「生涯現役のトレード日記」
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時の利が「買い転換」 04月28日
昨日の米国株は続伸した(DJIA +95.59, NASDAQ +22.34)。これを受けて本日の日本株全般は続伸した。東証1部では、上昇銘柄数が1,255に対して、下落銘柄数は295となった。騰落レシオは90.90%へ上昇した。
TOPIXも日経平均も続伸し陽線で終えた。どちらも10日及び25日移動平均線を回復した。時の利はどちらも「買い転換」した。日経平均は4月1日高値を超えたが、TOPIXはまだ当分無理そうである。
TOPIX +9 @851
日経平均 +158円 @9,849円
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保ち合いの膠着状態が続いている 04月28日
昨日の米国株は大幅高となった(DJIA +115.49, NASDAQ +21.66)。しかし、本日の日本株全般は高安まちまちとなった。東証1部では、上昇銘柄数が867に対して、下落銘柄数は642となった。騰落レシオは84.675。
TOPIXも日経平均もそこそこ反発した。TOPIXはまだ25日移動平均線の下にあるが、日経平均は25日及び10日移動平均線を回復した。どちらもまだ保ち合いの膠着状態が続いている。
TOPIX +6 @839
日経平均 +133円 @9,691円
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薄商いの中、保ち合い相場が続いている 04月26日
昨日の米国株は高安まちまちだった(DJIA -26.11, NASDAQ +5.72)。日本株全般は本日も手掛かり材料がなく、薄商いが続き、軟調に推移した。東証1部では、上昇銘柄数が364に対して、下落銘柄数は1,177となった。騰落レシオは83.13%へ大幅続落した。
TOPIXも日経平均も短陰線で下げた。TOPIXだけでなく、日経平均も25日移動平均線と10日移動平均線を割り込んできた。時の利は「売り」転換した。薄商いの中、保ち合い相場が続いている。GWの連休を前にポジションを取りにくいため、薄商いは続き、小動きの相場は続くかな?
TOPIX -7 @833
日経平均 -113円 @9,558円
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決算発表の趨勢待ちか? 04月25日
先週末の米国株はイースターのため休場だった。手掛かり材料難のため、日本株全般は本日も方向感なき動きだった。東証1部では、上昇銘柄数が677に対して、下落銘柄数は802となった。騰落レシオは94.02%へ低下した。
TOPIXも日経平均も小動きで、膠着相場が続いている。両者の違いは、日経平均は上向きの25日移動平均線およびやや下向きの10日移動平均線の上に株価はあるのに対して、TOPIXは上向きの25日移動平均線のの下にあり、ほぼ水平となった10日移動平均線に頭を押さえられていることだ。日経平均型の方がやや動きが軽いと言える。
海外発の大きな材料でも出てこない限り、3月末決算企業の決算発表の内容と今期見通しの趨勢が分かってくるまでは方向感が乏しい動きが続くと見る。
TOPIX -2 @840
日経平均 -11円 @9,671円
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膠着相場だが、必ずどちらへ放れる 04月22日
昨日の米国株は続伸した(DJIA +52.45, NASDAQ +17.65)。しかし、本日の日本株全般は方向感に欠ける動きだった。東証1部では、上昇銘柄数が760に対して、下落銘柄数は735となった。騰落レシオは101.84%。
TOPIXも日経平均も短陽線とはなったが、小動きで膠着相場が続いている。方向感がなく、保ち合い状態が続いているが、早晩必ずどちらかへ放れる。放れた方にポジションを持つのがトレードの一つの定石だ。しかし、長く持ちすぎないことはそれ以上に大切なトレードの定石である。
TOPIX + 1 @842
日経平均 -9円 @9,682円
キャンディーズの“スーちゃん”が乳がんのため55歳の若さで亡くなった。とても驚いた。30年は早すぎる。キャンディーズの曲の一つ一つは私の高校時代の思い出と深く結びついている。19年間も闘病生活を続けていたとは知らなかった。スーちゃん、お疲れ様でした。これで楽になったね。そして、青春時代の思い出をありがとう。
