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優利加

2003年8月から個人投資家に株式トレード技術の指導をする「優利加塾」を開講。2007年4月から准教授として大学及び大学院にて「数理ファイナンス」、「金融工学」、「ファイナンス概論」、「経営財務」などの科目を講義する一方、学部生及び大学院生の「演習(ゼミ)」の指導も行っている。モットーは「自他共楽」と生涯現役の株式トレード。著書の『 生涯現役の株式トレード技術』は、2006年2月出版以来、続々と感動の声が殺到。 ブルベア大賞2006 大賞を受賞。

「生涯現役のトレード日記」

日米長期金利の低下が日米の株価を押し上げている

11月30日
昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA +13.44 @35,430.42, NASDAQ -23.27 @14,258.49, S&P500 -4.31 @4,550.58)。ドル円為替レートは147円台前半の前日比円高・ドル安水準での動きだった。東証プライムでは、上昇銘柄数は1,041に対して、下落銘柄数は591となった。騰落レシオは119.85%。東証プライムの売買代金は5兆5792億円。

TOPIX +10 @2,375
日経平均 +166円 @33,487円

米国では、米長期金利が4.2%台まで低下したことや7〜9月期米GDPが上方修正された(4.9%から5.2%へ)ことが株価の支援材料となった。また、米連邦準備制度理事会(FRB)による金利引き上げ局面は終了したとの見方が広がっているが、それを先取りして足元の株価は急速に上げていた(11月の主要3株価指数は今年最大の上げ幅となった)ので高値警戒感が意識されて、次第に利食い売りが優勢となった。

本日の東京市場では、前場では利益確定狙いの売りや戻り待ちの売りに押されたが、後場に入ると米長期金利の低下を背景に東京エレクトロンやアドバンテスト、TDKや村田製作所などの成長株を中心に買われた。円相場が円高・ドル安に振れたので輸出関連銘柄が売り優勢となり、日経平均の下げ幅は一時100円を超えた。

米国の長期金利の低下に連動して、日本国債を買う動きが活発化した結果、日本国債の利回り(=日本の長期金利)の低下が続いている。11月1日には0.97%まで上昇していた新発10年債利回りは0.671%まで下げてきた。これで11月の月間低下幅が0.29%となったが、これは17年ぶりの月間ベースの大幅な金利低下である。この日本の長期金利の低下も日本株を下支えしている。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日の上ひげを引いた短陽線に続き、本日は少し下げて始まったが切り返して陽線で終えた。高値と安値で比較すると昨日の値幅の範囲内での動きだったが、終値ベースでまた10日移動平均線を少しだけ回復した。ただ、バブル崩壊後の高値を更新して上放れするほどの材料がまだ見えて来ない。

33業種中26業種が上げた。上昇率トップ5は、海運(1位)、証券(2位)、医薬品(3位)、電気機器(4位)、鉱業(5位)となった。
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「アイランド・リバーサル」に用心

11月29日
昨日の米国株式相場は小幅反発した(DJIA +83.51 @35,416.98, NASDAQ +40.73 @14,281.76, S&P500 +4.46 @4,554.89)。ドル円為替レートは147円台前半の前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が565に対して、下落銘柄数は1,046となった。騰落レシオは120.82%。東証プライムの売買代金は3兆5441億円。

TOPIX -12 @2,365
日経平均 -87円 @33,321円

米国では、タカ派のウォーラー米連邦準備制度理事会(FRB)理事が28日の講演で、経済を減速させ物価をインフレ目標の水準まで引き下げるために現在の金融政策が適切な状態にあるとの確信を深めつつあるとの認識を示した。さらに、インフレ率が一段と低下すれば利下げを始められるとまで踏み込んだ発言をした。この発言を受けて、米長期金利(10年債利回り)は4.32%台へ低下し、主力株の一部は買われた。しかし、ボウマン理事は同じ28日の講演で、今後の物価動向次第では利上げを支持する姿勢を示し、FRB内で意見の相違があることを浮き彫りにした。さらに、12月1日にはパウエルFRB議長が講演する予定であり、売り買い共に慎重だった。過度に進み過ぎたとみられる利下げ期待をパウエル議長が牽制する発言をするのではないかとマーケットは警戒しているようである。

本日の東京市場では、米国の長期金利の低下を反映して円高・ドル安が進行したことを背景に幅広い銘柄が売られた。日経平均は半導体や電子株の一角が買われて、上げ幅が100円を超える場面もあった。しかし、その後は下げて、下げ幅は一時200円を超えたが、売りが一巡すると押し目買いが入って下げ幅を縮小した。米国の景気後退入りを懸念して、鉄鋼や海運などの景気敏感株の売りが優勢となった。また、日米の長期金利の低下により利ザヤが縮小するとの見方から銀行株も売られた。

日経平均の日足チャートを見ると、11月24日から3連続陰線でじりじりと下げた後、今日も下げたが上下にひげを引いた短陽線で終え、上向きの10日移動平均線を割り込んだ。それでも11月15日以来の島(アイランド)の中での上下動である。バブル崩壊後の高値を明確に終値ベースで更新するのを手こずっている。アイランドを下放れする「アイランド・リバーサル」に用心しておきたい。

33業種中29業種が下げた。鉄鋼(1位)、銀行(2位)、海運(3位)、保険(4位)、鉱業(5位)となった。
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「三羽烏」の変則的な形で上値は重い

11月29日
昨日の米国株式相場は小幅下落した(DJIA -56.68 @35,333.47, NASDAQ -9.83 @14,241.02, S&P500 -6.19 @4,550.43)。ドル円為替レートは149円台前半での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄の方がやや多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が970に対して、下落銘柄数は635となった。騰落レシオは117.21%。東証プライムの売買代金は3兆3462億円。

TOPIX -5 @2,377
日経平均 -39円 @3,408円

米国では、主要3株価指数が前週まで4週連続で続伸した(11月に入ってからダウ平均は約2,300ドル上昇)ために短期的な過熱感が高まり、上値が重い展開となった。ただ、ブラックフライデーのオンライン消費が好調となっていることに加えて、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ局面は終了が近いとの期待が株価の下値を支えた。

本日の東京市場では、米国株の小幅下落に加えて、外為市場で円相場が円高・円安方向へ振れたことで輸出関連銘柄が重くなり、日経平均は小安く終えた。しかし、特段の売り材料もないため深押しもしなかった。

日経平均の日足チャートを見ると、11月24日から3日連続で陰線でつたうように下げている。それぞれの陰線が短いので「三羽烏」そのものとは言えないが、その変則的な形とも言え、上値が重い。今のところ、12月末に向けて株価が上がる年が多いアナマリーの再現の兆候はまだ見えて来ない。

33業種中17業種が上げた。上昇率トップ5は、水産・農林(1位)、パルプ・紙(2位)、ゴム製品(3位)、鉱業(4位)、繊維製品(5位)となった。
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高値警戒感が強く上値では売り圧力が優勢

11月27日
先週金曜日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA +117.12 @35,390.15, NASDAQ -15.00 @1,4250.85, S&P500 +2.72 @4,559.34)。ドル円為替レートは149円台前半での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄の方がやや多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が631に対して、下落銘柄数は973となった。騰落レシオは113.65%。東証プライムの売買代金は3兆1053億円。

