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「ラリー・コナーズ氏(「コナーズの短期売買入門」「魔術師リンダ・ラリーの短期売買入門」)の経営する、TradingMarkets.comでテクニカル・アナリストを務め、現在証券会社に勤務。訳書に、「スイングトレード入門 短期トレードを成功に導く最高のテクニック」(パンローリング)、そして電子書籍「トレード成功のヒント - 米国株式市場の習性と特徴」(パンローリング)がある。」
・AAIIによると、米株に対して強気だという個人投資家たちの意見は、17.8%という2005年以来初めての低レベルに落ち込んだ。同時に、米国株式市場は下がると思う、という弱気センチメントも前回の34.1%から29.4%に下落した。上昇したのは、前回の46.6%から52.9%になった中立センチメントだ。言い換えると、中立センチメントというのは、「私にはマーケットがどう動くかは分かりません」、という意味であり、今回記録された52.9%は1990年以来最高の数字だ。 -- ピーター・ブックバー(リンジー・グループ) ・レイモンド・ジェームズのストラテジスト、アンドリュー・アダムズ氏は、「米国株式市場は、ここから更に大きく上昇する」、と言う。理由はこうだ。「投資家たちは、株式市場から安全なアセットへ資金を避難させていた。しかし、株式市場は予想されたように下げることはなく、今日も上昇が続いている。安全なアセットから、株式市場へ資金が帰ってくるのは時間の問題だ。」 -- ビジネス・インサイダー ・第1四半期の決算発表が、ほぼ終了した。結果は、「暗い」の一言に尽きる。S&P500指数に属する大型企業を見た場合、企業利益は6年半ぶりの低レベルに下がっている。特に悪いのは、パーセンテージで二ケタの下落となった金融機関だ。更に不順な天候が原因となって、安定していると思われている電力やガス会社などの利益もマイナスに落ち込んでいる。多数の企業は資産を売り払い、設備投資を縮小、そして自社株を買い続けてきたが、いよいよ行き詰ってきたようだ。 -- マーケット・ウォッチ ・最近の銀行株の動きを見て言えることは、FRBは向こう数週間以内に、金利を引き上げる可能性があるということだ。過去2週間を振り返ってみると、ゴールドマン・サックス、JPモルガン・チェース、ウェルズファーゴの株価はS&P500指数より速いペースで上昇している。連銀の動きに詳しいマーケット関係者たちは、「投資家たちは、利上げに対する準備ができたようだ」、と語っている。 -- ジョン・マリノ(CNBC) ・時給は相変わらず伸びない。株式市場も相変わらず荒れている。ターゲット、メイシーズなどの大手小売店の苦戦が続き、最近上昇している原油価格は小売業界に悪材料となるだろう。しかし、こんな状況の中で強さを見せているのは住宅市場だ。新築住宅販売件数は2008年4月以来最高のレベルに達し、米国の住宅価格は史上最高に達している。 -- ポール・ラモニカ(CNNマネー) ・ ウェルズファーゴ銀行、頭金3%の住宅ローンを開始 この低頭金住宅ローンは、住宅所有者としての条件を備え、支払い能力が十分にある人たちのものです。 -- ブラッド・ブラックウェル(ウェルズファーゴ銀行) ・ウェルズファーゴ銀行の実施する頭金3%の住宅ローンは、ファニー・メイ(米政府が支援する住宅投資機関)に購入される。要するに、リスクを負うのは政府であり、最終的にリスクを負うのは米国の納税者だ。 -- ゼロヘッジ
