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鎌田傳


「ラリー・コナーズ氏(「コナーズの短期売買入門」「魔術師リンダ・ラリーの短期売買入門」)の経営する、TradingMarkets.comでテクニカル・アナリストを務め、現在証券会社に勤務。訳書に、「スイングトレード入門 短期トレードを成功に導く最高のテクニック」(パンローリング)、そして電子書籍「トレード成功のヒント - 米国株式市場の習性と特徴」(パンローリング)がある。」

鎌田傳の「South Bayトレーダー」 日記

5日移動平均線とデイトレード

01月30日
円安の影響を受けて日本の株が好調です。毎日読んでいる株ブログ、今日の岡本には「鉄火場の雰囲気が戻ってきてくれたのがうれしい」、と記され明るくなった東京株式市場を感じることができます。

日経平均は、どこまで上がるでしょうか?岡本氏は、こう書いています。


まず、03年と同じように安値から6割上を当てはめると、1万3000円台。すでに欧米株はリーマン・ショック前の水準まで戻してしています。となると、1万4000円台。ここに05年型の相場が加わってくると、すごい相場になってしまう(笑)。

ただ、上げピッチが速かったため、息切れする局面も近そうで、1月中旬〜下旬頃から1カ月程度の調整はあってもおかしくないと見ています。

なお、調整に入る第一のシグナルは日経平均の5日移動平均線割れ、第二のシグナルは5日線が下向き転換すること。そうした動きが出たときにはご注意を!



面白いと思ったのは「5日移動平均線割れ」、という部分です。実は、アメリカのデイトレーダーの中にも、「5日移動平均線」を、非常に重要視する人たちがいます。





上は、S&P500指数の日足チャートに5日移動平均線を入れたものです。1、2で分かるように、5日移動平均線が下降している場面では空売りが有利になり、最近のように5日移動平均線が上昇している場面(3)では買いが有利になります。要するに、デイトレードを5日移動平均線の方向と一致させる訳ですが、こういうトレード方法があります。





S&P500指数の5分足チャートです。現在、日足に走る5日移動平均線は上向きですから、空売りは考えないで買いが基本的な姿勢になります。買い場は、1と2で示したストキャスティクスが売られすぎになる部分です。利食いのタイミングは、トレーリングストップを利用するのが良いと思います。


(参照したサイト:
http://ameblo.jp/okamoto-blog/


http://style.carenet.com/15979.html)



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好調な株式市場 -- 列車は私を残して行ってしまった。。

01月28日
・ S&P500指数が1500を突破したという記事は朝刊の2ページ目に載っていた。もしダウ指数が14000を突破して新記録を達成するような事態となれば、これは2ページ目ではなく第一面で報道されることだろう。一般の人たちはS&P500指数などに注意を払わない。大衆にとって株式市場というのはダウ指数のことであり、ダウが新高値を記録しない限り一般の人々の間で株式市場の事が話題になることはない。だから今でも大衆は米国は不景気だと信じ、とうぜん株式市場も低迷していると思っている。-- The Reformed Broker

・ 上昇が続き株式市場は好調だ。多くの人たちは次の買い場となる一時的な下げを待っている。では、予想される一時的な下げは、いったいどの程度のものになるだろうか?S&P500指数は10日移動平均線付近まで下げるかもしれない。それは1440あたりまで下げることを意味するが、とにかく多数の人たちが下がったところで買ってやろうと待っているから、買い手は素早く現れ下げは浅いものになるだろう。 -- Upsidetrader

・ 人々は最近の強いマーケットに驚いている。言い換えれば、ほとんどの人たちはこの強い上昇に乗れていない状態だから、次の下げが来るのを待っている状態だ。なぜこの上昇に乗れなかったのだろうか?大きな原因の一つは、皆ここが天井だと警戒論ばかりを唱えていたから、変な場所でマーケットに飛び乗ってババをつかみたくなかったのだ。 -- traderstewie

・ S&P500指数は8日連続で上昇だ。最後に8連勝が記録されたのは2004年の11月、そして過去50年間を見ると今回で36回目になる。下の表を見てほしい。




資料:Bespoke Investment


8連勝の翌日、S&P500指数は平均で0.13%の下げだ。しかし、平均値はマイナスだが、翌日がプラスになった回数は20回、マイナスになったのは15回だ。過去50年間で最も長い連勝は14連勝、1971年4月に記録されている。 -- (Bespoke Investment)


(参照したサイト: Upside Risks

Train Keep Rollin

Respect Current Action By Studying Past Price Action

S&P 500 Eight-Day Winning Streaks)



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アップル大幅下落 -- これは将来的に好材料??