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上昇レクタングルの保ち合いが継続中 04月21日
昨日の米国株は大幅続伸となった(DJIA +186.79, NASDAQ +57.54)。82円台に進んだ円高にもかかわらず、本日の日本株全般も続伸した。東証1部では、上昇銘柄数が812に対して、下落銘柄数は700となった。騰落レシオは103.67%へ低下した。
TOPIXも日経平均も続伸したが、ほぼ寄引同事の十字足となった。米国株があれだけ大幅続伸した割には肩透かしのローソク足である。売り買いの圧力が拮抗しているので、反発の継続力の強さに疑問符が付く。3月15日以来出来高が減少し続けいることもエネルギーの弱さを感じさせる。TOPIXもやっと10日移動平均線に届いた。日経平均では、上向き10日移動平均線の上、且つ、上向き25日移動平均線の上に株価は浮上しているので、時の利は明確に「買い」ではあるが、上昇レクタングルの保ち合いが継続中と見る。
TOPIX +4 @841
日経平均 +79円 @9,685円
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25日移動平均線が上向きに転じた 04月20日
昨日の米国株は反発した(DJIA +65.16, NASADQ +9.59)。本日の日本株全般も反発した。東証1部では、上昇銘柄数は1,034に対して、下落銘柄数は493となった。騰落レシオは110.74%へ急上昇した。
TOPIXも日経平均も反発して陽線で終えた。日経平均は25日移動平均線が上向きに転じ、株価がその上に回復した。しかし、株価はちょうど10日移動平均線にタッチしたところで同線はまだやや下向きである。一方、TOPIXの25日移動平均線も上向きに転じたが、株価はその下にあり、下向きの10日移動平均線の下にある。つまり、最近はTOPIXと日経平均の波動の周期に明確なずれが生じている。
TOPIX +10 @837
日経平均 +165円 @9,606円
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下放れたが下げ渋りも 04月19日
S&Pによる米国国債の格付け見通しの引き下げを受けて、昨日の米国株は大幅安となった(DJIA -140.24, NASDAQ -29.27)。 本日の日本株全般も大幅続落した。東証1部では、上昇銘柄数が274に対して、下落銘柄数は1,281となった。しかし、騰落レシオは99.33%へ微増した。
TOPIXも日経平均も下放れて始まったが、どちらもほぼ寄引同事の十字足であり、今日の所は下げ渋りを見せた。TOPIXはチャート的には下放れた。3日以内に保ち合いレンジに戻れないと売り圧力が増してくると見る。
TOPIX -9 @827
日経平均 -115円 @9,441円
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下放れ目前か? 04月18日
先週金曜日の米国株は上昇した(DJIA +56.68, NASDAQ +4.43)。為替レートが円高方向へ動き、予想されてはいたが中国当局のさらなる金融引き締めもあり、本日の日本株全般は方向感が乏しい中、小安い動きだった。東証1部では、上昇銘柄数が660に対して、下落銘柄数は857となった。騰落レシオは97.05%へ上昇した。
TOPIXも日経平均も短陰線で小安く終えた。どちらも依然として10日移動平均線の下にあり、時の利は「売り」である。TOPIXは下放れ目前のようなチャートであるが、明日以降、どう動くか?
TOPIX -5 @836
日経平均 -35円 @9,556円
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膠着相場が続いているが、どちらかと言えば売りがやや有利か? 04月15日
昨日の米国株は高安まちまちとなった(DJIA +14.16, NASDAQ -1.30)。本日の日本株全般は反落した。東証1部では、上昇銘柄数が444に対して、下落銘柄数は1,071となった。騰落レシオは91.785へやや上昇した。
TOPIXも日経平均も短陰線で小幅反落した。どちらも下向きの10日移動平均線の下にあり、時の利は依然として「売り」である。現状認識としては、膠着相場が続いているが、どちらかと言えば売りがやや有利か?
