鎌田傳の「South Bayトレーダー」 日記
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米国が本当にデフォルトしたら何に投資する? 07月29日
8月2日のデッドラインが迫っている。もし大統領と共和党の話し合いが上手くいかず、米国がデフォルトとなった場合、どんな投資が有利になるだろうか?ダグラス・マッキンタイヤ氏(247wallst.com)がいくつかの例をあげているので、さっそく見てみることにしよう。
・ 豊富な現金を保有する企業の高配当株: 5.7%の配当があるAT&T、そして3.1%の配当金を払うGEが配当金の支払いをストップすることはない。自社株を積極的に買い、そして配当利回りが高いマクドナルドにも同様なことが言える。
・ 金: 避難場所として資金が金に流れる。金価格が、ここから更に倍になることを予想するアナリストもいる。
・ 短期米国債: 利回りはほぼ0%だがリスクもほとんどゼロだ。(注:ここで言う短期国債は数週間から数ヶ月といった期間。)
・ スイスフラン: スイスのバランスシートは最高だ。
・ 最高の格付けがある企業の社債: Exxon Mobil、Microsoft、Johnson & Johnson、そしてAutomatic Data Processingの格付けはAAA。
・ 銀: 金と同様に銀も避難場所に選ばれることだろう。
・ 金と銀に投資をしている上場投信: SPDR Gold Shares (GLD)、iShares Gold Trust (IAU)、iShares Silver Trust (SLV)などがある。
・ シンガポール: 海外へ資金を逃がすなら、格付けの高いシンガポールが安全。iShares MSCI Singapore IndexFund (EWS、上場投信)を利用することができる。
・ カナダのファンド: 同じ北米の国カナダは、米国市民にとって投資しやすい国だ。
・ 国際債券ファンド: 特に目立つのはT. Rowe Price International Bond Fund (RPIBX)。5年から10年物の世界の債券に投資している。
米国がデフォルトした場合という想定ではないが、アジア株専門のトニー・サガミ氏は、米国の投資家にこんなことを勧めている。
・ 株、債券、不動産を含めて、ドルでの投資を最小限におさえる。
・ 米国の長期国債は全て処分する。
・ インフレにそなえて商品に投資する。
・ 十分な現金を蓄えておくこと。
(情報源:10 Smart Investments to Hold in Case the U.S. Defaults
4 Moves Every U.S. Investor Should Make)
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匂い は ビジネス向上のカギ?? 07月26日
スーパーマーケットに関するこんな話がある。ブルックリンにある店なのだが、匂いを使うことで売上が上がったそうだ。パンが売られているセクションではパンの匂いを振り撒き、キャンディーが売られている場所ではチョコレートの匂いをふりまくことで、月々の売上が確かに向上した。振り撒くと言っても、殺虫剤のスプレーのように勢いよくやるわけではない。セント・エア・マシーンという特殊な装置を壁に付け、程良い香りを訪れた客に送るわけだ。
この特殊装置を販売しているのはセントエア(scentair)という会社だ。さっそくホームページを見てみた。既に3万台を超える装置が販売され、設置されているのは米国内だけでなく、105に及ぶ国々で利用されている。
この装置を使っているのは食品を扱う業種だけに限らず、様々な業界で利用されている。例えば、面白いと思ったのはカジノだ。実際にどんな匂いがするのかは分からないが、こう説明されている。
当社の特許が取得されたセント・マシーン、そして豊富に揃えた高質な香りは、カジノを訪れる人々に最高な雰囲気をお届けすることができます。
現に、Hard Rock Hotel & Casino、Mandalay Bay Resort & Casino、Trump Taj Mahal Casinoなどのカジノではセントエアの特殊装置が既に使われている。
ブルーミングデール百貨店でも匂いが使われている。赤ちゃん用品が売られている場所では、ほのかなベビーパウダーの香り、女性の下着売場ではライラックの香り、そしてクリスマスのようなホリデー・シーズンにはチョコレートの匂いが使われている。
病院でも匂いが利用されている。
