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鎌田傳


「ラリー・コナーズ氏(「コナーズの短期売買入門」「魔術師リンダ・ラリーの短期売買入門」)の経営する、TradingMarkets.comでテクニカル・アナリストを務め、現在証券会社に勤務。訳書に、「スイングトレード入門 短期トレードを成功に導く最高のテクニック」(パンローリング)、そして電子書籍「トレード成功のヒント - 米国株式市場の習性と特徴」(パンローリング)がある。」

鎌田傳の「South Bayトレーダー」 日記

ドマッシュ氏が語るホットな株の見つけ方

05月31日

やる銘柄を間違ってしまった、という言葉をよく聞く。ほとんど株の経験が無い人でも、注目銘柄を買ったお陰で儲かった、ということが起きることで分かるように、適切な銘柄を選ぶことは大切だ。

週末のコラムで、ホットな株の見つけ方をハリー・ドマッシュ氏(winninginvesting.com)が説明しているので、さっそく見てみよう。

1、今年度の利益成長率は20%以上が予想されていること。

2、来年度の一株利益は、15%以上の伸びが予想されていること。

3、一株利益の見通しが上方修正されていること。

4、最近発表された一株利益は、アナリストの予想を1%以上上回っていること。

5、株価は200日移動平均線より15%以上上にあること。

6、時価総額は、2億5000万ドル以上あること。

7、少なくとも毎日5万株以上の出来高があること。

8、株価売上高倍率は3以上であること。

9、株価売上高倍率は9以下であること。

10、機関投資家によって、40%以上の株が保有されていること。

11、総資産収益率は7以上あること。

12、負債資本比率は0.4以下であること。

13、流動比率は1以上あること。

上記13条件を満たす株は、MSNマネーのDeluxe Screener(無料)を使うことで見つけることができる。(ブラウザは、インターネット・エクスプローラでないとよく見えない。)

全条件を入れるとこんな感じになる。



そして、下が選ばれた銘柄だ。(5月30日時点)



(参考にしたサイト:
http://articles.moneycentral.msn.com/Investing/SimpleStrategies/SevenHotStocksForACoolMarket.aspx)

ハリー・ドマッシュ氏は、「プロの銘柄選択法を盗め! 上がるバリュー株、儲かるグロース株」の著者としても知られている。


http://www.tradersshop.com/bin/showprod?c=9784775970201




http://kabukeizainani.blogspot.com/









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買収の話題

05月30日

バドワイザーで有名なビール会社、アンハイザー・ブッシュ(BUD)が、ベルギーのInBev社に買収される可能性がある。このニュースで動揺しているのは、アンハイザー・ブッシュの本社がある、セントルイスの人たちだ。


地元でレストランを経営する、ジョン・シュート氏は、こう語っている。

「お客さんの多くは、ビール工場で働く人たちですが、もし買収が実現すると職を失うのではないかと心配しています。私も、買収は商売に悪影響になるような気がします。」

スミス・ムーアのアナリスト、ジュリー・ニーマン氏によれば、InBev社の徹底した経費節約は業界内で定評がある。「InBevは、鋭いメスを持った外科医のようです。とにかく、切り落とせるものは、容赦なくどんどん切り捨てます。」

更に、ニーマン氏はこう付け加える。「アンハイザー・ブッシュの本社に勤務する、管理職の人たちは、ほぼ全員社員削減の対象になることでしょう。InBevに必要なのは、ビールの販売ネットワークとビール工場だけです。」

まだ買収が確実になったわけではないが、報道によれば、InBevはアンハイザー・ブッシュ(BUD)を460億ドル(1株あたり65ドル)で買収を考えている。

ここで、もう一度、ジュリー・ニーマン氏を引用しよう。「もし、本当に一株65ドルが提示されるなら、たとえ会社役員たちが反対しても、株主たちは大喜びすることでしょう。水曜、アンハイザー・ブッシュは55ドル13セントで終了しました。65ドルなどという株価は、いまだに誰も見たことがありません。とにかく、この株は気の抜けたビールのようなものですから、65ドルはとても魅力的です。」

ビールの原材料の値上がり、そしてワインやカクテルに人気が集まる今日、アンハイザー・ブッシュは他のビール会社と同様に、厳しいビジネス環境に直面している。現に、全米第2位と3位のビール会社、Miller BrewingとMolson Coors Brewingは合併が計画され、明らかにこの業界には時代の変化が訪れている。

アンハイザー・ブッシュは、長年にわたって、セントルイス地域社会に大きく貢献してきた。そして、地元住民たちも、アンハイザー・ブッシュを圧倒的に支持した。しかし、買収が成立してしまえば、セントルイス=アンハイザー・ブッシュの公式は事実上消滅するわけだ。



(参考にしたサイト:
http://articles.moneycentral.msn.com/Investing/Extra/CouldUSLosetheKingOfBeers.aspx)





http://kabukeizainani.blogspot.com/

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夏休みはステイケーション???

05月29日

北京オリンピックが迫っているが、こんなページを見つけた。
http://www.bjepb.gov.cn/air2008/Air.aspx?time=2008-5-27 やたらと漢字だらけだが、「空気汚染指数」、「主要汚染物」、それに「重度」などといった言葉があるから、何となく分かったような気分になれる。


いよいよ6月、夏休みの季節が始まる。もちろん、ガソリン高だから、休暇はステイケーション(StayとVacationの合成語。どこにも行かないで、家で過ごすという意味。)、と決め込む人たちが多い。しかし、USA TODAYに、こんな記事があった。

現在のガソリン価格はピークを迎えている可能性がある、というのが要点になるが、次のような理由が挙げられている。

・過去26年を振り返りと、ガソリン価格は5月26日以前に、約88%の確率で天井を打っている。

・最近のデータによると、アメリカのほとんどの地域で、ガソリンの卸売価格が1ガロン(3.785リットル)あたり2セントから8セント下がっている。

・火曜、原油先物取引は1バレル128ドル85セントで終了し、金曜のレベルから3ドル34セントの比較的大きな下げとなった。

・ガソリンが最も高い10州では、ガソリンの値上がり速度が鈍り始め、州によっては下げに転じているところがある。

・エネルギー情報局によると、最近4週間のガソリン需要が、去年の同時期より0.4%減っている。需要の減少は、ガソリン価格の下げ材料になる。

更に、USA TODAYは、読者に次のような質問をしている。



原油とガソリンを大幅に上昇させた原因は何だと思いますか?