資金をどのように投資したら良い結果を得ることができるだろうか、と迷った時、多くの人たちはアドバイザーに相談します。もちろん、一人の意見を聞くだけでは心配ですから、あともう2、3人のアドバイザーの話も聞いてみます。 問題は、全てのアドバイザーが同じことを言うとは限りません。2日前のブログで、デービッド・ファビアン氏(投資アドバイザー)は、こんなことを書いています。 数人のアドバイザーを既に使っている人からメールをもらった。早速、いくつかの疑問が頭に浮かんできた。この人は、複数のアドバイザーから意見を聞いて、最終的に誰の方法を採用するかを、どのように決定するのだろうか?数人から話を聞くのは投資リターンを増やすのが目的なのだろうか?それとも、単に何かに投資したいだけなのだろうか?あるいは、この人は絶対に儲かる秘法を探しているのだろうか?(そんなものは存在しない。) 経験から言えることだが、こんなことが起きるだろう。あるアドバイザーは、もしもに備えて国債に投資することを勧めるだろう。あるアドバイザーは、国債は金利上昇時に不向きな投資だから、今は何もしないで、次の好機会が訪れるのを待つことを勧めるだろう。 株にも同様なことが言える。先日読んだ3つの記事だが、最初に読んだ記事には、生活必需品株が現時点では極めて割高であり危険な状態であることが強調されていた。しかし、他の記事には、歴史的に見た場合、生活必需品株は夏場の投資に適していることが書かれていた。いったい投資家たちは、どの意見を信じたらよいのだろうか? 株や先物、為替をトレードしている人たちにも似たことが起きます。 トレードを向上させることを目的に、私たちはベテラン・トレーダーたちの意見を聞きます。ある人は、「強い株を買い、弱い株を空売ることが基本だ」、と言い、あるベテラン・トレーダーは、「レジスタンスで売り、サポートで買うのが効果的なトレードだ」、と言います。 もちろん、誰の意見に従うかでトレード方法も違ってきますから、私たちは一先ず良さそうだと思われる方法を試してみます。しかし、トレードで連敗が生じると、私たちはこの方法はダメだ、と結論して次のトレード方法を試します。そしてまた連敗が生じると、、、、 言うまでもなく、私たちトレーダーも投資家がアドバイザーからアドバイザーへと渡り歩くように、トレード方法をコロコロと替えてしまいます。下のチャートを見てください。 Aは一つのトレード方法だけを徹底的に習った場合、一つのやり方だけに集中した場合です。最終的に利益を上げることができるトレーダーに成長しています。Bは失敗するたびにトレード方法を替えた場合です。いつまでたっても利益を上げることができず挫折、というパターンになってしまいます。 話を戻しますが、デービッド・ファビアン氏も、アドバイザーを厳選することを勧めています。 アドバイザーの数は減らすべきだ。今までを振り返り、あなたのポートフォリオに本当に役立つアドバイスをしてくれた人たちの意見だけを聞くべきだ。 (参照した記事:The Hazards of Over-Diversification In Your Investment Advice)
私は自分のことを、株式市場から学ぶ永遠の生徒だと思っている。この学ぶという過程で、多くの投資家たちから知識を習得することを可能にしてくれたツイッターには、評価できないほどの大きな価値があると私は思っている。ツイッター、有難う。 -- ジェシー・フェルダー(フェルダー・レポート) 私も同感です。ツイッターに感謝します。 フェルダー氏は、ツイッターに感謝を表する意味で、ぜひフォローしたいお勧めの14人を金曜のブログで紹介しています。真っ先に挙げられているのはヘレン・マイスラー氏(@hmeisler)です。私もリストに入れてマイスラー氏をフォローしていますが、フェルダー氏はマイスラー氏について、こう書いています。 ヘレンには優れた能力と洞察力がある。彼女の成功には、二つの鍵があると思う。①シンプルであること。彼女の株チャートには、やたらと線が引かれていることはなく、指標もほとんど使われていない。②彼女は、テクニカル的な要素だけでなく、センチメント(市場心理)も含めてマーケットを分析することができる。 「皆が強気の時はマーケットの天井が近い」、「皆揃って弱気ならマーケットの底が近い」、と言われるように、現在のセンチメントを把握しておくことは重要です。もちろん、センチメントを正しく把握したからといって絶妙なタイミングで売買をすることはできません。しかし、センチメントを適切に理解するためには第三者の目でマーケットを見る必要がありますから、センチメントに注目することで、あまり感情的にならずにマーケットを見ることができます。 フェルダー氏は、マイスラー氏のセンチメントを把握することの上手さを語っていますが、現にマイスラー氏は昨日こんなツイートをしています。 