通勤のお供に投資の仲間たち携帯版を
■開催予定のセミナー ■DVD一覧 ■お買い物 ■ブログのホームに戻る
「ラリー・コナーズ氏(「コナーズの短期売買入門」「魔術師リンダ・ラリーの短期売買入門」)の経営する、TradingMarkets.comでテクニカル・アナリストを務め、現在証券会社に勤務。訳書に、「スイングトレード入門 短期トレードを成功に導く最高のテクニック」(パンローリング)、そして電子書籍「トレード成功のヒント - 米国株式市場の習性と特徴」(パンローリング)がある。」
不動産の投資家として有名なサム・ゼル氏が、2万3000件に及ぶアパートを売却する、というニュースが話題になっています。 金額に換算すると売却総額は54億ドル、そしてこれはゼル氏の投資会社が保有するアパートの25%に相当します。 ゼル氏には優れた嗅覚がある。2007年の住宅市場の天井で、氏は不動産投資会社をブラックストーンに230億ドルで売った前例がある。この売却後、商業用不動産市場の暴落が始まった。(ゼロヘッジ) もし2007年の再来、そしてゼル氏の嗅覚が今回も正しければ、米国の住宅市場はそろそろ厳しい局面に入る可能性があります。 商業用物件の中で特に好調なのはアパートだ。REIS社の調査によると、最近5年間で、米国のアパートの家賃は平均で20%の上昇だ。(ウォールストリート・ジャーナル) 下のチャートはゼロヘッジに掲載されていたものですが。見てのとおり、アパートの家賃の上昇が続いています。 上のチャートを見ながら考えてほしいことがある。最低労働賃金で働いている人たちが借りることのできるアパートは、全米に一件も存在しない。ここが天井だ、と言いたくなる。(ゼロヘッジ) CNBCは、こんなことを報道しています。 住宅を借りるのが難しくなっている。住宅ブーム前は人々の月収の24.4%が家賃に割り当てられていた。しかし今日、その数値は史上最高の30.2%だ。更に2025年までに、月収の50%以上を家賃に割り当てる世帯数は、現在の1180万から1310万に達することが予想されている。 ウォールストリート・ジャーナルが報道しているように、過去5年間でアパートの家賃は20%も上がっています。しかし、人々の年収はこんな状態です。 実質中間世帯所得の推移ですが、見てのとおり、人々の年収は目減りしています。上昇の止まらない家賃、その他にも自動車ローン、学生ローン、医療保険、クレジットカード、と月々の出費は多々ありますから、正に「働けど働けど我が暮らし楽にならざり」です。 サム・ゼル氏は、アパートを借りて住んでいる人たちの降伏点が近いと思っているのではないでしょうか。富裕層なら家賃の上昇についていくことができますが、中間層の人々には限界があり、もうこれ以上は払えないという降伏点があります。家賃ばかりが一方的に上がったのでは、人々は旅行や娯楽などの他の物に回す金が無くなりますから、最終的には米国経済に悪影響です。ひょっとするとゼル氏は、米国に景気の後退がそろそろ訪れると判断して保有する25%のアパートを売却する気になったのかもしれません。 (参照した記事:Peak Housing 2.0: Sam Zell Dumps 23,000 Apartments In 2007 Deja Vu Sam Zell Edges Out of Apartments Renters, get ready to take it on the chin)
10日ほど前のブログになりますが、『トレーダーの精神分析』などの著書で知られるブレット・スティーンバーガー氏が、私たちが感情的なトレードをしてしまう本当の理由について書いています。 なぜ、あなたは感情的なトレードを繰り返してしまうのだろうか?あなたには、自分をコントロールする力が決定的に欠けているのだろうか?それとも、トレード計画を守れないのが原因だろうか? よく聞く例はリベンジ・トレードです。損が出たら、誰でも直ぐに損を取り戻したいと思います。それも、次のトレードで一気に損を取り戻したいと思います。冷静さを失い頭に血が上った状態ですから、けっきょく次のトレードでも損を出してしまいます。 ヒマな時、退屈なマーケットでも感情的なトレードをしてしまいます。