TOPIX -5 @841
日経平均 -62円 @9,591円
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売り買いのバランスが微妙で上下どちらへも振れそう 04月14日
昨日の米国株は小幅高となった(DJIA +7.41, NASDAQ +16.73)。円高方向へ為替が振れたが、本日の日本株全般は小幅続伸した。東証1部では、上昇銘柄数が1,173に対して、下落銘柄数は355となった。騰落レシオは88.83%。
TOPIXも日経平均も小幅続伸したが、10日移動平均線の下にあり、時の利は依然として「売り」である。しかし、売り買いのバランスが微妙で上下どちらへも振れそうだ。
TOPIX +6 @844
日経平均 +12円 @9,653円
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米国株安にも拘わらず反発したが 04月13日
昨日の米国株は大幅下落した(DJIA -117.53, NASDAQ -26.72)。ところが、本日の日本株全般は反発した。東証1部では、上昇銘柄数が995に対して、下落銘柄数は485となった。騰落レシオは86.485へやや上昇した。
TOPIXも日経平均も陽線で反発したが、どちらもまだ10日移動平均線を下回ったままであり、時の利は「売り」継続中である。
TOPIX +6 @844
日経平均 +86円 @9,641円
東京電力の賠償金支払いに他の電力会社にも負担を求めるという案が浮上し、東京電力は大きく反発する一方、他の電力会社が一斉に売られて下げた。誰が言い出したのか知らないが、唖然とした。当事者の東京電力は当然賠償責任があり、その監督権を持ち、行政指導を通して東京電力の経営判断に影響力を行使できる政府にも責任がある。しかし、他の電力会社は東京電力に対してどのような責任やその経営判断に対する影響力があったというのだろうか?
そもそも福島原発に限らないのだろうが、設計そのものが間違っていた。一部の専門家からその危険性を警告されながら、東京電力もそれを監督する政府も何も手を打たずに放置してきた結果が引き起こした「人災」である。明治維新以来最大の地震に耐えるような設計をした結果、津波は最大5メートル程度以上はあり得ないと決めつけて設計したそうである。しかし、歴史をさらに遡ると平安時代には今回とほぼ同じ規模の地震が起こっていた。事実を知れば知るほど怒りを感じる。福島県や近隣の人々は私の何百倍も何千倍もそう感じていることだろう。
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TOPIXも日経平均も時の利は「売り」となった 04月12日
昨日の米国株は高安まちまちの小動きだった(DJIA +1.06, NASDAQ -8.91)。大きな余震が続いており、福島第一原発事故の深刻度がチェルノブイリと同じレベル7に引き上げられ、さらに為替レートが円高方向へ振れたこともあり、本日の日本株全般は下げた。東証1部では、上昇銘柄数は133に対して、下落銘柄数は1,485となった。騰落レシオは82.64%。
TOPIXも日経平均も下放れて始まり、短陰線で終えた。先週金曜日の「理由なき」反発を打ち消した形となった。これでTOPIXも日経平均も時の利は「売り」となった。
TOPIX -14 @838
日経平均 -164円 @9,555円
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TOPIXと日経平均の時の利が揃っていないときは 04月11日
先週金曜日の米国株は小幅続落した(DJIA -29.44, NASDAQ -15.72)。先週金曜日にこれといった強い材料もなく反発した後、本日の日本株全般は膠着相場となった。東証1部では、上昇銘柄数が906に対して、下落銘柄数は638となった。騰落レシオは83.42%。
TOPIXはやや下向きの10日移動平均線を回復していないので、時の利は「売り」である。しかし、日経平均は上向きの10日移動平均線及び下向きの25日移動平均線を回復しているので、時の利は「買い」である。このようにTOPIXと日経平均の時の利が揃わないときは膠着相場なので、安易に仕掛けるとロスカットの連続となる。
TOPIX -1 @852
日経平均 -49円 @9,719円
先週金曜日に売り仕掛けした銘柄は本日ロスカットとなった。
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単なるあや戻しか? 04月08日
昨日の米国株は小幅反落した(DJIA -17.26, NASDAQ -3.68)。しかし、本日の日本株全般は反発した。東証1部では、上昇銘柄数が1,357に対して、下落銘柄数は224となった。騰落レシオは84.19%。
TOPIXも日経平均も反発し、陽線で終えた。しかし、日経平均は10日移動平均線だけでなく、下向きの25日移動平均線を回復したが、TOPIXはまだ10日移動平均線を回復できておらず、下向きの25日移動平均線の遥か下に位置している。本日の反発が単なるあや戻しなのか、4月1日の戻り高値を更新する反発に発展するのかどうか?持続的な反発にはまだ日柄調整が不足していると思うが。
