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優利加

2003年8月から個人投資家に株式トレード技術の指導をする「優利加塾」を開講。2007年4月から准教授として大学及び大学院にて「数理ファイナンス」、「金融工学」、「ファイナンス概論」、「経営財務」などの科目を講義する一方、学部生及び大学院生の「演習(ゼミ)」の指導も行っている。モットーは「自他共楽」と生涯現役の株式トレード。著書の『 生涯現役の株式トレード技術』は、2006年2月出版以来、続々と感動の声が殺到。 ブルベア大賞2006 大賞を受賞。

「生涯現役のトレード日記」

日本経済停滞の長期化を懸念して売りが優勢

03月31日
昨日の米国株式相場は大きく反発した(DJIA +690.70 @22,327.48, NASDAQ +271.77 @7,774.15)。ドル円為替レートは108円台前半の前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が546に対して、下落銘柄数は1,581となった。騰落レシオは66.00%。東証1部の売買代金は3兆802億円。

TOPIX -33 @1,403
日経平均 -168円 @18,917円

米国株式相場は反発したが、新型コロナウイルスの感染拡大は日本経済の停滞を長期化するとの懸念が根強く売りが優勢となった。日経平均は一時下げ幅を250円程度まで拡大した。中国の景況感が改善したが、これによる買いの勢いは長くは続かなかった。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日の陽線を本日の陰線が被せる「被せ線」となった。3月25日からのローソク足を見ると「三角保ち合い」を形成中のように見える。三角保ち合いならば、早晩、上下どちらかに放れるはず。2番底を探りに下に放れるのではないかと見ているが、果たしてどう動くだろうか?

33業種中31業種が下げた。下落率トップ5は、鉄鋼(1位)、銀行(2位)、輸送用機器(3位)、水産・農林(4位)、証券(5位)となった。
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NYダウが900ドル以上下げても、実質的には126円安

03月30日
先週金曜日の米国株式相場は大きく反落した(DJIA -915.39@21,636.78, NASDAQ -295.16 @7,502.38)。ドル円為替レートは107円台後半の前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が492に対して、下落銘柄数は1,620となった。騰落レシオは68.28%。東証1部の売場代金は3兆1480億円。

TOPIX -24 @1,436
日経平均 -304円 @19,085円

米国株が大幅反落し、3月末の配当権利落ち(日経平均で178円)、新型コロナウイルスの感染拡大が続いていて経済の停滞が当初想定以上に長引く懸念が高まり、さらに円高も加わり、本日の日本株全般は下げた。日経平均の下げ幅は一時800円を超えた。しかし、日銀によるETF買い観測や年金などによる現物株の配当再投資に絡む先物買いにより大引けに向けて下げ幅を縮小した。ただ、目先の見通しは明るくはない。トランプ米大統領は米国の行動制限の解除を4月12日から4月末まで延長することを決めたからである。新型コロナウイルスの感染拡大の封じ込めはまだ上手く行っていないのだ。

日経平均の日足チャートを見ると、前日比で下げはしたものの、下ひげを引いた陽線で終えたところに秘めた力強さを感じさせる。304円安で配当権利落ちが178円だから、NYダウが900ドル以上下げたのに実質的には126円安という計算になる。日本株は打たれ強くなったとも言える。しかし、万が一、突然の「緊急事態宣言」や、「東京都封鎖」などのニュースが飛び込んできたら、しばらく相場は大崩れとなることは覚悟しておく。

33業種中27業種が下げた。下落率トップ5は、空運(1位)、銀行(2位)、保険(3位)、石油・石炭(4位)、機械(5位)となった。
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配当の権利取り狙いの買いで大幅高

03月27日
昨日の米国株式相場は大幅続伸した(DJIA +1,351.62 @22,552.17, NASDAQ +413.25 @7,794.54)。ドル円為替レートは108円台半ばの前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は続伸した。東証1部では、上昇銘柄数が1,995に対して、下落銘柄数は148となった。騰落レシオは69.79%。東証1部の売買代金は3兆9093億円。

TOPIX +60 @1,459
日経平均 +725円 @19,389円

巨額の財政出動(約220兆円)を背景とした米国株の大幅続伸を受けて、日本株も大きく上昇した。今日は3月期決算企業の期末配当の権利付き最終売買日であるため、配当の権利取り狙いの買いが急増した。さらに、機関投資家が受け取る配当の再投資のために買いが入ったため相場を押し上げた。大引け直前の僅か1分間だけで東証1部の売買は約8700億円も約定した。たった1分で今日1日分の2割強の取引が成立したが、パッシブファンドの配当再投資の買いと言われている。

今週(3月23〜27日)、日経平均は2,837円(17.13%)上昇した。これは週間で、上げ幅、上昇率ともに1950年9月7日の指数算出開始以来で最大を記録した。因みに1949年5月16日まで遡及計算されているので、1950年7月10〜15日(21・21%)を入れると、今回は歴代2位となった。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日の陰線に対して陽線でたすきを掛けるように切り返して「たすき線」となった。ただ、3月25日の高値をまだ超えていない。東京都が都民に対して週末の外出を自粛するように要請するほど、コロナウイルスの感染拡大は感染爆発寸前の瀬戸際にある。相手がウイルスなので目に見えないだけに視界不良であるため、楽観視は禁物だが、いずれ必ず収まる。但し、最短で半年、多分1年くらいは尾を引くはずである。

A株はV字回復してますね〜。AVじゃないですよ(笑)。急落過程後半で買った人は予想外に早く報われましたね!