・ガソリン高で暴利をむさぼる石油会社 28%

・需給関係 11%

・代替エネルギーの開発を怠った 8%

・政府が備蓄している原油を放出しない 9%

・OPECが生産量を増やさない 7%

・投機家とドル安 38%

総回答数: 17286

(参考にしたサイト:
http://www.usatoday.com/money/industries/energy/2008-05-27-oil-gas-tues_N.htm)

P.S. EURO SELLERさんが、為替に関して面白いことを書いておられる。

http://www.doblog.com/weblog/myblog/79961/363#363


もう一つ追伸:「ガソリンは、いつになったら下がる?」

http://kabukeizainani.blogspot.com/2008/05/blog-post_27.html



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17年ぶりの大スランプ

05月28日
米国経済は、そろそろ上向きになるだろうか、それとも、これから本格的な不景気に陥るのだろうか?CNNに寄せられた、米国消費者たちの、率直な意見をいくつか紹介しよう。


・消費者の心理状態が、米国経済の動向を大きく左右する。それなのに、マスコミが報道するのは、極端に悲観的な経済ニュースばかりだ。 Rajさん

・世界経済の発展は安い原油が基盤になっていた。しかし、記録的な原油の上昇で、全世界が不況に襲われることになるだろう。 Adamさん

・私の住んでいる地域では、ここ12カ月間で、中間住宅価格が29%ほど下がった。消費者たちが現実を直視して、一段低い生活レベルに順応するには、あと数年かかると思う。 Johnさん

・結局のところ、肝心なのは住宅価格、安定した職、物価の三つなのだが、今日のアメリカはそれら全てが不安定だ。 Bhushanさん

・金持ちでない人たちが不景気に直面している。 Peterさん

・住宅市場は、17年ぶりの大スランプに落ち込み、全く回復の兆しが見えない。米国経済は極度に悪い状態だ。 Benさん

・高くなったガソリン代と食費を、皆どうやって払っているのだろうか?正解はクレジットカードだ。消費者たちは、生活必需品の購入に、クレジットカードを以前以上に頻繁に利用している。クレジットカードが、第2のサブプライム問題になることだろう。 Bobさん

・政府によって都合よく調整されたデータでは、アメリカが不景気かどうかも分からない。 Marcusさん

・私は、まだ50才だが、401K(企業年金制度)から金を引き出して、生活をやりくりしている。こんな状態だから、67を過ぎても働いていることだろう。 Sandraさん

・金融市場は回復しているが、これは企業レベルの話であって、消費者には直接好影響にならない。銀行などの金融機関は、政府から調達された金で、先ず自分たちを救った。サブプライムで大損したばかりだから、銀行の貸し渋りが、更に顕著になるだろう。 Mikeさん

・増えるクレジットカードの借金、401Kにまでも手をつける人が出始めていることを考えると、ウォーレン・バフェット氏が言うように、今回の不景気から回復するには時間がかかると思う。 DallasNeさん



(参考にしたサイト:
http://cnnmoneytalkback.blogs.cnnmoney.cnn.com/2008/05/27/welcome-to-the-recession/)





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原油バブル

05月27日
連休も今日で終わり。と言っても、来月から本格的な夏休みシーズンだから、株式市場もやや出来高が減る。さて、週末の話題をいくつか拾ってみよう。

・マイクロソフト

サーチエンジン部門はグーグル(GOOG)に独占され、ニュース、スポーツ、ショッピング情報などを提供するMSNは、相変わらずヤフー(YHOO)に追いつくことができない。そして今日、モジラの新Webブラウザの登場で、マイクロソフト(MSFT)はブラウザ市場での圧倒的な強さを失いつつある。


http://www.nytimes.com/2008/05/26/technology/26firefox.html

・原油バブル

ジョージ・ソロス氏は、telegraph.co.ukとのインタビューで、こう語っている。

「ドル安、中東からの供給量、増え続ける中国での消費量などで原油高を説明することができるが、最近の値動きは明らかに投機熱が大きな原因だ。低迷する米国経済を考えれば、原油価格は急激な下げとなるだろう。」


http://www.telegraph.co.uk/money/main.jhtml?xml=/money/2008/05/26/cnsoros126.xml

・たしかに、「70年代の石油危機とは異なる」

もうひとつ、貯蓄率が違う。73年のオイルショックのときには23%だったのに、いまは約3%しかない。(斉藤氏のブログ)


http://blog.livedoor.jp/takahashikamekichi/archives/52024293.html

・かつてP&Gがハマった(逃げたけど)罠に、いま、アラバマ州バーミンガムが嵌る

アラバマ州の1郡、JPモルガンが売ったスワップのせいで破産の恐れ (雄牛と熊と欲豚とクマーな投資ブログ )


http://401k.sblo.jp/article/15306426.html

・最後になってしまったが、Indiana Jones(ハリソン・フォード主演)の最新作が、全米一の話題だ。早速、見てきたが、何人かの映画評論家が言うように、やや物足りない感じがした。もちろん、そう感じるのは、他のIndiana Jones3作と比較してしまうからだろう。


http://www.indianajones.com/site/index.html



ハリソン・フォード氏





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サガミ氏が語る買収候補銘柄

05月24日
向こう10年間、株投資で成功したければ、中国人が買っているものを買え、と言うのはアジア・ストック・アラートのトニー・サガミ氏だ。チベット問題だけでなく、餃子事件、危険な医薬品、鉛入りオモチャ、汚染された魚介類、毒入りペットフード、と中国製品の評判が落ちている今日だが、一先ずサガミ氏の話を聞いてみることにした。

急ピッチに成長する中国経済は、これからも膨大な量の天然資源を消費し続けることだろう。原油だけに限らず、中国は、あれやこれやと買いあさることは間違いない。とにかく中国には、ありとあらゆる商品を食い尽くす、旺盛な食欲がある。

私には内部情報など無いから、中国が実際に、どの会社を買収するかは分からない。しかし、戦略的に見て、どの企業が中国にとって重要なのかなら見当がつく。大量な原油、天然ガス、石炭、そしてウランが必要な中国にとって、世界最大のウラン生産者Cameco Corp. (CCJ)は魅力的な銘柄だ。

中国の建築ブームも忘れてはいけない。単にビルだけでなく、道路、橋、ダム、港、電力発電所、と様々なものが建てられているから、セメント、アルミニウム、鉄、銅、カリウム、ボーキサイト、亜鉛、スズ、と幅広い基本的鉱物が大量に必要となる。この分野で注目したい銘柄は、鉄鉱とニッケルの生産者として有名な、ブラジルのCOMPANHIA VALE ADS (RIO)だ。

膨大な人口を抱える中国は、米の輸出を中止した。最近、米不足が頻繁に報道されたが、米は中国人の主食だ。それ以外にも、豚肉、小麦、大豆、鶏肉、ミルクなどの需要が大きく増えることが容易に想像できる。食糧部門なら、これもブラジルの企業になるが、Sadia S.A. (SDA)が有望株だ。


ブラジルの株を二つ奨めるサガミ氏だが、2003年以来、ブラジルの株式指数は535%の成長を遂げ、米国株式指数S&P500の約9倍だ。ジョン・マークマン氏(Strategic Advantage )は、こう述べている。

極めて簡単に言えば、ブラジルは第2の中国だ。しかしブラジルには、中国のような全体主義的専制政治、水不足、資源不足、それにチベット問題は無い。ブラジルは、大きな成長が期待できる新興市場だ。

現レベルで買うのではなく、ある程度大きく下げるのを待て、という条件付きで、マークマン氏はブラジルに投資する方法として、次の銘柄を挙げている。

iShares MSCI Brazil Index (EWZ)、Banco Bradesco S.A. (BBD)、Banco Itau Holding Financeira S.A. (ITU)、Companhia Siderurgica Nacional (SID)、Aracruz Celulose S.A. (ARA)。






連休のアメリカ



メモリアル・デー(戦没者追悼記念日)で、月曜は休みなのだが、こんなヘッドラインがあった。

High gas prices lead to fewer Memorial Day travelers (CNNから)

ガソリン高で、旅行者数は減りそうだ。

(参考にしたサイト:
http://www.asiastockalert.com/


http://articles.moneycentral.msn.com/Investing/SuperModels/BoomingBrazilTheNewChina.aspx)