良いチャンスが無いのなら、無理してトレードなどする必要はないのですが、多くのトレーダーは毎日トレードをしないと気が済みません。気持ちばかりが焦り、躍起になってトレードできそうなパターンを探すという状態ですから、これもけっきょく失敗に終わります。 しかし、スティーンバーガー氏はリベンジ・トレードや退屈なマーケットを、私たちが感情的なトレードをしてしまう原因に挙げていません。 感情的な問題が起きるのは、あなたがマーケットの所有物になっているからだ。要するに、あなたはマーケットに支配されているのだ。 あなたは独立した人生を歩みたいと思った。あなたは、毎日の会社勤めに我慢できなくなり、株のトレーダーという人生を選んだ。言い換えると、あなたは株式市場に就職することを選んだのだ。 あなたは、マーケットの開始から終了までマーケットの動きを監視し、一つ一つのマーケットの動きが、あなたの気持ちや考え方を揺り動かす。マーケットから良い待遇を受ければ、あなたの気分も良いが、もし悪い待遇を受ければ、あなたの気分は悪くなる。 もしあなたが、妻に対して同様な行動を取れば、人々はあなたをどう思うだろうか?妻が機嫌がよければ、あなたの機嫌も良い。妻の機嫌が悪ければ、あなたの機嫌も悪い。正に、あなたの気分は妻の気分しだいだから、あなたは妻に完全に支配されている、と人々は言うことだろう。 あなたは、マーケットに支配されていることに気が付いていない。それどころか、あなたは自分にはトレードに対する強い情熱がある、と信じ切っている。とんでもない勘違いだ。 マーケットと対等に付き合いたいのなら、自分自身のコントロール装置を持つことだ。自分で作ったルールに従い、トレードするのは自分が有利だと判断できる場合だけに限られる。あなたが持っているのは、トレードに対する情熱ではなく、単にマーケットでプレイしたいという欲望だけだ。単にプレイしたいだけの人は、マーケットに必ずやられる。 (参照した記事:The Real Reason We Trade Emotionally)
ジェーソン・ゲップファート氏(SentimenTrader)は、銀価格が極めて重要なレベルに達していることを指摘しています。 Aは銀価格、Bは投資家たちの銀に対するセンチメントの最近3年間の動きです。右下がりの線で分かるように、銀はベアマーケットが続いています。センチメントを表す線が上昇している場合は、投資家たちが銀に対して強気になっていることを示し、反対に下降している場面では、投資家たちが銀に対して弱気になっていることを示します。 さて、現在のセンチメントは高レベルに達し、投資家たちは銀に対して極めて強気な状態です。ゲップファート氏は、こう書いています。 ベアマーケットという状況で、センチメントが50に近づきそこを超えることは、展開されている反発ラリーが終わりに近いことを意味する。現在の銀のセンチメントは62%に跳ね上がっている。 もう一度上のチャートを見てください。ゲップファート氏が指摘しているように、センチメントは超悲観的な20%台から、超強気な60%台へ上昇しています。更に氏が言うように、センチメントが現在のような高レベルに達すると、銀の一時的な上昇はストップして下げに転じています。 下は、銀の日足チャートです。 下の3本の線は、大口投機家、小口投機家、当業者(コマーシャル)の建玉状況が示されています。1の大口投機家だけに注目してください。点線を引きましたが、大口投機家たちの買建玉は5万枚付近でピークとなる傾向があります。A、Bで分かるように、銀価格の天井も買建玉のピークと、ほぼ一致しています。心配なのは現在(C)の位置です。見てのとおり、買建玉は既に5万枚に達していますから、大口投機家は銀を腹一杯に買ってしまった可能性があります。ということで、ここからの積極的な買いは避けた方が無難のようです。 (参照した記事:One Of The Most Important Keys To The Direction Of The Silver Market)
