戦略コンサルタント&ベトナム株道先案内人 福森哲也
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株式会社STIサポート代表取締役/コーポレイトディレクション(アジアビジネスユニット)シニアアドバイザー/アサヒ衛陶(東証2部)常務取締役他。
日欧の戦略コンサルティング会社にて、“第2の創業支援”プロジェクト(上場前後のベンチャー企業/中堅・準大手企業/地方有力企業)や M&Aプロジェクトに数多く従事。その後、上場ITベンチャーの執行役員や大手家電グループ企業の経営会議メンバーを経て、独立。現在は、企業内部に入り込む形での上場・未上場企業の“第2の創業支援”と、ベトナムを中心としたアセアンでの“事業&人材開発”支援に注力している。
ベトナムとベトナムビジネスの入門書『ベトナムのことがマンガで3時間でわかる本』(明日香出版)は、2012年に出したミャンマー・カンボジア・ラオス版と共に、アジア事業担当者・駐在員に幅広く活用されている。また、日本にベトナム株投資を最初に紹介した『日本人が知らなかったベトナム株』(翔泳社)などもある。
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福森哲也のベトナム株投資
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民主党政権とベトナム 08月31日
無責任極まりない政権運営をしてきていながら「責任力」をキャッチに選挙を戦い、心ある有権者の失笑を買っていた麻生自民党が壊滅的な敗北をしました。総理・総裁になってから日々顔つきが悪くなっていった麻生氏と、代表になって選挙を戦う中でドンドンいい意味での”政治家の顔”になっていった鳩山氏。勝敗は明白だったが、民主党は支援していても鳩山兄弟は大嫌いだった人間も、兄の鳩山氏の変化には目を見張るものがあったように思います。期待してみたいと心底思ってしまいます。
それにしても、小泉首相を含め、最近の自民党首脳は相次いでベトナムを訪問し、重点的な友好国として認識してくれていました。福田衣里子さんに惨敗した長崎2区の久間章生氏の秘書さんなども、怪しげなベトナムビジネス話で登場してきたりしていました。当面、鳩山民主党は予算の大幅な組み替え(企業であれば、重点戦略・政策中心に大幅に予算を組み替えるのは当たり前。民主党もマニフェスで約束した重点政策中心に、大胆に予算を組み替えて欲しい。「財源の裏づけが・・」などと批判する/心配すること自体が、旧来の官僚&自民党政治の発想なのではないかと思うけど。。。)に邁進していくことになると思いますが、その後の外交の中で、本気でアジア戦略を構築・実行していって欲しいなと願っています。
中国、韓国、アジア、アセアン・・・正に日本の生きる道はここにあるはずだし、アジア・アセアン諸国の中でも、貿易/人・物の移動の結節点として重要な位置づけを占める”ベトナム”に、ますます日があたるはずだと信じています。
ヘンカップライ
*中高の友人も、大学の同級生も皆無事当選したみたいで嬉しい限りです。皆頑張れ!
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ベトナムにも債券市場協会が発足 08月26日
今月の半ばに、ベトナムの首都ハノイでベトナム債券市場協会(VBMA)の1回目の総会が開催された。50社以上の商業銀行・証券会社・その他の金融機関が構成メンバーとなっている。
ベトナム債券市場協会(VBMA)創立の趣旨は、言うまでもなくベトナム債券市場の育成・発展、参加メンバー(=金融機関)の合法的名権利確保、メンバー間の協力の促進である。当面は前向きな協会として重要な役割を担うのであろうが、そのうち(どこかの国と同じように)強力な既得権益機関と化していくのであろう。
ベトナム債券市場協会(VBMA)の前身は、ベトナム債券市場フォーラム(VNBF)であり、2007年3月に創立メンバーであるベトナム投資開発銀行、ベトコムバンク、ベトインバンク、アジアコマーシャルバンク、テッコムバンク、EVNファイナンス、バオベト投資ファンドマネジメント、ハブバンク証券、サイゴン証券などの有力金融機関が設立申請を行い、今回正式に認可されたのである。
第1回総会の場で、ベトナム債券市場協会(VBMA)と国際金融公社(IFC)と世界銀行が覚書を締結し、ベトナム債券市場の育成・発展への強力や、インフラ開発等の緊急投資案件への資金調達の仕組みに関する国際ルール・慣行のアドバイスなどに関して合意も行った。
なんにしても、こういう活動を一歩一歩積み上げていって、ベトナムの金融市場・業界も大人になっていくでしょう!