TOPIX -9 @2,382
日経平均 -178円 @33,448円

米国では、感謝祭の祝日の休日明けの米国株式相場は午後1時までの短縮取引だった。ビッグフライデイの買い物シーズンが始まったこともあり、ウォルマートなどの小売り株が上がる一方、米10年債利回りが上昇したためにハイテク株は軟調となった。結局、ダウ工業株30種平均は上昇したが、ナスダックは小安く下げて、高安まちまちとなった。

本日の東京市場では、日経平均が3営業日ぶりに反発した。ただ、高値警戒感が高まっており、戻り売り圧力は強く、陰線で引けた。中国の景気減速懸念も日本株の重荷となっている。それでも、日経平均とは明らかに異なる動きをしているものが、11月中旬から上昇基調が続いているのが海運株である。ばら積み船市況を表すバルチック海運指数が10月18日高値@2,105に迫る2,102(11月22日)まで上昇して来たことが好感されていることが背景にある。

日経平均の日足チャートを見ると、6月19日に付けたバブル崩壊後のザラバ高値@33,772円を終値ベースで上抜け出来ずに苦戦している。先週金曜日と本日の2日連続で、高く始まっても結局陰線で終えたことから、一気に上抜くには相当大きな買い材料の出現が必要だろう。

33業種中24業種が下げた。下落率トップ5は、非鉄金属(1位)、機械(2位)、輸送用機器(3位)、鉱業(4位)、パルプ・紙(5位)となった。
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バブル崩壊後の戻り高値を明確に更新するには強力な支援材料が必要

11月25日
11月22日の米国株は上昇した(DJIA +184.74 @35,273.03, NASDAQ +65.88 @14,265.86, S&P500 +18.43 @4,556.62)。ドル円為替レートは149円台前半での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東商プライムでは、上昇銘柄数が1,057に対して、下落銘柄数は541となった。騰落レシオは109.98%。東証プライムの売買代金は3兆2516億円。

TOPIX +13 @2,391
日経平均 +174円 @33,626円

22日の米国株高に続き23日の欧州株高を受けて、本日の日経平均は続伸した。ザラバでは上げ幅が366円まで拡大して33,817円まで上昇した。米国も欧州も金利がピークアウトしつつあるとの認識が高まっているため資本コストが低下することがほぼ確実であり、将来になるほど利益が拡大すると期待される半導体関連銘柄などのハイテク成長株はその現在価値である企業価値およびそこから計算される理論株価は上昇するため株価も上昇した。円高への揺り戻しが一服したため、自動車など輸出関連銘柄も買われた。ただ、買いが一巡すると、日経平均は今月の初めから22日までに終値ベースで2,592円も上昇していたため、短期的な過熱感から売りが優勢となった。向こう1~2年先を考えると、欧米の長期金利は徐々に低下して行くと予想される。もし、その予想通りの展開となれば、成長株、特にハイテク成長株を押し上げる力となりそうである。すると、反対にバリュー株(2023年は好調だった)への買い需要が抑えられて相対的にパフォーマンスが成長株に劣後すると考えられる。

日経平均の日足チャートを見ると、ギャップアップして始まったが売りに押されて陰線で終えた。本日のザラバでは11月20日のザラバ高値@33,853円を超えることはなかった。終値ベースでバブル崩壊後の戻り高値を明確に更新するには強力な支援材料が出てくるのを待たないといけないようだ。

33業種中25業種が上げた。上昇率トップ5は、輸送用機器(1位)、保険(2位)、ゴム製品(3位)、海運(4位)、建設(5位)となった。
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6月19日のバブル崩壊後の戻り高値を終値で上抜けできるかどうか

11月23日
昨日の米国株式相場は小幅反落した(DJIA -35,088.29, NASDAQ -84.55 @14,199.98, S&P500 -9.19 @4,538.19)。ドル円為替レートは148円台後半の前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,077に対して、下落銘柄数は524となった。騰落レシオは110.41%。東証プライムの売買代金は3兆579億円。

TOPIX +10 @2,378
日経平均 +97円 @33,452円

米国では、午後に公開された米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録要旨で金融引き締め策の継続姿勢が示された。これが株式相場の重石となり、主要3株価指数は揃って小幅安となった。また、エヌビディアの決算発表を控えており、さらに23日は感謝祭のため休場となり、その翌日の24日も短縮取引となるため、持ち高整理目的の売りも出易かった。

本日の東京市場では、米長期金利は低下したが外為市場で円高の動きが一服した。イスラエルがパレスチナ自治区ガザでの戦闘を4日間休止すると報道されたことで、地政学リスクが後退したと受け止められて株式相場を下支えした。トヨタ自動車だけも7.7兆円の配当が12月までに支払われるように、配当の再投資という好需給期待という支えもあり、日経平均の上げ幅は一時240円ほどになった。しかし、後場になると過熱感が警戒されて売りに押されて上げ幅を縮小した。

日経平均の日足チャートを見ると、米国株安を受けて前日比で下げて始まったが、切り返して陽線で引けた。11月15日にヤップアップしてから島(アイランド)を形成しており、6月19日のバブル崩壊後の戻り高値を終値で上抜けできるかどうかに注目している。「円月殺法音無しの構え」でどちらへ動いても即反応できるように構えている。

33業種中29業種が上げた。上昇率トップ5は、海運(1位)、パルプ・紙(2位)、非鉄金属(3位)、水産・農林(4位)、その他製品(5位)となった。
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「波高い線」の翌日の今日は定石通り下げたが・・・

11月22日
昨日の米国株式相場は続伸した(DJIA +203.76 @35,151.04, NASDAQ +159.05 @14,284.53, S&P500 +33.36 @4,547.38)。ドル円為替レートは147円台前半の前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は高安まちまちとなった。東証プライムでは、上昇銘柄数が987に対して下落銘柄数は622となった。騰落レシオは112.53%。

TOPIX -5 @2,368
日経平均 -34円 @33,354円

米国では、マイクロソフトがオープンAIを解任された元CEOサム・アルトマン氏を人口知能(AI)研究チームに迎え入れると発表した。このニュースを好感して、マイクロソフト株は2%強上昇して上場来高値を更新した。また、ボーイングも5%強上昇し、共にダウ工業株30種平均を押し上げた。

東京市場では、昨日に続き本日も高値警戒感から利益確定売りが優勢となった。外為市場では、1ドル=147円台前半まで急激に円高になり、自動車株をはじめとして輸出関連銘柄が下げた。日経平均の下げ幅は100円を超える場面もあった。ただ、東京エレクトロンやアドバンテストなどの半導体銘柄は買い優勢であった。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日の「波高い線」の翌日の今日は定石通り下げたが、大きな下げとはならなかった。日本株の先高観が強いため、調整はあったとしても浅くなるとマーケットは見ているようだ。

波乗り十八番銘柄のN株は、本日、買い玉の半分を利食い売りしました。下げても良し、上げても良しの半身の構えです。

33業種中17業種が上げた。上昇率トップ5は、海運(1位)、パルプ・紙(2位)、鉱業(3位)、サービス(4位)、陸運(5位)となった。
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バブル崩壊後の戻り高値更新だが「波高い線」が出現

