんだ」と固執して売り場を逃すとか、実は期待以上の勢いが出てきたのに売ってしまうとか、そんなこともありそうです。 トレンドの継続を見極める、株価上昇の勢いを読む──こういった観点が薄まって、チャートのタテ軸(価格)のみに目を向ける姿勢は、つくりたくないのです。 私も「値ごろ感」を抱えて売買します。 でも、頼りすぎずに「トレンドがつづくか」「トレンドが転換しそうか」といった観察を怠らないようにします。 それで当たる、と言いきったらウソですが、迷いや後悔のない決断をするために、大切にしています。
株式投資で勝つのは、マーケット参加者の数%といわれます。 上か下か……こう考えると勝つのは50%ですが、継続的に行うことで大きな損をして退場、というケースが多いのです。 実売買で成績を競う、トレードコンテストに参加することを想像してください。 あなたを含めて合計100人の競争です。 トップの人たちは、本当に上手か単なる偶然かを別として、積極的にトレードして素晴らしい成績を出すはずです。でも、下位の人たちは……うまくいかずに損切りがつづき、「取り返そう」とムリして損が膨らむという悪循環でしょう。 では、いっさいポジションを取らずにいたら、どうなるでしょうか? トップ5に入ることはゼッタイにありませんが、もしかしたらトップ10にギリギリ引っかかる可能性はありそうです。 統計を取ったわけではなく、単なる肌感覚の想像ですが、この“仮説”を業界の人たちに話すと、みな口をそろえて「あるかもね」と答えます。経験によって、「負けないこと」「生き残ること」が重要だと強く認識しているからです。 何もしないでいるなんてバカげた話ですが、ちょっとおもしろいアプローチです。たまには、目の前の値動きから離れて、ちょっと哲学してみませんか? ガラッと視点を変えて株式投資・トレードをの本質を考える私の著書です。 プロが教える株式投資の基礎知識 新常識 フリーアナウンサー大橋ひろこさんが、この本の感想を語った動画もあります。
日経平均3万円、TOPIXはバブル期以来の高値更新──。 投資家なら誰でも、プレーヤーとしてソワソワします。 当然のように、個人投資家をあおる情報が飛び交います。 でも、個別銘柄を丁寧に見ると、まだまだ局地戦だということがわかります。 それから、自民党総裁選とからめた相場解説も多数ありますが、政治と株価の関係を証明する理論はありません。条件を限定すると「相関関係」があるかもしれませんが、少なくとも「因果関係」は説明できないのです。取って付けたような開設に目を向けず、切り離して考えましょう。 そもそも、ほとんどの解説は、東証一部の約1割の銘柄だけで算出する、日経平均という数字です。手っ取り早いのですが、考えてみれば実に無責任な内容です。 さて、個別銘柄について「局地戦」と述べました。 上昇して、高値で値もちのいい銘柄が再び上昇する動きが目立ちます。こういった銘柄に“ついていく”のが意外と手堅かったりするのですが、あえて出遅れ銘柄にも目を向けてみるとおもしろいと思います。 動きがわるいから出遅れ……だから、安易に「出遅れ狙い=手堅い」なんて固定観念をもたず、「ホントにくるの?」と疑いながら検討するのが正解ですが、物色の対象が広がって循環の流れが出る可能性もあります。 こんな観点で、個別銘柄を取り上げて解説したのが、昨日のYouTube動画です。ぜひ、ご覧になってください。 逆張り好きの売買戦略〜春高銘柄が狙い目?!
テレビでテニスの試合を見ていると、サーブが外れる(フォールトになる)ケースが非常に多いと感じます。 テレビに映る超一流の選手たちは、ほぼ100%の確率で枠の中にサーブを打つことができるのでしょう。でも外れる……バシッと打たないと、勝負に勝てないからです。 世の中には、相手がいなくても、うまくできないケースがあります。 例えば、2メートル先のかごに、ほぼ100%の成功率でボールを投げ入れられるとしても、一発勝負で「入れたらご褒美」「外したら晩メシ抜き」なんて条件をつけられただけで、ビビって確率が落ちますよね。 床に幅30センチでテープを貼り、その中を歩く。カンタンですよね。 でも、高さ10メートルの場所に渡した幅30センチの足場板の上を歩けと言われたら……コワくてできません。 ここで、トレードの現実を考えてみます。 上記の例と同じで、「勝負がかかっている」「(カネのことだから)非常に緊張する」状況で売り買いを決めなければならないのです。 しかも、選択肢は無限にある……未知の未来に向けて「さあ、決めなさい!」と迫られるので、ミスをするのが当たり前なのです。 ティッシュ配りをして、何%の人に受け取ってもらえますか? 街で女の子をナンパして、何%の人が首をタテに振ってくれますか? 食品売り場の「試食」なんて、販売員としては「疑う余地なくおトク。なんで食べてくれないの?」というところでしょうが、多くの人は素通りします。 まあ、仕事でもなんでも、成功率は意外と低いものです。それでも、「そんなもんだよね」と片づけて次のステージに進んでいるはずです。 相場の見込み違いなんて当たり前、ちがったら「ゴメンナサイ」とひと言、そしてサッと対処して次のトレードにそなえればいいのです。 力を入れるのは、「当てる」ことではなく「対応する」ことです。
