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優利加

2003年8月から個人投資家に株式トレード技術の指導をする「優利加塾」を開講。2007年4月から准教授として大学及び大学院にて「数理ファイナンス」、「金融工学」、「ファイナンス概論」、「経営財務」などの科目を講義する一方、学部生及び大学院生の「演習(ゼミ)」の指導も行っている。モットーは「自他共楽」と生涯現役の株式トレード。著書の『 生涯現役の株式トレード技術』は、2006年2月出版以来、続々と感動の声が殺到。 ブルベア大賞2006 大賞を受賞。

「生涯現役のトレード日記」

未熟者と不熟者の違いは

09月05日
本日、9月5日(日)は東京Eureka!!会支援のため東京へ行く。

今回は建て玉法と銘柄選択の組み合わせの重要性について話をするつもりだ。全く同じ建て玉法でトレードしても、かなり上手く波に乗れる銘柄もあれば、全く乗れない銘柄もある。これはその建て玉法が内在するリズムと手掛けた銘柄のリズムが噛み合うか否かの問題である。双方のリズムが合えば合うほど上手くトレードできる。サーフィンの名手は乗るべき波を選ぶということだ。したがって、新規にトレードする場合、何となく始めるのではなく、必ず事前に過去数年は遡って、自分の建て玉法でどの程度上手くできたのかどうかを検証することが極めて重要となる。

株価の未来を正確に予想することは不可能である。しかし、各銘柄にはそれ固有の波動周期というかリズムのようなものがある。その銘柄の周期やリズムに合った建て玉法でトレードすれば良いのだ。ただ厄介なのは、その周期やリズムが相対的に安定している銘柄と不安定な銘柄とがあることである。我々トレーダーが修得すべきことは前者を選び、後者を除外するという知識と知恵である。そのためには労を惜しまぬ検証と研究の積み重ねが必要だ。

ついでに、持論を述べると、世の中には物知り(たくさんの知識を持っている)はたくさんいるが、それまでの人生で修得してきた知識を有機的に結び付けて突き当たっている問題を解決できる「知恵」を持った者はそう多くない。因みに私はまだどちらも不十分であり、未熟である。しかし、不熟ではない。

未熟者は今後の努力次第では熟して大成する可能性がある。他方、不熟者はどんなに時間が経っても熟すことはなく、やがて朽ち果てるしかない。仁義礼智信忠孝悌を軽視し、目先の損得だけで人付き合いを変える輩は不熟の代表例だろう。読者の周りをよく観察して見て欲しい。如何に多いことか。

未熟者と不熟者の違いはどこから来るかいうと人生に対する真摯さやモチベーションの高さだ。では、モチベーションの源泉は何だろうか?それは夢やロマン、愛や希望があるかないかではないだろうか?それは一言で言うと、自分の子どもや若い世代に矜持(=誇り)を持って語れる何かを追い求めているかどうかではないだろうか?

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トレーダーはサーファーである。重心移動が命だ

09月01日
昨日の米国株は大幅反落した(DJIA -140.92, NASDAQ -33.66)。さらにドル円為替相場が84円台へ揺り戻されて円高警戒感が再び台頭し、本日の日本株全般は大幅反落した。東証1部では、上昇銘柄数が僅かに50に対して、下落銘柄数は1,598となり、まさに全面安状態だった。騰落レシオは80.39%へ低下したが、まだ下げ余地は十分ある。

TOPIXも日経平均も大きく下放れて始まり、さらに長い陰線で終えた。双方とも終値で年初来安値を更新した。9月末を通り過ぎるまでは少し反発してはすぐに多くの売りが出て来て下げるという繰り返しを想定しておきたい。

TOPIX -25 @804

日経平均 -325円 @8,824円

売りたい人が全部売り切るまでは相場は下げる。いつまでも下げ続けることはない。いつかは下げ止まり、自律反発を開始し、大きな材料の出現や日柄が経過するにつれて大きな反発に潮流は変わる。そしてまた下げる。この繰り返しだ。トレーダーとしては上げても下げてもどちらでも良い。トレーダーは身体の重心移動によりバランスを取りながら押し寄せる大波に波乗りするサーファーである。万年片玉で重心移動もしなければすぐに荒波に呑みこまれて退場となる。トレーダーはサーファーである。重心移動が命だ。

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