33業種中32業種が上げた。上昇率トップ5は、精密機器(1位)。電気・ガス(2位)、医薬品(3位)、建設(4位)、金属製品(5位)となった。
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反落はしたが自然なリズム

03月26日
昨日の米国株式相場は大幅続伸した(DJIA +495.64 @21,200.55, NASDAQ -33.57 @7,384.29)。ドル円為替レートは110円台後半の前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は反落する銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が897に対して、下落銘柄数は1,226となった。騰落レシオは66.02%。東証1部の売買代金は3兆3049億円。

TOPIX -25 @1,399
日経平均 -882円 @18,665円

東京都をはじめとして神奈川県、埼玉県でも週末の外出自粛を求めるとの報道が出ると、先行きの消費動向を警戒して先物売りが優勢となった。日経平均の下げ幅は一時1,000円を超えた。

新型コロナウイルス対策としては、所得水準などにより現金給付の対象を絞るとの報道があり、相変わらず日本政府は「ケチ」であるため、経済対策の効果が疑われて買い控えが支配的となった。また、自動車や建設機械など、主力の製造業で生産停止が相次いでいる。中国の景気刺激策が当てにされているが、2008年のリーマンショック後の景気対策(4兆元=56兆円)ほどの効果は期待できない。当時の巨大な投資は幅広い業界を潤したが、巨額の債務と鉄鋼やセメントなどの過剰生産・過剰設備を生み出す弊害も起こした。

新型コロナウイルスの感染拡大により、国境を事実上封鎖する国や外出を禁止する動きが世界中に拡大している。航空産業、ホテル、飲食などのレジャー産業はもろに影響を受けている。世界的に需要が低迷すると予想される原油はその価格を急低下させ、エネルギー企業の収益と財務内容を悪化させている。その結果、社債の格付けが次々と引き下げられ、企業の資金調達コストが上がっている。格付けが低下しすぎると、社債による資金調達そのものができなくなり、場合によっては借り換えができずに債務不履行という事態もありうる。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日の長大陽線がはらむように大陰線で反落した。3日間で約3,000円反発していたので、今日の反落は自然なリズムである。これから2番底を探りに行くのではないだろうか。

33業種中29業種が下げた。下落率トップ5は、鉄鋼(1位)、海運(2位)、不動産(3位)、鉱業(4位)、ゴム製品(5位)となった。
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2日連続で長大陽線で急反発

03月25日
昨日の米国株は大幅上昇した(DJIA +2,112.98 @20,704.91, NASDAQ +557.19 @7,417.86)。ドル円為替レートは111円台前半の前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般はほぼ全面高となった。東証1部では、上昇銘柄数が2,055に対して、下落銘柄数は93となった。騰落レシオは62.73%。東証1部の売買代金は3兆3764億円。

TOPIX +92 @1,425
日経平均 +1,454円 @19,547円

米国株は記録的大幅高となった。日経平均は3日続伸して2,993円(18%)も上げ、今日の上げ幅だけで1,454円(8.04%)、歴代5位(1994年1月以来26年2カ月ぶり)であった。トランプ政権と与野党の議会指導部が大規模な景気刺激策(約220兆円)で最終合意したと伝わったことでヘッジファンドなどが買戻しを加速した。しかし、買戻しによるこのような反発はそう長くは続かないはず。通常は数日で終る。とうことは明日までで、その先はまた下値の底堅さを試しに行く動きになるのではないだろうか。新型コロナウイルスの感染拡大は世界中で起こっている。先進国を中心に外出禁止令が相次いでいるため、各国の景気の後退は不可避であり、株式相場には長くボディーブローのように効いてくる。

日経平均の日足チャートを見ると、2日連続で長大陽線で急反発してきた。節目となる20,000円が当面の目標である。明日くらいが今回の急反発のエネルギーが出尽くす頃だと見ているが、さてどう動くか?

33業種すべてが上昇した。上昇率トップ5は、不動産(1位)、鉄鋼(2位)、海運(3位)、非鉄金属(4位)、輸送用機器(5位)となった。
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長大陽線で大幅続伸

03月24日
昨日の米国株式相場は大幅下落した(DJIA -582.05 @18,591.93、NASDAQ -18.85 @6,860.67)。ドル円為替レートは110円台前半の前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は大きく上げた。東証1部では、上昇銘柄数が1,748に対して、下落銘柄数は394となった。騰落レシオは54.43%。東証1部の売買代金は3兆6196億円。

TOPIX +41 @1,333
日経平均 +1,205円 @18,092円

昨日に続き今日も、米国株は大幅下落したにもかかわらず日本株は強かった。東京オリンピックが1年間延期されることがほぼ確定的となったことであく抜け感も出てきた。日経平均の1日の上昇幅としては2015年9月9日(1,343円)以来、約4年半ぶりの大きさで、歴代9番目となった。日銀のETF買いや公的年金による買い観測が強まり、海外ヘッジファンドなどが日本株を急速に買い戻している。ただ、ファーストリテイリング、ソフトバンクグループ、東京エレクトロンの3銘柄だけで日経平均を400円超押し上げた。どうやら1番底は打ったようである。次はどのように2番底を打ちに行くかだ。4〜5月に発表が相次ぐ3月決算では、2021年3月期の業績予定を「未定」とする企業が相次ぐだろうが、これを嫌気して売りが優勢となる局面もあるだろう。しかし、次第に消化されて徐々に戻りを試していくはずだ。