「その他のニュースでは、万年強気のラズロ・ビリニ氏は現在強気。(でも、2月にマーケットが安値をつけた時は弱気になっていた。」 マイスラー氏が、このようなツイートをしたのは、ビリニ氏のこの意見発表が原因です。 熱狂的な投資家たちが今日のマーケットに不在なことを考えると、S&P500指数は更に上昇し、年内に史上最高値を記録するだろう。 上記ツイートの赤で下線を引いた部分が重要な個所です。ビリニ氏はいつも強気な万年ブルですが、マーケットが崩れた2月の底付近で弱気になっていたのです。マイスラー氏は、単に大衆の心理状態をつかむだけでなく、万年ブルのセンチメントも把握することの重要性を指摘していたのです。言い換えると、いつも強気な人が弱音を吐いているようなら、そのあたりが底になる可能性があります。その反対に、弱気論者として知られるマーク・ファーバー氏のような人が強気論を発表したら気を付けるべきです。 フェルダー氏にならい、いつも有益な情報を提供してくれるツイッターに感謝します。 (情報源: My @Twitter Must Follow List #FF マイスラー氏のツイート)
バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチによると、ファンド・マネージャーたちは現金ポジションを増やしています。4月、ポートフォリオを占める現金ポジションは平均で5.4%でしたが、今月その数値は5.5%に増大しています。たったの5.5%か、と思われるかもしれませんが、下のチャートで分かるように、現在の数値はかなりの高レベルになります。 現金ポジションが最も高かったのは9/11(A)、2001年9月11日、米国を襲った同時多発テロ事件の時です。この時ほど現在の数値は高くありませんが、リーマン・ショック(B)、米国債務上限問題(C)、ギリシャ危機(D)、人民元切り下げ(E)の時と同レベルです。 ファンド・マネージャーたちが、保有する現金をこれほどまでに増やしたということは、リーマン・ショックに匹敵する惨事が起きる可能性があるのでしょうか? ファンド・マネージャーたちは、世界で起きている最近の株式市場の回復ラリーを、まったく信用していない。彼らは英国のEU離脱が現実化し、最悪のシナリオが展開されることを恐れて、現金ポジションを歴史的な量に増やしている。-- アンブローズ・エバンズ・プリチャード(ザ・テレグラフ) イギリスのEU離脱が本当に起きるかどうかは分かりませんが、現金ポジションだけに注目した場合、現在の5.5%は興味深い数値です。 AからGまでアルファベットを入れましたが、これはファンド・マネージャーたちが現金ポジションを5%以上に増やした部分です。全てがそうではありませんが、5%以上の数値は、ほぼマーケットの底付近で起きています。もちろん、だから今回もそうなると結論する訳ではありませんが、逆張り的な思考で行くと、現時点ではまだ積極的に売ることはできない状態です。 (参照した記事:Global funds fear 'summer of shocks' despite boom in money growth Investors are Positioned for ‘Summer of Shocks’ Fund Managers' Current Asset Allocation - May)
今朝、真っ先に目に入った見出しはこれです。 ウォーレン・バフェット氏が最高経営責任者を務めるバークシャー・ハサウェイが、アップル株を初めて買ったこと、そしてIBM株を買い足したことが報道されています。 アップル株の購入はバフェット氏の判断によるものではなく、バークシャー・ハサウェイのポートフォリオ・マネージャーによるものであると報道されていますが、そんなことは投資家たちにとってどうでもよいことです。バークシャー・ハサウェイ=ウォーレン・バフェットですから、投資家たちはバフェット氏がアップルを初めて買ったと解釈しています。 