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アメリカ人が語る日本の不思議

05月23日

私たちには当たり前のことでも、日本を訪れたアメリカ人には奇異に映るものがある。そんな物のいくつかを、アロン・シフ氏(26econ.com)が挙げているので、さっそく見てみよう。


・授業時間の開始と終了を知らせるために、学校ではチャイムが使われている。チャイムの曲は、どの学校でも同じだ。

・携帯電話で写真を撮ると、驚くような大きな音を発する。

・携帯電話に懐中電灯が付いている。(意外と使い道がある。)

・歩いていた人が、階段では、いきなり走る傾向がある。

・寒い時期は、自動販売機で、温かい飲み物が販売されている。

・一般的に公衆トイレはきれいだが、ペーパー・タオルが設置されていないトイレが多いので、ハンカチを持ち歩く必要がある。

・映画は高い。しかし、DVDのレンタルは安い。

・車を運転する人たちは、気をつけて運転しているが、自転車に乗る人たちはマナーが悪い。

・水の容器には、氷が別に入る場所があるので、水を注ぐ時、コップに氷が入る心配が無い。

・レストランによっては、入り口に設置されている自動販売機で、先ず食券を買わなくてはいけない。

・東京のホテルはニューヨークのホテルより安い。

・日本のパンは、アメリカのパンよりずっと美味しい。

・スーツを着た若い人たちが、まるで一生懸命という感じで、漫画の立ち読みをしている。



(参考にしたサイト:
http://www.26econ.com/japan-observations/





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原油高は石油会社の責任!?

05月22日

この質問に、皆さんはどう答えるだろうか。「原油高になったのは、誰の責任だと思いますか?」これは、CNNが実際にオンラインで行っている意見調査なのだが、回答は次の4つから選ぶ形になっている。

A、OPEC (石油輸出国機構)

B、大手石油会社

C、需給バランス

D、原油高は避けることができない

そして、下が調査結果だ。



(総回答数:24578)

38%の人たちが、原油高は大手石油会社の責任、と答えているが、米国最大の石油会社エクソン・モービルに関して、マイケル・ブラッシュ氏(経済ジャーナリスト)は、こんなことを書いている。

去年、エクソン・モービルには366億ドルのキャッシュ・フロー、そして406億ドルの純利益があった。いったい、この膨大な金はどう使われたのだろうか?74億ドルは配当金、そして310億ドルは自社株買いだ。合計すると384億ドル、ようするに恩恵を受けたのは株主だった。

一口に384億ドルと言っても、あまりに数字が大きすぎて現実感が無い。そこで、少し見方を変えてみよう。

・384億ドルあれば、カリフォルニア州とペンシルバニア州の全住民に、一年分のガソリンを買うことができる。

・384億ドルあれば、米国の全住民に、1ガロン(3.785リットル)あたり27セントのガソリン代を1年間割り引くことができる。


お分かりになったと思うが、ブラッシュ氏は、あまりにも株主が重要視された企業利益の配分方法を非難している。ブラッシュ氏の言葉を借りれば、石油会社は需給バランスを改善するために、もっと設備投資をするべきであり、更に代替エネルギーの開発にも力を入れるべきだ。



(エクソン・モービルの株券)

(参考にしたサイト:
http://articles.moneycentral.msn.com/Investing/CompanyFocus/BigOilsBigProblem.aspx)





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クレーマー氏の5銘柄

05月21日
人気番組「マッド・マネー」で、ジム・クレーマー氏は、打たれ強い銘柄リストを再発表した。3月に比べれば、最近のマーケットは確かに明るくなっているが、経済不安が消えたわけではない。早速、クレーマー氏のリストを見てみよう。

1、Altria Group Inc. (MO)

たばこで有名な会社だが、クレーマー氏は5%の配当利回りが魅力的だと言う。

ストック・スカウター(MSNマネー)を調べてみると、10段階中の8という高評価だ。

(注:ストック・スカウターは、銘柄選びのツールとして、多くの個人投資家たちに利用されている。)

2、Freeport-McMoRan (FCX)

世界で最高の銅会社、とクレーマー氏は強気だ。

ストック・スカウターの得点は6。3カ月前は10、1カ月前は8だったから、明らかにダウントレンドだ。

3、Foster Wheeler, Ltd. (FWLT)

高エネルギー・コストが好影響になる、とクレーマー氏は言う。

ストック・スカウターは10段階中の5。Cクラスだ。高すぎる株価収益率が指摘されている。

4、Transocean, Inc. (RIG)

トップクラスの海底石油採掘業者、とクレーマー氏は説明する。少し利食うことも奨めているが、強気姿勢に変わりはない。

ストック・スカウターは8の高得点。

5、MedcoHealth Solutions Inc. (MHS)

思ったより競争相手が多かった、ということで、クレーマー氏はこの銘柄をリストから外す予定だ。

ストック・スカウターは7。3カ月前は9、1カ月前が8、と下降中だ。

あとは、チャートを見て、本当に買える理由があるかどうかを探してみよう。



クレーマー氏


(参考にしたサイト:
http://www.thestreet.com/story/10417403/1/cramers-mad-money-recap-stocks-that-can-take-a-hit.html


http://moneycentral.msn.com/investor/StockRating/srstopstocksresults.aspx?Score=10)





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懐疑的な米国のX世代

05月20日
タミー・エリックソン氏のコラム(ハーバード・ビジネス・オンライン)によると、今日のアメリカで、職場に対して最も不満を持っているのは、30代と40代の人たちだという。何故だろうか?エリックソン氏は、この世代をX世代と呼んで、こう説明している。


1、幸先の悪いスタート

X世代が大学を卒業した頃、アメリカの経済は低迷していた。更に、職場はベビー・ブーム世代の人たちで溢れ、そう簡単に昇進するのは不可能だ。

2、子どもの頃の思い出

X世代は、両親や近所の人たちが失業する、という状況を見ながら育った。そんなわけで、企業に対して懐疑的な見方をするようになってしまった。

3、少ない選択肢

今日の企業は、専門分野で働く、スペシャリストたちを求めている。言い換えれば、企業での仕事は細分化され、多くの選択肢を求めるX世代の体質に合わなくなっている。

4、低迷する今日の米国経済

X世代が、企業の経営陣に抜擢されてもおかしくない年齢に達した今日、肝心な米国経済が失速してしまった。これでは、企業が積極的に人事の変更をできない。

5、訳の分からない若い世代

X世代は、若い世代の直接的な上司だ。言うまでもなく、今日の若い世代を管理するなど、もちろん無理な話だ。

6、仲間外れ

ベビー・ブーマーと今日の若い世代は、お互いから学びあって、良い関係が職場で築かれている。しかし、X世代は、このサークルに入れない。

7、保守的

X世代は保守的だ。これでは、ますます改革の進む企業に対する、信頼感が薄れてしまう。

8、中途半端な知識

ベビー・ブームの世代なら、コンピュータの知識にある程度うとくても、周囲の人たちは許してくれる。しかし、X世代にはそれが許されない。ほとんどのX世代は、専門的にコンピュータを勉強していないから、大した知識が無い。もちろん、これでイライラするのが若い世代だ。