01月25日
今日一番の話題は決算を発表したアップルだ。マーケット終了まであと1時間を残し、現在アップル株は11%と大幅に下げている。こんな下げ方だから、決算がかなり悪かったに違いない、と推測できるが、先ずこれから見てほしい。


アップル、iPhoneとiPadの第1四半期販売は過去最高に

米Appleは23日(現地時間)、2013年度第1四半期(2012年10〜12月)の決算を発表した。売上高は545億ドル(前年同期463億ドル)、純利益131億ドル(同131億ドル)で、いずれも過去最高。



過去最高なら株価は上昇するべきだ、と思うのが普通だが、実際は正反対の展開になっている。いったい何が悪かったのだろうか?


こんな下げ方を見ると、アップルに大きな問題があるのではないかと思ってしまうが、今日もアップルは人気製品を作る巨大な企業であることに変わりはない。しかし収益率が著しく下がっている。アップルは驚異的な成長率が当たり前になっていたから、アナリストや投資家のアップルに対する期待は、どんどん大きく現実離れしたものになっていった。今回の決算が教えていることは、私たちのアップルに対する期待を再調整する必要があるということだ。(ビジネス・インサイダー)





上のグラフには、前年度同時期と比較したアップルの四半期収益成長率が示されている。50%を超える驚異的な伸びは、既に過去のものとなった、という雰囲気がある。まるでジョブズ氏の死と共にアップルの一部も死んでしまったようだ。

下のチャートで分かるように、アップル株の下げは今日始まったわけではない。





株価のピークは9月(1)。そして、買いの強さを見るオン・バランス・ボリューム(2)のピークも9月だ。10月に入ると株価の下げが明確になり、オン・バランス・ボリューム(3)の下降も明瞭になり、売り圧力が増大していることが示されていた。(赤い線は13日平滑移動平均線)

さて、早速こんなニュースが出ている。


アップル目標株価引き下げ相次ぐ、決算発表で


なるほど、言い換えれば、アナリストたちはアップルに対する今までの期待が、あまりにも非現実的であったことに気がついた訳だ。とうぜん、収益率の予想なども引き下げられるだろうから、次のアップルの決算は予想より良い内容になる可能性がある。言い換えれば、アップルが飛び越えなければならないハードルが低くなるわけだから、今日の大幅下落は将来的に好材料になるかもしれない。


(参照したサイト: アップル、iPhoneとiPadの第1四半期販売は過去最高に

Here's The Good News For Apple

Apple's Days Of Mega-Growth Are Over

アップル目標株価引き下げ相次ぐ、決算発表で)




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日本株と中国株の大きな違い

01月23日
日銀の金融政策決定会合を受けた22日の金融証券市場では、円や日本株の相場が乱高下した。無期限緩和の実施自体は評価する声がある一方「より大胆な緩和策を期待していたのに比べ力不足」といった見方も交錯。投資家の評価は分かれており、素直に好感される展開にはならなかった。(日本経済新聞)


完全に失望という内容ではなかったが、ややガッカリというのが本音だろう。日本株を買っていたThe Flyさん、今朝のコラムで早速こう書いている。


ホンダ・モーターを今日少し手放した。ソニーは金曜に全株処分した。という訳で、日本株に割り当てる資金の比率を減らした。為替市場の動きで分かるように、今日は円高方向だから、パニックしている投資家が多い。日本株で大きな利益を上げ、損を最小限に食い止める方法を考えているのだが、米国に上場されている日本株の数はごく限られているので、なかなか良い方法が見つからない。中国の詐欺師たちと違って、日本人は粉飾決済という手を使って、米国の投資家たちを騙す気は全くないようだ。