1億ドル以上の資金を運用している会社は、四半期ごとに13Fという書類をSEC(証券取引委員会)に提出することが義務付けられており、この書類によると、3月31日時点でバークシャー・ハサウェイはアップル株を981万株、約10億ドル相当を保有しています。 当然のことながら、3月31日時点におけるという内容ですから、バークシャー・ハサウェイがその後アップル株を買い足したかどうかは分かりません。しかし、現在の株価を考えると、このニュースは売り手にとって、とても嫌なタイミングで報道されました。 上は、アップルの日足チャートです(月曜のマーケット終了1時間前時点)。矢印で示しましたが、先週の木曜、アップルはサポートラインを割りました。言うまでもなく、サポートライン割れは空売りシグナルですから、多くのトレーダーがアップルを空売ったことでしょう。しかし今朝のニュースでアップルに買いが集まり、株価は現在4%の大幅上昇です。もちろん、株価は割ったサポートラインの上に戻ってしまった訳ですから、空売った人たちは早速損切りの買い戻しです。よりによって大投資家のバフェット氏の名前が出てしまったのですから、売り手は正に不運であった、としか言いようがありません。 ブライアン・シャノン氏(アルファトレンズ)は、こう語っています。 アップルのサポートライン割れはダマシだったようだ。下降する20日移動平均線付近まで一先ず回復だろうか? 赤い線が20日移動平均線です。現在の株価から3ドルほど上に走っています。「ダマシもパターンの一つ」、という言葉がありますから、空売りを買い戻すのと同時に、新たに買いに参戦した人も多かったことでしょう。 (参照した記事:Buffett's Berkshire Hathaway takes new stake in Apple, ups stake in IBM)
マーケットには色々な統計があります。たとえば、明日は13日の金曜日ですが、株を買うのは控えた方が良いでしょうか?下は1928年以来、13日の金曜も含めた曜日別に見たS&P500指数の上昇率です。 最も成績が良いのは水曜です。平均上昇率は+0.079%、そして水曜が上昇したのは半々以上の53.9%です。月曜は冴えません。この日の成績は平均でマイナス0.085%、そして月曜が上昇する確率は半々以下の48%です。金曜を見てみましょう。平均上昇率は+0.052%、そして54.5%の確率で上昇ですから、金曜は悪い日ではありません。 下は月別に見た13日の金曜の成績です。 囲った部分が、5月の13日の金曜日の成績です。平均リターンはマイナス0.312%ですから、1928年以来の全金曜の成績+0.052%を下回っています。しかし、5月の13日の金曜が上昇した確率は58.3%ありますから、単に明日は上げるか下げるかを賭けるのなら、上げに分があります。 警戒すべき13日の金曜は11月です。平均上昇率はマイナス0.601%、そしてこの日が上昇したのは半数以下の33.3%です。 (参照した記事:When Wall Street should fear Friday the 13th)
株価が変動する姿にのみ意識を集中させよ。変動の理由に気をとられるな。 -- ジェシー・リバモア 「変動の理由に気をとられるな」、と言われても、どうしても気になってしまうのが私たち人間です。たとえば、今朝はクリスピー・クリーム・ドーナツ株が20%を超える大幅上昇となっていますが、リバモア氏の言葉に従うなら、上昇の原因をわざわざ調べる必要はありません。 似た言葉に、「Only price pays」というものがあります。「利益に結び付くのは値動きであり、株価がなぜ動いたかは重要でない」、といった意味で使われる言葉です。 「株価が下げたのはYが原因だ。株価が上昇したのはXが原因だ」、といった説明をよく聞く。しかしほとんどの場合、株価が動いた原因は株価自身が原因だ。ある株に多数の取引が起きるのは株価に変動があったためであり、ニュースに変化があったからではない。 -- エニス・タナー(Risk Reversal) たしかに、一理ある意見だと思います。もし株価が50ドルに張り付き、まったく動かくなってしまったら、そんな株を買う人はいません。