まだエリックソン氏の説明は続くが、このコラムに、こんな投稿があった。

「私自身もX世代です。職場では、ベビー・ブームの世代と、まるで注意欠陥過活動性障害(ADHD)を持っているような若い世代の板挟みになっています。このまま永久に、中間管理職で終わりたくないものです。」 Todさん



(参考にしたサイト:
http://discussionleader.hbsp.com/erickson/2008/05/ten_reasons_why_the_relationsh.html)





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仕手株

05月19日
Trading Goddessさんが、週末のブログで、モメンタム株(勢いのある株)の一つとしてMexco Energy Corp. (MXC)を紹介していた。Mexcoは、Mexicoの間違いでは、と思って調べてみたら、スペルは確かにMexcoだった。先ず、日足チャートから見てみよう。



一カ月前(4月17日)、たった4ドル56セントだった株価が、19ドル65セントにまで成長している。

さて、この株はまだ買えるだろうか?おそらく、多くの人たちは、「いくらなんでも行き過ぎ。勢いのあるのは分かるけど、短期間でこれだけ上げているのだから、そろそろ利食われるだろう」、と言うことだろう。

金曜の出来高は、かなり膨大に見えるが、こんな事実がある。



(ヤフー・ファイナンスから)

金曜の出来高は、たったの128,133株(A)だ。それに、3カ月平均の一日の出来高も14,830.2株(B)しかない。



(ヤフー・ファイナンスから)

注目してほしいのは、一番下の数字(Float)だ。これは、Mexco Energy Corp. (MXC)の浮動株数を表し、54万9850株という超品薄株だ。

結論を記す前に、もう一つ見てみよう。



(MSNマネーから)

上は、アナリストのMexco Energy Corp. (MXC)株の推奨状況だ。NAはゼロと同じだから、この株を追っているアナリストはいない。

それでは結論。

極端に少ない浮動株数、それに証券アナリストから無視されている事実を利用して、おそらくどこかのニュースレターと地方の小証券会社が組んで、仕手相場を作り上げているのだろう。ニュースを調べても、全く最近何も無いから、原油高に便乗して、品薄株のMexco Energy Corp. (MXC)が狙われたようだ。

(参考にしたサイト:
http://tradinggoddess.blogspot.com/2008/05/momentum.html





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生活スタイルが変わった米国消費者

05月17日


新高値!とマスコミが騒々しく報道しても、上がっているのがガソリンでは全く嬉しくない。電車が少ないアメリカでは、嫌でも通勤は車だから、とにかくガソリン高は頭が痛い。

少し前なら、高い高い、と不平をこぼすだけだったが、ここまでガソリンが高騰すると、さすがに生活スタイルを変える人たちが多くなった。そこで今日は、実際にどう変わったのかを見てみよう。

デービッド・アンダーソンさん(36才 ニューヨーク州在住)

「通勤は車をやめて自転車にしました。道は渋滞ですから、自転車の方が逆に早いくらいです。車を頻繁に使わなくなったわけですから、きっと車は長持ちすることでしょう。」

ジェシカ・ヘイバーマンさん(24才 コネチカット州在住)

「月々のガソリン代は250ドルでしたが、今月は310ドルに上がりました。自動車ローンの支払いは月293ドルですから、ガソリン代の方が、ローンより高いわけです。週に1日の割合で、自宅勤務することを上司に相談しようと思っています。」

ウォーレン・ジャクソンさん(54才 カリフォルニア州在住)

「車の相乗り通勤を始めました。3人の人たちと、話をしながら通勤するのは楽しいだけでなく、ガソリン代も70%近く節約することができます。」

デイドラ・ホッジさん(22才 サウス・カロライナ州在住)

「給料の半分が、ガソリン代で無くなってしまいます。なるべくユックリ運転して、ガソリンを無駄に使わないようにしています。」

ウィル・ホロマンさん(39才 カリフォルニア州在住)

「私の住む南カリフォルニアは、アメリカで最もガソリンが高い地域の一つです。そんなわけで、私は車を売り払って、600CCのオートバイに乗り換えました。」

デニス・トマソンさん(50才 インディナ州在住)

「今年の夏は、妻といっしょにアメリカ中をドライブする予定でしたが、あまりのガソリン高なので計画は変更です。おそらく、どこかのキャンプ場に行くことになるでしょう。」



(参考にしたサイト:
http://money.cnn.com/galleries/2008/news/0805/gallery.real_people_gas/index.html)





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モメンタム株の条件

05月16日

木曜の話題銘柄は、好決算を発表したSina Corp. (SINA)だ。早速、シティ・インベストメント・リサーチのアナリストは、SINAをホールドから買いに格上げし、更に目標株価を42ドルから65ドルに引き上げている。下がSINAの日足チャートだ。

(大引けまで約2時間の時点)



これだけではないが、1、2、3はトレンドラインを表し、見てのとおり、3からのブレイクアウトが最も強力だ。更に付け加えれば、200日移動平均線を突破してからの上昇(4)には勢いがあり、このように弾みの付いた株はモメンタム株と呼ばれデイトレーダーに人気がある。

モメンタム株と言うと、勢いのある値動きだけが条件のように思われているが、ファンド・マネージャーたちは下記の要素をモメンタム株の条件に含めている。

1、四半期の一株利益は、前年度同時期を18%以上、上回っていること。(SINAはこの条件を満たしている。)

2、年間収益成長率は18%以上あること。(SINAはこの条件を満たしている。)

3、一株利益の伸びに一貫性があること。(SINAはこの条件を満たしていない。たしかに利益は伸びているが、浮き沈みが目立つ。)

4、現在の株価は、52週間の高値から15%以内にあること。(SINAはこの条件を満たしている。)

5、S&P500指数との比較。(SINAの伸びは、S&P500指数を上回っているから合格。)

6、上場されている他の銘柄との比較。(SINAの株価成長率はトップ10%に入る優秀株。合格。)

7、SINAの属するセクターには、少なくとも、もう一銘柄トップ20%に入る株があること。(SINAはこの条件を満たしている。)

8、銘柄は、現在強いセクターに属していること。(SINAはこの条件を満たしている。)

9、負債資本比率が低下し、2以下であること。(SINAはこの条件を満たしている。)

10、株主資本利益率は少なくとも17%あること。(SINAはこの条件を満たしていない。)

11、株式発行高は、3000万株以下が望ましい。(SINAの株数は多すぎるが、株価に悪影響になるほどの数値ではない。一先ず合格。)

12、内部関係者が、15%以上の株を保有していること。(SINAはこの条件を満たしていない。)

13、機関投資家による積極的な投資があること。(SINAはこの条件を満たしている。)

ということで、SINAは13項目中10項目に合格だ。



(参考にしたサイト:
http://biz.yahoo.com/ap/080515/apfn_sina_ahead_of_the_bell.html?.v=1





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アウト・オブ・ザ・マネー・コール・オプション???