ニューヨークに上場されている日経225インデックス・ファンドで見た場合、今年ここまでの日本株の成績は+7.38%です。(S&P500指数はマイナス1.25%) グーグルにアクセスして、「what do you think about Japanese stocks?(日本株をどう思いますか?)」、で検索してみました。 8月10日、20年の株トレード歴を持つアダム・グライムズ氏は、こんなことを書いていました。 こういう質問が来た。 先物市場で日経225を買うことを勧めておられますが、ドル円のチャートと日経225のチャートは、とてもよく似ています。日本株の強さは円安が原因になっていると思われますから、日経225を先物市場でわざわざ買うより、ドル円を買った方が良いのではないでしょうか? 「この意見には基本的に賛成だ」、と日経225の代わりにドル円を買うことにグライムズ氏は異論はないのですが、こんなことを指摘しています。 「日本株の強さは円安が原因になっていると思われます」、と質問者は語っている。私が問題を感じるのは、特にこの「原因になっていると思われます」、という部分だ。 多くの投資家、トレーダーたちは、「何々が原因になっていると思われる」、という考え方のお陰で多額な金をマーケットで失っている。言い換えると、私たちには物事を簡素化し過ぎる傾向があり、原因だと思われている要素は大して重要でない場合がある。 繰り返しになりますが、グライムズ氏は読者の考え方に基本的に賛成しています。氏が言いたいことは、「私たちが原因だと思っていることは本当の原因でない可能性があり、間違った仮定に基づいたトレードは危険である」、ということです。 グライムズ氏は、こんな例を挙げています。 私は強い株式市場に参戦したいと思った。大きくブレイクアウトした後に買う気はないから、上放れの可能性が高いマーケットに参加しようと思った。現時点において、それに該当するのは日本の株式市場だから自然な成り行きとして日経225の先物買いを決めたのだ。 日経225を買う代わりにドル円を買うことは、こんなことに似ている。たとえば、あなたは金がこれから上昇すると思っているとしよう。しかしあなたは、金を買うのではなく金鉱株に投資しているETFを買った。さて、あなたが予想したとおり金価格の上昇が始まったが、もし金鉱株のETFが反対に下がったら、あなたはどう思うだろうか?言うまでもなく、ガッカリすることだろう。 これこれこんなことが起きているから、この株は買いだ、と私たちは投資の判断をします。少し話はそれますが、「風が吹けば桶屋が儲かる」、という諺もありますから、物事を引き起こす本当の原因を知るのは難しいことです。「この株は買いだ」、と結論した時は、私たちは間違った仮定に基づいて判断している可能性があることを頭に入れておきたいと思います。 (参照した記事:Time to buy Japanese stocks? Why not the Yen?)
利食うのが早すぎた、と後悔したことは一度や二度ではありません。目標株価に達したから売った、と予定どおりに行動するのは良いのですが、もしあそこで売らずに今日まで持っていたらかなりの利益になった、と悔しい思いをすることがよく起きます。利食いの早すぎる人は、「早漏トレーダー」などと馬鹿にされることがありますが、どうやったら早漏トレードを防ぐことができるでしょうか? ジェシー・フェルダー氏(The Felder Report)は、こんなことを語っています。 金融危機で株式市場が底に近づいていた頃の話だが、私はスターバックス株を、一株あたり約5ドルで大きく買った。とにかく株価は超割安だった。厳しい景気の後退で株価は75%減という状態だったが、スターバックス社の企業利益は全く下がっていなかった。 一年後、スターバックスが15ドルに達したところで、私は持ち株を売って利食った。悪いトレードではないが、今日の株価は60ドルだ。確かに、私は株価が3倍になったところで売却することができたが、私が売った後にスターバックスは更に3倍以上に成長している。完全な失敗トレードだ。 フェルダー氏は「完全な失敗」、と表現していますが、5ドルで買ったものを15ドル付近で売ったのですから、これは成功ではないでしょうか?フェルダー氏は、早く売りすぎてしまった実例を更に二つ挙げて、素晴らしい銘柄を見つけた場合は、辛抱強く保有し続けるように心がけている、と語っています。 トレードにはデイトレードのように一日で終わらせるものから、ポジション・トレードと呼ばれる数週間から数カ月に及ぶ長いトレードもあります。