日経平均の日足チャートを見ると、長大陽線で急上昇して下向きの10日移動平均線を回復した。10日移動平均線がまだ下向きなので上昇は不安定だろうが、2月17日に10移動平均線の下に沈み込んでから初めてその上に浮上してきたことは今までの下方向のベクトルが明らかに変化してきたことを示している。

33業種中29業種が上げた。上昇率トップ5は、鉱業(1位)、不動産(2位)、海運(3位)、石油・石炭(4位)、ガラス・土石(5位)となった。
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米国株が大幅下落でも日本株は反発!

03月23日
先週金曜日の米国株式相場は大幅下落した(DJIA -913.21 @19,173.98, NASDAQ -271.06 @6,879.52)。ドル円為替レートは109円台後半での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が1,613に対して、下落銘柄数は527となった。騰落レシオは49.85%。東証1部の売買代金は4兆152億円。

TOPIX +9 @1,292
日経平均 +335円 @16,888円

米国株はまたサーキットブレーカーが発動されるほど大幅下落したのに、本日の日本株全般は下げ渋るどころか反発した。日銀がETF買い入れ額を2000億円規模に増額したことから日銀による高水準のETF買いが今後も続くと期待され、さらに公的年金の買い入れ観測も浮上したことが背景にある。大規模な資産売却を原資とした自社株買いや負債削減策を発表したソフトバンクグループがストップ高となり、日経平均を1銘柄で100円超押し上げた。日経平均の上げ幅は一時500円に迫り、17,000円台を一時的に回復する場面もあった。しかし、東京オリンピックの延期観測が強まり、今後、相場の重しとなるだろう。

日経平均の日足チャートを見ると、前日の陰線に対して本日は陽線が続き、「はらみ線」となった。底値圏での「はらみ線」であり、はらみ線の上に株価が浮上してくれば自律反発に弾みが付きそうである。ただ、そうなったとしても長くは続かず、すぐに売りに押し戻されて2番底を確認をしに行くと見ておきたい。とにかく10移動平均線が少なくとも横向きになるか、上向きになるまでは不安定な動きは続くだろう。順張り建玉のスイングトレードの場合、熟練者を除き買い狙いはまだ時期尚早である。

33業種中26業種が上げた。上昇率トップ5は、非鉄金属(1位)、保険(2位)、倉庫・運輸(3位)、医薬品(4位)、石油・石炭(5位)となった。
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10年に一度くらいしかない好機

03月19日
昨日の米国株式相場は大幅下落した(DJIA -1,338.46 @19,898.92, NASDAQ -344.94 @6,989.84)。ドル円為替レートは108円台後半の前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は高安まちまちとなった。東証1部では、上昇銘柄数が1,141に対して下落銘柄数は1,001となった。騰落レシオは46.88%。東証1部の売買代金は4兆6853億円と大きく膨らんだ。

TOPIX +12 @1,283
日経平均 -174円 @16,553円

米国株式相場は大幅下落したのに、日本株はそれほど下げなかった。日経平均は前場でむしろ上昇して始まり、一時400円超まで上げる場面があった。しかし、後場直後には368円安まで下げた。米FRBやオーストラリア準備銀行が新な金融緩和策を発表したが、金融政策ではコロナウイルスを抑え込めないとうことを市場は理解しているようだ。日経平均ボラティリティ・インデックス(VI)は一般的には20を超えると投資家の不安心理が強いとみなされるが、今回は、6営業日連続で50を上回っており、如何に先行き不透明かを示している。

日経平均のPBRは0.84倍であり、下値目途とされる1倍を大きく割り込んだままである。PERは10.76倍まで下げており、直近20年間の下限に迫っている。しかし、恐怖に駆られた群集心理とはこのような客観的な指標は無視して突き進むものである。まだ下げ止まったとは言えないが、ポジショントレードの根の玉を仕込むには10年に一度くらいしかない好機の最中だと思う。ウイルス騒ぎは早晩、必ず終わるから。

日経平均の日足チャートを見ると、上下にひげを引いた陰線で前日の陰線をつたいながら下げた。しかし、米国株が1,300ドルを超える大幅下落となった割には日本株の下げが小さく、下げ渋りを見せた。

33業種中20業種が上げた。上昇率トップ5は、陸運(1位)、空運(2位)、小売り(3位)、保険(4位)、パルプ・紙(5位)となった。
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「被せ線」でまだ上値が重い

03月18日
昨日の米国株式相場は大幅反発した(DJIA 1,048.86 @21,237.38, NASDAQ +430.19 @7,334.78)。ドル円為替レートは107円台前半の前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が835に対して、下落銘柄数は1,298となった。東証1部の売買代金は4兆1106億円。

TOPIX +2 @1,271
日経平均 -285円 @16,727円

新型コロナウイルスの感染拡大による景気下振れ懸念が高まっており、米政府が総額1兆ドル(約107兆円)の経済対策を検討すると発表した。さらにFRBの企業の資金調達支援をするためCPを買い入れるとも発表した。米国株はダウ平均株価が1,000ドルを超える大幅反発となった。これを好感して日本株全般も前場は買い優勢だった。しかし、後場になって米株価指数先物はサーキットブレーカーが発動されたるほど大幅安になると、日本株全般も反落した。