TOPIX +12 @853
日経平均 +178円 @9,768円
やはり、東京電力が値幅制限いっぱいまで上げた。国有化されない方へ賭ければ、長期投資家がそろそろ買いたくなる株価だろう。値動きが早いのでトレーディング銘柄となっている。
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米国株が反発し、円安が加わっても陰線 04月07日
昨日の米国株は小幅高となった(DJIA +32.85, NADAQ +8.93)。中国を先頭に世界各国が金融引き締めに動き始めたが、日本だけはまだ時期尚早で利上げはできない。その結果、円は各国通貨に対して円安となってきた。通常なら、このような状況を好感して株価は大きく上昇するはずであるが、本日も日本株全般は小安い銘柄が目立った。東証1部では、上昇銘柄数が557に対して、下落銘柄数は973となった。騰落レシオは83.63%へ上昇した。
TOPIXも日経平均も終値ベースでわずかに反発したが、陰線で終えた。TOPIXは6日連続の陰線、日経平均は5日連続の陰線である。出来高も減ってきている。米国株が反発し、円安が加わっても陰線である。弱いと判断せざるをえない。
TOPIX +2 @841
日経平均 +6円 @9,590円
東京電力の株価の動きが小動きになってきた。法律により電力事業者は今回のような災害時でも守られている。原子力損害賠償制度では、電力事業者が全額賠償できない場合、国が補助金や低利融資で支援できる。さらに、天災による事故の場合は、原子力損害賠償政府補償制度がある。国民感情、特に福島周辺の住民の感情は「国有化してしまえ!」かもしれないが、最終的には法律通り、国が税金を投入して救済することになる可能性が高い。このシナリオを信じる投資家は、十分安くなったと感じたら大量に買いに入ってくる。したがって、早晩、下げ止まりから急速な自律反発を期待しているだろう。
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85円台半ばの円安でも弱かった 04月06日
昨日の米国株は高安まちまちだった(DJIA -6.13, NASDAQ +2.0)。ドル円の為替レートが85円台半ばまで円安となったにもかかわらず、本日の日本株全般は続落した。東証1部では、上昇銘柄数が264に対して、下落銘柄数は1,345となった。騰落レシオは79.27%へ低下した。
TOPIXも日経平均も陰線で小幅続落した。昨日同様、TOPIXは完全に10日移動平均線を割り込み、時の利は昨日から「売り」転換、日経平均は微妙な状態である。
TOPIX -8 @839
日経平均 -31円 @9,584円
東京電力は下値目途が立たないうちに遂に、337円(-25円、-6.9%)まで下げた。3月11日の終値が2,121円だったことを考えると、倒産目前の銘柄のような下げ方である。原発事故解決の見通しが立たない限り、戻れば売り圧力が高まり、また下げるだろう。連想から他の電力会社も皆連れ安している。原発を持たない沖縄電力まで大きく下げているところが、投資家が感情に振り回されていることを示している。
投資家は感情的な動物であり、殆どの場合、合理的には行動しない。恐れすぎて仕掛けが遅すぎ、遅れに遅れてようやく仕掛けても、今度は欲張りすぎて手仕舞いができず、手仕舞いが遅すぎる。だから上手くトレードできない。トレードは社交ダンスのようなものだ。相場(パートナー)の動きに合わせて踊らないと上手く踊れないだけでなく、頻繁に転倒する。
昨日、逆指値で自動的に空売りで仕掛けた鉄鋼銘柄は本日利益目標に達したので、指値で手仕舞いとなった。一泊二日で年率換算すれば国債に投資する場合500倍以上のリターンなので、十分である。
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放射能汚染水の海への放出が・・・ 04月05日
昨日の米国株は高安まちまちとなった(DJIA +23.23, NASDAQ -0.41)。昨日に続き84円台の円安にもかかわらず、一向に解決策が見えない福島第一原発事故を嫌気した売り圧力が増している。東証1部では、上昇銘柄数が148に対して、下落銘柄数は1,489となった。騰落レシオは87.835へ低下した。
TOPIXも日経平均も大きく反落した。TOPIXは10日移動平均線を完全に割り込み(時の利は売り転換した)、日経平均はその目前で踏みとどまっている。復興需要のプラス効果、未だに出口の見えない原発事故のマイナス効果、電力供給不足による生産減のマイナス効果、日本製品全般に対する世界での風評被害のマイナス効果が入り混じって右往左往している。しかし、必ずいつかは回復することを考えるとバーゲンセール価格の銘柄がたくさんある。海外投資家はこの点を重視して大幅な買い越しをしている。
TOPIX -12 @847
日経平均 -103円 @9,615円
