通勤のお供に投資の仲間たち携帯版を
■開催予定のセミナー ■DVD一覧 ■お買い物 ■ブログのホームに戻る
林投資研究所の中源線は、ルールが極めてシンプルです。 だから、機械的判断と実践者の感覚がすんなりと一致するのです。 ただ、その分だけ判断に穴が生まれないか……当然の疑問です。 中源線のルールで最も大きな特長のひとつは、売り買いの判断(トレンド判定)が同じ状態で、二度目の判定があるという点です。 終値を結んだシンプルな折れ線チャートでパターン分析し、「トレンドが上向きに変わった」と判断しても、決して決め打ちしません。3分割の計画的な売買で、「まずは3分の1」と株数を抑えて臨みます。 その後の動きを見て二度目の判断、「この転換の確度は高い」と判定したあと、やはり3分の1ずつ増し玉して予定数量(満玉)まで増やしていきます。 ここに、「損小利大」を実現する仕掛けがあるのです。 中源線は、転換時に素早く3分の1ポジションを取ったあと、増し玉は逆張りで行います。 順張り的に陰陽転換を判断するのですが、増し玉の入れ方は逆張り、「押し目買い」または「戻り売り」でポジションを増やします。 でも、DEの押しでは増し玉しません。 「二度目のライン」を越えていないため、「転換の確度はまだ低い」と考えるのです。 DEのあと、切り返してFに至ります。これで、転換後の新値を更新しました。 「二度目のライン」を越え、「この先は押し目で買い増し」と姿勢を変化させます。 【プロが教える株式投資】中源線建玉法 基本と応用
私の父は、故林輝太郎。 陸軍士官学校の卒業間際に終戦を迎え、一家で食うためにヤミ屋を営み……いつしか相場の世界に。2012年に亡くなるまで、60年以上も相場を張っていました。 時代のせいもあり、100%ホンネで生きる相場の世界にいたこともあり、一般的な感覚とは相当に遠いジョーシキ、世界観をもっていました。 私がまだ幼児のころ、子守を頼まれた輝太郎は、私の手を引いてポルノ映画館へ。 私の記憶に残っているのですが、入り口で「オトナ1枚、コドモ1枚!」とキッパリ。 もちろん断られました。 子どもながらに「オトナの場所なんだ」なんて納得したことも覚えています。 テキトーというか、大ざっぱというか、ただ思いついたことを実行するだけというか……。 相場についても、細かいことは言いませんでした。 まさに「勝手に覚えろ」という感じでしたね。 でも、ときどき、長年の結論みたいなことをボソッと口にするのです。 例えば、江戸時代かなにかのチャートを出してきて、こう言うのです。 「銘柄、時代を問わず、値動きってのはこういうもの」 「未来の値動きだって変わらないよ」 時代とともに変化する値動き特性も認めながら、「目の前の相場を見て考える」「予測が当たろうが曲がろうが、ポジションをどう変化させるかが最重要」といった視点では、「値動きは常に同じ」という捉え方が、紛れもない正解なのでしょう。 そんな林輝太郎を相手に私が話を聞き、会報誌の「相場師インタビュー」に掲載したのが、亡くなる前年でした。話を聞いておいてよかった、こう思っています。 そのインタビューをはじめ、ぜひ紹介したい実践家が発した生の言葉を盛り込んだインタビュー集が、これです! 億トレIII 〜プロ投資家のアタマの中〜
テクニカル分析で人気があるもののひとつ、移動平均線。 値動きをなめらかに表すだけでなく、日数を変化させたり、日数の異なる複数の線を使ったりと、いろいろな利用方法があるようです。 でも、私は使っていません。 いくつか疑問があるので使わないのですが、そんな否定派としての意見を動画にしました。 移動平均の落とし穴 使い方に注意しよう!(林投資研究所YouTubeチャンネル) 使わない立場なので、説明に不足があるかもしれません。 また、積極的に利用している人たちを否定するための動画でもありません。 肯定的な意見として、「こういう使い方はアリかも」という意見も述べました。
なんとなくダメなポジションを放置。 必要な損切りをしないで、つい先送りしてしまう──。 “相場あるある”ですが、こうした行動を真逆にもっていく発想を紹介します。 タイトルのとおり、正しくトレードすると、利食いよりも損切りが先行するのです。 ・上昇を見越して複数の銘柄を買った ・銘柄選びは問題ない ・タイミングもわるくない つまり、十分に「正解」といえる仕込みをしても、その後の対応は「損切り先行」が正しいという理屈です。 もちろん、「予測は当たったり曲がったり」「損を抑えて利を伸ばす『損小利大』を試みる」ことが前提です。 下の図をご覧ください。 10銘柄を同時に仕込み、当然のように、それぞれがバラバラな動きをみせた、という状況です。 期待外れで下げ傾向の銘柄は、早めに損切りします。 ジワジワッと上昇している銘柄は「よいポジション」なので、利を伸ばすべく放置します。 しっかり伸びた銘柄は、利益を確定するために「刈りとり」を行います。 多くの投資家が「手堅く利食いしておこう」と考える銘柄は放置して先送り、多くの投資家がうっかりナンピン買いしてしまうダメ玉は早めに損切り、という対応が理想なのです。 この話は、私の著書『ブレない投資法 曲げない投資哲学』で解説しています。 ブレない投資法 曲げない投資哲学