一般的な投資家に「あなたのゴールは?」と質問すると、「稼げるだけ稼ぎたい」なんて、オトナとしては不十分な返答が多いそうです(『凄腕ディーラーの戦い方』巻末対談、坂本慎太郎氏の言葉)。 私も多くの投資家と接する中で、「的中率9割を実現したい」とか「資金を毎年2倍にしたい」なんてムチャを言う人が多いことを経験してきました。 値動きをビシッと言い当てることができたら素晴らしいのですが、不特定多数の投資家が同じ土俵で競争しているのですから、さすがに絵空事といわざるを得ません。 「最安値を買う」とか「最高値を売る」なんて、たった1回でも偶然に頼るしかないのです。 私が提唱するのは「50%」という数字です。 いろいろなものに、この「50%」を当てはめるのです。 「買いだ!」と確信して、その通りの結果になるのは50%。 そこそこの幅で動いたとき、値幅の50%取れればサイコー! 資金全体をうまくコントロールするには、稼働率の上限が50%。 「いけるかな」と感じる場面でも、出動を50%に抑えてちょうどいい。 「この情報はスゴいかも!」と思っても、話半分、50%に評価する。 「この銘柄は1万株買いたい」と思っても、50%の5千株にしておく。 クソつまらないと感じることでしょう。 でも、日々カネの取り合いが演じられる株式市場で、それなりの結果を出そうと考えるならば、これくらいの力加減が適切、真の意味での「理想」なのです。
経済紙の「市況解説」記事など、多くの株式市場の解説は、「まずは日経平均の変動、そして水準」を語ることからスタートします。この部分を素直に受け入れた時点で、情報弱者、情報難民だと断言します! 平均は、単なる“中央値”です。 「日経平均」は、構成する225銘柄それぞれの変化を正確に表現していません。極めてざっくりと、「株が総じて高ければ日経平均の水準も高い」と説明できるだけで、実践では利用価値のない観点です。 私はよく、学校のテストの成績にたとえます。 数学が50点、英語が50点だったら、平均は50点です。 次のテストで、数学が0点、英語が100点だったら……平均は前回と同じく50点です。 数学が0点になったのも“事件”ならば、英語が100点になったのも“事件”ですが、平均は前回と変化なし・・・。 日経平均そのものがトレードの対象ならば(株価指数先物あるいはETF)、構成する225銘柄を見る方法と、日経平均そのものを見る方法、どちらも考えられます。 でも、トレードの対象が個別銘柄だったら、日経平均を見る意味はゼロ、いやマイナスの効果しかないのです。 どの銘柄でも、日経平均との動きのズレは、その時々でまちまち。だから、「先行指標にはなり得ない」のです。 「本日の株式市場、日経平均は○○○」ではじまる、雑で無責任な解説には警戒しましょう!
株式市場は公設の場です。 したがって、「株価」というものは、取引所が所有する独自データというよりも、“社会の共有財産”と考えることができます。 しかし、ここまでデジタル化が進んだ現在でも、個人投資家が株価データを手軽に手に入れる手段がありません。とてもザンネンです。 以前、パン社の後藤社長が言っていました。 「データはいずれ無料になる。だから、データの分析方法だけが価値を生む」 今でも納得の観点ですが、取引所がデータ販売を大きなビジネスと位置づけている現状では、多数の銘柄の株価を、継続的かつ安定的に入手するのが困難です。 そんな状況のなか、パンローリング社のパソコンソフトは、後藤社長の考え方を色濃く反映し、購入すれば日々のデータ料は完全に無料です。 最も安い「チャート・ギャラリー スタンダード」を買えば、追加料金なしで、パソコン内に株価データを蓄積しておくことができます。 ちなみに、林投資研究所の「FAIクラブ」で作ったExcelシート(ダウンロード無料)を使えば、パソコン内のパンローリングソフトからデータを抽出してカンタン管理が実現します。 ダウンロードに、登録などの手続きは不要です。 → Excelシートをダウンロード
例えば「ボールの投げ方」を、完全なマニュアルにすることは不可能です。 原則を教わり、あとは本人が実践して“つかむ”しかありません。 相場はどうでしょうか。 市場の値動きが極端なので、ほかのどの分野よりも“自分でつかむしかない”部分が大きく、「これで儲かる」なんて数式を求めても迷走するだけです。 いわゆる正解がないなかで、見本とすべき実践家たちはなにをしているのか──。 まさに十人十色、ひとまとめにできないのですが、共通しているのは「自分のこだわりを貫いている」ことでしょう。 「そこにこだわる?」と疑問を抱いたり、「そこまでやる?」と驚く内容もありますが、実践家の内面に触れるうちに「自分はこうしよう!」という自然な感覚が芽生えるものです。 相場師インタビュー集第三弾『億トレIII 〜プロ投資家のアタマの中〜』に登場する目玉の人物は・・・ 林輝太郎──私の実父が、じっくりと半生を振り返りました。他界する6カ月前にインタビューした内容です。 若林栄四氏──為替の世界で著名な人ですね。なかなかヘンタイのこだわりは、読みものとしても楽しめます。 プロギャンブラーのぶき氏──なぜギャンブラーなのか? 彼が計算づくで行うシゴトとしてのギャンブルは、相場の世界にいる人間(プロからアマまで)がそのまま見習うべきものとして必読です。 照沼佳夫氏──完全な素人レベルから独学で相場研究を行い、ちまたの法則をすべて自作プログラムで検証した結論はなにか? ほか、タイプも思想も異なる合計10人の実践家が本音を語っています。
林知之氏の著書
らくらく2倍の低位株
入門の入門 中源線投資法
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