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鎌田傳


「ラリー・コナーズ氏(「コナーズの短期売買入門」「魔術師リンダ・ラリーの短期売買入門」)の経営する、TradingMarkets.comでテクニカル・アナリストを務め、現在証券会社に勤務。訳書に、「スイングトレード入門 短期トレードを成功に導く最高のテクニック」(パンローリング)、そして電子書籍「トレード成功のヒント - 米国株式市場の習性と特徴」(パンローリング)がある。」

鎌田傳の「South Bayトレーダー」 日記

反発ラリー、迫るレジスタンス

11月29日
今日の大きな上げは、これから先の相場を予想しているわけではない。とにかくひどいマーケットが続いていたから、単なる一時的な反発、リリーフ・ラリーのようなものだ。---The Fly(ibankcoin.com)


月曜のマーケットが終了した。ダウ指数は+2.59%、S&P500指数は+2.92%、そしてナスダック市場は+3.52%の大幅上昇となった。株関連のツイートを見ていて感じたことは、上記したThe Flyのコメントのように、今日の反発ラリーは買いの好チャンスだ、と言う意見は少ない。実例をいくつか挙げると、米国の投資家にはお馴染みのジム・クレーマー氏は、「この急騰は、先週損切ることができなかった株を処分するチャンスだ」と述べ、stocktwits.comのハワード・リンゾン氏は、「ポートフォリオをきれいにするチャンス」と語り、alphatrends.netのブライン・シャノン氏は、「現時点においての買いはデイトレードにとどめるべきだ」と述べている。

S&P500指数に連動する上場投信、SPDR S&P 500 (SPY)の日足チャートを見てみよう。





月曜(B)、マーケットは窓を開けて強いスタートを切った。形としては、61.8%の値戻しレベル(A、10月の安値から高値で測定)がサポートになり一転反発したと言うことができるが、今日のマーケットで大きく利益を上げたのは、先週金曜の終了間際で買っていた人ちだ。もちろん、38.2%レベル、50%レベルが崩れてしまった後だから、金曜の買いは勇気の要る行為だ。





マーケットは、どのあたりまで上昇するだろうか。目先のレジスタンスになりやすい場所は4箇所ある。直ぐ頭上に控えているのは50日移動平均線(1)、その上には、10月の高値から先週の安値で計算した38.2%の値戻しレベル(2)、そして更にその上には、50%の値戻しレベル(3)と20日移動平均線(4)が待っている。





火曜は二つのレベルに注目だ。上は15分足チャートだが、今のところ月曜に開けた窓の下限(A)がレジスタンスになっている。もう一つの注目は今日月曜の安値(B)だ。マーケットがダウントレンドなだけに、明日あっさりと今日の安値を割るようなら、さっそく失望売りを呼ぶことになりそうだ。



(情報源:Step Up and Get Your Heads Smashed In

Lot For Market To Prove)





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年末ラリー、はたしてサンタクロースは現れるだろうか?

11月24日
これで米国株式市場は6連敗、惨憺たる状態だ。一つ良いニュースがあるとすれば、明日は感謝祭だから、思う存分食べて飲んで相場のことを忘れることができる。もちろん、金曜のマーケット(半日だけ)を見るつもりの人たちは、二日酔いにならない程度に飲んでおく必要がある。

最近の冴えないマーケットを振り返って、The Fly氏は、こんなことを書いている。


これは私も含めて言えることだが、悪化の続くマーケットでは、底値で買ってやろうという願望が出てくる。現在のマーケットには、極端に割安となった銘柄が多く、ここで買いに乗り出す人たちは最終的に大きな利益を得ることができるだろう。しかし今ここで買う人たちは、強制的な売り物に直面することになる。(注:強制的な売り物というのは、最近続出しているマージンコールによる売り。そして年末はヘッジファンドの解約があるから、資金を投資家に返すためにファンドマネージャーは株を売る必要がある。特に今年のファンドの成績はパッとしないから、いつも以上に解約が増えることが心配されている。)もしあなたが、こんなに割安な株を見逃すことはできないという理由で買っているなら、この事を頭に入れておいてほしい。強制的な売りが続出するマーケットには、論理的な考え方は通用しない。