そういえば、ヘッジファンド・マネージャーのダグラス・カスさんも、中国株に関する手厳しいツイートを先日していた。





「中国は不正会計の汚水槽だ。まったく取り締まりが無いから詐欺行為が蔓延している。」


試しに、グーグルで「中国企業の不正会計」で検索してみると面白い。次々と色々な記事が出てくる。こんな状況だから、アメリカには中国株を毛嫌いする投資家が多い。現に、氾濫する不正決算のお陰で、中国企業は自らの首を絞めている。


[ニューヨーク 14日 ロイター] 米株式市場に上場している中国企業に対する規制強化の動きや、米国で上場を維持するメリットが薄れていることを受け、米市場への上場を取り止める中国企業が増えている。

中国の専門家は、米政府が中国企業の財務諸表に対する不信感から調査を強化し、中国企業の株価も低迷していることで、多くの中国企業にとって米国で資金調達する機会が閉ざされ、上場を維持する理由も乏しくなっていると指摘している。



儲けるためなら何でもする、を実践して、中国はたしかに金持ちになった。しかし、金持ちになればなるほど中国の評判は悪くなり、信用度も下がった。「中国の成長モデルは世界の秩序を乱す」、というコラムの中で、エドワード・ハダスさんは、こんなことを指摘している。


中国が豊かになることをねたむのは卑しいことだが、心配を抱くのは妥当だろう。重商主義は、世界的な反感を買いかねず、さらなる金融の混乱にもつながりかねない。最初の重商主義の時代には、貿易がらみの戦争が頻発していた。リーダーシップの空白はしばしば、危険な人物や危険な思想を引き寄せる。19世紀の清朝・中国では、文化と政治の混乱で太平天国の乱が起き、推定2000万人が命を落としたとされる。

問題は、中国の成長モデルの目新しさが、今後も成功を続けられるかどうかだ。中国のGDPが成長すればするほど、失敗のリスクは高まる。失敗による混乱もまた大きくなる。中国が新たな発展の道を切り開く先駆者となれば、それはそれで世界にとって、難しい課題を示すことにもなるだろう。



(参照したサイト:無期限緩和の評価二分 市場「力不足」「追加期待」

A Better Way to Play Japan

米国市場に背を向ける中国企業、監視強化や株価下落で上場取り止め相次ぐ

中国の成長モデルは世界の秩序を乱す)




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トレード成功への5段階

01月20日
(下記はThe 5 Steps To Becoming A Traderの要約です)

第1段階: 自分がダメなトレーダーであるということが分からない

フルタイムのトレーダーというのは面白そうな仕事だ。そもそも、株価は上がるか下がるしかないのだから、トレードというのは簡単な仕事に違いない。という訳で早速トレードを始めるが、買うと下がる、売ると上がる、といったことが頻繁に起き中々うまくいかない。

もちろん、最初のトレードが成功ということもある。こんな場合は、トレードなんて簡単だと天狗になり、平気で高リスクなトレードを次々としてしまう。思惑が外れたら更に株を買い足す。とにかく、この段階では、自分がダメなトレーダーであるということが分かっていない。


第2段階: 自分がダメなトレーダーであるということが分かる

トレードは見たほど簡単ではなく、それなりの勉強が必要であることに気がつく。早速あれこれとトレードに関する本を読みあさり、様々なトレード関連サイトから情報を収集し、更にトレードシステムの購入などもする。しかし、どの手法もうまくいかない。有料サイトの利用もしているが、そこからも満足なトレード結果が得られない。気がつけば多額な金がトレード習得のために費やされ、トレード用の口座は2度3度と大きなダメージを受けた。しかし、ある日突然この段階から卒業する日が来る。


第3段階: 発見の時/目覚めの時

第2段階が終わりに近づくと、あなたはトレードシステムなど重要でないことに気がつく。現に、資金管理、ポジション管理、そして感情のコントロールがしっかりできれば、移動平均線だけでもトレードで利益を出すことが可能であることにあなたは気がつく。

目覚めたあなたは、自分に合った方法でトレードをするようになる。高い授業料を既に払っているから、あなたは専門家や他人の意見に頼ることなく、更に人の意見が全く気にならなくなる。株の動きを正確に予想することは誰にもできない、ということに本当に気が付いた時、発見の時がやって来る。