05月15日
先日、ゴールドマン・サックスのアナリストが、1バレル200ドルという原油の目標価格を発表した。そこまで高くなるの!?、と皆を驚かせるのに十分な数字だったから、あの日はどのチャンネルもこの話題で一日が終わった。

ここで紹介したいのが、「もし、原油が200ドルにならなかったらどうする?」、と題されたデービッド・ペン氏(TradingMarkets.com)のコラムだ。要点を見てみよう。

ゴールドマン・サックス、それにニューヨーク・ポスト紙のお陰で、世界中の人たちが、原油が200ドルに達するということを知っている。しかし万が一、この的中確実な予想が実現しない場合はどうしたらよいだろうか?4つの対策があるが、3つだけ書いてみよう。

1、先物市場で原油を空売る、またはエクソン(XOM)などのオイル会社株を空売る。

これは最も分かりやすい方法だが、難点がある。急騰する原油やオイル株を空売ることは、まるで全速力で走る電車の前に飛び出すようなものだ。幸運にも、うまく天井で空売ることができれば話は別だが、間違ってしまったら膨大な損を出すことになる。

2、先ず、上記したように空売りをする。そして、空売りポジションを守るために、次のことをしてほしい。

ABCという、オイル銘柄を空売った場合なら、それと同時に、この銘柄のアウト・オブ・ザ・マネー・コール・オプションを買う。

(アウト・オブ・ザ・マネー Out-of-the-money: 「本質的価値」のないオプションのこと。Callであれば、現在の原資産価格?権利執行価格<0。Putであれば、権利執行価格?現在の原資産価格<0 『オプション売買の用語集』より
http://www.optionclub.net/yougo.html

こうしておけば、たとえ株価が上がってしまっても、コールオプションに利益が出るから、株での損をおさえることができる。思惑どおりに空売りが成功なら、あなたの利益は、保険として掛けたオプション代分だけ減る。しかし、1よりずっと慎重な投資方法だ。

3、UltraShort Oil & Gas ProShares(DUG)の買い。

この上場投信は、原油が1%下がると、2%上昇する仕組みになっている。空売りをする必要が無いから、無限大の損を出す心配がない。


原油価格は現在1バレル123ドル90セント。




(ゴシップ紙で有名なニューヨーク・ポスト紙)

(参考にしたサイト:
http://www.forbes.com/personalfinance/2008/05/14/xom-dug-gs-pf-trades-in_dp_0514dailytrades_inl.html


http://www.optionclub.net/yougo.html





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陰気な科学

05月14日
同じ銘柄を見ていても、これは買いだ、売りだ、と意見が分かれてしまうように、経済学者たちも正反対の結論を発表する傾向がある。具体的に言えば、今日の米国経済状態だ。アメリカは不景気だろうか、それとも成長のスピードが、単に遅くなっただけだろうか?

先ず、チャートを見てみよう。



(Bespoke Investment Groupより)

2本の線は、向こう12カ月以内に、アメリカは不景気に陥る可能性がどれくらいあるか、という質問に対する回答を表している。

青い線は、経済学者の回答を示し、4月の70%の確率で不況になる、という高数値から55%に下がっている。赤い線は、Intradeで取引されている経済予想コントラクトの動きを表し、4月の72.9%から27.3%に大きく下落している。

(注: intrade.comは正式な先物市場ではなく、誰もが参加できる予想相場だ。経済の動向だけでなく、次の大統領は誰か、などといったことにも賭けることができる。)

アメリカは既に不景気だ、と主張する経済学者は、4カ月連続で悪化している雇用状況を挙げている。しかし、経済が衰えているとは言っても、GDPは依然としてプラス成長だから、不景気という結論を引き出すのは早すぎる、と反論する専門家も当然多い。

ベン・スタイン氏(経済学者、著述家、タレントと様々な分野で活躍)は、こう語っている。

「4月、アメリカは雇用者数が2万人減った。アメリカの総労働人口は1億6000万だから、8000人に1人が職を失った、ということになる。言うまでもなく微々たる数字だ。

更に付け加えれば、不景気の定義は、2四半期連続でのGDPマイナス成長だから、今の米国経済には全くあてはまらない。しかし、マスコミは躍起になって、アメリカは既に不景気だ、と報道している。

事実は、アメリカの雇用状況は健全であり、住宅市場もマスコミが言うような悲惨な状態ではない。経済レポーターたちの経験は浅く、彼らは単に自己の栄誉を求めて、偏見に満ちた報道をしているだけだ。」

結論: 「経済学は陰気な科学だ。」 トーマス・カーライル

追伸: 岡本氏のブログは陽気です。


http://ameblo.jp/okamoto-blog/



ベン・スタイン氏

(参考にしたサイト:
http://bespokeinvest.typepad.com/bespoke/2008/05/economist-reces.html


http://www.msnbc.msn.com/id/24542696/


http://finance.yahoo.com/expert/article/yourlife/81478





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重要な一つの質問

05月13日
BLUNT MONEYというブログを見つけた。先ず、書いている人の自己紹介が面白い。「私は、アメリカ南西部に住む再婚した母親です。クレジットカードの借金が1万5000ドル以上(約154万円)あったこともあります。離婚、失業、起業、それに不満足な仕事をしていた経験もあります。

最近、私が力を入れているのは、自分の小さなビジネスを大きくすることと貯蓄です。投資の勉強も始めました。夫婦共稼ぎで、毎月住宅ローンの支払いをしていますが、これが現在私たちにある唯一の借金です。」

「私」としか書かれていないから、この女性の名前は分からない。BLUNT(単刀直入)MONEYというブログのタイトルで分かるように、一個人の率直な意見が書かれているのは確かだ。

たとえば、5月12日のブログには「簡単な一つの質問で、あなたの人生を変える方法」という壮大な見出しが付いている。そんな旨い方法がある筈が無い、と思いながら読んでみたが、彼女の言っていることは間違っていない。

簡単な一つの質問というのはこれだ。「今これから自分がしようとしていることは、ゴール達成にどう影響するだろうか?」この質問は、色々な状況で利用することができる。たとえば、あなたは家を購入するために、毎月貯金しているとしよう。ある日、ショッピングセンターに行くと、好きなゴルフクラブが10%割引セールされている。ここで、自分にこう質問する。「このゴルフクラブを買うことは、毎月の貯蓄にどう影響するだろうか?」

5月6日は「ぬるま湯」の話だ。

カエルを沸騰する湯に入れたら、あまりの熱さに、カエルは当然そこから飛び出そうとする。しかし、ぬるま湯に入れて、ゆっくりと加熱していけば、カエルはかなりの熱い湯にも平気でいることができるようになる、という話を皆さんも聞かれたことがあると思う。

要するに、この「ぬるま湯」の法則を実生活に応用すれば、ゴールを達成することができる、ということなのだが、段階を追って物事を進めることは大切なことだと思う。何気なく車の運転をする私たちだが、最初は教習所に通って運転を習った。野球の選手だって、先ず速球を投げることから始めて、いきなりフォークボールを覚えようとする人はいない。

これは、機会があればいつか書こうと思うが、トレードがうまくいかない一原因は、段階を飛ばしているためだ。もちろん、これを買ったら儲かりますよ、と人から聞いた話で株を始める人が多いから、段階を飛ばしてしまっても仕方ないかもしれない。

さて、大引けまで30分。証券会社と銀行が好調な月曜だ。



(参考にしたサイト:
http://www.bluntmoney.com/





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注目の輸送セクター

05月12日
金曜、原油は1バレル125ドル96セントの新高値で終了し、早速こんな報道があった。「国際宅配業者フェデラル・エクスプレス(FDX)は、高騰する燃料費を主な理由にして、1ドル60セントから1ドル80セントが見込まれていた第4四半期の一株利益を、1ドル45セントから1ドル50セントに下方修正した。」