日経平均の日足チャートを見ると、高く始まったものの失速して陰線で終えた。昨日の陽線と組み合わせて「被せ線」となり、上値がまだ重いことを示した。こういう難しい相場局面では、スイングトレードなら何もしないのが最上の策であり、買い狙いならば10日移動平均線が水平か上向きになるまで待つのが定石である。

33業種中17業種が下げた。下落率トップ5は、鉱業(1位)、不動産(2位)、倉庫・運輸(3位)、情報・通信(4位)、保険(5位)となった。
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ようやく下げ渋りらしい下げ渋りを見せた

03月18日
昨日の米国株式相場は大幅続落した(DJIA -2,997.10 @20,188.52, NASDAQ -970.28 @6,904.59)。ドル円為替レートは106円前半での動きだった。本日の日本株全般は反発した。東証1部では、上昇銘柄数が1,874に対して、下落銘柄数は273となった。騰落レシオは44.65%。東証1部の売買代金は4兆3713億円まで膨らみ、SQの特殊事情がないことを考えると、セリングクライマックスともいえる売買高だった。

TOPIX +32 @1,268
日経平均 +9円 @17,012円

米国株式相場は記録的な大幅下落を見せたが、本日の日本株全般は反発した。日経平均は9円高となった。ようやく下げ渋りらしい下げ渋りを見せた。この数週間の下げが記録的が急落だったため自律反発狙いの買いが出やすかった。日経平均は1月20日の高値@24,083円から昨日の終値@17,002円まで29%も急落した。1989年のバブル期最高値@38,915年からの下落局面で1990年4月上旬に一旦底打ちするまでの下落率(約27%)よりも、今回は急落した。さらに日銀がETFを買い入れているとの観測や公的年金の買い観測が相場を下支えた。ただ、トランプ大統領が、新型コロナウイルスの流行は8月辺りまで続く可能性があるとの見方を示し、世界景気をまだしばらく下押しする懸念が強い。強弱感が対立しており、本日の日中値幅は1,178円10銭だった。

中国科学技術省は新型コロナウイルス感染患者の治療薬として、富士フイルムのグループ会社が開発した新型インフルエンザ薬「アビガン」の有効性を臨床試験で確認したと発表した。この薬の有効性が本当に確かなものであれば、感染拡大は早晩止まるはずである。

日経平均の日足チャートを見ると、米国株の記録的大幅下落を受けてギャップダウンして始まったが切り返して小幅高で終えた。ひげを無視すると「当て首」であり反発力はまだ小さいが、上下に長いひげを引いているので売り買いの力関係が交錯しており、売り圧力ばかりではないことを示している。

33業種中31業種が上げた。上昇率トップ5は、パルプ・紙(1位)、電気・ガス(2位)、水産・農林(3位)、陸運(4位)、倉庫・運輸(5位)となった。
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市場の反応はFRBと日銀の金融緩和策では不十分

03月16日
先週金曜日の米国株式相場は大幅反発した(DJIA -1,985 @23,185.62, NASDAQ +673.08 @7,874.88)。ドル円為替レートは106円台半ばの先週末比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は乱高下し、終わり値では高安まちまちとなった。東証1部では、上昇銘柄数が1,019に対して、下落銘柄数は1,098となった。騰落レシオは40.12%まで下げた。ひょっとすると今週中に40%を割り込むかも。東証1部の売買代金は3兆3191億円。

TOPIX -25 @1,236
日経平均 -429円 @17,002円

米FRBの金融緩和策と日銀の金融緩和策を好感して、値上がりする場面もあったが、投資家の不安は収まらず、日経平均は終値で続落した。日銀は金融政策決定会合でETFの買い入れ額を当面12兆円と倍増することを決めた。しかし、基本的な買い入れペースは従来通りの6兆円としたため、次第に失望感が漂い、大引けにかけて失速した。

日経平均の日足チャートを見ると、陰線でつたいながら続落し、まだ下げ止まらないことを示した。騰落レシオは今にも40%を割り込みそうなまで下げており、冷静にみれば下げ過ぎである。しかし、「恐怖」に駆られた市場心理とは時に行き過ぎるものであり、振り子は振り切るまで一方向に振れる。そもそも、猫も杓子も洗脳されたように常に頭の中が「買い一辺倒」だから下げ相場で恐怖に駆られるのだ。売り玉も建てていれば、冷静でいられるのに。10日移動平均線と25日移動平均線が下向きに変わり、株価がその下に沈み込んだら、買い目線ではなく売り目線に切り替えなくてはいけないのに、ほとんどの個人投資家はこんな単純なことに気付いていない。日経平均の日足は、2日連続で3点チャージの売られ過ぎサインが点灯している。個別銘柄では珍しくないが、日経平均が3点チャージの「売られ過ぎ=買い」サインを出すのは非常に珍しいことである。それほど下げている。日経平均はPBR=
0.82倍まで下げてきた。
https://nikkei225jp.com/data/per.php

33業種中27業種が下げた。下落率トップ5は、ゴム製品(1位)、電気機器(2位)、輸送用機器(3位)、保険(4位)、ガラス・土石(5位)となった。
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出来高急増でセリングクライマックス成立か?!