地震から3か月後、つまり6月11日ころまでには回復に向かうのか、さらなる下落へ向かうのか趨勢が決るのではないか?それでもはっきり見えてこないときはさらに3か月延びで9月中旬まで持ち越しとなると見ている。それまでには電力供給不足の影響がどの程度になるか明確になっているだろう。
東京電力がストップ安まで売られたのは当然だが、まるで小型株のようにひらひら上下に動き回っている。それにしても社長の影が異常に薄い会社だ。どのような人選で次期社長を決めたのか前社長に聞いてみたい。外部から見ると明らかに社長の器にあらずだが。健康管理もリーダーの重要な資質の一つだ。重大な危機に際して会社の舵取りができないほど健康を害すること、それだけで社長失格と言わざるを得ない。
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好材料の外部要因にも拘わらず小安い 04月04日
先週金曜日の米国株は上げた(DJIA +56.99, NASDAQ +8.53)。さらにドル円の為替レートが84円台の円安になった。しかし、本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が541に対して、下落銘柄数は1,015となった。騰落レシオは99.60%へ低下した。
TOPIXも日経平均も好材料の外部要因にもかかわらず、陰線で終えた。TOPIXは3月22日以来膠着状態が続いている。日経平均は保ち合いから少し上放れているが、2日連続陰線となり、上値は重い。
TOPIX -3 @859
日経平均 +10円 @9,718円
復興関連として震災直後から賑わっている(1916)日成ビルド工業と(1813)不動テトラは大幅反発した。震災特需による増益効果は既に織り込み済みで、3月24日高値を超えて上げ続けるのはバリュエーションから判断するとまずないと見ているが、仮に一時的にオーバーシュートしてもその高い株価水準を維持できないと見る。なぜなら、株価を維持するためには、ざっくりと言えば、その特需による利益水準を遠い未来までほぼ確実に維持できるという見通しを投資家の大多数が持つ必要があるからだ。利益の上昇が1,2年で終わってしまうと分かっている場合、株価は一時的に上昇した後、本来の長期的利益水準に見合ったレベルに落ち着く。これが株価の原理・原則ときほんであり、「不易」である。
東京電力は万策尽きて、遂に放射の汚染された水を海に放出する。地元の風評被害はさらに甚大なものとなるだろう。地元だけでなく、日本製の海産物全体に風評被害が広がるのは必至だ。地震、津波、原発事故の三重苦の地元民の気持ちを察すると、やりきれない思いだ。
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小幅反落 04月01日
昨日の米国株は高安まちまちとなった(DJIA -30.88, NASDAQ +4.28)。さらに米国雇用統計が気になるのか、買いが引っ込み本日の日本株全般は反落した。東証1部では、上昇銘柄数が269に対して、下落銘柄数は1,340となった。騰落レシオは106.33%。
TOPIXも日経平均も小幅反落し、上ひげ付きの陰線で終えた。時の利は依然として「買い」である。日経平均の方がTOPIXよりも反発力がある。これは協調介入により急激な円高が阻止されて円安方向へ戻ったからである。
TOPIX -7 @862
日経平均 -47円 @9,708円
東京電力の株価が震災前まで戻るには少なくとも数年はかかるだろう。最悪の場合は一旦100%減資とともに国が唯一人の株主となって国有化され、上場廃止のシナリオだが、そうなった場合でもいずれまた再上場される。
今回の福島第一原発のような事故は既に平成18年12月に吉井英勝衆議院議員(共産党)が国会で具体的に取り上げ、政府に質問していた。高度の科学的知識を備え、鋭い慧眼の持ち主だと感心した。
これを読めば、「想定外」ではなく、「想定内」であり、しかも国会でも討議されていた地震及び津波による原発事故であった。それにも拘わらず、無為無策を続けてきた東京電力の罪は重いと言わざるを得ない。野党の一政治家が正確に把握していた危険性を東京電力の技術者集団が想定外として把握していなかったことはあり得ない。しかも、この重大局面だからこそ社運を賭けて舵を取るべき社長が、その重責に負けて入院し、その責務を放棄した。トップがこれだとその下もいざとなったら、下請けや孫請けに丸投げして、自分たちは逃げ出すのではないかと疑心暗鬼になる人々も少なからずいるだろう。
この指摘に真摯に対応していれば、今回の事故は最小限の被害で済んだであろうに。結果として、東京電力は小銭を惜しんで大金と信用を失った。
吉井英勝議員の指摘と質問
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a165256.htm
政府の答弁
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b165256.htm
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