Celebration Health(フロリダにある病院)は、当日になって、いきなりMRIの検査をキャンセルする患者が多いことに悩んでいた。あまりキャンセルが多くては、言うまでもなく病院の経営に悪影響となる。そこで病院側は創造性に富んだ方法を選び、病院のイメージを一新した。
MRIという言葉を使うことをやめ、MRIの検査が行われるセクションは「シーサイド・イメジング(Seaside Imaging)」に改名された。シーサイド(海辺)の雰囲気をつくるために建物の内装を変え、更に待合室の椅子も木製のロッキングチェアに取り替えられた。それだけでなく、なんとMRIマシーンも砂の城に変身してしまった。というわけで、この海岸のテーマに合わせて、セントエアは海岸の香りを提供している。
なるほど、私も仕事場の匂いを変えてみようと思う。ひょっとすると効率が大きく上がるかもしれない。
(情報源: N.Y. grocery turns to scent marketing
scentair)
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バーナンキ議長には、まだ多くの弾丸が残っている!? 07月21日
リチャード・ラッセル氏(ダウ・セオリー・レターズ)のコメント:
もし、あなたがラスベガス、またはフィニックスで住宅を買ったなら、それは間違った買いだった。しかし、サンフランシスコ、またはサンディエゴで住宅を買った人は正解だった。もしもの場合に備えて、ドルで投資をしてきた人たちは、こんなに安くなってしまったドルでいったい何が買えるのだろうと困惑していることだろう。しかし、老後のために金投資を続けてきた人たちは、今日の状況を見ても動じることはない。
ラリー・エーデルソン氏(uncommonwisdomdaily.com)のコメント:
連銀には、もはや弾丸が残っていないと言う人がいるが、事実はその逆でありまだ多くの選択肢が残っている。既に去年指摘したことだが、もう一度振り返ってみよう。
1、更にドル紙幣を刷ることができる。連銀には、際限なくドル紙幣を刷る力がある。
2、不動産、株、先物指数、と様々な物を連銀が買うことができる。
3、現在10%に設定されている準備金を引き下げることができる。
4、連銀は、積極的に金を貸さない銀行にペナルティーを科すことができる。
5、ドル安を推進することで、事実上のデフォルトを実現することができる。
ジム・ロジャーズ氏(著名投資家)のコメント:
デフォルトという言葉が実際に使われるかは疑問だが、どちらにしてもアメリカはデフォルトすることだろう。
ibankcoin.comのコメント:
世界最大の経済国家アメリカは紙幣を刷り続け、人々の紙幣に対する不信感が高まっている。投資家たちは安全な場所を求めて金市場に集まっている。
(情報源: Bernanke out of bullets? Heck no!
Gold Market is Saying Bernanke to Print Money
Jim Rogers Blog
Gold is Your Best Option)
乖離率の話 (
http://goo.gl/5h8pb)
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借金の話 07月19日
かなり前の話になるが、「ひょっこりひょうたん島」という番組で、「借金バード」という曲が流れたことがあった。(後でYouTubeで探してみることにしよう。)さて、世の中借金だらけ。アメリカ、ヨーロッパ、日本、どこもかしこも借金で大変なことになっている。正確に言えば、国が抱える赤字ということになるが、この赤字を国民一人あたりに換算すると、いったいどんな数字になるのだろうか。さっそく見てみよう。
先ず、世界が抱える公共負債の総額: $39,858,202,705,533
各国の公共負債額:
日本
負債総額: $10,406,151,780,822
国民一人当たりの負債額: $85,987.88
負債がGDPを占める割合: 199.6%
韓国
負債総額: $255,570,958,904
国民一人当たりの負債額: $5,155.12
負債がGDPを占める割合: 23.6%
中国
負債総額: $1,068,355,616,438
国民一人当たりの負債額: $795.85
負債がGDPを占める割合: 17.4%
インド
負債総額: $952,717,534,247
国民一人当たりの負債額: $797.55
負債がGDPを占める割合: 55.3%
ロシア