03月13日
昨日の米国株式相場は大幅続落した(DJIA -2,352.60 @21,200.60, NASDAQ -750.25 @7,201.80)。ドル円為替レートは105円台半ばの前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は大幅続落となった。東証1部では、上昇銘柄数が64に対して、下落銘柄数は2,099となった。騰落レシオは43.25%まで下げた。東証1部の売買代金は4兆8923億円。

TOPIX -66 @1,262
日経平均 -1,129円 @17,431円

トランプ米大統領が30日間のヨーロッパからの渡航禁止を発表した。これを受けて欧州株は全面安となり、米ダウ工業株30種平均も2,352ドル安と記録的な急落となった。日経平均も大きく続落し、一時は下げ幅を1,800円超まで拡大し、ザラバでは17,000円を割り込んだ。日経平均の1週間の下落幅は3,318円と過去最大となった。週間の下落率は約16%に達し、リーマン・ショック直後の2008年10月6〜10日以来の大きさとなった。明らかに短期的には下げ過ぎなので、早晩、自律反発があるはず。ただ、その自律反発はそう長くは続かないだろう。

渡航制限や大規模なスポーツイベントの中止・延期が相次ぎ、世界中から消費需要が次々と消えている。膨らむ恐怖に抗えず、投資家は投げ売りしている。新型コロナウイルスが世界経済に与える悪影響は少なくとも半年、たぶん1年は続くと見ている。各国政府はウィルスという目に見えない敵を前に有効な対策を打ち出せずにもがいている。リーマン・ショックの時は世界的な「信用収縮」が問題の核心だった。今回のコロナ・ショックは「需要消失」が問題の本質である。3月12日のECBは有効な対策を打てなかった。1,200億ユーロ規模で追加資産買い入れを決めたが利下げは見送られ、市場を失望させた。米FRBも短期金融市場に1.5兆ドル規模の追加の資金供給を実施すると決めたが、市場の動揺を収めるには不十分だった。通常は、株価が下がると安全資産である債券が買われて長期金利は下がる。しかし、今回の株価急落では、米国債も金も売られてどの資産も値が下がっている。

コロナウイルスの感染拡大をできるだけ早期に封じ込める、世界経済へのダメージがどれくらいかを見積もる、世界各国が協調した政策を打ち出す、これら3つが揃って初めて腰の入った反発相場となるだろう。

日経平均の日足チャートを見ると、過去の下値支持線をすべて一瞬にしてぶち抜き下げてきた。本日は株価が大幅続落となり、メジャーSQという特殊事情もあるが売買代金が急増し約4兆9000億円まで膨らんだ。形の上ではセリングクライマックスといって良いだろう。今日も長大陰線ではあるが、長い下ひげを引いて下げ渋りを見せた。リーマンショック後の安値ではPBR=0.88まで下げたが、今日現在、PBR=0.84である。ただ、米国株式相場次第ではまだまだ下げるかもしれない。そうは言っても逆張り建玉なら買い狙いで仕込み始めるにはちょうど良いタイミングではないだろうか。日経平均が3点チャージで買いサインが点灯した。こんなことは非常に珍しい。それほど急落したのである。しかし、スイング・トレードの順張り建玉なら、買い狙いはまだ早すぎる。少なくとも10日移動平均線の上に浮上するまで静観が賢明である。

33業種すべてが下げた。下落率トップ5は、鉱業(1位)、不動産(2位)、空運(3位)、水産・農林(4位)、海運(5位)となった。
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WHOの「パンデミック」宣言でダメ押しの売り殺到

03月12日
昨日の米国株式相場は大幅下落した(DJIA -1,464.96 @23,553.22, NASDAQ -392.20 @7,952.05)。ドル円為替レートは103円台後半の前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は続落した。東証1部では、上昇銘柄数が39に対して、下落銘柄数は2,117となった。騰落レシオは49.55%と、遂に50%も割り込んだ!東証1部の売買代金は3兆7853億円。

TOPIX -57 @1,328
日経平均 -856円 @18,560円

新型コロナウイルスの世界的感染に関して、WHOが「パンデミック」宣言を行ったことで投資家心理がさらに冷え込んだ。また、トランプ大統領がテレビ演説で「欧州からの渡航者を30日間制限する」と表明したが、景気対策については具体的な発言がなかったことから失望売りが出た。さらに、円相場が1ドル=103円台前半まで円高となった。これらのことを背景に、日経平均は一時1,000円を超える下落となった。安倍首相との会談後、日銀の黒田総裁は「潤沢な流動性を市場に供給し、適切な資産買い入れを進める」と述べた。来週開かれる金融政策決定会合で日銀は追加緩和に動くと見られる。

日経平均の日足チャートを見ると、ギャップダウンして始まった後さらに大きく下げて長大陰線となった。2018年12月26日安値@18,948円も割り込んだ。こうなると、2017年4月21日安値@18,224円が次の下値目途となる。騰落レシオが50%を切るまで急落してきたので、底値圏であるのは間違いないが、後どれだけ下げるのかは誰にも分からない。人は恐怖に突き動かされているとき、合理的には考えていないからだ。こんな安い値段ではもう売りたくないと大多数が思うまで下げる。その兆候は早晩、日足チャートに現れることになる。まずは10日移動平均線を回復するのを待とう。