11月20日
先週金曜日の米国株式相場は小幅高となった(DJIA +1.81 @34,947.28, NASDAQ +11.81 @14,125.48, S&P500 +5.78@4,514.02)。ドル円為替レートは149円台前半の前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が521に対して、下落銘柄数は1,110となった。騰落レシオは103.14%。東証プライムの売買代金は3兆6754億円。

TOPIX -18 @2,373
日経平均 -197円 @33,388円

先週金曜日の米国では、10年債利回りは前日の4.445%から一時は4.379%まで低下したが、終値は4.441%となった。11月の月初から株価は大幅高(ダウ工業株30種平均は1,900ドル弱の上昇)となっており、短期的な過熱感が意識されてハイテク株や大型株の一角は利益確定売りに押された。しかし、米連邦準備制度理事会(FRB)がもうこれ以上の利上げをすることはないだろうとの観測が支配的となっており、これが株価を下支えした。主要3株価指数は小幅高となり、これで4日続伸となった。

本日の東京市場では、米追加利上げの終了観測が支配的となっていることを背景に株価は先高観が高まり、買いが優勢となる中、日経平均の上げ幅は260円を超えた。ただ、日経平均は11月に入ってから2,700円強上げてきており、本日は一時、今年6月19日のバブル崩壊後の戻り最高値@33,772円を上抜けして33,853円まで上げた。しかし、当面の目標を達成したためか、利益確定売りも多く出て来て少し反落し、下げ幅は一時200円を超えた。さらに上値を追うには新規の買い材料が必要だろう。

日経平均の日足チャートを見ると、バブル崩壊後の高値をザラバで更新したが、長い上ひげを引いた陰線、つまり、「波高い線」で終えた。「波高い線」は典型的な売り線であり、その後は調整する場合が多い。バブル崩壊後の戻り高値更新という目標を達成した達成感を得た今、利食い売りを優先するか、それとも上値を追うか、そんなことは真剣に考えたり、精緻な分析しようとするだけ時間の無駄である。株式投資・トレードは無責任な占い術とは違い、未来を占ってそれでお終いではなく、結果を出さなければならない。「勝兵は先ず勝ちて而(しか)る後に戦い、敗兵は先ず戦いて而る後に勝を求む。」つまり、勝者は勝ってから戦を始めるが、敗者は戦を初めてからどう勝つかを考える、と孫子は喝破した。どちらへ動いても良いように心と建玉の準備をしておくことこそがトレーダーにとっての正解である。その構えが「円月殺法音無しの構え」である。

33業種中29業種が下げた。下落率トップ5は、輸送用機器(1位)、非鉄金属(2位)、ゴム製品(3位)、卸売(4位)、建設(5位)となった。

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第64期売買ルール構築勉強会(生涯現役の株式トレード技術勉強会)

11月19日
64期:2024年2月17日(土)、18日(日)、24日(土)、25日(日)


【生涯現役の株式トレード技術勉強会: 株式トレードの考え方、見方、やり方の全体系を学び、売買ルールを構築する】



(土曜日) 午後1時から午後6時まで

(日曜日) 午前9時から午後2時半まで



場所: オンライン(Zoom) ⇒ 時間の都合によりリアルタイムで参加できない人は、その日の夜には講義動画をダウンロードできます。



《株式投資・トレード売買ルール構築勉強会》 : なぜ株式トレードがうまくできないのか?⇒ 株価は、なぜ、どのようにどこまで上がり、または下げるのかを理解していないからである。なぜ知らないのか?⇒相場の理論(原理原則)と定石を知らないからです。⇒ 理論と定石を知っていても実行できないのは何故か?⇒ 心の訓練不足だからです。 ⇒ ではどうやって訓練すれば良いのか? ⇒ 銘柄選択をどうやれば良いのか分からない。⇒ 世界経済・ビジネスの動向の読み方を知らないからです。 ⇒ これらすべてを体系的に真剣に学ぶのがこの勉強会の目的です。万年初級者から中級者・上級者を目指すための考え方と実践法



株式投資・トレードには絶対に理解・習得しなければならない、結果に重大な影響を与えるごくわずかな種類の知識・スキルである”Vital Few X”と、知っていても知らなくても結果には大して影響を与えないその他多くの数の知識・スキルである”Trivial Many”があります。勿論、本勉強会では”Vital Few X”、特に「相場の理論(原理・原則)」と「相場の定石」に焦点を当てて学びます。



【リトマス試験紙】



次の問いに直ちに答えられる人はこの勉強会に参加しても追加で得るものは少ないでしょう。しかし、ほとんど答えられない人には得るものが非常に多く、普通の人は10年の歳月をかけてもたどり着けないはずです。



帰納的に、且つ演繹的に考えてみましょう。



(1)株価はなぜ下げ始めるのか?その時の特徴は何か?だから「何」をすべきか、それを「どのように」すべきか、その時「どのような心構え」ですべきか?
(2)株価はなぜ下げ続けるのか?その時の特徴は何か?だから「何」をすべきか、それを「どのように」すべきか、その時「どのような心構え」ですべきか?
(3)株価はなぜ下げ止まるのか?その時の特徴は何か?だから「何」をすべきか、それを「どのように」すべきか、その時「どのような心構え」ですべきか?
(4)株価はなぜ再び上昇し始めるのか?その時の特徴は何か?だから「何」をすべきか、それを「どのように」すべきか、その時「どのような心構え」ですべきか?



【対象者】:



(1) 株式投資・トレード初級者から中級者が対象で、売買ルールの重要性に気づいてはいるものの、何をどのように考えて構築すればよいかわからずもがいている人。

(2) 株価がなぜその値段なのか、株価はなぜ、どのように動くのか、今後上下どちらの方向へ動く可能性が高いのか、だからどのように株式相場を考えれば株価の波に乗り続けることができるのか、このような問いに対してほとんど答えられない人。

(3) 悪い材料が飛び出してきて株価が急落し始めた時、何をどうしたら良いか分からず、ただ茫然とする人。

(4) 自分の弱点・問題点を自覚できていない人

(5) 株式投資・トレードにおいて、何よりも最初に決めなくてはいけないことは何かと問われて、答えがまったく思いつかない人。

(6) チャートの読み方が分からない人。建玉操作を具体的に学びたい人。上げ相場でも下げ相場でも着実に稼げる相場技術を学びたい人。

(7) 相場の「理論」と「定石」を体系的に学びたい人。

(8) 大多数の人は非常に高い確率で老後の年金収入は不足します。500万円くらいの資金でその不足分くらい(25万円/月)は自力で株式投資・トレードで着実に稼ぎたい人。

(9) 生涯、最低でも必要なお金に困ることなく、快適な(贅沢ではない)生活をしたい人。但し、大博打を売って、或いは巨大なリスクを負って短期間で大儲けしたい人には不向きです。また、自分の失敗を他人に責任転嫁するタイプの人も向上心が欠如しているため不向きです。



【勉強会終了後、何ができるようになるか】:



株式トレードの体系が明確に理解できる。株価の「理論」と「定石」が分かるので、株価が上でも下でもトレンドを描きながら動くとき、その理由も理解しており、チャート・リーディングの定石も知っているので、冷静に相場と向き合うことができる。さらに、それと連動させて建玉操作をどうすれば良いかを理解できる。「上げ相場」では買い目線で「押し目買い」を狙い、「下げ相場」では売り目線で「戻り売り」を狙う。適切に指導されれば、チャート・リーディングの定石をマスターすることは、それほど難しくない。基本的に、トレンドライン、フォーメーション、移動平均線の傾きの変化、支持線、抵抗線、出来高の変化、移動平均線からの乖離率、ローソク足の組み合わせだけでも十分読める。また、「理論株価」と「その変化」を自分で計算できるようになるので、割高・割安度が数値で把握できる。さらに、どこに期待値が高い仕掛けポイントがあるのか具体的に分かるので、どこで仕掛けどのように手仕舞いしたらよいか、或はロスカットすべきかの見通しが立つようになる。世界経済・ビジネス環境の変化に応じてどの業種がどのように影響を受けるのか、そしてどのように銘柄監視すれば、動き始めたばかりの銘柄気付くのか、つまり、どのようにすれば銘柄監視を最小限の労力で効率的に行えるのかについても学ぶ。



年間リターンの期待値を上げるには、無駄な売買を極力排除することである。そのためには期待値が高い仕掛けポイントでだけ仕掛ける自己規律を持つことが重要である。ただし、頭で理解できても必ずしも行動に移せるわけではない。適切に訓練されていない人は、寧ろ望ましい行動がすべき時にできないはずである。株式投資・トレードの世界では知識以上に重要なことは心のコントロールである。技能・技術は「暗黙知」であり、繰り返し何度も何度も実体験して初めて習得できる。その技能の高め方と練習法も学ぶ。読書や座学で習得できるのは「顕在知」である「知識」のみであり、頭で理解したというレベルに過ぎない。「知識」だけでは実戦は満足に戦えない。恐怖や欲望に振り回され、買うべきところで怖くて買えず、売るべきところで欲望が大きすぎて売れないからである。これがトレーダーにとって超えるべき最大の関門である。



他方、過去から現在までのチャートと現在わかっているあらゆる情報に基づき株価の将来を予測しても、遠くなるほどほぼ確実にその将来予測は外れるが、それが当たり前と思えるようになってくる。株価は今現在わかっていない未来に湧きおこってくる株価材料に反応して動くものだからである。遠い未来までの将来予測に賭けて儲けようとしても期待値はほぼゼロとなり、それだけで儲け続けることは非常に難しいことを理解できる。では、何が足りないか?投資・トレードには売り買いのタイミングが重要である。ファンダメンタルズ分析は重要だが、ファンダメンタルズ分析で変化を確認できた時にはタイミングとしては既に遅すぎる。その売り買いのタイミングの善し悪しを判断する技術がチャート・リーディングである。事業環境の変化とチャート・リーディングをリンクさせて判断すると一番騙しが少ない。しかし、どんなに注意深くチャートを読んでも、事前の予想・イメージと現実の株価の動きにはずれが起こる。将来予測と現実の株価推移のずれを調整する、或は逆にずれを活用してピンチをチャンスに変えることさえできるのが建玉操作である。この建玉操作の技能を一旦習得すると、上げ相場でも下げ相場でもトレンドさえ発生すれば利益を出せる自信が湧いてくる。



【勉強会概要】



1日目: 株式トレードは知識と技能と経験を統合した「技術」である。株式トレードの原理原則と定石を、「相場の考え方×相場の見方×相場のやり方」という軸で学ぶ ⇒ 株式トレードの体系的定石を学ぶ。株価はなぜ動き、何故トレンドを描きながら変化し、それはどこまで上がる・下がるのか、株式トレード利益の源泉は何か、期待値が大きな仕掛けポイントはどこか、そして通年のトレードの期待値をプラスにするにはどうすれば良いかを体系的に学ぶ。現在入手できる公開情報をどんなに集めても、それをどんなに緻密に分析しても相場の1週間先ですらたまたま当たることはあっても、実用レベルでは予測できない。何が足りないか?建玉法が不足している。稼ぐ力=情報力 × 行動力。できるトレーダーは、自分は何が得意なのか(どの株式市場で、どのような銘柄で、どのように無駄なく効果的なファンダメンタルズ分析を行い、どのようにチャート分析を駆使して、どのような建玉法で)を理解しており、その得意なことに特化して勝負している。だから勝てるのです。自分は何が相対的に得意なのかを理解することからはじめよう。分かるだけでは不十分である。知っている、理解しているだけでは不十分である。実行できて初めて意味が有る。なぜ分かっていても実行できないのか、そしてその処方箋を学ぶ。

2日目: 相場観測法。無駄のない簡潔なファンダメンタルズ分析でトレンドを予測する。その上でチャート・リーディングを行いながら具体的な仕掛け・手仕舞いポイントを掴む。株価がトレンドを描くのは偶然そうなるのではなく、そうなる必然的な理由がある。その必然的な理由とは、事業環境の変化と予想される業績見通しの変化である。この変化をまず理論株価が取り込んで変動し始め、それに応じて実際の株価が追い付こうと動き、しばしばその方向にオーバーシュートする。このオーバーシュートが下方向に起こった場合に株価の大暴落が起こる。チャートだけでは未来は正確には分からないが、定石は理解しておく。最大公約数的、典型的な、上昇パターン、下落パターン、保ち合いパターンを理解し、心に焼き付けておく。これが相場観測の基本となる。仕掛けと手仕舞いのタイミングはチャートで判断する。チャート・リーディングをどんなに緻密に行っても、結果として誤差は必ず生じる。その誤差は建玉操作で補正し続ける。ポジショントレーダーにとって勝率が非常に高い大きなチャンス(調整相場)は年に1度か2度やってくる。3年に一度より大きな調整(=チャンス)、7年に一度は最大級の暴落(=千載一遇のチャンス)がやってくる。大多数の人にとっては大ピンチとなるが、「相場技術」を身につけた者には大チャンスとなる。「相場技術」を持つ者にとって、大暴落は大歓迎である。このチャンスをどうやって嗅ぎ分け、ためらうことなく行動するか?

3日目: 銘柄選択法(株価サイクル×業績見通しが基本=株価サイクルでタイミングを計り、業績見通しでファンダメンタルズの裏付けを取る。割安銘柄と割高銘柄の見分け方。注目した企業の事業特性、経営戦略、ビジネスモデル、事業環境の変化などを一通り理解した上で利益獲得能力の大きさとその持続性を判断する。また、理論株価の計算法を学ぶ。シクリカル株、バリュー株、成長株、企業再生株の違いを理解し、自分はどの分類に集中すべきかを考える。監視銘柄を36業種に分散して100〜200銘柄程度に絞り込み、手掛ける銘柄を少数に限定している人は銘柄選択に使う時間と労力を建玉操作に、つまり、「波乗り」に集中できる。事業環境の変化と業種別企業の株価の変化をリンクさせて考える習慣を身に付ける。

4日目: 相場観測法と建玉法は連動させる。建玉操作法 (順張り、逆張り、分割売買、うねり取り、期待値を十分なプラスにする仕掛けポイント)、逆張り建玉法奥義(安全な優利加式逆張り建玉法)、「行動力」の中身を具体的に学ぶ。スイングトレード、ポジショントレード、つなぎ売買の建玉法を学ぶ。巡航速度としては年30%のリターンで十分と割り切る。例えば、300万円を元手に、年30%のペースで増やし、30年続ければ78億6千万円に増える。1年で50〜60%以上変動する銘柄は東証プライム貸借銘柄だけでもたくさんある。上方向でも下方向でもその変動幅の約半分取れれば良いと考えれば気が楽である。エントリーすべきかどうか迷った時に迷いを消し去るおまじないは「円月殺法音無しの構え」。