第4段階: 適切なトレードを心がける/努力して自分のルールに従う

トレードをするのは、あなた自身が決めたルールにあてはまるパターンが現れた時だけだ。利食い、損切りもルールに従ってたんたんと行う。もちろん、損切りを速やかにできるから、口座に大きな穴が開くことはない。この段階になると、あなたは自分の手法に自信を持ち、少なくともとんとんで一日を終えることができるようになる。もちろん損を出すこともあるが、あなたはそれを取り戻せることを確信している。


第5段階: 適切なトレードが自然にできる

この段階になると、トレードは車を運転する事と変わりがない。第4段階では意識して適切なトレードを心がけたが、第5段階に入ると、全てのことが努力せず自然にできるようになる。だから、当然トレードで感情的になることはなく、口座残高も大きく増えていく。正にトレード天国だ。しかし、この段階ではトレードで興奮することはない。要するに、トレードは毎日の仕事になり、仕事なのだから退屈だ、と思うようになる人もいる。





(情報源:The 5 Steps To Becoming A Trader)




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ドイツからニューヨークへ:金塊を返してください

01月17日
世界最大の債券ファンドを運用するビル・グロース氏が、こんなツイートをしている。





「報道によれば、ドイツはニューヨークとパリに保管している金(ゴールド)をフランクフルトへ戻すそうだ。中央銀行は、お互いを信用していないのだろうか?」


ドイツの経済日刊紙ハンデスブラットによれば、ドイツ連邦銀行は、ニューヨーク連銀とフランス銀行で保管されている金を自国へ送還すことを計画している。どのくらいの量の金が自国へ送還されるかは後ほど発表されるようだが、ドイツ連邦銀行の保有する金3396トンの45%はニューヨーク連銀、そして11%がフランス銀行に保管されている。


このニュースの重要性を、どれだけ強調してもし過ぎることはない。なぜなら、このニュースは中央銀行の信頼関係崩壊を意味するからだ。保管している金を返してほしい、といった要求はそう滅多にあることではなく、そのようなことは軽々しく言えることではない。世界の金融システムには、中央銀行や政府が解決できない難問が潜んでいるようだ。(livecharts.co.uk)


これは重大な出来事だ。もし中央銀行がお互いを信じることができないなら、どうして私たち個人が中央銀行を信用できるだろうか?世界の中央銀行が、お互いを信頼する、という時代は終わった。(zerohedge.com)



実は、去年の10月にも同様なニュースが報道されている。


ドイツ連邦会計監査院がニューヨーク連銀で保管されている金を本国へ送還することを提言 - 25 October 2012

ドイツ連邦会計監査院は、ドイツ連銀が、米国と英国とフランスに保管されているドイツ金準備を定期的に検査すべきであると述べたことが、主要メディアで伝えられている。(中略)「最後にニューヨークで検査が行われたのは、1979年から1980年だ。」とEuro Intelligenceのサイトを運営しているアナリストはコメントしている。「ドイツ連銀は、それ以来保管庫に入っているが、金地金が保管されている箱を開けることは許されていない。そのために、疑惑を高めるのだ。」と続けている。(後略)



保管庫の中は空っぽ、ということはないと思うが、膨大な赤字を抱えるアメリカだけに、ドイツがアメリカを疑っても仕方がない。では、ドイツが金を自国へ本当に送還したら、それは金市場にどんな影響を与えるだろうか?Commerzbank AGのアナリストは、こう述べている。


それは金市場に好材料だ。なぜなら、金を自国へ送還するという行為は、最後に頼りになるのは金だけだ、と言っているのと同じだからだ。





(参照したサイト:It Begins: Bundesbank To Commence Repatriating Gold From New York Fed

Germany looks to repatriate gold; less trust in Fed?

Germany Wants Their Gold Back

ドイツ連邦会計監査院がニューヨーク連銀で保管されている金を本国へ送還することを提言)



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コーヒーはなべ底の形成中?