33業種すべてが下げた。下落率トップ5は、海運(1位)、空運(2位)、鉱業(3位)、不動産(4位)、精密機器(5位)となった。
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景気刺激策の具体的な内容が乏しく失望売りが優勢

03月11日
昨日の米国株式相場は乱高下したものの終値ベースで大幅反発した(DJIA +1,167.14 @25,018.16, NASDAQ +393.57 @8,344.25)。ドル円為替レートは104円台前半の前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は下げた。東証1部では、上昇銘柄数が393に対して、下落銘柄数は1,718となった。騰落レシオは57.10%。東証1部の売買代金は3兆1263億円。

TOPIX -22 @1,385
日経平均 -451円 @19,416円

米国の景気刺激策に対する期待で昨日は株価が大きく上げたが、今日はその具体的な内容が乏しいとの見方が広がり失望売りが優勢となった。トランプ大統領が記者会見に出席せず、会見した国家経済会議(NEC)委員長も詳細を明らかにしなかった。給与減税も財源はどうするのかという疑問が湧いてきて実現可能性が疑われた。また、米国内の新型コロナウイルスの感染者が1000人を超えたと報道される中、米ダウ先物が一時700ドル超下げた。これに連動する形で日経平均も下げた。

日銀がETF購入枠を拡大する。株価の下落スピードをいくらか緩和できるが、その根本的原因である新型コロナウイルスの感染拡大を止めることはできない。各国の本格的な財政出動が待たれるが、その内容が明らかになるのは4月に入ってからだろうか。

なぜか欧米ではアジアと比べて感染者数に対する死者の割合が高い。それを警戒して、人や物の移動制限が欧米全土で拡大する恐れがある。そうなると人々の不安が高まり、株価を下げ、各国通貨が売られてその裏返しで「安全通貨」の代表である円が買われて円高が進行して、それがまた日本株を押し下げるという悪いシナリオも考えておくべきだろう。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日の陽線を本日は陰線で打ち消し「たすき線」となった。昨日のザラバ安値は更新していないが、終値ベースでは年初来安値を更新した。

33業種中28業種が下げた。下落率トップ5は、サービス(1位)、不動産(2位)、医薬品(3位)、情報・通信(4位)、鉄鋼(5位)となった。
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セリングクライマックスの様相を帯びてきた

03月10日
昨日の米国株式相場はパニック売りで大幅続落した(DJIA -2,009.13 @23,851.02, NASDAQ -624.93 @7,950.68)。ドル円為替レートは104円台後半の前日比大幅円安水準での動きだった。本日の日本株全般は反発して終えた。東証1部では、上昇銘柄数が1,645に対して、下落銘柄数は477となった。騰落レシオは57.33%。東証1部の売買代金は3兆8120億円。

TOPIX +18 @1,407
日経平均 +168円 @19,867円

前場は米国株のパニック売りのような急落を受けて日本株全般は売り先行だった。日経平均は一時、心理的な節目の19,000円を割り込むほど続落した。しかし、各国が打ち出してくる経済刺激政策(米国は給与減税を検討する。日本も、金融政策は緩和余地が限られているため財政出動の期待が高まっている)や、円相場が円高から円安方向へ巻き返してきた(一夜で2円50銭円安になった)こと、原油相場が下げ止まり(27ドル台から33ドル台へ)の兆候を見せた、さらに米ダウ先物が前日比800ドルを超える上昇となったことなどを好感して、日本株全般は次第に切り返し始めた。先進国はどこも金融政策の余地が小さくなっており、財政政策に対する期待が高まっている。しかし、一番効果があるのは新型コロナワクチン開発である。開発成功の目途さえ出てくれば、株式相場は急上昇するはずだが。

日経平均の日足チャートを見ると、ギャップダウンして始まった後さらに下げたが、長い下ひげを引きながら切り返して前日の長大陰線の実体部分に差し込み、「差し込み線」で終えた。やっと、下げ止まりの有力な兆候が出た。昨日と今日も東証1部の売買代金は3兆円台後半となり、セリングクライマックスの様相を帯びてきた。心理的な節目でもあり、下値支持線でもある19,000円を一時的に割り込んだことで目標達成感も出てきた。ただ、気になるニュースが入ってきた。米トランプ大統領の側近が新型コロナウィルスに感染したらしい。もしトランプ大統領も感染したら株式相場をもう一押しするかもしれない。

33業種中30業種が上げた。上昇率トップ5は、証券(1位)、不動産(2位)、倉庫・運輸(3位)、鉄鋼(4位)、サービス(5位)となった。
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「パニック売り=セリングクライマックス」は近い?