保有期間はどうであれ、持ち株を常に絶妙なタイミングで売って利食うことなど可能なのでしょうか?「頭と尻尾はくれてやれ」、という相場の有名な格言があります。底で買って天井で売る、などという欲張ったことを考えるなという意味であり、言い換えると、底で買って天井で常に利食うことなど誰にもできません。 一般的に言われているように、トレーダーや投資家は利食いの売りが早すぎる傾向があります。それを防ぐためには、いくつか考えてみる必要があります。 ・ 他の良いトレード機会が見つかった: あなたの持っている株が順調に上昇しているのなら、その株を売って他の銘柄に乗り換えるべきではありません。 ・ 買った理由を考えてみる: そもそも、あなたはその株をなぜ買ったのでしょうか?割安だから買ったのでしょうか?もし今日も割安であるのなら、引き続き保有するべきです。噂を聞いて買った、知人から聞いてなんとなく買ってしまったなどといったあやふやな理由なら、あなたは適切な売りのタイミングを把握することはできません。 ・ 売る理由を事前に記しておく: この株を買うと決心したら、どんなことが起きたら売るかをノートにメモしておきましょう。たとえば、20日移動平均線を割ったら売る、オシレーターが買われ過ぎゾーンに入ったら売るなどです。もちろん、それらを使っても完璧なタイミングで売るのは無理ですが、あらかじめ売る理由を設定しておくことで気まぐれな売りを防ぐことができます。 ・ 損が出ている: 持ち株に損が出ている、という理由だけで売ってはいけません。買った理由を思い出してください。事前にメモしておいた売る理由を読み返してください。あらかじめ設定しておいた損切り価格に達していないのなら、単に損が現在出ているという理由だけで持ち株を手放してはいけません。 AAIIのジェームズ・クルーナン氏が勧めているように、売ってしまった株をリストに入れて、しばらく追ってみるというのも一案です。自分が売った後に、大きく上昇となった株をよく調べてください。何か共通点はないでしょうか?共通するパターンがチャート上に現れていないでしょうか? もう一つ指摘されているのは、株価の動きを必要以上に見ないことです。特に、四六時中コンピューターの前に張り付いている人は、目先の動きに心を奪われてしまい、つまらない小さな株価の変動に動揺してしまいます。動揺は感情的なトレードの原因となりますから、売る必要のない株を売ってしまいます。 (参照した記事:The Biggest Mistake Of My Investing Career: Premature Evacuation Timing when to sell stocks Step 10: Don't Sell Too Soon)
ダブルボトム(二番底)の買い方2つを説明した約10分の動画です。 下記をクリックしてアクセスしてください。 https://youtu.be/BOxNsW7yo2s
逆張り投資家はコントラリアンと呼ばれ、投信資料館は、こう説明しています。 コントラリアンは、誰もが起こると期待していることは、恐らく実際には起こらない、という考え方を基本としています。したがって、誰もが成長を期待して買っている銘柄には見向きもせず、銘柄の価値が市場によって十分に評価されていない銘柄を見出して投資します。 リンゼー・グループの主任マーケット・アナリスト、ピーター・ブックバー氏もコントラリアンの一人ですが、ファイナンシャル・センスとのインタビューでこんなことを語っています。 現在の米国株式市場について: ベアマーケットに入った可能性が高いと思う。これが意味することは、マーケットの上昇は売りに利用されるべきだ。下げ市場で大切なことは守りを固めることであり、現金ポジションを増やすことが望ましい。 なぜベアマーケットに入ったと思うのか?: 最近の調整が訪れるまで進行していたブルマーケットは、米国株式史上第3番目に長いものだ。連銀の超低金利、ゼロ金利政策がマーケットを刺激することに大いに役立った訳だが、この効き目も以前のような力が無くなった。そればかりか、投資家たちは、連銀の無能ぶりを指摘し始めている。更に、企業の利益率は頭打ち、それに収益成長の減速も始まっている。最近1週間のマーケットでは、回復ラリーが確かに展開されているが、ニューヨークに上場されている株の約75%が200日移動平均線より下で推移している。