「論理的な考え方は通用しない」、という部分を読んだら、今朝のBespoke Investment Groupの記事を思い出した。




データ:Bespoke Investment Group


月曜、火曜、水曜と感謝祭(木曜)の前日3日間が立て続けに下げたことは過去7回あり、今日の下げでこんな事が起きたのは計8回となった。感謝祭の翌日(Black Friday)のマーケットは4勝3敗、平均すると金曜は0.07%の下げだ。面白いのは、金曜以後の残りのマーケット(Rest of Year)だ。マイナスになったのは1964年(0.81%減)の一度だけで、成績は6勝1敗。平均すると、金曜以後の残り1カ月ほどのマーケットは+2.68%だ。Bespoke Investment Groupは、こう結論している。


残りの期間(Rest of Year)を見た場合、明らかに上がる確率が圧倒的に高い。しかし今年はどうだろうか。ヨーロッパの混乱を考えると、このマーケットは、サンタクロースにはあまりにも重荷かもしれない。


(情報源:Fundamentals and Technicals Are No Longer Relevant

A Real Turkey of a Week)



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感謝祭前日の米国株式市場は強い??

11月21日
木曜は感謝祭、いよいよ今年も大詰めです。感謝祭の前日は株が買われる、感謝祭の前日のマーケットは強い、といったことをよく聞きます。はたして、それは本当なのでしょうか。CXO Advisory Groupが、こんなデータを発表しています。




cxoadvisory.com


S&P500指数の感謝祭前後の成績が示されています。

・T-3は感謝祭の3日前、T-2は二日前、T-1は感謝祭の前日のマーケットです。

・T+1は感謝祭の翌日、T+2は二日後、T+3は感謝祭三日後のマーケットです。

・青色の棒は1950年から1989年の平均です。

・オレンジ色の棒は1990年から2010年の平均です。

・0.0%の直ぐ上に赤い横線が引かれていますが、これは1950年から現在までの、S&P500指数の一日の平均上げ幅(+0.03%)です。

CXO Advisory Groupは、こう結論しています。


要約すると、感謝祭前後で米国株式市場が最も強いのは、感謝祭の直前直後である一日前と一日後だ。

(情報源:Stock Returns Around Thanksgiving)



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こんな株式市場を見るのは初めてだ

11月18日
マーケットは、完全にヨーロッパに引き回されている。


・米金融株が急落 欧州危機で世界に変調 新興国、資金引き揚げ警戒 -- (nikkei.com)

・投資家たちはヨーロッパから目を離すことができない。とにかく状況を把握しようと懸命だ。--- フランク・デイビス氏(LEK Securities)

・不安なヨーロッパ情勢ばかりが気になり、米国の投資家たちには、好決算などの良いニュースが耳に入らない。 --- ケイト・ワーン氏(Edward Jones)

・トレード歴20年、こんな株式市場を見るのは初めてだ。いったい、どうやってこの環境でトレードしたら良いのだろうか。先ず言っておきたいことは、難しいマーケットで無理にトレードをする必要はない。何もしないで全て現金というのもトレードの一方法だ。--- (Upside Trader)

・おそらくコンピュータによるものだろうが、売りは波のように押し寄せて来た。売りは広範囲にわたり、避難先として選ばれていた金や原油にも及び、まるで全ての物を現金化しようといった様相だった。更に悪いことに、金曜でオプションが時間切れになるから、これも売りに拍車をかける結果となった。 --- マーク・パド氏(Cantor Fitzgerald)

・国債市場に注目だ。国債市場が語っていることは、我々は明らかに大きな問題を抱え、そう簡単に雲が切れて太陽が現れることはないということだ。--- ボブ・アンドレス氏(Merion Wealth Partners)

・今日のブレイクダウンは本物だろうか、それとも騙しだろうかと議論されているが、チャートを見て言えることは、S&P500指数は三角形の底辺を割り、1120-1220のゾーンの中へ戻ってしまったということだ。 --- chessNwine (ibankcoin.com)



