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鎌田傳


「ラリー・コナーズ氏(「コナーズの短期売買入門」「魔術師リンダ・ラリーの短期売買入門」)の経営する、TradingMarkets.comでテクニカル・アナリストを務め、現在証券会社に勤務。訳書に、「スイングトレード入門 短期トレードを成功に導く最高のテクニック」(パンローリング)、そして電子書籍「トレード成功のヒント - 米国株式市場の習性と特徴」(パンローリング)がある。」

鎌田傳の「South Bayトレーダー」 日記

家を売れ 車を売れ 子どもたちを売れ

07月31日
新債券王として知られるジェフリー・ガンドラック氏は、現在のマーケット状況を、クリストファー・ウール氏の作品を使って説明しています。



「家を売れ 車を売れ 子どもたちを売れ」、と書かれていることで分かるように、売れという言葉が3回出てきます。

全て売りだ。良いものは何も無い。 -- ジェフリー・ガンドラック

多くのアセットが極めて割高である、というのがガンドラック氏の見方であり、氏が現在引き続き保有しているのは資金の避難場所として有名な金、そして金鉱株です。米国株式市場のバロメーターであるS&P500指数が史上最高値を最近記録しましたが、その背景には弱い米国の経済成長、そして冴えない企業利益があることをガンドラック氏は指摘しています。更に氏は、「投資家たちの心理状態は、超楽観的な世界へ入った」、とも語っています。

ロイターの報道によると、ガンドラック氏がCEOを務めるダブルライン・キャピタルは、米国の10年国債の利回りが1.32%という低レベルに達した7月6日、米国債に対する投資姿勢を超弱気に変更しました。言い換えると、ガンドラック氏は上昇が続いていた国債価格はここが天井になり、これからは利回りが上昇すると見ています。

「国債に超弱気」、というのは実際には、どういう意味なのでしょうか?ガンドラック氏は、こう答えています。

ダブルライン・キャピタルの主流戦略では、国債を空売るということは決してしない。更に、保有している国債を全部売却するということもしない。私たちがしたことは、保有する国債の量の調整、そして期間の違う国債への乗り換えだ。

国債価格は天井だ、と判断したガンドラック氏は、こんなことも語っています。

もちろん、国債が引き続き買われ、利回りが更に下落するということもあり得る。しかし、私はそんな事に興味は無い。なぜなら、リスク・リワードを考慮すると、ここで買っても大した利益を上げることはできない。現時点では、国債よりも金と金鉱株の方が有利だ。

ガンドラック氏は、FRB(米連銀)に対する強い不満も表明しています。

連銀は、米国経済が減速しているという現状で、年内の金利引き上げの可能性を相変わらず語っている。連銀の関係者たちは、米国の経済状態を本当に見ているのだろうか?全く信じられない人たちだ。

ガンドラック氏が、米株を実際に現在空売っているかは分かりません。しかし、報道から分かるように、株で買えるのは金鉱株だけだ、とガンドラック氏は見ていることは確かです。

(参照した記事:'Sell everything,' DoubleLine's Gundlach says

Gundlach: "Sell Everything, Nothing Here Looks Good")

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移動平均線のおかげで損切りが遅れてしまった!?

07月28日
多くのトレーダーが移動平均線を使っています。「私はファンダメンタルズを重要視しているから滅多にチャートは見ない」、と言う人でさえ移動平均線を利用しています。トレンドを把握する、レジスタンスやサポートの位置を確認する、売買タイミングに利用する、と移動平均線には様々な利点があります。

下は、アマゾンの日足チャートに3本の移動平均線を入れたものです。



緑の線は短期トレンドを表す20日移動平均線、青は中期トレンドを示す50日移動平均線、そして赤は長期トレンドを示す200日移動平均線です。現時点では3本が揃って上昇していますから、買いが基本的な姿勢です。

しかし、こんな事がよく起きます。



株価が上昇する20日移動平均線から跳ね返るのを見て、Yさんは、1でアマゾンを買いました。2で株価は20日移動平均線を割りましたが、損切りはしませんでした。3では50日移動平均線割れが起きましたが、そこでも損切りをしませんでした。4では巨大な陰線が現れ、BとCの矢印で分かるように、20日と50日移動平均線は明確に下げています。しかし、そこでも損切りはしませんでした。なぜなら、200日移動平均線は上昇が続き(A)、長期アップトレンドに変化は無いからです。それに、200日移動平均線がサポートになる可能性もあります。しかし、株価が200日移動平均線を決定的に割った日(5)、Yさんはアマゾンをとうとう売って損切りです。