03月09日
先週金曜日の米国株式相場は続落した(DJIA -256.50 @25,864.78, NASDAQ -162.98 @8,575.62)。ドル円為替レートは102円台半ばの先週末比大幅な円高水準での動きだった。本日の日本株全般は大幅続落した。東証1部では、上昇銘柄数が22に対して、下落銘柄数は2,138となった。騰落レシオは56.76%。東証1部の売買代金は3兆4646億円。

TOPIX -82 @1,389
日経平均 -1,051円 @19,699円

新型コロナウイルスの感染が世界中で拡大している中、WTI原油先物相場が前週末比34%も急落し27ドルまで急落した。
https://chartpark.com/wti.html
OPECとロシアなど非加盟産油国による協調減産の協議が決裂して、サウジアラビアが増産を検討すると報道されたことが背景にある。さらに、急激な円高(リスクオンになると円が買われる)が進行し、一時101円台まで円が買われた。石油関連株と金融株を中心に全面安の展開となり、日経平均は一時1,200円を超す大幅下落した後、終値ベースで節目の20,000円を割り込んだ。

原油安は一見、我々消費者には良いことのように思われるが、米欧エネルギー企業や新興国の収益を悪化させて信用リスクを高める。産油国の財政収支を均衡させるのに必要な原油価格は国ごとに異なるが、サウジの78ドル台からロシアの42ドル台までバラツキがある。しかし、27ドルという価格はどの産油国でも足られないほどの超安値である。また、過度な原油相場安はエネルギー企業の信用不安を高まめて、社債の再調達コストを上げ、その結果、エネルギー企業は元利の支払いができずデフォルトを起こす可能性が高まる。また、低金利環境下で債務を膨張させてきた新興国のデフォルトも懸念される。これを今日の株式相場は織り込みに行った。このようにエネルギー企業と新興国のデフォルトの懸念が高まると、ただでさえ新型コロナウイルスの感染拡大により世界の人と物の動きが停滞しているのに、これに加えて世界のお金の動きも鈍くなりかねない。まさに世界経済にとっては踏んだり蹴ったりの状態が迫ってきたのである。

相場が大底を打ったと確認できるのは、(1)騰落レシオが50%台まで低下した、(2)信用評価損率が20%以上に拡大した、(3)皆がパニック状態に陥りセリングクライマックスが来た、の3つが揃ったときである。(1)と(2)は満たしたが、(3)がまだである。信用買い残のほぼすべてに追証がかかり投げ売りが起こり、東証1部の売買代金が4兆円、5兆円まで急増する必要があるだろう。今現在、日本時間で今晩のNYダウは一時2,000ドルを超す急落となっている。正にパニック売りが起こっている。日本も近い。その前に、明日、テコ入れのために政府が何らかの政策発動を発表するか?

日経平均の日足チャートを見ると、大きくギャップダウンして始まった後さらに急落して長大陰線を引いて終えた。下値支持線として意識されていた節目の20,000円も割り込んだ。次の下値支持線は2018
12月26日安値辺りの19,000円である。

33業種すべてが下げた。下落率トップ5は、鉱業(1位)、銀行(2位)、証券(3位)、鉄鋼(4位)、石油・石炭(5位)となった。
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ポジショントレード用の根の玉を仕込み始める時

03月06日
昨日の米国株式相場はまたまた大幅下落した(DJIA -969.58 @26,121.28, NASDAQ -279.49 @8,738.60)。ドル円為替レートは105円台前半の円高となった。本日の日本株全般は大幅下落した。東証1部では、上昇銘柄数が40に対して、下落銘柄数は2,114となった。騰落レシオは58.13%。東証1部の売買代金は2兆8335億円。

TOPIX -44 @1,471
日経平均 -579円 @20,750円

またまた米国株式相場は大幅下落した。米長期金利が下げ、円高がさらに進行した。中国や韓国からの入国を3月末まで大幅に制限すると発表され、経済活動停滞への懸念が深まった。これらを受けて、日経平均は一時700円を超える下げとなった。円高を嫌気して鉄鋼株や自動車株が目立って売られた。長期金利の低下から金融株も大きく売られた。

日経平均の日足チャートを見ると、3月2日安値を更新した。底値がまだ見えない。次の下値支持線で意識されるのは節目となる20,000円辺りである。騰落レシオが53%まで下げ、信用評価損率もマイナス21%まで拡大したので、底値は近いと思われるが、外部環境次第ではまだもう一押し下がることもありうる。短期のスイングトレードならもう少し売りで稼げるだろう。しかし、今回のコロナウィルス騒動も必ずそのうち収まることを考えると、そろそろポジショントレード用の根の玉を仕込み始める時でもある。

33業種すべてが下げた。下落率トップ5は、鉄鋼(1位)、証券(2位)、非鉄金属(3位)、海運(4位)、空運(5位)となった。
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この5日間で下値を堅めているように見える

03月05日
昨日の米国株式相場は大幅高となった(DJIA +1,173.45 @27,090.86, NASDAQ +334.00 @9,018.09)。ドル円為替レートは107円台前半の前日比ほぼ同じ水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄の方ややや多かった。東証1部では、上昇銘柄数が1,115に対して、下落銘柄数は943となった。騰落レシオは63.51%。東証1部の売買代金は2兆5255億円。

TOPIX +13 @1,516
日経平均 +229円 @21,329円

米国株式相場が大幅高となった(米大統領選の民主党候補者争いで左派のバーニー氏ではなく、中道派のバイデン氏が首位に立ったことを好感)ことを受けて、日経平均も前場で300円近く上げた。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大を巡り国内景気の先行きは不透明なままで上値は重かった。また、米ドル金利の低下により日米金利差が縮小して円高・ドル安が進みやすい。

日経平均の日足チャートを見ると、下ひげを引いた短陰線で終えた。この5日間で下値を堅めているように見える。後5日くらい経てばこの下値堅めが本物かどうかが見えてくるはずだ。下値堅めがとりあえず終わったかどうかは、まず10日移動平均線を回復しないといけない。これを待たずにスイングトレードを仕掛けるとロスカットの連続となるのが落ちである。