もちろん、この下方修正に驚いた人はいないだろう。これだけ原油が上昇した今日、同様にガソリンやジェット燃料も上がっているわけだから、運送業者は大変だ。

ここで下のチャートを見てほしい。



上昇する矢印で分かるように、はっきりとしたアップトレンドだ。iShares Dow Jones Transportation Average (IYT)という上場投信の日足なのだが、これは、ダウ輸送株指数に連動する仕組みになっている。

とうぜん不思議なのは、高騰する原油や燃料費にもかかわらず、輸送株指数が好調だった、とい事実だ。

もう少し、iShares Dow Jones Transportation Average (IYT)を調べてみよう。



(ヤフー・ファイナンスから)

上は、iShares Dow Jones Transportation Average (IYT)が投資している、上位10銘柄だ。金曜下方修正の、フェデラル・エクスプレス(FDX)が、4番目に見える。FDXの右横の数字は9.26、と示され、これは9.26%の資金がフェデラル・エクスプレス(FDX)に投資されている、という意味だ。

金曜大引け後の時間外取引を見てみると、フェデラル・エクスプレス(FDX)は3.25%の下げ、そしてライバル会社United Parcel Service, Inc. (UPS 表の一番下)は、1.25%ほど下げている。



(nasdaq.comから)

これは、アナリストが、フェデラル・エクスプレス(FDX)をどう推奨しているかを表している。6人が強い買い、2人が買い、そして8人がホールド、という状況だが、会社側から予想以下の見通しが発表されているだけに、格下げの可能性がある。今週は、輸送セクターに注目してみようと思う。

(参考にしたサイト:
http://biz.yahoo.com/ap/080510/fedex_outlook.html?.v=2





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もうガソリンは下がらない?

05月10日
USA TODAYとGALLUPの調べによると、約80%の米国消費者は、今日のガソリン高は一時的なものではなく、これからも続くだろう、という見方をしている。グラフで見るとこうなる。



薄い青が一時的、そして青が永続的、という見方を表す。

2003年8月、ガソリン高は一時的と回答した人は65%。永続的と答えた人は33%。

そして今日(2008年5月2日から4日の調査)では、一時的が19%、そして永続的が78%。

こんな統計もある。



質問: 向こう5年間で、ガソリンは1ガロン(3.785リットル)6ドルに達すると思うか?(現在全米平均は1ガロン3ドル65セント)

回答:

・達すると思う 54%

・達するとは思わない 44%

・わからない 2%

掲示板には、1000を超える書き込みがある。いくつか見てみよう。

「高いと言うが、ヨーロッパの人たちは、1ガロン7ドル近いガソリン代を払っている。高い安いというのは、単なる相対的な見方にすぎない。」 The Middle Wayさん

「ガソリンは、いっそのこと10ドルになってしまえばいいのだ。そうなれば、嫌でも真剣に代替エネルギーの開発に取り組むことだろう。」 himom さん

「ここイギリスでは既に1ガロン10ドルだ。ガソリンをガブ飲みする大型車を乗り回すアメリカを見ていると、本当にイライラする。」 Mini Driverさん

「自転車を利用すればいいのだ。これで、アメリカの肥満問題が解決できる。」 McCainbackerさん

「ガソリン高は、明らかに経済に悪影響となっている。ショッピングセンター、レストラン、それに映画館、どこへ行っても空いている。」 alexandra_M さん

「こんな時こそハイブリッド車が必要だ。しかし、皆クレジットカードの借金に埋もれ、おそらく買うことはできないだろう。」 Ford Driverさん

「エタノールやバイオディーゼルは代替エネルギーにならないと思う。原料に穀物が利用されるわけだから、食品インフレを生むだけだ。」 Middle Americaさん

「アメリカは、もっと太陽エネルギーを利用するべきだと思う。私は、プールの水を温かくするために太陽エネルギーを使っているが、本当に便利だ。」 aracari1さん

(参考にしたサイト:
http://www.usatoday.com/money/industries/energy/2008-05-08-gasprices_N.htm





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ヤフーはまだ買える?

05月09日

マイクロソフト(MSFT)に買収される可能性が無くなった今日、アナリストたちは、ヤフー(YHOO)の再分析をしている。マイクロソフトは、1株33ドルを買収価格として提示していたが、はたして現在のヤフーにそれだけの価値があるだろうか?

下は、5月7日終了時点における、ヤフーの日足チャートだ。



マイクロソフトのヤフー買収取り止めニュース(A)以来、株価はやや持ち直しているが、26ドル付近を走る200日移動平均線が壁になってしまったようだ。

200日移動平均線は、長期トレンドを把握する一方法として、多くの投資家やトレーダーたちに使われている。「200日移動平均線の上にブルが住み、200日移動平均線の下にベアが住む」、という諺があるくらいだから、正に重要視されている移動平均線だ。

水曜、リーマン・ブラザーズのアナリスト、ダグラス・アンムス氏が、ヤフーの株価ターゲットは23ドル、というレポートを発表した。経営陣は、営業状況を好転させて、株価を押し上げる努力をしなくてはいけないが、そう簡単に収益が上向くことはない、というのがレポートの要旨だ。

さて、株価ターゲットの23ドルを言い換えると、ファンダメンタル的に見た場合、ヤフーの妥当な株価は23ドルということだ。この数値は、200日移動平均線より低いだけでなく、現在の株価をも下回っている。

まだ買収の話は完全に消えていない、と相変わらずヤフーに強気な人たちがいる。しかし、チャート的にもファンダメンタル的にも、今のヤフーには積極的に買える理由はない。

(参考にしたサイト:
http://seekingalpha.com/article/76148-yahoo-worth-23-on-fundamentals-lehman?source=headline1)





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トレードストレス解消のカギ

05月08日
ブレット・スティンバーガー氏(「精神科医が見た投資心理学」の著者)が、水曜のコラムで、トレード心理の中核になる10項目を簡単に説明している。さっそく見てみよう。


http://www.tradersshop.com/bin/showprod?c=9784771016927

1、状況の変化で苦しい状態に陥ると、トレーダーは衝動的な行動を起こし、トレードの計画やルールを簡単に破ってしまう傾向がある。

2、苦しい状況に直面したら、トレーダーは二つのことを適切に把握する必要がある。それは、状況自体の正しい分析と、その状況を自分がどう受け取っているかの分析だ。

3、トレードをコントロールするためには、トレーダーは、苦しい状況に瀕した際に生じるストレスを減らす方法を学ぶ必要がある。

4、ストレスを減らす方法の一つは、トレード株数の適切な調整だ。(いつも同株数で売買するのではなく、状況に応じてポジションを変える必要がある。)

5、悪い状況で落ち着いて行動するためには、そんな状況で、どんな行動をとるべきか、どう考えるべきかをあらかじめ準備しておこう。

6、苦しい状況では、正しいトレード方法を身に付けることはできない。トレード技術の習得は、ストレスの少ないトレード環境が必要になる。

7、トレードに対する意欲、そして正しい心がけがなければ、どんなに環境が揃っていてもトレードを習得することはできない。

8、トレードを習得するには、それなりの時間と努力が要るだけでなく、効果的な練習方法も必要になる。

9、トレードの練習には、適切な数段階のゴールの設定、そしてタイムリーな評価やアドバイスも必要だ。

10、練習したからといって、100%完璧なトレーダーになれることはない。重要なことは、トレードに対する意欲を保ち続けて、間違いを直ぐに修正していく態度だ。



(参考にしたサイト:
http://traderfeed.blogspot.com/2008/05/ten-core-ideas-of-trading-psychology.html)





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高いガソリン、ハーレーダビッドソンを買え!?