負債総額: $146,585,753,425
国民一人当たりの負債額: $1,35.66
負債がGDPを占める割合: 8.9%
アメリカ
負債総額: $10,160,131,780,822
国民一人当たりの負債額: $32,654.68
負債がGDPを占める割合: 67.4%
英国
負債総額: $1,790,766,027,397
国民一人当たりの負債額: $28,670.30
負債がGDPを占める割合: 79.4%
アイルランド
負債総額: $156,465,753,425
国民一人当たりの負債額: $37,669.99
負債がGDPを占める割合: 84.4%
ポルトガル
負債総額: $177,121,643,836
国民一人当たりの負債額: $16,636.06
負債がGDPを占める割合: 87.5%
スペイン
負債総額: $870,467,945,205
国民一人当たりの負債額: $18,905.87
負債がGDPを占める割合: 68.4%
イタリア
負債総額: $2,234,250,410,959
国民一人当たりの負債額: $37,111.80
赤字がGDPを占める割合: 119.7%
ドイツ
負債総額: $2,285,610,684,932
国民一人当たりの負債額: $27,550.56
負債がGDPを占める割合: 76.7%
フランス
負債総額: $2,054,139,452,055
国民一人当たりの負債額: $32,557.61
負債がGDPを占める割合: 86.3%
オーストラリア
負債総額: $264,491,780,822
国民一人当たりの負債額: $11,818.44
負債がGDPを占める割合: 22.5%
メキシコ
負債総額: $523,164,383,562
国民一人当たりの負債額: $3,737.56
負債がGDPを占める割合: 39.6%
ブラジル
負債総額: $1,137,520,273,973
国民一人当たりの負債額: $5,741.24
負債がGDPを占める割合: 58.0%
チリ
負債総額: $14,177,534,247
国民一人当たりの負債額: $824.06
負債がGDPを占める割合: 7.4%
(情報源:The global debt clock)
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米国経済の再後退は間違いない!? 07月15日
ファンド・マネージャー、ビル・グロース氏は米国債に対する嫌悪感を表明していたが、PIMCOの最も重要なファンドであるトータル・リターン・ファンドは、最近また米国債を買い始めている。グロース氏は、こう公言していた。「米国がリセッションに陥る可能性がないかぎり、私はまとまった量の米国債を買うつもりはない。」PIMCOが買った量は大量ではないが、この行動はグロース氏が米国経済の先行きを、どう見ているかを明確に表しているようだ。--- ジョシュア・ブラウン氏(thereformedbroker.com)
米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは13日、米国債の「Aaa」格付けを引き下げ方向で見直すと発表。連邦債務の法定上限14兆3000億ドル(約1130兆円)の引き上げに向け米議会に一段の圧力をかけた。(ブルームバーグ)
この報道に対する読者たちの書き込みを見てみよう。
・ いい加減な格付けを発表して、ムーディーズは米国を金融危機に陥れる一因となった。こんな会社の言うことは信用できない。
・ 格下げが実現することを願う。そうでもならない限り政治家たちは動かない。
・ 今こそ勇気のある大統領が必要だ。しかし最終的にオバマ大統領は共和党の圧力に屈し、国民から批判されることになるだろう。
・ あのダメなAIGに最高の格付けを発表したムーディーズに、まだこれほどの影響力があろうとは。。。
・ もしアメリカがデフォルトしたらどうなるだろうか?試しにやってみたらどうだろう。意外な結果になるかもしれない。
・ 中国語を習うことを勧める。
(情報源:ムーディーズ:米国債格付けを引き下げ方向で見直し-財政協議に圧力
Moody's Could Downgrade U.S. Government Bond Rating If It Misses Debt Payments
Pimco’s Love-Hate Relationship with Treasurys Continues)
トレードに大切な5日移動平均線(
http://goo.gl/iSAFC)