多くの人たちが、Yさんのような間違いを犯します。損切り価格を、あらかじめ決めていなかったのが悪い、と言ってしまえばそれまでですが、極端な言い方をすると、3本も移動平均線を使ったのが損切りが遅れた原因です。

アマゾンを買った理由は、株価が短期トレンドを示す20日移動平均線から跳ね返ったからです。言い換えると、短期的な指標を利用して買いを実行した訳ですから、短期的な条件が崩れた20日移動平均線割れ(2)で、直ぐに損切るべきです。

しかし、Yさんのチャートには中期トレンドを示す50日移動平均線、それに長期トレンドを表す200日移動平均線も入っていますから、損切りのタイミングが遅れてしまいました。正に、「株価は短期的に弱くなっているが、長期的なアップトレンドは疑いのない事実なのだから、株価が上昇に転じるのは時間の問題だ」、という考え方に完全に支配されてしまったのです。

これも極論になりますが、短期売買をしたいのなら、入れる移動平均線は20日移動平均線だけにして、50日と200日移動平均線は消すべきです。現に、使っている移動平均線は8日移動平均線だけ、という短期トレーダーもいます。繰り返しになりますが、短期的なトレードをしたいのであれば、使う指標も短期指標だけを使うのが良策と思われます。
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買い手もイライラ、売り手もイライラ

07月25日
今週末のロサンゼルスは記録的な暑さです。日本から観光で来られた方々は、この暑さに閉口されていることと思います。こんな時は、やはりビーチが最高です。



さて、米国株式市場は高値を更新し好調な展開ですが、「そろそろ大きな調整がある筈だ」、という声も聞こえてきます。もっと正確に言うと、なかなか下がらないマーケットに、売り手だけでなく、買い手もイライラしています。両者のイライラを明確に表わしているのが、このチャートです。



小型株指数に連動するETF、iShares Russell 2000 Indexの日足チャートです。2月に底を打って以来、順調に上昇し(+27%)、去年の12月につけた高値に最近到達しました。この高値がレジスタンスなる、と解釈した人たちは空売った訳ですがETF価格は横ばい(A)になってしまい、売り手が期待しているような下げがなかなか起きません。

高値圏で横ばいですから、買い手もイライラです。押し目買いを考えている人たち、たとえば、20日移動平均線(B)付近まで下げたところで買ってやろう、と計画している人が多いと思いますが、ETFは高値に貼り付いてしまい、なかなか下げてくれません。

買い手もイライラ、売り手もイライラです。なかなか押し目を作ってくれないマーケットですから、上放れを期待しての買いに作戦を変えた人もいることでしょう。もちろん、既に空売っている人は高値更新のブレイクアウトが怖くなり、ここで買い戻している人も少なくないと思われます。上昇基調が明確な最近のマーケットですから、現時点で心理的に有利なのは買い手の方でしょう。
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行方が心配な金鉱株

07月21日
水曜のニューヨーク株式市場で、一番気になったのは、このチャートです。



金鉱株指数の日足チャートです。矢印で示しましたが、窓を開けて寄付き、目立つ長い陰線(A)を形成して終了となりました(-5.93%)。アップトレンドはまだ崩れていませんが、気になることを二つ挙げます。



多くの人たちはブルフラッグが形成されている、と解釈していましたから、期待していたことは上放れです。しかし見てとおり、今日起きたのは正反対のブレイクダウンですから、上放れを期待して既に買っていた人は慌てます。思惑が完全に外れた訳ですから、フラッグを下放れた時点で損切るしかありません。

金鉱株指数は40の銘柄で形成されていますが、今日の取引で上昇した銘柄は一つも無いのです。



上が、金鉱株指数を構成している銘柄リストです。(影が付いている部分は金鉱株指数。)唯一下げなかったのは、一番上に記されているSolitario、今日の結果は±0です。それ以外は全て下げ、Tanzanian Royaltyは14.52%も下げています。