01月15日
先日、「今年はコーヒーが行けるかもしれない」、と言うカール・デルフェルド氏(Investment U)の話を引用しました。買い候補として氏が勧めているのは、Dow Jones-UBS Coffee ETN (JO)という上場証券です。マーケット終了まで、あと3時間ほどありますが、下が日足チャートです。





株価は、35ドル付近を走る抵抗線(1)の突破に難航しています。しかし、2と3の矢印で分かるように、MACDのヒストグラム(3)は既に上昇が始まり、ひょっとすると底を形成している可能性があります。こういう見方もできます。





どうでしょう、なべ底の形成中ではないでしょうか?ということで、目先のレジスタンス、35ドルを突破できるかに注目してみようと思います。



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記録的な資金が株へ流入

01月13日
「野も山もみな一面に弱気なら、阿呆になりて米を買うべし」、という言葉があるが、現在の米国株式市場はその正反対だ。





上のチャートを見てほしい。AAIIの最新の調べによると、米株に対して強気な見方をしている個人投資家が46.4%に達した。二本の赤い線が引かれているが、上が超強気レベル、そして下が超弱気レベルになる。超強気レベルの境界線は45%、そして今回の数値は46.4%、いよいよマーケットは過熱してきたようだ。

投資家たちは、強気だと単に述べているだけでなく、実際に膨大な資金を株へ移している。下のチャートを見てほしい。





今週、株専門のミューチュアル・ファンド(買いだけで空売りはしないファンド)に流入した資金は89億ドル、2000年3月以来最高の金額だ。(2000年と言えば、マーケットが天井になった年だった。)バンク・オブ・アメリカの投資ストラテジスト、マイケル・ハートネット氏は、こう語っている。


個人投資家が極めて強気になっている、株のミューチュアル・ファンドに記録的な資金が流れこんでいる、という二点だけを見て株式市場の暴落が近いと結論することはできない。大幅な下落には、それなりの材料が必要だ。もちろん現時点において下げ懸念があるのは事実だから、一度に大きな下げを避けるために、この辺でマーケットが5%ほどの調整をすることは良いことだと思う。


こういう当たり前の意見もある。


これは明るい材料だ、と私は思う。大衆が株式市場へ大きく参入してきた、ということで天井の心配をしている人たちもいるが、資金の流入は流出より株に好材料であることは間違いない。--デニス・ガートマン氏(Gartman Letter)


(参照したサイト:AAII: Small Investor Bullish Sentiment Surges


Investors Are Staging One Of The Biggest Moves Into Equities Of All Time

Money Pours Back in Stocks: 'Have to Take This as Bullish')



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ツイッターで株の情報集め

01月10日
traderstewieという、1万3000人を超える人たちからフォローされているトレーダーがいます。





「ラスベガス・サンズ(LVS)に流れ星(shooting star)が出来ている」、というツイートです。さっそく日足チャートを見てみました。





1で分かるように、長い上ヒゲが目立つ流れ星が出来ています。流れ星は失速を示すローソク足ですから、2、3日利食われる可能性があります。

1月2日、ラスベガス・サンズはレジスタンス・ライン(2)を突破して、上昇が始まったばかりです。もしここから本当に2、3日におよぶ下げとなれば、押し目買いを狙うトレーダーたちが参入してくることでしょう。

これだけではありませんが、下記は、押し目買いの三つのタイミングです。

1、株価が、以前のレジスタンス・ライン(2)付近に戻るのを待つ。

2、株価が20日移動平均線(3)付近まで下げるのを待つ。

3、現在買われすぎになっているストキャスティクス(4)が、売られすぎレベルまで下がるのを待つ。





「バンク・オブ・アメリカが、大きな出来高を伴って20日移動平均線をテストしている。この移動平均線がサポートになるかは疑問」、というツイートです。下が日足チャートです。





1で分かるように、バンク・オブ・アメリカは20日移動平均線のテスト中です。そしてツイートされているように、出来高(2)も突出しています。

下に入れた指標はMACDです。円(3)で囲みましたが、デッド・クロスが起きて売りシグナルが出ています。この指標は広く利用されているだけに、更なる売りを呼ぶ可能性があります。もちろん、バンク・オブ・アメリカは上昇トレンドにある株ですから、たとえ20日移動平均線を割ったとしても、買い手が50日移動平均線(4)付近に控えていることでしょう。



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ここからは要注意、それとも積極的に株を買え??

