戦略コンサルタント&ベトナム株道先案内人 福森哲也
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株式会社STIサポート代表取締役/コーポレイトディレクション(アジアビジネスユニット)シニアアドバイザー/アサヒ衛陶(東証2部)常務取締役他。
日欧の戦略コンサルティング会社にて、“第2の創業支援”プロジェクト(上場前後のベンチャー企業/中堅・準大手企業/地方有力企業)や M&Aプロジェクトに数多く従事。その後、上場ITベンチャーの執行役員や大手家電グループ企業の経営会議メンバーを経て、独立。現在は、企業内部に入り込む形での上場・未上場企業の“第2の創業支援”と、ベトナムを中心としたアセアンでの“事業&人材開発”支援に注力している。
ベトナムとベトナムビジネスの入門書『ベトナムのことがマンガで3時間でわかる本』(明日香出版)は、2012年に出したミャンマー・カンボジア・ラオス版と共に、アジア事業担当者・駐在員に幅広く活用されている。また、日本にベトナム株投資を最初に紹介した『日本人が知らなかったベトナム株』(翔泳社)などもある。
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福森哲也のベトナム株投資
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『ベトナム株投資完全マニュアル』(本気の海外投資シリーズ6) 10月04日
昨年秋に日本で初めてのベトナム株の本(『日本人が知らなかったベトナム株』翔泳社)を出版しましたが、その後のベトナム証券市場の変化は非常に激しいものでした。この度、この1年間のベトナム証券市場の変化や今後の方向性/証券取引口座開設の実態/日本人投資家仕様の現地ファンドマネジメント会社の誕生/ベトナムの今の空気・匂い・・など最新の情報を織り込んだベトナム株道先案内本をパンローリング社から出版できることになりました。
タイ株やドバイ株なども扱っている”本気の海外投資シリーズ”の第6弾になります。投資家の視点からベトナム証券市場や証券会社、口座開設支援会社などを評価して書いたつもりです。
『地球の歩き方』のような海外投資の世界での定番シリーズになるよう願いをこめられた”本気の海外投資シリーズ”の中の1冊ですので、原稿を書くのにも気合が必要でしたが、頑張りました。
是非、読んでみて下さい!
◆タイ株やドバイ株のカリスマ 石田和靖さんや、ホーチミン日本人社会の重鎮 Nhat Anhの安田さんの人気ブログでも取り上げて頂いています。感謝!
http://kowloon.livedoor.biz/archives/51090508.html
http://blogs.yahoo.co.jp/nhatanhj1/52306653.html
◆コラム:ベトナムに魅せられて早17年……
ベトナム株の本を最近出されている方々と違って、私は、“ベトナム株が儲かりそう”だからベトナムにはまっている(?)のではなく、ベトナムが好きで来ていて結果的にベトナム株に魅了されてしまった人間です。ですから、「世界中にある投資対象や新興国の中で、本当にベトナム株が一番か?」と聞かれてしまうと、自信を持って「YES!」とは言えません。でも、「ベトナムは、日本人投資家が、自分たちの経験を活かして、長期投資をする、信頼できる投資対象か?」と聞かれれば、自信を持って「YES!」と答えます。
先日、ハノイでベトナムケーブルテレビの株専門番組(こんなものができています。結構証券・金融関係者は見ているようでした)のインタビューを受けたときも、「どうして日本で最初にベトナム株を紹介しようと思ったのですか?」と聞かれました。
雑誌の取材の通訳としていろいろと一緒に回ってくれた女性にも同じことを聞かれました。ベトナムが高度経済成長を始めようとしている頃(東京オリンピック後)の日本と同じような経済状況にあること、若者が主体の活気ある社会が形成されつつあること、政府が日本・シンガポール・中国・インドなど周辺諸国の成功事例を研究して、きちんと国の発展に向けた戦略を立てていること、ベトナム戦争に見られるように、粘り強く、したたかな8000万人以上の国民が日々額に汗して頑張っていること、信仰や家族への想い、習慣・風習、礼儀、恥じらいなど、(昔の)日本に相通じるものをたくさん持っている国であること、日本・日本人に対して非常に好意的な印象を持ってくれていること、石油はじめ天然資源に恵まれていること、中国から東南アジアを結ぶ交通の要所に位置していることなどなど、挙げようと思えば理由はたくさんあります。
でも、一番の理由は、実際にこの国に来るとエネルギーをもらえて自分自身も元気になれるところにあるのかもしれません。コンサルティングファームの仕事は過酷で、最終プレゼンテーションが終わると心身ともにくたくたになっています。そんなときに、ほとんど準備もせずに飛行機に乗ってベトナムに来ると、2日目ぐらいからどんどん元気になってくるのです。
天候・空気・町の匂い、人々の屈託のない笑顔、ユーモアのセンスを大事にする丁々発止のやり取り(このあたりは関西に近い感触があるのだと思います。ベトナムが好きになって成功している人は関西人が多いように感じます、統計は取っていませんが)、おいしく、ほっとする食事、可愛かったり、綺麗だったり、活き活きした表情をしている女性や子供たち、市場のおばさんたちのエネルギー、チョイ悪なシクロのあんちゃん(でも記憶力のいい彼らは、数年ぶりでも遠くから見つけて駆け寄ってきます。そんなときはやはりちょっと嬉しいし、安心します。変な心配や交渉をしないで街を散策できるので)、夕方に集団で、家族で楽しそうに街をぐるぐる回っているバイクの群れ。そんなひとつひとつが、「この国は絶対に成長する!」という確信と期待と願いを私にもたらしてくれた17年間でした。
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ベトナム株投資と”鈍感力” 10月01日
「プラチナスタイル10月号」のハノイ巻頭カラー特集の同行取材のご縁で、渡辺淳一先生のサイン入り「鈍感力」を頂戴しました。自分の原稿から解放されたので一気に読んでみましたが、本当に面白かったです。厳選された言葉だけの本で、ちょっと「1文字当たりの印税はいくら?」なんて考えたりしてしまいました(よくプロ野球で、大魔神佐々木の1球当たりの年俸とか、清原選手のホームラン1本当りの年俸とか算出しますが・・・・)。
ベトナム株投資だけではなく、新興株投資には渡辺先生の言う”鈍感力”が不可欠でしょう。ベトナム株投資には、国・経済レベルでのリスク/証券市場・グローバルマネーフローレベルでのリスク/証券会社・担当者・オペレーションレベルでのリスクの大きく3レイヤーでのリスクが存在します。少なくとも一番下のレイヤーのリスク(証券会社・担当者・オペレーションレベルでのリスク)に対してはいい意味での”鈍感力”がないと持ちません。皆さんも是非”鈍感力”に磨きを掛けて(?)ベトナム・ベトナム証券市場と長いお付き合いをしていただきたいと思う今日この頃であります。
ヘンカップライ
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