ヘンカップライ
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DICグループ本社、ホーチミン市場に新規上場 08月21日
都市開発、観光関連不動産開発、高層ビルの建設、鉱産の開拓、建設資材の生産販売などを行うDICグループ本社の株式が、2009年8月19日にホーチミン証券取引所に新規上場した。証券コードはDIGで、上場株数は6000万株、額面資本金6000億ドンである。しかし、上場株のうち、上場後6ヶ月以内の取引制限がかかっている株数が4390万株もあり、上場株数の73.2%に相当する。内訳は、国が65%、戦略パートナーが8%弱、会社役員会が0.3%となっている。上場日の初値の設定は5万5千ドンプラス・マイナス20%だった
中国市場、米国市場、日本市場が大幅な調整をする中で、ベトナム市場は底堅い動きを続け500ポイント台を維持しており、DICグループ本社株は上場前から人気化すると見られていた。やはり上場初日は殆ど売り物が出ず、6万6千ドンの値幅制限上限で取引を終了している。明日からも引き続き人気化しそうな気配である。DICグループ本社が、07年11月にIPO(株式会社化に伴う一般への売り出し)を実施した時の平均落札価格は4万2千ドンだったが、上場前のOTC市場(未公開株市場)では6万ドン以上の価格で売買されていた。上場後も殆ど売り物がない(=売買が成立しない)中で連騰している。
DICグループ本社は、DICグループ21社の親会社であり、上場企業2社:第4DIC(DC4)、DIC投資貿易(DIC)を抱えている。09年度上期の売上高は6235億ドンで09年度計画の52%に達している。税引き後利益も2081億ドンと年度計画の63%を既に達成。現在人気化している上場不動産銘柄などと比較しても、売上高、収益性共に優良銘柄との評価が高い。現在、ブンタウ市チーリン新都市開発やドンナイ省ダイフォック新都市開発などの6つの大規模新都市開発プロジェクトも進行しており、個人的にも、リコジ16(LCG)、トゥドゥック住宅開発(TDH)などと共に中期投資の対象として検討に値する1社ではないかと思う。
ヘンカップライ
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ハノイ市のゴルフ場計画10件が停止の方向 08月17日
http://www.viet-jo.com/news/economy/090815094443.html
ベトナムニュースで面白い記事を発見。ハノイ市でのゴルフ場関連は、4件が営業中で5件が建設中だが、残りの10件に関して、計画許可を停止するようハノイ市人民委員会がズン首相に上申したらしい。ハノイ市のゴルフ場と言えば、日系の本格的ゴルフコース「ハノイゴルフクラブ」があるが、その価値が中長期的には高まっていきそうで、嬉しい限りだ。
http://www.hanoigolfclub.co.jp/
ベトナムニュースから引用:
『ハノイ市人民委員会はこのほど、同市内のゴルフ場案件10件の停止許可をグエン・タン・ズン首相に上申した。同人民委は停止の理由として、建設予定地に農地や住宅地が多いことや立ち退き後の住民の就労が難しいことなどを挙げている。同市のゴルフ場案件19件のうち、残りの4件は営業中、5件は建設中。
停止対象の案件は▽トゥアンチャウハタイ娯楽観光区▽メーリンゴルフ都市区▽ドンスオン湖ゴルフ場▽フーマンゴルフ観光都市区▽テムプルレイクゴルフ&リゾート▽メチスポーツ区▽ロンビエンゴルフ観光区▽タインチ観光区▽カムクイ湖ゴルフ場▽バービー国際ゴルフ場。』
ヘンカップライ
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アジア女性に嵌る駐在員 08月10日
日本版エコノミスト8月11・18日合併号におきまして、「アジア女性に嵌る駐在員」というテーマで、4Pにわたる特集記事が載っています。発端は、三洋電機のベトナム製造子会社のCFOによる約8億円という巨額横領事件でした。以前からベトナム投資やベトナム進出関連で取材を受けていた記者さんの強い関心から記事化されています。
記事では、アジアにおいて現地の夜の女性に嵌り、会社のお金を使い込んだ事件を紹介しており、 そのような深みに入らないためにはどのようにするかの処方箋を紹介しています。