33業種中24業種が上げた。上昇率トップ5は、電気・ガス(1位)、医薬品(2位)、その他製品(3位)、化学(4位)、サービス(5位)となった。
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日経平均ベースのPBRが1倍ちょうどまで下げた

03月04日
昨日の米国株式相場は大幅下落した(DJIA -785.91 @25,917.41, NASDAQ -268.07 @8,684.09)。ドル円為替レートは107円台前半の前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が802に対して、下落銘柄数は1,265となった。騰落レシオは61.57%。東証1部の売買代金は2兆5244億円。

TOPIX -2 @1,503
日経平均 +17円 @21,100円

米国株が大幅反落したことを受けて、本日の日本株全般も弱かった。FRBは緊急利下げで0.5%の緊急利下げに踏み切ったが、これは事前に株式相場に織り込み済みだったため、逆に株式相場は大きく下げた。米10年債利回りは一時1%を下回ったため、円が買われて円高・ドル安が進んだ。

利下げではコロナウィルスは止められないが、萎縮した市場心理を回復させる効果は期待できる。中国での新たな感染者の数は減少し始めた。感染の拡大は3月がピークであり、4月には気温が上がるので感染拡大は一旦終息するだろう。早晩、治療法が確立されれば、各国の金融政策と財政政策の出動の効果も発揮され、株式相場は急反発するはずである。

日経平均の日足チャートを見ると、ギャップダウンして寄り付いてから切り返して陽線で終えたものの、前日の陰線の安値に辛うじて届く程度しか切り返せなかった。結果として「当て首線」となり、反発力は弱い。ただ、本日の寄り付き直後の20,862円は日経平均ベースのPBRが1倍ちょうどとなる株価水準であり、岩盤のように固く、今回はこれを深く割り込むかどうかに注目が集まる。

https://nikkei225jp.com/data/per.php

33業種中23業種が下げた。下落率トップ5は、銀行(1位)、保険(2位)、海運(3位)、輸送用機器(4位)、小売り(5位)となった。
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協調利下げや財政出動などの政策対応に対する期待が後退

03月03日
昨日の米国株式相場は大幅上昇した(DJIA +1,293.96 @26,703.32, NASDAQ +384.79 @8,952.16)。ドル円為替レートは107円台後半の前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が189に対して、下落銘柄数は1,938となった。騰落レシオは58.35%。東証1部の売買代金は3兆719億円。

TOPIX -21 @1,505
日経平均 -261円 @21,083円

新型コロナウイルスへの警戒が続く中、各国中央銀行による協調利下げや財政出動などの政策対応に対する期待が後退し、寄高後は売りに押される銘柄が多かった。新型コロナウイルス感染拡大の終息時期が不透明なため景気や企業業績を下押しする可能性が高く、日本株全般は上値が重い。

日経平均の日足チャートを見ると、高く寄り付いた後に反落して長大陰線を引き、前日の陽線と合わせると「被せ線」となった。米国株式相場は記録的な大幅高となったにもかかわらず日本株特有の弱さを露呈した。昨日の安値が更新されるかどうかが注目される。

33業種すべてが下げた。下落率トップ5は、証券(1位)、倉庫・運輸(2位)、水産・農林(3位)、その他金融(4位)、機械(5位)となった。
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協調金融緩和への期待が高まった

03月02日
先週金曜日の米国株式相場は続落した(DJIA -357.28 @25,409.36, NASDAQ -0.89 @8,567.37)。ドル円為替レートは108円台前半での動きだった。本日の日本株全般は反発した。東証1部では、上昇銘柄数が1,892に対して、下落銘柄数は240となった。騰落レシオは60.09%。東証1部の売買代金は3兆5219億円。

TOPIX +15 @1,526
日経平均 +201円 @21,344円

やはり政府が政策発動を開始した。日銀は「潤沢な資金供給と金融市場の安定確保に努めていく方針だ」と総裁緊急談話を発表した。さらに、日銀はETFを1,002億円買い入れた。買い入れは5日連続で前2月28日の703億円から大幅増額し、1回の買い入れ額としては過去最大となった。しかも、株価が上がっているときに日銀が買うのは異例である。金利低下余地が限られている日銀は窮余の策としてETFを買っている。市場の価格形成機能を損なうがそれは承知の上での買いである。既に日銀の買い入れ累計額は約30兆円にのぼり、東証1部の時価総額の5%を超えるまで増加している。また、米FRBの利下げ観測も浮上して協調金融緩和への期待が高まった。上海総合指数も景気刺激策への期待で上げた。こららを受けて、日経平均は一時450円高まで上げた。日経平均の安値と高値の値幅は758円と、2018年2月6日以来2年1カ月ぶりの大きさとなった。

日経平均の日足チャートを見ると、続落して始まったが切り返して長大陽線で終えた。形としては「切り込み線」を形成し、反発の兆候である。250日移動平均線が当面の上値抵抗線として意識される。ただ、このままV字回復するとは思えない。ありそうなパターンは250日移動平均線辺りまで反発してそこで跳ね返されて2番底を探りに行くような動きである。

売り玉は本日すべて手仕舞い。一部銘柄は買い乗せしました。

33業種中26業種が上げた。上昇率トップ5は、サービス(1位)、水産・農林(2位)、小売り(3位)、証券(4位)、その他製品(5位)。
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