戦略コンサルタント&ベトナム株道先案内人 福森哲也
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株式会社STIサポート代表取締役/コーポレイトディレクション(アジアビジネスユニット)シニアアドバイザー/アサヒ衛陶(東証2部)常務取締役他。
日欧の戦略コンサルティング会社にて、“第2の創業支援”プロジェクト(上場前後のベンチャー企業/中堅・準大手企業/地方有力企業)や M&Aプロジェクトに数多く従事。その後、上場ITベンチャーの執行役員や大手家電グループ企業の経営会議メンバーを経て、独立。現在は、企業内部に入り込む形での上場・未上場企業の“第2の創業支援”と、ベトナムを中心としたアセアンでの“事業&人材開発”支援に注力している。
ベトナムとベトナムビジネスの入門書『ベトナムのことがマンガで3時間でわかる本』(明日香出版)は、2012年に出したミャンマー・カンボジア・ラオス版と共に、アジア事業担当者・駐在員に幅広く活用されている。また、日本にベトナム株投資を最初に紹介した『日本人が知らなかったベトナム株』(翔泳社)などもある。
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福森哲也のベトナム株投資
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成田空港に大行列。。。 01月26日
23日の水曜からの予定だったハノイ・ホーチミンの視察が先週金曜日に急遽中止。その後始末でバタバタしていましたが、無事チケットを取り直して(&気も取り直して=先週神戸で非常に美味しい、鼻腔フェッチにはたまらないイタリアンをご馳走になって既に急遽中止の凹みも少し戻りつつあったが)今日ホーチミン入りしました。
10時半成田発のVN951に乗るために成田につくと、何故かベトナム航空のFカウンタ―のみが長〜い、長〜い行列。
どうやらテト(さ来週は旧正月=テトで証券市場も皆お休みです)前に、子供連れのお母さん軍団が大挙ベトナムに帰るらしい。人数はともかく荷物が半端でないために、このすごい列が出現したようだ。日本の正月と同じで、女性と子供と若者が一足先に帰国し、来週末ぐらいにお父さんとかが帰国するのではないだろうか。
飛行機の中は意外と空いていて、空席も結構あったが、ベトナム語と日本語をごちゃ混ぜにしたお子様達の声が響き渡っていた。女の子がすごく多かったけど、皆元気に席から席へとターザンのように移動していた。寝て、彼女達の腕白振りを観察して、寝て、観察してたらホーチミンに着いてしまった。。。。全く退屈せず!
ホーチミンは暑く、小腹が空いたのでPHO24にPHO-GAを食べに行って、両替をして、スケッチトラベルデスクに寄って、ホテルに戻ってきたら汗だくです。これからシャワーを浴びます。
ヘンカップライ
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サイゴン証券手数料値下げ 01月24日
ベトナム最大手証券会社で、日本人の口座開設でもNO1のサイゴン証券が個人口座の手数料を値下げ!昨年の前半に口座開設者を大口に絞り込むために膨大な手数料体系を強行したのが逆に懐かしい。。。低迷する相場を反映した処置なのだろうか。。。
『手数料の値下についてお知らせいたします。
外国投資家(個人)向け料金表
口座維持手数料は25ドルから15ドルに、IPO代行サービス手数料は200ドルから100ドル に下がりました。
公開株の仲介手数料(コミッション)
.5千万ドン以下 0.5%
.5千万ドン〜1億ドン 0.4%
.1億ドン〜5億ドン 0.35%
.5億ドン以上 0.3%
・未公開株の仲介手数料 1%
・口座維持料 毎月:15米ドル(6ヶ月毎にチャージすること)
・IPO(入札)代行サービス手数料 1件につき100米ドル
・口座閉鎖料 100米ドル
・上記以外の手数料は変わりません。』
簡単に800ポイントを割れてしまったホーチミン市場。今日も下がっています。。。
ヘンカップライ
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サイゴンビール(サベコ)IPO 01月22日
サイゴンビール(サベコ)のIPO前のロードショーに参加して、価値分析をした機関投資家やファンドマネジャーの評判は散々のようだ。最低7万ドンでは高すぎるという意見を多く、全然盛り上がらない。知り合いのファンドマネジャーたちも見送りを示唆していた。。。。
ベトコンバンク同様払い込み期限も延長され、どうにか実施しようとしているようだけど、思い切って最低価格の見直し&仕切り直しをしたらどうなんだろうか。
結局、昨年のペトロベトナム化学肥料・バオベト保険総公社・ベトコンバンク・サベコと注目大型IPOが全部こけてしまうと、ベトナム証券市場そのものの信用も大きく損なってしまうことに。。。かなり心配です。
ヘンカップライ
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ベトナム商業銀行の会長逮捕って。。 01月16日
ベト株情報ですごいニュース発見。。。
http://viet-kabu.com/news/finance/080116034029.html