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もう一度トレードのルールを復習してみよう 07月12日
チャート分析のベテラン、ジョン・マーフィー氏が語る「テクニカル・トレードのルール」
・ トレンドを把握すること
チャートの分析は長期チャートから始める。過去数年間にわたる週足、月足チャートを見て、先ず長期的な視野で全体像を把握する。日足やイントラデイのチャートに移るのは、長期チャートの分析が済んでからだ。短期チャートだけではマーケットに騙されてしまう。
・ トレンドに従うこと
大雑把に言えば、マーケットには短期、中期、長期トレンドがある。先ず、どのトレンドに従ってトレードするのかを決めよう。もしトレンドが上げなら一時的な下げが買いチャンス、反対に下げなら一時的なラリーが売りチャンスになる。
・ 安値と高値に注目すること
サポートレベルで買い、レジスタンスレベルで売ること。一般的に、前回の安値がサポートになりやすく、そして前回の高値がレジスタンスになりやすい。
・ 値戻しレベルを確認すること
マーケットの一時的な調整場面では、38%、50%、62%の値戻しレベルがサポートやレジスタンスになりやすい。
・ 線を引くこと
簡単な方法だが、トレンドラインは重要なマーケット分析ツールだ。
・ 移動平均線に注目すること
トレンドの確認に移動平均線は欠かせない。もちろん、最初に動くのは株価であり、移動平均線は株価を追うものだが、客観的にトレンドの変化を教えてくれる。
・ オシレーターを併用すること
RSI、ストキャスティクスなどのオシレーターは、マーケットの買われ過ぎ、売られ過ぎを判断するために役立つ指標だ。
・ 危険信号を見逃さないこと
MACDヒストグラムは、迫るマーケットの反転を教えてくれる。
・ トレンドの強弱を確かめること
マーケットは強いトレンドを示しているのか、それとも横ばいなのかを確認するには、ADX指標(Average Directional Movement Index)が役に立つ。
・ 出来高も忘れずに見ること
はたして現在のトレンドは継続するだろうか?この質問に答えるためには、出来高の分析が必要だ。
情報源:John Murphy's Ten Laws of Technical Trading
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生産性を上げたければ高齢者を雇え!? 07月12日
学生たちは夏休み、アルバイトで小遣い稼ぎといきたいところだが、肝心な仕事が見つからない。先週発表された雇用統計によれば、米国の失業率は9.1%から9.2%に上昇し、労働市場は相変わらず暗い。
特に若い世代に厳しいのはカリフォルニア州だ。ガス・ルービン氏(Business Insider)は、こう書いている。
以前は高校中退でも仕事を見つけることができた。もちろん、学校と仕事を両立させることもできた。そして、夏休みは間違いなくアルバイトをすることができた。しかし、状況は変わった。労働政策研究所の発表によれば、今年の夏、カリフォルニア州でアルバイトを探すティーンエージャーの34.6%が仕事を見つけることができない。(全米平均のティーンエージャーの失業率は24.5%。)
CBSは、こう報道している。
2000年、働くティーンエージャーの数は、65歳から69歳の労働者数の2倍だった。しかし10年後の今日、この数値は逆転し、働くティーンエージャーの数は働く高齢者の数を下回っている。
もちろん、若い人たちが仕事が見つからないのは高齢者の責任だと結論することはできないが、こういう話がある。
ドイツのマンハイム大学の調査によると、若い労働者よりも高齢労働者の方が生産性が高い。(調査はメルセデス・ベンツの工場を中心に行われた。)年齢を重ねると肉体的に弱ってくるものだが、高齢労働者の持つ長年の経験が生産性を高める要素になっている。特に緊急事態の発生、そして問題が起きたとき、この経験が役に立つ。
更に、次のような調査結果があげられている。
・高齢労働者は間違いが少なく、重大な間違いをおかすことも少ない。
・若い労働者は間違いが多く、重大な過ちも多い。
・若い労働者は飽きやすい。
(情報源:Summer is a bummer of a time for teen jobs
35% Of California Teens Can't Find Work This Summer
Older Workers More Productive, Study Finds)
195移動平均線を使っていますか?