これは明らかに健康なマーケットではない。 株式市場は、どれほどの下げになるのか?: 下げ幅を予想するのは難しい。2000年、2008年のときのような50%減というほどの下げになるかは分からないが、30%から35%下げてもおかしくないと思う。 商品市場について: 商品市場のベアマーケットは、もう4年間も続いている。しかし、底打ちの兆しが見え始めている。原油掘削で使用されるリグ稼働数は60%の減少、相変わらず毎週発表される鉱山の閉鎖などの悪いニュースがあるのは確かだが、連銀は金利を引き上げないという見方が広がり、ドルがいよいよ弱くなり始めている。ドル安は商品の買い材料の一つであり、商品関連株、資源国通貨、それに商品に頼る新興国市場が大きな恩恵を受けることだろう。現在の商品市場、特に金、銀などの貴金属が魅力的だ。 ということで、ブックバー氏の意見を極めて簡単に言うと、こうなります。 米株は売れ。商品を買え。 (情報源: コントラリアンとは? Peter Boockvar's Contrarian Play: Sell US Stocks, Buy Commodities and Emerging Markets)
多くの読者を持つ経済サイト、バロンズの見出しです。 Oil Stocks Have Bottomed; Charts Send a Buy Signal (石油株は底打ち。チャートには買いシグナル) 記事は、こう始まっています。 ニュースやファンダメンタルズよりも先に、チャート上に変わりゆく状況が現れることがあり、現在のエネルギー・セクターがそれに匹敵する可能性がある。(バロンズ) 下が、バロンズに掲載されているチャートです。 エネルギー株のETF、Energy Select Sector SPDR (XLE)の週足チャートです。要点は、「このETFは下げ目標価格に既に達し、二番底を形成している可能性がある」、というものです。 日足チャートに移って、最近のようすを見てみましょう。 移動平均線は相変わらず下げています。Aは中期トレンドを示す50日移動平均線、Bは長期トレンドを示す200日移動平均線です。ダウントレンドですから、基本的には売り姿勢ですが、状況は明らかに好転しています。 先ず、今日のローソク足(C)はレジスタンスラインを突破し、バロンズが指摘しているように二番底が形成されているようです。(1は8月の安値、2は9月の安値。) 三つ指標を入れましたが、Dを見てください。ブレイクアウトしています。これは、売りと買い圧力を把握するために使われているオン・バランス・ボリュームです。このブレイクアウトは強い買い圧力を示し、買い手が積極的になってきたことを表しています。 RSI(相対力指数)も上放れです(E)。赤い線は50に引かれています。50未満の数値はダウントレンド、そして50を超える数字はアップトレンド、と一般的に解釈されていますから、この上放れを見て買い出動した人も多いことでしょう。 一番下はMACDです。先ず、Fで買いシグナルとなるゴールデンクロスが起きています。Gを見てください。MACDはゼロライン(点線)に迫り、ここを越えると第2の買いシグナルとなります。 今日の強い展開で、ETF価格が50日移動平均線を決定的に越えたのは買い手に好ニュースですが、ETF価格は200日移動平均線より下で相変わらず推移しています。「200日移動平均線より上にはブルが住み、200日移動平均線より下にはベアが住む」、という言葉がありますから、売り手はまだ諦めていません。オッペンハイマーのアリ・ワルド氏は、こう語っています。 エネルギー株のETFの下げ基調に変化は無い。ここでは買いを検討するより、ETFがレジスタンス・ゾーン(70ドル〜72ドル)に達した時点で空売るべきだ。 ということで、下降する200日移動平均線付近には売り手が待っていることでしょう。しかし、テクニカル指標の最近の好転を考えると、たとえ空売られたとしても8月の安値を割るのは難しいように思われます。もちろん、年内に金利引き上げが実施され、大きくドル高となってしまえば話は別ですが、現時点では買い手が積極的になっています。