値動きがあるからこそ買いが集まるのであり、たとえニュースが発表されても株価に大した影響が無ければ、買いは長続きしません。 値動きだけに注意を払うのなら、ニュースなど読む必要はありません。もちろん、アナリストの意見を聞く必要もありません。極端に言えば、目の前に株チャートだけあれば、値動き重視のトレードをすることができます。タナー氏は、こんなことを語っています。 値動きだけに頼ったトレードはシンプルな方法であり、私自身このトレード方法の価値を認めている。あれは2010年のことだった。私はネットフリックス株を65ドル付近で売却し、良い利益を得ることに成功して上機嫌だった。なにせ、小売最大手のウォルマートもDVDレンタル業に参入するというニュースが報道されただけに、私はこれでネットフリックスは終わったと思った。このニュース発表後、ネットフリックス株は5%の下げとなり、私は自分の見方が正しかったことに興奮した。しかし、下げはそこまでだった。ネットフリックスは一転し、300ドルまで上昇してしまった。ニュースを重要視した私は負け、値動きを重視したトレーダーが勝ったのだ。 タナー氏の要点はこれです。 もちろん、株価の動いた背景を知ることは無意味ではない。しかし私が強調したいのは、Only price pays(値動きだけが利益を生む)、という言葉の持つ深い意味が多くの人たちに理解されていないことだ。 (参照した記事:There's A Sect Of Successful Traders Who Couldn't Care Less What Bernanke Says, Or About News At All)
自信満々に買ったのですが、株価は反対に下げてしまう、といったことが時々起きます。悔しいですが、そんな時は損切るしかありません。 株で失敗するのは、あなたのやり方が間違っていたからだ、と言われてしまえばそれまでですが、スティーブ・バーンズ氏は、このような根本的な原因を指摘しています。 ・ あなたにはトレード・プランがあるだろうか?規律のあるトレードをするためにはプランが必要だ。プラン無しのトレードは衝動買いをするのと同じであり、感情にコントロールされたトレードではコンスタントに利益を上げることはできない。 ・ 動きがほとんど無い日、値幅が極めて狭い日にトレードをしても成功しない。利益を上げるためには、値動きの良い株を選ぶこと。 ・ トレンドに乗る投資を心がけているのなら、トレンドの無い株を選んではいけない。勢いのある株に乗りたいのなら、ブレイクアウトに失敗した株など選んではいけない。 ・ 正しいトレードをしようという努力は大切だ。しかし、正しいトレードを常にすることを目標にしてはいけない。完全主義者になってしまうと、自分の間違いを認めることが難しくなり、迅速な損切りができなくなってしまう。 ・ 多くの人たちは、トレード方法(投資方法)を習得する前に株の売買を始めている。失敗から学ぶ、という言葉があるが、先ず重要なことは株やマーケットの勉強をすることだ。なんの知識も無く売買して失敗するのは当然のことであり、口座残高がいたずらに減るだけだ。 更に、バーンズ氏はトレードで失敗する原因として、私たちが正しいトレードの意味を理解していないことを挙げています。正しいトレードには、少なくともこれらの要素が含まれています。 ・ トレード株数: 一度にトレードする株数が多すぎると感情的になってしまう。 ・ エントリー: 買い出動は感情が決めるのではなく、具体的な株価に基づいて出されたシグナルであること。 ・ リスク・リワード比: 予想される損失と利益の比率を考慮すること。 ・ トレンド: 自分の狙っている株だけでなく、マーケット全体のトレンドも把握しておくこと。 ・ 良いトレードには3つの結果がある: 1、大きな利益。 2、小さな利益。 3、小さな損。良いトレードが大きな損で終わることはない。 (参照した記事:7 Times Traders Lose Money The Anatomy of a Good Trade)