米国株式市場で最も有名なのはダウ平均です。ダウは30銘柄で構成されていますが、全ての銘柄が下げて終了する、ということは滅多に起きません。要するに、滅多に起きないことが今日の金鉱株指数に起きました。正に、無差別に売られたという様相ですから、金鉱株から資金の引き上げが始まった可能性があります。明日からの金鉱株の動きに注目です。
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月曜(7月11日)、ベアはついに降伏した。-- マイケル・ハートネット(バンク・オブ・アメリカ)

07月18日
投資心理の周期を、もう一度見てみたいと思います。



1、楽観、2、興奮、3、スリル、4、陶酔、5、ここが絶好の買いチャンスだ!、6、心配、
7、現状の否定、8、恐怖、9、自暴自棄、10、パニック、11、降伏、12、落胆(最悪な事態は、これからやって来る!)、13、鬱的な状態、14、希望、15、安心、16、楽観

月曜(7月11日)、ベアはついに降伏した。-- マイケル・ハートネット(バンク・オブ・アメリカ)

売り手は完全に敗退し、買い手たちが群れとなって株式市場に殺到している、というのがハートネット氏の結論ですが、月曜にこんなことが起きています。

・ 9月15日以来最高の金額が米株のファンドに流入した。

・ 3月16日以来最高の金額が新興国市場の株へ投資しているファンドへ流入した。

・ 21億ドルという史上最高の金額が、ジャンク債のファンドへ流入した。

・ その一方、ヨーロッパ株のファンドからは、史上最高に匹敵する58億ドルが流出した。


いよいよ陶酔段階に入ったようです。

最初に警鐘を鳴らしたのは国債市場の教祖的な存在であるビル・グロース氏とジェフリー・ガンドラック氏の二人だった。昨日は株投資の巨人ラリー・フィンク氏、そして今日はオークツリーのはハワード・マークス氏が警鐘を鳴らしている。世界的な国債利回りの大幅下落を受けて、いまだかつて見たことのない勢いで、全ての配当金を払う株へ資金が流れ込んでいる。正に、投資家たちの態度は株なら何でも構わないといった様相であり、結果として10日間にわたる歴史的なショートスクイーズが起きた。世界の著名投資家、裕福な投資家が株式市場から資金を引き上げている中、いつも痛い目にあう連中が、ここで積極的に買い出動している、(ゼロヘッジ)

(参照した記事:World's Top Investors "Ring Alarm" At All Time Market Highs

BofA: "Monday Is When The Bears Capitulated", Now Stampeding Into Equities)
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米国株式市場:賢い資金と愚かな資金、強気なのはどちら?

07月14日
具体的な数字はありませんが、弱気論をツイートする人が減ったように思います。米国株式市場は史上最高値を記録し、悲観的なツイートが目立たなくなりました。英国の国民投票でEU離脱が決まった時は、まるで世の終わりが来たといった雰囲気でしたが、あれは良い買い機会であった、と人々の態度は豹変です。

正に、投資心理が大きく変わった、センチメントが180度転換した訳ですが、SentimenTraderという投資心理専門の有料サイトがあります。私がこのサイトを購読するようになったのは、好きなアナリスト、リズ・アン・ソンダース氏がこのサイトを勧めていたからです。



投資心理を表す格言として有名なのは、これです。

野も山もみな一面に弱気なら、阿呆になりて米を買うべし

皆が強気な時は、株価は過熱していますから深追いするべきではありません。反対に皆が揃って弱気なら、株価は既に冷え込み底の可能性がありますから、こんな時こそ買うべきです。言うことは簡単ですが、これを実行するのは中々難しいです。

SentomenTraderで面白いのは、スマートマネー(賢い資金)とダムマネー(愚かな資金)の強気度を示す、Smart Money / Dumb Money Confidenceという指標です。下が最近1年間の動きです。



赤い線が愚かな資金の心理、青い線が賢い資金の心理です。0.7を超えると強気、0.3以下は弱気を示します。矢印を入れましたが、S&P500指数の底付近で強気になっているのは賢い資金です。そして、天井付近では愚かな資金が強気になっています。言い換えると、資金の少ない一般投資家はマーケットの天井で強気になる傾向があり、悲観的なニュースが多い底付近で買っているのはプロと呼ばれるヘッジャーたちです。

一番右側、現在の様子を見てください。S&P500指数は高値を更新し、強気なのは愚かな資金です。もちろん、このチャートに従ってトレードすれば必ず儲かる、ということではありません。愚かな資金が強気になってもマーケットは直ぐには下げません。そして、賢い資金が強気になっても、マーケットは即上昇に転じることはありません。しかし、両者の動向を見ることで、現在は積極的に買うべきなのか、それとも買いは控えるべきかが分かります。

(情報源:SentomenTrader)


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金はやはりペット・ロック?