下がS&P500指数の日足チャートだ。





全く冴えない引け方だが、一先ず明日は、上昇する50日移動平均線(1)がサポートになるかに注目してみたい。


(情報源:米金融株が急落 欧州危機で世界に変調 新興国、資金引き揚げ警戒

Two-Part Stock #Market Recap

Stocks in sharp sell-off

Trading This Market)





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今週は200日移動平均線が話題になりそうだ

11月15日
長期トレンドを把握する一方法として、200日移動平均線が多くの人たちに活用されているが、数日前こんな記事があった。




チャート:Bespoke Investment Group


原油(ウェスト・テキサス・インターミディエイト)が200日移動平均線を上回った。既にダウントレンドラインを突破し、今回の200日移動平均線ブレイクアウトで、いよいよ新アップトレンドの開始だろうか。(Bespoke Investment Group)


よく聞かれる疑問だが、ヨーロッパの経済状況はガタガタなのに、なぜ原油の値段が上がるのだろうか。景気が悪いのだから、原油の需要が減って、原油価格は下降するべきではないだろうか。さて、皆さんなら、どう回答するだろうか。こういう説明を見つけた。


原油は単に消費される物ではなく、金のような価値のある商品とみなされ、情勢が不安なときは投資資金の避難場所として選ばれる傾向がある。更に国際原子力機関によると、イランが原爆を製造しようとしていることは明確であり、イスラエルによるイラン攻撃が懸念される。もちろん、この懸念は原油を上昇させる一因となった。


話を200日移動平均線に戻そう。この移動平均線は、単にトレンドをつかむために活用されているだけでなく、売買のタイミングに使っている人たちも多い。例として、いくつか日足チャートを下に載せたが、今週は200日移動平均線が話題になりそうだ。




Semiconductor HOLDRS (SMH): 半導体銘柄に投資をしている上場投信




iShares Dow Jones Transportation Average (IYT): 運輸/運送株に投資している上場投信




Energy Select Sector SPDR (XLE): エネルギー銘柄に投資をしている上場投信


(情報源:Oil Breaks Above 200-Day Moving Average

U.S. economy remains at risk from European financial mess)



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重要なレベルに迫る株式市場

11月10日
売り手はやりにくい、と昨日書いたら、今日は早速3%を超える大幅下落です。こういきなり簡単に一転急落されると、さも自分が素晴らしい逆指標になった気分です。報道によれば、イタリアが今日の株全面安の原因になったとのことですが、この急落で株価の方は重要なレベルに迫っています。





上はS&P500指数の日足チャートです。1で分かるように、今日の下げで、マーケットは一段低い高値を形成です。このまま下げが続き、2の安値を割ってしまうと一段低い安値が形成され、これは10月から始まった短期アップトレンドが崩れることを意味します。あと大して距離はありませんが、先ず、この2の安値がサポートになるかが注目です。

また、先行指標として有名な、ダウ運輸株指数にも注目です。





これもS&P500指数と同様に、2の安値が迫っています。そして下は、マーケットとは反対に動くボラティリティ指数の日足です。





この指数はFear Index(恐怖指数)とも呼ばれ、今日の長いローソク足(1)に、怖くなった投資家やトレーダーたちが株を手放した様子が示されています。いつもこんなに分かりやすいパターンが出来るとは限りませんが、次の買い出動は、2のような反転を示すパターン(つつみ線)が出現するのを待ちたいと思います。



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親と同居する若者が増え続けるアメリカ

11月07日
アメリカの失業率が9.1%から9.0%に下がった。万歳三唱は聞こえてこないが、ナンシー・ペロシ氏(民主党)は、「もし大統領の刺激策が無ければ、失業率は15%に達していただろう」、と語ったようだ。15%と比べれば、たしかに9%のほうがましだが、どちらにしても相変わらずの高失業率だ。

CNNがこんな事を報道している。


両親と同居する若い男性が増えている。最近の調査によると、25歳から34歳の男性の19%が両親と同居しており、2005年の数値から5ポイント上昇している。(同年代の女性の場合、10%が両親と同居し、6年前は8%だった。)