01月07日
新年初の週末です。株関連のツイートを見ているところですが、シェイファーズ・インベストメントのライアン・デトリックさんが、こんなツイートをしています。





チャートで分かるように、最近の好調なマーケットで、高値更新銘柄数が大きく跳ね上がっています。マーケットが天井となった9月にも同様な現象が起きました。ということで、ここからは慎重に行きたいと思います。

要注意で思い出しましたが、ラリー・エーデルソンさん(Uncommon Wisdom Daily)の今週のメッセージは、「米国債はバブル、もし保有しているなら全て売れ」です。


私は米国債から資金を撤退させることを言い続けてきた。もしまだ保有しているなら、これが最後の処分するチャンスになる。国債は最も安全だ、と思っている人が多いが、現在の米国債はこの地気球上で最も危険な投資だ。


国債を嫌うエーデルソンさんですが、米株には強気です。「もしダウ指数(週足)が13335を超えて終了するなら、それは新ブルマーケットへの開始シグナルになる。」(金曜のダウ指数は13435で終了です。)

さて、ブルームバーグには、こういうチャートがあります。





44.70000という数字が見えますが、これは現在ウォール街の投資戦略家が、資金の何パーセントを株に割り当てることを勧めているかが示されています。7月に比べれば、株に配分する比率はやや上がっていますが、1年前の数値60%+からは遠く離れています。言うまでもなく、投資戦略家たちは株に対して積極的ではありませんが、はたしてこの態度はいつまで続くのでしょうか。

上記したデトリックさんですが、こういうチャートをStockTwitsに掲載しています。





黒い線はS&P500指数、そして赤い線は空売り残高です。見てのとおり、現在の空売り残高は比較的高い位置にあり、弱気論者が多いことが示されています。空売った株は買い戻す必要があるわけですから、これ以上マーケットの上昇が進むと「踏み上げ」という現象が起きそうです。



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マーケットの専門家が語るお気に入りのアドバイス

01月04日
「ナンピン買いは絶対にするな」、「トレンドに逆らうな」、「損切りは素早く」、と相場には色々なアドバイスがある。皆さんは、どんなアドバイスを常に念頭に置いてトレードをしているだろうか?下は、マーケットの専門家が語るお気に入りのアドバイスだ。


・ジョン・ハサウェイ氏(Tocqueville Asset Management):「マーケットで成功するためには、この一つの事をマスターすればよい。それは適切な手仕舞いのタイミングだ。」

・ハリー・デント氏(HS Dent):「皆が同じことを考えているなら、それが実現する可能性は低い。」

・デイビッド・モルガン氏(The Morgan Report):「損切りは早く、利食いは遅く。」

・ボブ・モリアティ氏(321Gold and 321Energy):「人の話は全て無視。」

・マリン・カツサ氏(Casey Research):「長期間に渡る利益を得たければ、自分と同世代の人々を観察しろ。」

・ピーター・グランディック氏(Grandich Publications):「マーケットにはブル、ベア、そしてブタの三種類が存在する。ブルとベアには儲けの機会が与えられる。しかし、ブタは殺されるだけだ。」



さて、二番目の言葉をもう一度見てみよう。


「皆が同じことを考えているなら、それが実現する可能性は低い。」


言うまでもなく、大衆とは反対の行動をとる事を勧めているわけだが、カール・デルフェルド氏(Investment U)は、こんな提案をしている。


2013年は、どんな物に投資するべきだろうか?もしあなたが、去年ずば抜けて成績の良かったETFに投資しよう、と考えているなら、これらのETFがある。(数値は去年の成長率)

The Dow Jones U.S. Home Construction Index (ITB), +80%

iShares MSCI Turkey Index (TUR), +61.8%

The Market Vectors Biotech (BBH), +51%

MSCI Philippines Investable (EPHE), +48%

もちろん、これらのETFは今年も上昇する可能性があるが、低迷してしまう可能性も高い。ここで勧めたいのは、去年嫌われていたものに投資することだ。



ということで、デルフェルド氏が具体的に勧めているのはコーヒーの上場投資証券(ETN)、Dow Jones-UBS Coffee ETN (JO)だ。氏の説明によれば、2012年このETNはマイナス43%の大低迷。ブラジルのコーヒー豆豊作が主な下げ原因となったようだ。