ケータイが鳴ってもいないのに、「ポケットの中でブルッた」気がする……「ファントム振動症候群」と呼ばれる錯覚です。 気のせい、勘違い、ムダ……と否定せず、「電話がかかってきたら出なくちゃ」と気にかけている姿勢を自ら評価すればいいと思うのです。 相場の予測はどうでしょうか。 「こうきて、こうくる」と予測する、自分なりのシナリオを考えるのですが、マーケット参加者の誰もがやっていることなので、長期的な勝敗は全員、50%に近づきます。 つまり、当たったり曲がったり。 でも、「どうせ半々だから……」などと思わず、「自分の予測は当たる」つもりで気持ちを集中させます。いわば、ひたすら妄想をつづけるのです。 もちろん、その予測(妄想)で決め打ちしたりしません。 「上がらないと困る」「ここから下げないとタイヘン」なんて状況を自らつくったらダメです。 予測が当たったらこうする、曲がったらこうする、といった「対応」を用意して、慎重に進めていきます。 つまり、実現可能な妄想を軸に、どうなっても大丈夫なようにしておくということです。 つい、短期的に見て「買いだった」「売りだった」と結果論を思い浮かべますが、ほとんどは忘れたほうがいいこと、将来の売買に反映させる要素が見つかることは、ほぼありません。 「1秒前には戻れない」という現実を無視した考察は、科学ではありません。 それこそ、利用価値のない妄想です。
昨日のブログで、「利食いドテンは愚の骨頂」という考え方を紹介しました。 では、「損切りドテン」はどうでしょうか? これは、実践家が認める対応です。 上がると思って買った、しかし動きがよくない、そして下げてきた……「どうやら下げトレンドが発生しそうだ」と感じたとき、とりあえず投げるのが正解ですが、「損を確定する」ことに気持ちが抵抗して動けないことが多々あります。 放置して損失が拡大、とまでいかなくても、損切りが遅れて反省するケースはあるでしょう。 でも、「ドテン、カラ売りを仕掛けて取りにいく」という積極的な動機があれば、投げもスムーズに実行できます。 それに、「当てにいく」姿勢ではなく、下げる動きに素直に反応する売買ですから、一点狙いの利食いドテンとは性質が異なります。 こんな臨機応変で気の利いた対応が、最初からルール化されているのが、林投資研究所オリジナルのトレンド判定システム「中源線建玉法」です。テーマ別に収録した動画があるので、ぜひご覧ください。 うねり取り練習帖、第15回(パンチャンネル) 中源線建玉法 基礎講座 第3回 3分割によるドテン売買(試し玉と本玉)
利食いドテンは愚の骨頂──。 見事な利食いと同時に、売り買いをひっくり返す「ドテン」を行うのは、とても愚かな売買である、という意味です。 上昇を狙って買った、読みどおりに上がった……そんなビシッと当たっている状態で相場を観察して「ここが天井だ」と感じた。だから買いポジションを利食いすると同時にドテン、カラ売りを仕掛けたということです。 「愚の骨頂」などとキョーレツに否定するほどの売買でしょうか? とんがった高値やV字の底を当てるのは至難の業。 おそらく、偶然でしか売買できない“一点”です。 それを当てにいくなんて、いや「当てることができる」と考えるなんて、思い上がりも甚だしい、神にでもなったつもりか? という現実的な考え方なのです。 では、どうすればいいのか? 対応は2つあります。 ひとつは、分割売買でユルユルとドテンしていく方法です。 ドテンそのものがいけないのではなく、「一点を当てる」という発想がキケンだ、ということです。 もうひとつは、例えばスパッと買いポジションすべてを利食い手仕舞いしたとしても、少し間をおいてからカラ売りを仕掛ける、つまり「休みの期間を設ける」という対応です。 もちろん、このカラ売りだって一点狙いを避けます。 少し売ってみて、「あれっ、まだ上があるかな」と感じたら、あらためて買いにまわるくらい、臨機応変な売買もいとわず、素直に相場についていく姿勢をもちたいものです。 プロが教える株式投資の基礎知識 新常識 フリーアナウンサー大橋ひろこさんが、この本の感想を語った動画もあります。
林知之氏の著書
らくらく2倍の低位株
入門の入門 中源線投資法
億トレIII〜プロ投資家のアタマの中
DVD 中源線建玉法 基本コース