05月07日
原油が1バレル122ドルを突破し、またまた高値の更新だ。おまけに、ゴールドマン・サックスからは、1バレル150ドルから200ドルの新予想も発表され、なかなか原油のブルマーケットは終わりそうにない。

こんな状況だから、とうぜんガソリンも更に高くなることだろう。しかし、トッド・サリバン氏(valueplays.blogspot.com)は、高騰するガソリンは米国を代表するオートバイでお馴染みの、ハーレーダビッドソン(HOG)に好影響になると言う。氏の話を要約してみよう。

ガソリンが1バレル4ドルに迫る今日、金を節約するために、4輪車から2輪車に乗り換える人たちが増えている。現に、イリノイ州マリオンのハーレーダビッドソン・ディーラーの売上は、去年の2倍のペースに達し、同様な現象が、他の21の州でも起きている。

平均的なオートバイは、1ガロン(3.785リットル)で50マイル(80キロ)走ることができる。ハーレーダビッドソンは1ガロンで70マイル(112キロ)走行できるモデルを生産しているから、これを利用すれば、毎週約100ドル(約1万450円)の金を節約することができる。(注:この節約額は、一日の通勤距離が40マイル(64キロ)で計算されたもの。)


それでは、MSNマネーの、ストック・スカウターを使ってハーレーダビッドソン(HOG)を調べてみよう。



10段階評価で、ハーレーダビッドソンは7だから、平均以上の得点だ。サマリーに挙げられている好材料を記そう。

・低リスク

・平均以下のPER(株価収益率)。割安。

・向こう6カ月間、ハーレーダビッドソンには、マーケット以上の伸びが期待できる。

・機関投資家が積極的に買っている。

悪材料としては、アナリストによる収益下方修正、そしてテクニカル的な弱さが指摘されている。

それでは、月足チャートで、長期的な流れを見てみよう。



サポートラインのテスト中だ。RSIは上向き(円内)になり、好転の兆しが見える。

(参考にしたサイト:
http://seekingalpha.com/article/75695-high-gas-prices-may-help-harley-davidson-more-evidence


http://moneycentral.msn.com/investor/StockRating/srstopstocksresults.aspx?Score=10


http://valueplays.blogspot.com/)





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なぜ買収は実現しなかったのか?

05月06日

週末に報道されたように、マイクロソフト(MSFT)は、ヤフー(YHOO)の買収を取り止めた。最終的に提示された買収価格は1株33ドル。しかし、ヤフー側は37ドル以下での条件を呑むことを拒み、結局交渉は物別れになったようだ。

先ず、ヤフーの5分足チャートから見てみよう。



ニュースがニュースだっただけに、金曜の終値を約20%下回る、大きな窓を開けての寄り付きだ。

買収が実現しなかった1理由として、セス・ギルバート氏(Metue.com)は、こんなことを指摘している。



(SHARESは保有株数、%OUTは保有率を表す。)

上は、マイクロソフトとヤフーの大株主リストだ。黄色の部分に注目してほしい。これらの機関投資家は、両社の株を所有する大株主だ。

通常、買収される側の株価は上がるが、する方の株価は下がる。マイクロソフトが、ヤフー買収計画を発表したのは1月31日だから、その日以来この計画はマイクロソフト株上昇の妨げになっていた。もちろん、両方の株を持っていれば、ある程度マイクロソフトが下げても、ヤフー株の上昇で損を補うことができる。

しかし、ギルバート氏によれば、交渉が長引くことは両方の株が低迷する結果になり、両銘柄を保有する機関投資家には迷惑な話だ。ようするにギルバート氏は、機関投資家たちがマイクロソフトに、早急な決着を迫ったのではないか、と憶測しているわけだ。

USA TODAYの掲示板は盛り上がっている。2、3、書き込みを見てみよう。

「ジェリー・ヤング(ヤフー最高経営責任者)は、あまりにも個人的な感情に左右され、全く株主の利益を考えていない。」 horse_hockey さん

「ヤフーは買収価格に必要以上にこだわり、絶好な機会を逃してしまった。惨めなのはヤフーの株主たちだ。」 curtiselliottさん

「ヤフーは、買収条件を受け入れるべきだった、と必ず後悔することになるだろう。」 richirwin さん

(参考にしたサイト:
http://seekingalpha.com/article/75651-microsoft-and-yahoo-the-deal-that-wasnt-meant-to-be-for-now


http://www.usatoday.com/money/industries/technology/2008-05-03-microsoftyahoo_N.htm


http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080504AT2M0400Q04052008.html)





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テーマは石油・ガス探査

05月05日

スタンダード・アンド・プアーズ社(S&P)は、星の数で株の格付けを表示することで有名だ。たとえば、星が1000個なら強い買い推奨(冗談)。真面目に書こう。強い買いは星が5個、買い推奨は星が4つ。だから当然の結果として、多くの投資家は星が4つ以上の銘柄に注目する。

週末、ビジネスウィークが、革新的な企業で、星の数が4つ以上の11銘柄を発表した。下記が、その表だ。



(数字が星の数を表す。表示されている銘柄は、単にアルファベット順に並んでいる。)

おい、グーグル(GOOG)が入ってないぞ、と言われる方もいると思うが、日足チャートを見てみると、高値圏で横ばい中のIBMはブレイクアウト候補だ。



IBM (日足)

ストック・スカウター(MSNマネー)も、個人投資家に人気のサイトだが、5月1日に発表されたトップ50を見ると、あることに気がつく。



これが、上位10銘柄だ。セクター(Sector)の欄に注目してほしい。Oil and gas exploration(石油・ガス探査)で独占されている。

週末、面白かったのはこのニュース。

「拾った400万円で一杯? 路上で寝込み横領容疑で逮捕」 (asahi.com)

「現金約400万円の入った手提げバッグを拾いながら、警察に届け出ずに横領したとして、福岡県警折尾署は3日、住所不定の無職庄崎末雄容疑者(53)を遺失物横領の疑いで逮捕した。」

詳細は下記。


http://www.asahi.com/national/update/0504/SEB200805030012.html?ref=rss

(参考にしたサイト:
http://articles.moneycentral.msn.com/Investing/Extra/StockScouterTop50.aspx


http://www.businessweek.com/investing/content/may2008/pi2008051_197801.htm?chan=investing_investing+index+page_top+stories)





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おかしな統計

05月03日


金曜の雇用統計(4月分)によると、米国の失業率は、5.1%から5.0%に下がった。更に、非農業部門の雇用者数は、アナリストが予想していた7万5000人減を下回る2万人減だった。これは、米国経済が上向き始めた証拠だろうか?