更に、米国での原油生産が大幅に減らされるのは時間の問題であり、原油価格は急騰する可能性があるというロイターの記事も、エネルギー株ETFの買い材料となっています。 買いの機会を逃してしまった、と悔やむ必要はありません。本格的な買いが始まるのは、このETFが200日移動平均線を突破してからです。 (情報源:Oil Stocks Have Bottomed; Charts Send a Buy Signal The time has come to buy energy stocks: Strategist U.S. oil output on brink of "dramatic" decline, exec says)
「投資心理のサイクル」、と題して、このチャートをブログに載せたことがあります。 投資家たちの気持ちは、株価の変動から大きな影響を受けますが、上のチャートには投資心理の浮き沈みが示されています。 1、楽観、2、興奮、3、スリル、4、陶酔、5、ここが最高の買いチャンスだ!(天井)、6、心配、7、現状の否定、8、恐怖、9、自暴自棄、10、パニック、11、降伏、12、落胆、13、鬱的な状態、14、希望、15、安心、16、楽観 素晴らしい、と思ったのはこのチャートです。StockCatsさんのツイートからですが、最近二日間のS&P500指数の15分足チャートを使って投資心理を説明しています。 1、楽観、2、熱意、3、有頂天、4、陶酔、5、不安、6、現状の否定、7、悲観、8、パニック、9、降参、10、希望、11、安心、12、楽観 5番目と6番目の部分でマーケットは大幅下落となっていますが、これは予想より悪い米雇用統計が発表された直後の動きです。投資家たちの心理状態を自動的に表示してくれるチャートソフトがあったら便利ですね。 (情報源: StockCatsさんのツイート https://goo.gl/F8rSZJ)
米国の銀行で預金した場合に得られる利子です。 一番上が普通預金(Savings)、利子は0.06%、そしてマネーマーケット(三番目)は0.08%です。 低金利時代を反映して、定期預金をやっても、たいした利子を得ることはできません。1カ月定期(1 month CD)は0.06%、そして60カ月定期(一番下)をやったとしても利息は1%に満たない0.79%です。もちろん、どんなに低金利でも預金をする人がゼロになることはありません。重要な資金、減らすことが許されない資金は、なんと言っても銀行の預金口座が一番安全です。 下の表は、The Capital Spectatorに掲載されていたものです。 各アセットの成績が示されいます。注目したいのは青で囲った部分、今年ここまでの成績です(YTD)。見てのとおり、米株、金、原油、新興国市場の株、とほとんどのものが下げています。A、B、Cと記しましたが、こんな中で上昇しているものが3つあります。 A: 米国債と格付けの高い社債(+1.1%) B: 現金(米3カ月国債 0.0%) C: 米ドル指数(+6.7%) 現金は0.0%といった状態ですが、ほぼ全てのアセットの成績を上回っています。言い換えると、このままの状況で今年を終えると、定期預金の成績が、ほぼ全てのアセットの成績を上回ることになります。 ベン・カールソン氏(ポートフォリオ・マネージャー)の今日のブログに、こんな表が掲載されています。 StocksはS&P500指数(大型株指数)、Bondsは米10年国債、Cashは3カ月国債です。 1928年以来、現金ポジションの成績が株と国債を上回ったことは12回あります。カールソン氏は、こう書いています。 計12回ということは、こんなことが起きるのは約10年に一度の頻度だ。もしマーケットに周期性があるのなら、そろそろ同様なことが起きそうだ。 ということで、1%にも満たない預金口座の利子が今年の優等生になりそうな状況です。 (参照した記事:Major Asset Classes | September 2015 | Performance Review How Often Does Cash Reign as King?)
トレード成功のヒント - 米国株式市場の習性と特徴
スイングトレード入門 短期トレードを成功に導く最高のテクニック
コナーズの短期売買入門 NEW!!
魔術師リンダ・ラリーの短期売買入門