フオンナム商業株式銀行(Ngan hang thuong mai co phan Phuong Nam)のレ・アイン・キエット会長は1月15日、殺人計画の容疑で監察局麻薬調査隊に逮捕された。キエット会長はフオンナム銀行の内部抗争により脅迫、殺人を図ろうとしていた。監察局では、事前に十分な情報を得たとして逮捕。
だと。。。すごすぎる。ベト株情報眺めていると時間がどんどんたってしまうのが怖い。
ヘンカップライ
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インデックス850ポイント割れ+サイゴンビールIPO 01月15日
昨日ホーチミン続落で、とうとうインデックスも節目と見られていた850ポイントを割れてきた(841ポイント)。年初(1月2日)に921ポイントだったが、10日ほどで80ポイントの下落。これで去年1年間の上昇分は全てやり直し。OTC(未上場)市場でも、一握りの超優良不動産関連銘柄以外は当然ながら軟調な相場が続いている。
世界的なマネーフローの変調に加え、旧正月前の手仕舞いムード(今年は、2月4日〜2月11日まで旧正月で市場は休止)+昨年のベトコンバンクのIPOから続く需給バランスの崩壊+海外ファンド系の投資への足かせとなりつつあるベトナムドン不足+1月28日に迫っているサイゴンビール(サベコ)の大型IPOなどが重なっているためです。
足元のベトナム経済も、各企業の業績も順調なので、一時『割高!』と言われた上場企業のPERも順調に(?)下がってきています。
ベトナム証券市場は、まだまだ小学校入学程度のステージで、国家資本投資経営総公社(SCIC)+ドラゴンキャピタル・ビナキャピタル等有力ファンド数社+サイゴン証券はが少し本気を出せば幾らでも支えられる市場だと見ています。市場の安定的な成長が彼らに果実をもたらすという意味では、このインデックスの下落もそんなに心配していません。
また日本とは違い、政府も育ち始めた証券市場を守るために動き始めています(動きが遅いという批判もある様ですが、日本政府を見ている目からは「ベトナム政府頑張っているな」と見えてしまいます)。2009年1月導入予定だった証券売却益への個人所得税課税は正式に延期になりました。外国人投資家の出資比率制限や証券担保貸付比率3%の見直し論議も盛んにされています。
逆に市場の悪い中でIPOするサベコには興味津々です。ただ最低入札価格が7万ドンなので、少し高いなという印象はありますが。でも、日本で言えばサッポロビール・アサヒビールの最初の市場放出株に投資できるチャンスなのですから、ワクワクします。ベトコンバンクのIPOは見送りましたが、サベコはなんらかの形で参加したいなと思っています。
*日本とベトナムの橋渡しをされていた服部則夫駐ベトナム大使が、経済協力開発機構(OECD)日本政府代表部大使に転出することが閣議決定されました。
ヘンカップライ
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明けましておめでとうございます 01月07日
ベトナム証券市場にとっての激動の2007年が終わり、早くも2008年度相場が1月2日より始まっています(ベトナムは旧正月がメイン)。
2007年度の前半3分の1は日本では未曾有のベトナム株ブーム(ベトナム市場も急上昇)、中の3分の1は急落期(未上場市場≪OTC≫では株価半減銘柄が続出)、最後の3分の1は反騰するもすぐに尻すぼみで停滞。通年のインデックスでは、ホーチミン市場が20%強、ハノイ市場は30%強の上昇という1年でした。
2006年以前から投資をされている方や2007年半ばの急落後に投資している方は含み益が出ており、2007年前半のベトナム株ブーム時に飛び乗った方は含み損を抱えている感じではないでしょうか。
上場銘柄数も、2006年の193社が233社に増加(ホーチミン市場で24社増加、ハノイ市場で16社増加)し、両市場合わせた時価総額も3兆2千億円を越えるところまできています。2006年の前半を考えると別の国の話のようです。
活動を開始している証券会社約75社、ファンド会社約25社、証券口座数約30万、その内海外投資家約7500口座で、7500口座中約300口座が海外機関投資家の口座になっているようです。海外機関投資家の口座は100口座ぐらいだったのが3倍になっています。
2008年の第一四半期にも続々と有望企業が上場を予定しています。需給バランス上、株価はさえない展開が予想されますが、中長期投資家にとってはいい仕込み時になるのではないでしょうか。
でも、ベトナム証券市場は2008年度も”ベトナム”でした。1月4日にサイゴン証券から知人にメールが入り、『保有している未上場の不動産関連企業が1株2万ドンで1対1の有償増資を行うがその払い込み締切日が1月4日(当日)だ』というのです。当該企業からサイゴン証券に連絡が入ったのは3日の夕方。。。OTC(未上場)市場で10〜11万ドンで取引されている銘柄なのに、恐ろしいですね。
電話で担当者とやり取りをして、「保有している上場株を売却し、サイゴン証券の融資を受けて当日に入金してもらい権利行使をする」ことで決着したようですが。
ちなみにベトナム人のセミプロ投資家は証券会社から融資を受けて、T+3を実質的にT+0に変えて売買を繰り返しているわけです。
なんにしても、ベトナム証券市場が2008年度も元気に上げ下げをしつつ、健やかに成長していってくれることを願ってやみません。
ヘンカップライ
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