こんな状態になってしまったのは、ご察しのように、大学を出たが仕事が見つからない、就職は出来たが給料が低すぎてアパート代を払えない、といったことが原因だ。子どもが家に戻って来ることを喜ぶ親、もちろん迷惑に思う親もいることだろう。

こういう意見がある。


若い世代の両親との同居増加は、米国の世帯状況を変化させている。子どもが独立して、自分の住む場所を獲得すれば、これは米国に存在する世帯数が増えることになる。平均してみると、米国では世帯数が毎年120万ほど増えている。しかし、現在のような勢いで親と同居する若者が増えていくと、世帯数の増え方は通常の120万を15万ほど下回ることになるだろう。 --- マーク・ザンディ氏(Moody's Analytics)


世帯数の伸びが鈍化すると、どんな事が起きるだろうか。ケン・ジョンソン氏(フロリダ・インターナショナル大学)は、こんな事を指摘している。


若い世代が両親の家に戻るということは、米国の住宅市場に悪影響となる。本来ならアパートを借りる、または住宅を購入することになるのだが、これだけ多くの若者が両親と同居してしまうと、住宅価格が更に下がることになるだろう。


読者のこんな書き込みがあった。


大学を卒業したが景気が悪くて職が見つからない。仕方ないので両親と同居することにした。これは、そんなに悪い話だろうか。例えば25歳の若者、大学は卒業していない。現在働いているが、得ている収入は最低賃金だ。もちろん明るい将来も無い。こちらの方がずっと悲惨ではないだろうか。


米国の非農業部門の就業者数に関する、こういうチャートを見つけた。




チャート:chartoftheday.com


ピークを結んだ赤い線が示すように、1940年代二桁あった就業者数の伸び率は、明らかに下降が続きダウントレンドだ。再選を狙うオバマ大統領、大きなブレイクアウトを願っていることだろう。


(情報源:The White House Said Unemployment Would Be 6-7 Percent By Now

'I'm home!' Adult children move back in

Chart of the Day)







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注目したい200日移動平均線

11月03日
大学や専門学校を経営するCareer Education Corpが40%を超える下げだ。





マーケット終了まで、あと30分ほど残っているが、極めて長い線で分かるように出来高が膨大だ。もちろん、こんな大きな窓を開けての下げだから、このダメージから立ち直るのは難しい。

下げ材料は、こう報道されている。(barrons.com)


ギャリー・マクルー氏(最高経営責任者)の辞任、そして惨めな第3四半期の結果が発表され、Career Education Corp株は43%の下げとなっている。

更に調査によると、Career Education Corpの2010年-2011年の認証評価は、教育機関として必要な基準に達していなかった。調査された49校中(アート学校、ヘルスケア学校、デザイン学校)、36校が基準として定められている、卒業後の就職率65%を満たすことができなかった。



もう一度チャートを見てみよう。





安値、高値とも徐々に切り上がっていただけに、少し買ってみるかといった試し買いをしていた投資家も多かったことだろう。しかし今朝の下げで、見え始めていた上げ基調が完全に崩れてしまい、投資家たちは大打撃を受けての損切りだ。

さて、上のチャートには200日移動平均線だけを入れた。長期トレンドを把握するために、多くの投資家に活用されている移動平均線だが、こういうよく聞く言葉がある。


200日移動平均線の上にはブルが住み、200日移動平均線の下にはベアが住む。


言い換えると、200日移動平均線より下で推移している株には要注意、ということになる。最近の例では、オンラインDVDレンタル会社のネットフリックスがある。





200日移動平均線を割った後、サポートラインのブレイクダウンは3回、そして現在4回目のサポートラインが形成されている。200日移動平均線より下にある株は絶対に買ってはいけない、と言うつもりはないが、底値拾いが難しいことは確かだと思う。


(情報源: CECO Plunges as CEO Leaves, Investigation Results Revealed)



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トレード成功のヒント - 米国株式市場の習性と特徴

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