金は正真正銘のブルマーケットだ。1500ドルに達するだろう。-- デニス・ガートマン(ザ・ガートマン・レター) 実は、このヘッドラインを見て少し心配になりました。ガートマン氏は、「コモディティ王の異名を持つ著名投資家」、「大きな影響力を持つ投資家」といった言葉で紹介される人ですが、最近は逆指標(曲がり屋)というイメージがあります。 特に最近失笑されたのは、1月25日にガートマン氏が語った原油に関する予想です。 原油は、私が生きている間に44ドルに達することは二度とないだろう。 下が原油のチャートです。 1が1月25日、その日の終値は31ドル45セントでした。2月10日(A)、原油は26ドル台で下げ止まり、一転して大きな回復ラリーの開始となりました。そして4月25日(2)には、ガートマン氏が生きている間には二度と起きる筈がない44ドルに到達です。 さて、ガートマン氏が金1500ドルの強気論を発表した今日、クレディ・スイスは「金は目先天井である」、という見方を公表しています。下が金の日足チャートです。 クレディ・スイスは、金の買いポジションを軽くすることを勧めています。主な理由は二つあります。 1、目標価格の1308ドルがほぼ達成された。 2、ダイバージェンスが起きている。 ダイバージェンスについては、上のチャートを見てください。金価格は上昇ですが、RSI(相対力指数)は反対に下げ危険信号が灯っています。クレディ・スイスが言うように、ここが一時的な天井となる可能性がありますから、今は積極的な買いは控えた方が無難です。最終的に、金は1500ドルを達成すると思いますが、現時点では売りに用心です。 (参照した記事:Credit Suisse Sees A Near Term Gold Top Gartman says gold is in a true bull market—and on its way to $1,500 GARTMAN: Crude oil will never trade back above $44 'in my lifetime')
1987年の7月以来、AAIIは個人投資家たちのセンチメント調査を毎週行っています。下は、先週の結果です。 質問: 向こう6カ月を考えた場合、米国株式市場は上がると思いますか(強気)、下がると思いますか(弱気)、それとも現在の位置と同じだと思いますか(中立)? 回答: 強気 27.4% (前回から6ポイント減。 歴史的平均値は39.0%) 弱気 28.6% (前回から4.7ポイント増。 歴史的平均値は30.0%) 中立 44.0% (前回から1.4ポイント増。歴史的平均値は31.0%) S&P500指数は、この2カ月半で11%の上昇という好調な展開ですが、強気意見は前回から6ポイント減って4週間ぶりの低レベルに落ち込んでいます。更にAAIIによると、弱気論者数は2カ月ぶりの高レベルです。 マーケットが好調であるにもかかわらず、なぜ大多数の個人投資家は強気になれないのでしょうか?AAIIのチャールズ・ロットブラット氏は、次の5点を指摘しています。 ・ スローな米国経済の成長 ・ 不安定な世界経済 ・ テロ懸念 ・ 冴えない米国企業利益 ・ 割高な米株 更にロットブラット氏は、AAIIメンバーに、こんな質問をしています。 米国株式市場は回復が続き、S&P500指数は史上最高値に迫っています。この動きに納得できますか? 回答: ・ 好調なマーケットの動きは納得できる。 38% ・ この上昇はおかしい。納得できない。 36% 好調なマーケットは当然である、この動きに納得できると答えた人は、こんなことを理由にあげています。 現在の超低金利を考えれば、株式市場が好調なのは当たり前である。 下は、マーケットの動きに納得できない人たちの理由です。 企業の利益、売上の悪化が続いているのにマーケットは上昇している。こんなことは長く続く筈がない。 さて、明日から5月のマーケットが始まります。はたして、「5月に株を売って相場から離れなさい」、という格言は実現するでしょうか? (参照した記事:AAII Sentiment Survey: Pessimism Rises To An 8-Week High)
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