勉強会では体系的に十分整理された内容をわかりやすく説明するので、頭で理解するのはそれほど難しくないでしょう。おそらく数ヶ月から6ヶ月で完璧に「頭では理解できる」はずです。だから、ほとんどの勉強会参加者はそれ以降は簡単に儲かるような錯覚に陥ります。しかし、本当の問題は、その頭で理解した「知識」を実際に実践できる「技術」に変換するまでに乗り越えなくてはならない高くそびえ立つ心理的な壁です。ほとんどの人はここで躓きます。しかしその壁を乗り越えるコツも案内します。

何らかの「縁」のあった人だけが「売買ルール構築勉強会」に参加しています。「縁なき衆生は度し難し」とブッダは喝破しましたが、逆に言えば、縁があった人には道が開けるということです。



【問い合わせ先】 eureka.zab@gmail.com
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6月19日の高値@33,772円を一気に上抜けることができれば・・・

11月17日
昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA -45.74 @34,945.47, NASDAQ +9.84 @14,113.67, S&P500 +5.36 @4,508.24)。ドル円為替レートは150円台後半の前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,370に対して、下落銘柄数は262となった。騰落レシオは98.17%。東証プライムの売買代金は3兆492億円。

TOPIX +22 @2,391
日経平均 +161円 @33,585円

米国では、新規失業保険申請件数が23.1万件と予想の22.0万件を上回り、前週分も21.7万件から21.8万件に上方修正された。これを受けて、米10年債利回りは前日の4.53%台から4.44%台へ低下したことをを好感してS&P500とナスダックは上げた。ただ、月初から大きく反発して来たので、この日は利益確定売りが多く、上値は限定的だった。

本日の東京市場では、米追加利上げの後退観測を背景に先高観が強まり、日経平均は上昇した。また、11月下旬から12月上旬にかけて中間配当が支払われるが、増配企業も多く、これが再投資されると期待されて株価を押し上げたとみられる。他方、ウォレン・バフェット氏率いる米投資会社バークシャーハザウェイによる円建て社債である「グローバル円債」の発行額が1,220億円と決まった。金額が予想以上に小さかったため、日本株全体対する影響はほとんどなく失望売りがあったが、これを買い切った。ただ、今月の日本株の急速は上昇は企業の業績見通しの改善という「実弾」よりも、米長期金利の低下によるPERの上昇という「期待の上昇」によるものである。ここから一段高になり上昇基調が継続するためには、米長期金利の低下だけでは不十分だろう。

日経平均の日足チャートを見ると、下げて始まったが切り返して陽線で終えた。11月15日にギャップアップしてから大陽線となってから3営業日が経ったが高値圏に留まっているため、株価は上へ行こうとしていると読める。6月19日の高値@33,772円を一気に上抜けることができれば高値追いが起る可能性が高くなる。但し、この上値抵抗線を突き抜けるにはかなりの買い圧力が出てくる必要がある。そのためにはそれを正当化するような買い材料が必要になるのが通常だが、さて来週はどう動くか。

33業種中30業種が上げた。上昇率トップ5は、空運(1位)、精密機器(2位)、建設(3位)、陸運(4位)、電気・ガス(5位)となった。


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高値圏の「はらみ寄せ線」

11月16日
昨日の米国株式相場は続伸した(DJIA +163.51 @34.991.21, NASDAQ +9.45 @14,103.84, S&P500 +7.18 @4,502.88)。ドル円為替レートは151円台前半での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東商プライムでは、上昇銘柄数が410に対して、下落銘柄数は1,210となった。騰落レシオは96.97%。東証プライムの売買代金は3兆7137億円。

TOPIX -5 @2,369
日経平均 -95円 @33,424円

米国では、10月の米卸売物価指数(PPI)が予想外に前月比マイナスとなった(前月比-0.5%<市場予想+0.1%)ため、インフレ鎮静期待が高まった。しかし、前日に米10年債利回りは4.50%を割り込んでいたが、この日は4.53%台に上昇したことに加えて、前日までの3営業日でダウ工業株30種平均は900ドル以上も上げていたため株価の上昇は限定的だった。

本日の東京市場では、日経平均は4営業日ぶりに反落した。短期的な過熱感を警戒して利食い売りが優勢となった。アジア株が軟調となったことも日本株の重石となった。日経平均の下げ幅は一時200円を超えた。ただ、外為市場で円安・ドル高が進み、自動車株など輸出関連銘柄の一角は上げて相場全体の落ち込みを緩和した。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日ギャップアップしてからさらに上値を追って大陽線となったが、本日は上下に長いひげを引いたほぼ十字線となった。これで高値圏の「はらみ寄せ線」を形成した。もし、「はらみ寄せ線」を下抜けると暫くは調整が起こると読むのがチャートリーディングの定石だが、果たしてどう動くか。

33業種中24業種が下げた。下落率トップ5は、小売り(1位)、医薬品(2位)、食料品(3位)、証券(4位)、水産・農林(5位)となった。
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動きさえすれば「上でも下でも良い相場」

11月16日
昨日の米国株式相場は大幅上昇した(DJIA +489.83 @34,827.70, NADSAQ +326.64, S&P500 +84.15 @4,495.70)。ドル円為替レートは150円台後半の前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,058に対して、下落銘柄数は539となった。騰落レシオは95.52%。東証プライムの売買代金は4兆6357億円。

TOPIX +28 @2,373
日経平均 +824円 @33,520円

米国では、10月の米消費者物価指数(CPI)が予想を下回る弱い結果(前年比+3.2%、9月の前年比は+3.7%、10月の前年比予想は+3.3%)となったことで米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げはもう終了が近いという見通しが強まった。その結果、10月には一時的に5.0%台まで上昇していた米長期金利(10年債利回り)は4.45%台まで低下して来た。この長期金利の一段の低下を好感して米株式相場は大きく上昇し、主要3株価指数は揃って大幅高となった。

本日の東京市場では、米長期金利の大幅低下を好感して日経平均は大きく上昇して3日続伸した。中国の工業生産高と小売り売上高は共に市場予想を上回ったことで、中国の景気悪化に対す売る過度な警戒感が後退したため、香港ハンセンや上海走行指数は堅調に推移したことも日本株相場を押し上げた。さらに、本日発表された7〜9月期の国内総生産(GDP)速報値は、実質で前期比年率2.1%減となり、3四半期ぶりのマイナス成長となったこと受けて、国内長期金利が低下した。これも株式相場を下支えした。

日経平均の日足チャートを見ると、大きくギャップアップして始まり、さらに上値を追い、長陽線で終えた。そして、8月1日高値@33,488円と9月15日高値@33,634円にほぼ並んだ。この水準を明確に超えたら、6月16日高値@33,772円が次の目標となる。しかし、かなり強力な戻り売り圧力をすべて買切る必要がある。どういう展開になるか楽しみである。波乗り技術を身に着けたトレーダーにとっては動きさえすれば、「上でも下でも良い相場」である。一番困る相場は「横ばい相場」である。