バリー・リットホルツ氏(リットホルツ・リサーチ)は、こう書いている。



いくつか指摘したいことがある。

・4月、パートタイムで働く人が30万6000人増えて、その総数は520万人になった。パートタイム人口が増加した理由は、会社側から労働時間の削減を言いわたされた、フルタイムの仕事を見つけることができなかった、などがある。言うまでもなく、たとえパートタイムでも、職が有るわけだから失業者ではない。

・不審なデータ。製造業の雇用悪化は更に加速し、他の業種も、現に5カ月連続で雇用者数が減っている。しかし、政府の発表によれば、去年の同時期と比べると、建築業の雇用は4万5000人増、そして金融業の雇用は8000人増えている。(この2業種は、サブプライム問題で最も低迷している業種。)

・雇用統計によれば、サービス業の雇用状況が大きく好転している。しかし、イアン・シェパードソン氏(High Frequency Economics)は、この好結果は季節的なものであり、単なる雑音にすぎないと言う。


掲示板の書き込みを見てみよう。

・「すばらしい雇用統計だ。米国経済は強い。もう金利引き下げは必要ない。全くデタラメな統計だ!」 Pertinaxさん

・「この統計は詐欺だ。ワシントンでは詐欺は罪にならないようだ。」 dryheavesdailyさん

・「失業率が減ったのは、たぶん選挙運動のために、ヒラリー・クリントンが大勢の人を雇ったのだろう。」 BobP863さん

・「雇用状況が良くなったのは、フルタイムの仕事を失った人たち、そして失業していた人たちが、マクドナルドでパートタイムの仕事を得たからだ。」 what000さん

・「アナリストたちも、今朝の雇用統計を全く信じていない。それよりも問題なのは、誰も政府から正確なデータを期待していない現状だ。」 Lakedweller2さん

・「政府が真実を隠すのは当たり前のことだ。」 JonathanAlbertさん



(参考にしたサイト:
http://bigpicture.typepad.com/comments/2008/05/reviewing-the-n.html


http://www.usatoday.com/money/economy/2008-05-02-jobs-april_N.htm#uslPageReturn)





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物価高で恩恵を受けるのは誰?

05月02日
パン、牛乳、バター、アイスクリーム、どれもこれも高くなった。専門家の話によれば、食品価格に見られる5年周期を考慮すると、あともう2年ほど値上がりが続く可能性があるという。しかし、なぜこんなに食べ物が高くなったのだろうか?

1、中国、インド、マレーシアなどの途上国の消費者平均収入が上がり、以前よりも食べる回数が増えただけでなく、広範囲にわたる食品需要が上昇した。特に、肉、卵、ミルクの需要が大きく上がっていることを、パデュー大学のクリス・ハート氏は指摘している。

2、過去4年間の不順な天候で、オーストラリア、南ヨーロッパ、ウクライナ、そしてアメリカの農産物の生産量が減った。米国農業会連合の、ジム・スタートウェル氏は、こう語っている。

「麦と酪農製品の主要生産国であるオーストラリアが、長期間にわたる干ばつで、麦やミルクの輸出が大幅に減ってしまった。」

3、ドル安の影響で、海外への米国農産物の輸出が増大した。そのため、米国内の余剰農産物が減り、米国内の食品価格を上昇させる結果となった。

4、ヨーロッパとアメリカで、エタノールやバイオ燃料の需要が高まり、代替エネルギーの原料になる、トウモロコシ、大豆、サトウキビなどの値段を押し上げた。

食品に限らず、物価高が顕著になった今日、この状況で恩恵を受けているのは誰だろうか?グレース・チェン氏(GraceCheng.com)は、こう述べている。

「最近の好決算発表で分かるように、クレジットカード2社、ビザ(V)とマスターカード(MA)は、間違いなく物価高の恩恵を受けている。そして、原油やガソリンの値上がりが収益に好影響になったのは石油会社だ。たとえば、エクソン(XOM)の利益は17%増、シェルは25%増、そしてBPは63%増だ。

食品の値上がりで、農業経営者が利益を上げている、と思われるかもしれない。しかし、大幅なガソリンや灯油などの値上がりで、苦しくなっているのが現状だ。」

こんなことを、ハート氏(パデュー大学)は付け加えている。

「食品価格の上昇は、あと2年ほど続くと思われるが、米国が食糧不足に陥る心配は無い。」

と言われても、やはり物価高は頭が痛い。少しでも安い品物を求めて、ウォルマート(WMT)のような、ディスカウント店もインフレの恩恵を受けることだろう。



(参考にしたサイト:
http://money.cnn.com/2008/04/30/news/economy/food_prices/index.htm?postversion=2008043016


http://www.gracecheng.com/stocks/2008/05/01/who-is-benefiting-from-high-commodity-prices/)





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コーヒーだけではやっていけないスターバックス

05月01日
予想されたとおり、連銀は0.25ポイントの利下げを実施し、これでFF金利は2%ちょうどになった。FOMC終了直後の声明には、これが最後の金利引き下げになる可能性を示す一文があり、少なくともしばらくこの金利が据え置かれることになりそうだ。

マーク・ザンディ氏(Moody's Economy.com)は、こう語っている。

「これで、完全に利下げの可能性が無くなったわけではない。声明から読み取れることは、『我々はできるかぎりのことをした』、という連銀の態度だ。しばらく金利を据え置くことは正しい措置だと思う。米国経済は、たしかにまだ弱い。しかし、減速が鈍っていることも確かだと思う。」

他の話題をいくつか拾ってみよう。

・既に10種類以上の飲み物を揃えたスターバックス(SBUX)だが、この夏、二つの飲み物がデビューする。健康を意識した、フレッシュ・フルーツを使った飲み物、ということらしいが、早速こんな意見が出ている。「新ドリンクは売上に大した影響は無いだろう。指摘したいのは、スターバックスのコーヒー離れだ。新ドリンクが明確にしたことは、コーヒーだけではやっていけない、というスターバックスの苦しい状況だ。」 ダグラス・マッキンタイア氏(247wallst.com)

・CNBCのインタビューで、Tブーン・ピッケンズ氏(BPキャピタル・マネージメント)は、需給バランスを考慮すると、原油は1バレル125ドルに達する可能性がある、という以前と同様な見方を述べた。更に氏は、今日のエネルギー株は、1バレル70ドルから75ドルの原油価格が反映されているだけだ、とも語っている。(現在の原油価格は1バレル114ドル70セント。)

・「石油会社は儲けすぎだ!」、と消費者がますます苛立つ今日この頃だ。しかし、今日のエクソン(XOM)の増配発表は、更に消費者を怒らせる結果になってしまった。一株あたり35セントの配当金が40セントに引き上げられる、ということだから、約14%の上昇になる。決して悪いパーセンテージではない。だが、40セントで利回りを計算すると、たったの1.7%にしかならない。

・大手証券ゴールドマン・サックスが倹約ムードだ。ニューヨークのオフィスでは、無料だったボトル入りの水、それにコカコーラなどのソフト・ドリンクが有料になった。そして、ロンドンのオフィスは残業をする社員のために夕食とタクシーのサービスがあったが、経費削減のため取りやめになった。



(写真:CNNから)

(参考にしたサイト:
http://online.wsj.com/article/SB120951983067754945.html?mod=hps_us_whats_news


http://www.247wallst.com/2008/04/t-boone-pickens.html


http://wallstfolly.typepad.com/wallstfolly/2008/04/the-perks-keep.html


http://biz.yahoo.com/ap/080430/exxon_dividend.html?.v=1


http://money.cnn.com/2008/04/30/news/economy/fed_decision/index.htm?postversion=2008043014)





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鎌田傳氏の訳書

トレード成功のヒント - 米国株式市場の習性と特徴

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