戦略コンサルタント&ベトナム株道先案内人 福森哲也
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株式会社STIサポート代表取締役/コーポレイトディレクション(アジアビジネスユニット)シニアアドバイザー/アサヒ衛陶(東証2部)常務取締役他。
日欧の戦略コンサルティング会社にて、“第2の創業支援”プロジェクト(上場前後のベンチャー企業/中堅・準大手企業/地方有力企業)や M&Aプロジェクトに数多く従事。その後、上場ITベンチャーの執行役員や大手家電グループ企業の経営会議メンバーを経て、独立。現在は、企業内部に入り込む形での上場・未上場企業の“第2の創業支援”と、ベトナムを中心としたアセアンでの“事業&人材開発”支援に注力している。
ベトナムとベトナムビジネスの入門書『ベトナムのことがマンガで3時間でわかる本』(明日香出版)は、2012年に出したミャンマー・カンボジア・ラオス版と共に、アジア事業担当者・駐在員に幅広く活用されている。また、日本にベトナム株投資を最初に紹介した『日本人が知らなかったベトナム株』(翔泳社)などもある。
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福森哲也のベトナム株投資
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日経マネー 06月24日
先週土曜日に発売の日経マネーで『安心・安全な新興国投資』という特集をしています。私も取材を受け、ベトナム株の下落の背景や今後のリスク(インフレや通貨)などについてお話をさせていただきました。注目銘柄ということで、DPM/HPG/SGT/CIIなど、『今後のベトナム経済の発展に伴う実需の増加に裏打ちされた本業の競争力があり、インフレ対応力もある企業』を幾つか挙げました。
DPM(ペトロベトナム化学肥料)に関しては、「第一四半期に大規模な短期投資をしており、莫大な含み損をかかえているのではないか」という噂があるということだったので、先週のホーチミン滞在中にサイゴン証券など複数の証券会社に確認をしましたが、特に問題はないという回答を得ました。
特にドラゴンキャピタル系列のホーチミン市証券(HSC/
http://www.hsc.com.vn/ )からは、調査部から『In Q1 2008 balance sheet, DPM shows that they has VND1,400 billion in short-term investment. This amount was record in FY2007 balance sheet as Cash equivalent. I’ve checked with DPM’s supervisory board and they said that the VND1,400 billion was their short-term deposits in different financial institutions including PVFC, VCB, Agribank, BIDV. They confirm that DPM doesn’t invest in stocks or bonds.DPM has an annual cash flow of more than VND1 trillion from depreciation, it also has some large projects in 2008 – 2015 plan but for now there is no investment project started. So it’s understandable that they put their spare money into banks.By the way, according to Vietnam accounting standards, deposits which are less than 1 year can be recorded as short-term investment.』という非常にきちんとした回答を頂戴し、本当に安心しました。
ホーチミン市証券は、証券各社がリストラ等ダウンサイジングしている中で、陣容・オフィス等の拡張・整備をしておられます。特に調査部の充実を図っており、夕方に行くとかなりの人数の方々が厳しい顔でその日の市場分析や企業分析をしている姿を垣間見ることができます。
ヘンカップライ
http://anan-vietnam.com/jp/hcmc/f001548/
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ベトナム投資視察ツアー第3弾 06月12日
好評だった1回目・2回目を受け、7月30日からベトナム視察ツアー第3弾を行うことになりました。
http://www.sketch-travel.com/vietnam/tour/tour_realestate.php
思い切り下げたベトナム株への逆張りの可能性を感じている方、ベトナム投資・ベトナムでのビジネス展開に興味のお持ちの方などに、是非ご紹介頂ければと思います。昼も夜もかなり中身は濃いかと思っております。10〜15名の規模なのでいろいろ話もできますし。15名を越えるとホテルの確保や段取り等急に大変になるのは今のベトナムの状況です。燃料代もホテル等の代金も7月1日よりまた上がりますし、まだまだホテル等も強気強気できます。。。。
今回はホーチミンのみ/金〜日曜朝戻りも可能な設定なので、大阪・福岡からでも参加しやすいかと思います。
ついでに、宣伝ですがホーチミンのカラオケラウンジ”NAKASU(中洲)”を、ホーチミンのAnan(WEB版レストランガイド)に載せました。こちらも是非ご参照ください。
*ホーチミンに来たらNAKASU(中洲):http://anan-vietnam.com/jp/hcmc/f001548/
ヘンカップライ
http://anan-vietnam.com/jp/hcmc/f001548/
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ベトナムの金融・為替政策への厳しい目 06月04日
先月のベトナム滞在時に、秋ごろに1ドルが2万ドンになるという噂がありベトナム人の一部がドルを集めているという話を聞きました。その後、ファンドマネジメント会社や大手銀行系証券のCEOやドラゴンキャピタル系の証券会社などいろいろ探ってみましたが、公式には全て否定されました。
でもここにきて、大手米系投資会社の中でベトナムの金融・為替動向に関する厳しい見方が浮上しているようです。輸入超過による外貨準備高の減少の危険性は邦銀ホーチミン支店でも話題にのぼりましたが、証券市場がこんな状況(1日4億円を切る出来高)の中での滞留資金の流出などが怖いところです。米系投資会社は”仕掛けて”きますので。。。
参考(ホーチミン市証券の美人日本人ダイレクターから頂戴しました)
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601080&sid=aTsaEi_5ljqk&refer=asia
企業再生・ぼろ株投資対象として注目していたBBT(バク・トゥェト・コットン株式会社)で、急激な金融引締めの中で、運転資金不足/資材の高騰への対応力不足/賃金水準をめぐる労働争議/黒字化した過去の決算の再監査などが起きているようです。病院関係への営業網などに注目した外資系との資本・業務提携が起きたら面白いと想っていたのですが、その前に金融引締めがボディーブローのように効いています。他の企業でもかなり大変な状況なのではないでしょうか。
新規投資にとってはチャンスも広がっていることになりますが、既存の投資家にとっては忍耐の必要な時間がしばらく続きそうです。
*こんなニュースもありました:ジャパンデジタルコンテンツ信託<4815>は、SPCに対する出資金の一部を元従業員が目的外事業に流用していたと発表した。金額は8700万円。なお、この従業員が担当していたドバイ株ファンド・ベトナム都市開発ファンドも法令順守の観点から問題が発覚したため信託設定を中止しているとしている。
ヘンカップライ
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