33業種中25業種が上げた。上昇率トップ5は、石油・石炭(1位)、精密機器(2位)、電気機器(3位)、ゴム製品(4位)、小売業(5位)となった。
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上に行きたがっているが上値を抑えられている

11月15日
昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA +54.77 @34,337.87, NASDAQ -30.36 @13,767.74, S&P500 -3.69 @4,411.55)。ドル円為替レートは151円台後半での動きだった。本日の日本株全般は高安まちまちとなった。東証プライムでは、上昇銘柄数が782に対して、下落銘柄数は821となった。騰落レシオは100.08%。東証プライムの売買代金は3兆5448億円。

TOPIX +9 @2,345
日経平均 +111円 @32,696円

米国では、ムーディーズが米国債格付けの見通しを「ネガティブ」に引き下げたが米国債利回りは安定的に推移した。翌日には10月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えており、さらに、今週末にはつなぎ予算の期限を迎えるため米政府債務上限問題に対する警戒感が再び高まりそうなため、株式相場の上値は重かった。

本日の東京市場では、ダウ工業株30種平均の上昇を受けて、値嵩株を中心に買いが優勢となった。日経平均は一時200円超上げた。外為市場では円安・ドル安が進み、円相場が約1年ぶりの安値となったが、これを好感して輸出関連銘柄の代表である自動車株の一部は買われた。ただ、10月の米消費者物価指数(CPI)の発表を日本時間の今夜に控えており、買いが一巡するとそれ以上の買いは続かなかった。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日のギャップアップ後の長陰線に対して本日は短陰線ではらむような「はらみ線」となった。上に行きたがっているが上値を抑えられていることを示している。材料さえあれば上放れしそうだ。

33業種中23業種が上げた。上昇率トップ5は、鉱業(1位)、石油・石炭(2位)、非鉄金属(3位)、銀行(4位)、輸送用機器(5位)となった。
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波乗り十八番銘柄のN株は本日、全玉を利食い売り手仕舞い

11月13日
先週末の米国株式相場は大きく上昇した(DJIA +391.16 @34,280.13, NASDAQ +276.66 @13,798.11, S&P500 +67.89 @4,415.24)。 ドル円為替レートは151円台後半の先週末比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が608に対して、下落銘柄数は1,000となった。騰落レシオは104.04%。東証プライムの売買代金は3兆410億円。

TOPIX ±0 @2,337
日経平均 +17円 @32,585円

米国では、米10年債利回りが安定的に推移したことを好感してハイテク株を中心に幅広い銘柄が買われて大幅反発した。11月9日のIMFのパネル討議でパウエルFRB議長が「さらなる引き締めが適切であれば、ためらいなくそうする」とタカ派的発言をしたが、株式市場はこのような発言に慣れて来たようであり、大きく売られて崩れることは少なくなって来た。

本日の東京市場では、米国株高を受けて高く始まり、日経平均の上げ幅は一時300円を超える場面があった。しかし、次第に戻り売り圧力が増して来て反落し始めた。また、米格付け会社が米国債の長期発行体格付けを「ネガティブ」へ引き下げたことや、米政府機関の一部閉鎖懸念が再び高まり始めたため、マーケットは警戒した。

日経平均の日足チャートを見ると、前日比ギャップアップで始まったが戻り売り圧力に押されて陰線で終えた。終値で見ると11月6日以来のアイランドの範囲内での動きが続いており、上下の基調的方向が定まっていないため、上放れるのか或いは反落するのかについてかなり不透明である。

波乗り十八番銘柄のN株は本日、全玉を利食い売りして手仕舞いしました。眠狂四郎の秘剣「円月殺法音無しの構え」なので、また動き出せば初動の小波にすぐに乗ります。だから、上下どちらへ動いても構わないんです。

33業種中17業種が上げた。上昇率トップ5は、倉庫・運輸(1位)、ゴム製品(2位)、保険(3位)、その他製品(4位)、電気・ガス(5位)となった。
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「アイランド・リバーサル」に警戒

11月10日
昨日の米国株式相場は反落した(DJIA -220.33 @33,891.94, NASDAQ -128.97, S&P500 -35.43 @4,347.35)。ドル円為替レートは151円台前半の前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄がやや多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が988に対して、下落銘柄数は630となった。騰落レシオは114.49%。東証プライムの売買代金は4兆1106億円。

TOPIX +2 @2,337
日経平均 -78円 @32,568円

米国では、IMFのパネル討議で、パウエルFRB議長がインフレを2%に戻すために金融政策が十分に景気抑制的な水準に達したか確信に至っておらず、一段の金融引き締めを躊躇わないという趣旨を述べた。この発言を受けて、金融引き締めの長期化懸念が強まった。さらに、米30年物国債の入札結果が低調だったため需給が引き締まるとの見方が浮上し、11月1日から低下基調にあった米10年債利回りが再び上昇に転じた。連日の株価上昇ラリーが続いて来ただけに、利益確定売りを誘い、米株式相場は反落して主要3株価指数は揃って下落した。ただ、直近の経済統計データでは、米景気減速や労働需給の緩和を示す指標が相次いでおり、追加利上げ観測は後退しているが。

本日の東京市場では、米国株の反落を受けて下げて始まり、日経平均の下げ幅は一時400円近くまで拡大した。特に、2023年4〜9月期連結決算が大幅赤字になったと発表したソフトバンクグループ(SBG)が急落して日経平均を押し下げた。しかし、昨日の安値を割り込むことなく切り返し始めて大引けに向けて下げ幅を縮小した。商社、銀行、海運などが後場に強くなり株価指数を下支えした。日本企業全体の業績見通しは強含みなため、海外発の悪材料である程度下げてもそのままズルズルと下げることはなく、すぐに押し目買いが入り下げ止まるようである。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日の上方向への「たすき線」の後、本日は長い下ひげを引いた短陽線で終えて「はらみ線」となった。現在、株価は高値圏にあるので、もし、この「はらみ線」を下抜けるような展開になるとその後は反落しやすいと読むのが定石である。「三空踏み上げ」の3回目の窓空けをした11月6日から本日までの株価の動きに注目すると、島のような塊となっており、この塊を下抜けする「アイランド・リバーサル」(=さらに上がると期待して買ったのに、島の塊で買った人全員が含み損になるので一斉にロスカットに走る)も警戒したい。では、どう警戒するのか?それは、そうなっても困らないように「心と建玉の準備をしておく」のである。

33業種中20業種が上げた。上昇率トップ5は、海運(1位)、石油・石炭(2位)、水産・農林(3位)、銀行(4位)、建設(5位)となった。
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一回のトレードで大きな利幅を敢えて狙わず、着実な利幅を確保しながら回転数を高める

11月09日
昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA -40.33 @34,112.34, NASDAQ +10.56 @13,650.41, S&P500 +4.40 @4,382.78)。ドル円為替レートは151円台前半での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,285に対して、下落銘柄数は332となった。騰落レシオは104.52%。東証プライムの売買代金は4兆443億円。

TOPIX +29 @2,335
日経平均 +480円 @32,646円

米国では、もうこれ以上の利上げはないだろうとの期待が高まり、米10年債の利回りが4.50%を割り込んだ。さらに、原油相場も大幅続落して75ドル割れまで下げて来たため、インフレ高進懸念が一層弱まった。ダウ工業株30種平均は前日までに7日続伸しその間に1,700ドル上昇ていたため、この日は売りにやや押されたが、S&P500は8日続伸、 ナスダックは9日続伸となった。