ベトナム(ホーチミン)での今回の事件の概要や背景、ベトナム女性との付き合いのリスクなどの情報提供はかなりしました。コメントも、「ベトナム進出企業のコンサルを手がけるティン・ベト・インベストメント・コンサルティングの福森哲也代表」として載っています。
ホーチミンの繁華街ではかなり有名な事件で、このCFOは既にサイゴン川に浮かんでいるというのが現地での定説になっていました。カンボジアやマカオなどでのギャンブルが大好きだった女性側の、親族やマフィアが絡んでいると言われていました。この間も、知り合いの日本人が数名で酔っ払って、メジャーでない危ないタクシーに真夜中に乗ってしまい、かなり危ないトラブルになっていました。
個人的に、ベトナムに来られる殿方にお伝えしている5カ条:
1:フリーパーパーやWEBなどの情報で、いきなりナイトクラブやカラオケラウンジなどの女性のいる店には行かない。まずは、遊びなれている人と一緒に幾つかのパターンの店に行ってみる。
2:遊びなれるまでは、一人では遊びに行かない。
3:お金を持っている振りはしない。日本人であるだけで、ベトナム女性は、あなたをお金持ちだと思っているので、「お金なくて。。。」ぐらいでちょうど良い。気前の良い振りをしなくても十分に楽しめるはず。お金を払う時には、少なくとも5倍にして日本円に換算して考えてみる。
4:小柄でかわいい、気立ての良い女の子は沢山いる(他の店にもいる)。この子だけではないし、一所懸命日本までメールや電話をしてくれる子も沢山いる筈。
5:自分の気にいっている子だけではなく、その子の友達(同じ店の子)などにも奢りはじめるとキリがなくなる。『提供してくれた付加価値に見合った対価を払う』という大原則を意識することが、ベンタンマーケットでも、百貨店でも、カラオケラウンジでも非常に大事。
以前に比べると格段に治安の良くなっているベトナムですが、ちょっとした油断や、スケベ心が大変な問題(生死に関わるトラブル)に発展してしまう側面は未だに色濃く残っています。ちょっと現地に慣れてきたタイミングが一番危ないですし、「ちょっと冷たいんじゃない」と日本でなら言われてしまうぐらいのクールな対応が丁度良い気がします。
ヘンカップライ
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ベトナムでの結婚式 08月02日
前回の訪越のメインイベントは、顧問先の社長さんとベトナム女性の結婚式でした。お二人の出会いから日本訪問、彼女の生まれ故郷訪問などなど全てをそばで見てきたので、「本当に結婚式まで。。。」と感慨深いものがありました。日本からも25名近い結婚式参加ツアーが企画され、何度も来ている人から初めてのベトナム(海外)旅行の方までベトナムとベトナムの結婚式をエンジョイされていました。
今回はホワイトパレスというホーチミン最新・最高級結婚式場で行われました。5つ星ホテルでの結婚式(=披露宴)よりも高級で、200名(20テーブル)で100万円かかったようです。通常の結婚式の倍以上ですし、5つ星ホテルよりも少し高いようです。
http://www.whitepalace.com.vn/vn/albumshow.aspx?usr=thuytrang-susumu
ベトナムでは招待客一人ひとりに招待状を手渡ししたり、披露宴前に両方の親族が集まっての結納の儀式なども執り行われます。今回は白い最高級リムジンが新郎のホテルに乗りつけ、結納品を持った5人の若者と一緒に新婦の家まで行きました。道が狭く、曲がりくねっているベトナムの住宅エリアでは、リムジンはかなり無理があり、辿り着くまでに何度も立ち往生をしたようです。
結婚の証明をもらうためにも、新婦の実家のある都市まで何度も足を運び、出会いから今後の生活まで根掘り葉掘り確認されるのです。その上、会う役人全員に御礼を包み、最後には登記所の一番偉い役人の立会いの下でホーチミン像に向かって宣誓まですることになります。今回の新郎は愛の力でやり遂げましたが、日本在住の日本人の方がベトナム人と結婚するのは本当に大変だと思います。。。
ヘンカップライ
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