http://goo.gl/4v3c4
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これで7連勝 -- 好調なナスダック市場 07月07日
上の日足チャートで分かるように、これでナスダック総合指数は7本連続の陽線だ。こんな統計がある。
1971年以来、ナスダックが7連勝したことは125回あった。
・ 7連勝後の8日目、ナスダックが上げた確率は59.5%あり、平均の上昇率は0.0%。
・ 7連勝を達成した翌週、ナスダックが上げた確率は58.7%あり、平均の上昇率は0.2%。
・ 7連勝を達成した翌月、ナスダックが上げた確率は63.5%あり、平均の上昇率は1.3%。
2000年からの様子を見てみると、ナスダックが7連勝したことは17回あった。
・ 8日目がプラスになった確率は35.3%あり、平均の上昇率はマイナス0.3%。
・ 翌週がプラスになった確率は58.8%あり、平均の上昇率は0.1%。
・ 翌月がプラスになった確率は64.7%あり、平均の上昇率は1.6%。
(情報源: Nasdaq Seven Day Winning Streaks)
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今は株を買う時ではない -- リチャード・ラッセル氏 07月06日
リチャード・ラッセル氏(Dow Theory Letters)のコメント:
これは本当にブルマーケットだろうか?私はブルマーケットだと思う。もしそうであるなら、私たちは徹底的に株を買うべきではないだろうか?私は、そうしないことを選択する。なぜなら、現在の株は割安ではないからだ。配当利回りは低く、それに待ち伏せるウォール街に、わざわざ飛び込んでいくつもりはない。
安全に大きな利益を上げるためには、割安な株を買う必要がある。3%未満のダウ銘柄の配当利回りは、ダウ指数(マーケット)が割安レベルから大きく離れていることを示している。
もちろん、ここからマーケットが更に上昇する可能性はある。しかし一流ピッチャーに対面するバッターのように、私には次の球を振るつもりはない。頭の古い頑固者と思うかもしれないが、リスクと株の価値を考えると、私は今ここで株を買うことはできない。
QE2(量的緩和第2弾)は一応終わり、国債市場は今までのように連銀を頼ることができなくなった。こんなシナリオが広く受け入れられている。QE2の終了で連銀による国債買いはストップした。当然国債価格は下がり、その結果金利が上昇して米国経済に悪影響を与えることになる。もし本当に経済が後退すれば、連銀は経済刺激策の実施を余儀なくされ、これは金や銀価格を大きく上昇させることになる。
下は、長期国債に連動する上場投信の日足チャートだ。
これで7本連続の陰線だ。先週木曜(A)のローソク足を見てほしい。こんな長い下ヒゲは、一般的に反転のシグナルになるものだが、今のところ積極的な買い手は現れない。言い換えれば、Aの安値を割るような事態となれば失望売りが殺到しそうだ。
(情報源: RICHARD RUSSELL: THE #1 REASON TO BE UNDERWEIGHT EQUITIES)
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サポートレベルを探す金と銀 07月02日
7月4日(月)は独立記念日、アメリカは嬉しい連休だ。現在マーケットの方は1.4%を超える上げとなり、このまま終了するとS&P500指数は五日連続の上昇となる。こんな好調なマーケットとは反対に、今週パッとしないのが金と銀だ。先ず、金に投資をしている上場投信の日足チャートを見てみよう。
(チャートは金曜のマーケット終了1時間前のもの)
20日移動平均線(1)と50日移動平均線(2)を既に割り、現在株価は上昇する100日移動平均線(3)に支えられている。(4は200日移動平均線) ストキャスティクス(5)は売られ過ぎレベルだから、そろそろ反発が起きてもおかしくないことが示されているが、週足チャートには少し違った様子が見える。
1の20週移動平均線(100日移動平均線)、そして2の40週移動平均線(200日移動平均線)で分かるように、金の強いアップトレンドが続いている。しかしストキャスティクス(3)を見る限り、まだ下げが完全に終わったと断言するのは難しい。今までがそうであったように、今回も20週と40週移動平均線の中間が良い押し目買いのタイミングになる可能性がある。
下は銀に投資をしている上場投信の日足チャートだ。
32ドル付近がサポートになっている。しかし、上辺が切り下がる下降三角形が形成されていると見ることもできるから、株価は32ドルを割ってしまうことも考えられる。週足チャートに移ろう。
もしAB=CDの形成中なら、株価は22ドルあたりをテストする可能性がある。
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