本日の東京市場では、日経平均は3日ぶりに反発した。米長期金利の低下を好感した米国市場でのハイテク株買い、外為市場で1ドル=151円台まで進んた円安・ドル高を背景に相場全体が上げた。今日の大幅反発について特別な買い材料は見当たらないが、明日はSQなので投機筋による思惑的な買い仕掛けが相場を押し上げたとういう見方もある。

日経平均の日足チャートを見ると、「三羽烏」ならぬ「二羽烏」で下げて来たところを陽線で切り返して「たすき線」を形成して下方向の動きを打ち消した。このまま上方向へ続伸するか、只の相場の迷いかどうかは後になってみないと分からない。だが、はっきり分かっていることがある。トレーダーがすべきことは相場の流れを「感じて」、その流れに乗り続けることである。頭で未来を精緻に分析しようとしても、結局は猿のダーツ投げにすら負ける。私が心がけていることは、一応は頭で分析し続けてはいるがその分析が間違っても困らないように建玉操作によって補正しながら相場の波に乗り続けることである。

波乗り十八番銘柄のN株は、本日、売り玉をすべて利食い返済し、同枚数の買い玉でドテンしました。「円月殺法音無しの構え」の建玉法を正しく理解しており、適切に実践していれば誰がやってもほば同じ結果となります。コツは一回のトレードで大きな利幅を敢えて狙わず、着実な利幅を確保しながら回転数を高めることです。一回の利幅が2〜3%であっても、上げ相場でも下げ相場でも、1週間で2回転させれば1週間で狙える利幅は4~6%になります。調子が良い時は1週間で10%くらいになります。

33業種中31業種が上げた。上昇率トップ5は、その他製品(1位)、石油・石炭(2位)、鉱業(3位)、証券(4位)、空運(5位)となった。
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「(なだれ)三羽烏」となるか?

11月09日
昨日の米国株式相場はまたも続伸した(DJIA +56.74 @34,152.60, NASDAQ +121.08 @13,639.86, S&P500 +12.40 @4,378.38)。ドル円為替レートは150円台後半の前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が404に対して、下落銘柄数は1,227となった。騰落レシオは93.12%。東証プライムの売買代金は4兆8165億円。

TOPIX -27 @2,306
日経平均 -105円 @32,166円

米国では、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁、米連邦準備制度理事会(FRB)高官からインフレを警戒する発言があった。他方、米長期債利回りは低下し、住宅販売の不振に明確に表れてきたが中国の強まりつつある景気減速懸念を反映して原油相場が急落したこで、主要3株価指数は揃って続伸した。

本日の東京市場では、米国でのハイテク株買いを好感して日経平均は高く始まり、上げ幅は一時200円超となった。しかし、次第に機械や鉄鋼などの景気敏感株は売られ、米長期金利の先高観が薄れたためにこれまでは堅調に推移していた銀行株や保険株も目立って売られた。さらに、原油相場の大きな下落を受けて、石油関連株も売られた。そのうち株価指数先物で売りが優勢となり、日経平均は一時200円超の下げ幅となった。植田和男日銀総裁は本日の衆議院財務金融委員会で、長短金利操作(YCC)やマイナス金利を含む現在行っている大規模金融緩和を将来解除するとして、その時点では「(物価を考慮した)実質賃金が必ずプラスに転じていなければならないかというと、必ずしもそうではない」と述べた。つまり、そうなる前でも解除はありうるとの含みを持たせた。この発言は株式相場にボディーブローのように効いて来るのではないだろか。

日経平均の日足チャートを見ると、「三空踏み上げ」で急上昇した翌日は長陰線で反落して「たすき線」となり、その翌日の今日はさらに前日の陰線をつたうようにまた陰線で続落した。もし、明日もまた陰線でつたいながら続落すると高値圏での「(なだれ)三羽烏」となり、その後の大きな下げを暗示する罫線となる。さて、明日はどう動くか。トレーダーとしては、さらに大きく下げるなら売り玉の手仕舞い用逆指値をさらに引き下げる、つまり、トレーリングストプで付いて行くだけだが。

33業種中25業種が下げた。下落率トップ5は、石油・石炭製品(1位)、鉱業(2位)、パルプ・紙(3位)、銀行(4位)、電気・ガス(5位)となった。
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今日のところは「三空踏み上げには売り向かえ」の相場格言通りの値動き

11月08日
昨日の米国株式相場は小幅続伸した(DJIA +34.54 @34,095.86, NASDAQ +40.54 @13,518.78, S&P500 +7.64 @4,365.98)。ドル円為替レートは150円台前半の前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が380に対して、下落銘柄数は1,241となった。騰落レシオは93.45%。東証プライムの売買代金は3兆9299億円。

TOPIX -28 @2,333
日経平均 -437円 @32,272円

米国では、先週の米公開市場委員会(FOMC)で追加利上げを見送ったことや、10月の米雇用統計が弱かったことなどから米金融引き締めサイクルの終了期待が高まったことを背景に、主要3株価指数は小幅続伸した。先週、ダウ工業株30種平均は1,600ドル強上げるなど、米株式相場は既に大きく続伸していたため、さらに、急低下していた米長期金利が反発したため株価の相対的割安感が薄れ、昨日の上げ幅は小さかった。ダウ工業株30種平均とS&P500は6日続伸し、ナスダックは7日続伸した。

本日の東京市場では、日経平均は昨日までの急伸(三空踏み上げ)で短期的な過熱感が高まり、利益確定売りが優勢となった。日経平均は前日までの4営業日で2,000円強の上昇となった。また、日本株の立会時間中に米株価指数先物は軟調に推移したことも追加の買いポジションを取ることを慎重にさせた。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日の陽線に対してたすきを掛けるように陰線で下げ、「たすき線」となり、上方向の動きを明確に止めた。今日のところは「三空踏み上げには売り向かえ」の相場格言通りの値動きとなった。さて、明日以降はどう動くか。

33業種中30業種が下げた。下落率トップ5は、電気・ガス(1位)、パルプ・紙(2位)、保険(3位)、陸運(4位)、その他金融(5位)となった。
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長期金利の低下による株価押し上げ効果と景気減速による株価押し下げ効果の綱引き

11月06日
先週金曜日金曜日の米国株式相場は続伸した(DJIA +222.24 @34,061.32, NASDAQ +184.09 @13,478.28, S&P500 +40.56 @4,358.34)。ドル円為替レートは149円台半ばでの動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,260に対して、下落銘柄数は372となった。騰落レシオは93.17%。東証プライムの売買代金は5兆1756億円。

TOPIX +38 @2,361
日経平均 +759円 @32,708円

米国では、10月の米雇用統計が弱い結果となり(非農業部門雇用者数は15.0万人増<市場予想18.0万人、<9月は29.7万人増)、失業率は悪化(3.9%>市場予想3.8%)した。米長期金利は10月には一時5.0%を超えたものが足元では既に下げて来ていたが、雇用統計の悪化を受けて米10年債利回りは前日の4.669%から4.577%へさらに低下した。もはや米連邦準備制度理事会(FRB)が追加利上げすることはなく、利上げサイクルの完了が少し早まるのではないかという期待が高まり、長期債利回りと株価の期待リターンを比べると株価の割高感が低下し、株が買い戻されて株価全般は上げた。ただ、米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業(サービス業)景況感指数も市場予想以上に低下しており、米景気の減速を示しているため、長期金利低下による株価上昇との綱引きを考慮する必要があるだろう。