コーヒーの需要量は世界的に着実に増大している。例えば日本。アジアの国はお茶が主流と思うかもしれないが、日本人一人あたりのコーヒー消費量は米国の75%に相当し、その量は今日も増え続けている。1980年から1995年にかけて日本でのコーヒー消費量は+300%、そして韓国は+1800%だ。中国も忘れてはいけない。中国でのコーヒーブームは、まだ始まったばかりだ。





(参照したサイト:Tips for a Prosperous 2013: The Best Investing Advice Ever

Invest in the Dogs of the World)




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2013年、マーケットはどんなスタートを切る?

01月02日
2012年12月31日、S&P500指数は1.7%の上昇となり、最終日のマーケットでは史上第5位の上昇率を記録した。





上の表で分かるように、最終日のマーケットで一番成績が良かったのは1929年12月31日。この日S&P500指数は2.68%の上昇となった。そしてその翌日、年始のマーケットではS&P500指数は1.26%の下げとなった。史上第2位は1932年の最終日12月30日。この日S&P500指数は+2.52%、そして翌日の年始のマーケットでは1.3%の下げとなった。

Bespoke Investmentはこう書いている。


最終日のマーケットが1%を超える上昇となった場合、翌日年始のマーケットでは、S&P500指数は8回中6回が上昇となっている。


(情報源:S&P 500 Has Best Last Day of Year Since 1974)



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新年おめでとうございます -- 今年も大変なアメリカ

01月01日

http://youtu.be/q9T3V0PTmWU


どうぞ今年もよろしくお願いします!

ここカリフォルニアはまだ大晦日ですが、日本からのツイートは「明けましておめでとう」で溢れています。日本の年末年始は良いですね!除夜の鐘が鳴り響き、中学生のころですが、「初夜の鐘」というジョークが流行ったのを思い出します。

さて2013年は「へび年」、いったいどんな年になるでしょうか。


へび年はどんな年?

才能の開花や蒔いた種が実を結ぶ年と言われている



ということで、今年は実り多い年になることを願います。





アメリカは財政の崖まであと11時間24分55秒。ワシントンの議員さんたちは、この崖を回避しようと努力(?)をしているようですが、一つだけ確かに言えることは2013年は増税の年になります。





現在アメリカの抱える赤字は約16兆ドル。我々庶民の願いは「増税はしないでくれ」、「税率を引き下げくれ」です。しかしこれだけの赤字ですから、どう考えても増税が実施されることでしょう。 CNNはこう報道しています。


中流階級の米国市民は増税から逃げることは無理だろう。オバマ大統領は、中流階級の所得税上昇を防ごうとしているが、給与税は少なくとも2%の上昇となるだろう。


もし企業に米国のような膨大な赤字があったら、もちろん倒産です。こんな国の国債を、いったい誰が買っているのでしょうか?


連邦準備銀行は、米国経済を支えるために財務省から発行されている61%の債券を購入している。一見すると、米国債の需要が高いように映るが、これは単なる外見上のことであり、こんなことを長く継続させることは不可能だ。-- ローレンス・グッドマン氏(Center for Financial Stability)


下は米長期国債のETF、iShares Barclays 20+ Yr Treas.Bondの日足チャートです。





マーケット終了まで2時間ほどありますが、ローソク足はベアフラッグの下辺(1)を割り、売り手が優勢です。資金の流入/流出を見るマネーフロー(2)も下げ方向であり、売りの力が強いことが示されています(赤は20日平滑移動平均線)。もちろん国債が暴落しては大変ですから、連邦準備銀行は、当分の間、国債買いを続けることでしょう。

ローレンス・グッドマン氏は、更にこう語っています。


連銀による大量な国債買いのお陰で国債金利は人工的に低く抑えられ、米国の抱える赤字問題の真相がカモフラージュされる結果となった。言い換えれば、この不自然な形が正常化されないかぎり、国債は大幅下落となる危険が性が常に伴う。


(情報源:意外に知らない2013年の干支【巳(蛇)】の雑学・豆知識

WSJ: Fed Buying 61 Percent of US Debt

Why your paycheck is getting smaller, no matter what)




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