米長期金利の低下を背景にした米国株の大幅続伸を受けて、日経平均も大幅続伸し、上げ幅は今年最大となった。米長期金利の低下を好感して、特に成長株である半導体関連銘柄が買われ、日経平均は一時、上げ幅を800円超にまで拡大した。また、日銀の植田和男総裁が名古屋での講演で緩和的な金融政策を継続する趣旨の発言をしたことも株価を後押しした。しかし、これは金利が上がると利益が増える傾向の銀行株には逆風となり、銀行株は売られて下げた。また、世界景気に敏感なため、業績の先行き不安が意識された海運大手3社も売り優勢となり、ギャップダウンして下げた。

日経平均の日足チャートを見ると、3営業日連続で窓を空けながら急騰しており「3空踏み上げ」となった。10月12日の戻り高値@32,494円を上抜けて、直近の下げ幅の前値戻し以上を達成したからには9月15日の戻り高値@33,634円が次の目標となる。定石的な判断では、上げるピッチが速すぎるため早く上昇エネルギーが枯渇してしまい、上昇が長続きしない。毎回定石通りの展開となるかどうかは、相場の背景により異なるだろう。株価は「生き物」だから常に定石通りには動かないが、定石を尊重すると期待値は高くなることだけは間違いない。長期金利の低下による株価押し上げ効果と景気減速による株価押し下げ効果の綱引きが始まったようだ。

33業種中27業種が上げた。上昇率トップ5は、非鉄金属(1位)、機械(2位)、輸送用機器(3位)、電気機器(4位)、サービス(5位)となった。
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波乗り十八番銘柄のN株は本日、買い玉をすべて利食い手仕舞い

11月02日
昨日の米国株式相場は続伸した(DJIA +221.71 @33,274.58, NASDAQ +210.23 13,061.47, S&P500 +44.06 @4,237.86)。ドル円為替レートは150円台半ばの前日比円高水準となった。本日の日本株全般は高安まちまちとなった。東証プライムでは、上昇銘柄数が882に対して、下落銘柄数は722となった。騰落レシオは84.18%。東証プライムの売買代金は4兆5738億円。

TOPIX +12 @2,322
日経平均 +348円 @31,950円

米国では、発表された複数の経済指標が予想を下回った。米10月ISM製造業購買担当者指数(PMI)は46.7(<市場予想49.0)、米10月ADP民間部門雇用者数も11.3万人増(<市場予想15.0万人増)と弱い数字となった。さらに、米連邦公開市場委員会(FOMC)が利上げを見送り政策金利を据え置く(5.25~5.50%)と発表すると、さらなる金融引き締めに対する過度な警戒感が和らぎ、米長期金利(=10年債利回り)は前日の4.875%から4.743%へ大きく低下した。長期金利の低下を好感してマイクロソフトやアップルなど高PERの成長株を中心に買い戻された。米財務省より四半期の国債の発行計画が示されたが、発行予定額は市場予想よりも小さいことが分かり、需給が緩むと解釈されて長期金利を下げを後押しした。

本日の東京市場では、米金融引き締め政策の長期化懸念が和らいだことを背景に米国株高となったことを好感して、ハイテク成長株が上げて日経平均は大きく続伸した。上げ幅を一時は450円超まで拡大する場面があった。ただ、前日には既に742年高となっていたので、本日は過熱感も意識された。

日経平均の日足チャートを見ると、ギャップアップで続伸して「二空踏み上げ」となり下向きの60日移動平均線にほぼ接するまで急反発して来た。ただ、寄り付いてからは小動きとなりほぼ「十字線」で終えた。ここまで急反発してくると、3分の2戻しも達成したので戻り待ちの売りが増えて来て上値を抑えていることを示唆している。

波乗り十八番銘柄のN株は本日、買い玉をすべて利食い手仕舞いして、ポジションを久しぶりに売り買い共に残高ゼロの「マル」にしました。しかし、「円月殺法音無しの構え」は構え直して続けているので動き出せばまた直ぐにポジションを取る態勢です。買いは株数に制限がないので良いのですが、信用の成行売りは株数の上限があるので、複数の証券会社を跨いで注文しなくてはならないのが不便ですね。

33業種中18業種が上げた。上昇率トップ5は、サービス(1位)、電気・ガス(2位)、空運(3位)、電気機器(4位)、機械(5位)となった。
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金融政策決定会合という重要イベントを無事通過したことで・・・

11月01日
昨日の米国株式相場は続伸した(DJIA +123.91 @33,052.87, NASDAQ +61.75 @12,851.24, S&P500 +26.98 @4,193.80)。ドル円為替レートは151円台前半の前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は上昇した。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,308に対して、下落銘柄数は328となった。騰落レシオは86.93%。東証プライムの売買代金は4兆8360億円。

TOPIX +57 @2,311
日経平均 +743円 @31,602円

米国では、中東の地政学リスクの高まりが引き続き警戒されたが、原油先物相場が続落したことでインフレ率の上昇懸念が和らいだ。これにより今回の米連邦公開市場委員会(FOMC)では追加利上げはないだろうとの見立てから、先週末まで売り込まれていた株を買い戻す動きが顕著となった。しかし、今回は追加利上げを見送ったとしても、12月以降再利上げする可能性は高いとマーケットは身構えており、11月1日のパウエルFRB議長が記者会見で何を言うかに市場が注目している。

米国株の続伸を受けて、本日の日経平均は大幅上昇した。上げ幅は今年2番目の大きさとなった。昨日金融政策決定会合という重要イベントを無事通過した。売り方は肩透かしを食らって買戻しに走り、外為市場では、財務省の為替介入が10月には一度もなかったため介入警戒感が薄れて1ドル=151円台前半まで円安・ドル高が進行した。その結果として輸出関連銘柄が買われただけでなく、日銀はまだ当分の間は金融緩和を継続するとの見通しが株価相場全体を支えた。トヨタ自動車は業績見通しを引き上げ、2024年3月期連結純利益を前期比61%増の3兆9500円になると上方修正をして、株価は大幅高となった。ドル円相場が1円円安になる毎に450億円の増益要因となるので、単純計算では20円円安になるとそれだけで9500億円も増益となる。他方、通期の業績見通しを下方修正したアドバンテストは大きく売られた。

日経平均の日足チャートを見ると、大きくギャップアップして始まった後、さらに上げて陽線で終えた。10月25日の戻り高値を上抜けし、まだ下向きの10日及び25日移動平均線の上に再浮上して来た。これでほぼ半値戻しとなり、弱い反発だとこれでお終いとなる。今回は少なくとも3分の2戻しくらいは反発することを期待しているが、さて、どう動くか。まあ、一応は先行きを予想するが外れることは最初から想定済みで、どう動いても儲けられるように建玉操作で適切に反応できることが「相場技術」なので、動きさえすればどちらでも良いが。

33業種中32業種が上げた。上昇率トップ5は、輸送用機器(1位)、証券(2位)、海運(3位)、精密機器(4位)、倉庫・運輸(5位)となった。
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