07月11日
約1年前、ジェイソン・ズワイグ氏は、「金はペット・ロック(ペット石)である」、という記事をウォール・ストリート・ジャーナルに発表しました。



その後、金は20%の大幅上昇となり、ズワイグ氏は先週、こんなことを述べています。

「ズワイグはバカだ」、と思っているのは、あなた一人だけではない。私も、同様なことを考えていたところだ。

ズワイグ氏は敗北を認めたな、と思ったのですが、どうやらそうではないようです。負け惜しみのようにも聞こえますが、氏は短期的な値動きだけを見て、投資判断が間違っていたと判断するのは誤りである、と語っています。もちろん、この考え方はデイトレーダーや、数日間だけ株を保有するスイング・トレーダーにはあてはまりません。

一例として、ズワイグ氏は、アップル株を挙げています。

2001年10月、iPod発売開始の報道を聞いてアップル株を買った人は、直ぐに利益を上げることはできなかった。現に、アップル株は1年間で25%の下落となった。短期的な値動きだけで判断すれば、アップル買いは間違っていたことになるが、長期的な視野を持って投資した人の見方は正解であり、アップル株は7900%の上昇となった。

金が、もし本当にペット・ロックであるのなら、この1年間で達成した20%の上昇は間違いである、と結論することができます。下は、ズワイグ氏の説明の要点です。

金はいざという時の保険である、と一般的に解釈されている。英国は国民投票でEU離脱を決め、世界の中央銀行は経済を好転させることに四苦八苦し、世界には現在12兆ドルに及ぶマイナス利回りの国債が存在し、明らかに今日の社会は混乱している。

2008年10月、世界が金融危機のまっただ中にいた頃、金価格は今日より30%低かった。2011年8月、スタンダード&プアーズ社が米国のクレジットを格下げした時の金価格は、現在より40%高かった。今日の世界の不安は、金融危機の時より悪いだろうか?2011年の夏は、現在より暗い状態だっただろうか?

投資家たちは今日、世界情勢が更に悪くなることを確信し、金が万能薬であることを疑わずに金を買っている。現に、今年前半で金のETFに流れ込んだ新規資金は122億ドルにのぼり、米株のETFに流入した資金を上回っている。

過去と全く同じことが繰り返されることはない。しかし、金がここから更に大幅上昇することは前例に従わないだけでなく、前例を破ることになる。私はバカだろうか?私は多くのことに関して間違った見方をしていたことは認めるが、金に関しては間違っていないと思う。


投資心理という面から見た場合、大衆は金に対して極めて強気です。



円で囲いましたが、金に対する強気は、最近3年間で見たことのない高レベルに達しています。ドイツ銀行が破綻し、世界に恐慌がやってくるなどといった予想も頻繁に聞かれ、投資家たちは最悪な事態に備えています。



その一方、賢い資金と呼ばれるヘッジャーたちは、ほぼ史上最高に匹敵する金の空売りポジションを抱えています(矢印の部分)。「人の行く裏に道あり花の山」、という相場の格言に従うなら、ここからの金の買いは要注意です。

(参照した記事:Gold: It’s Still a Pet Rock)
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7月14日に米国デビューが迫ったLINE

07月08日
先ず、LINEのティッカー・シンボル(証券コード)はLNです。



上は、昨日のヤフー・ファイナンスからです。「IPO市場が低迷しているだけに、多くの投資家がLINEの新規公開に注目している」、という意味になります。パッとしない今年のIPO市場以外にも、現在の全体的に不安な市場ムードもLINEに障害となるのでは、といった見方も出ています。

・英国のEU離脱で、市場の行方がいっそう不透明になった。

・ドイツ銀行、クレディ・スイスなどのヨーロッパ大手銀行株が連日下げ、株価は金融危機を予想している可能性がある。

・下げの止まらない国債利回り、急騰する金銀も不安な投資家たちの心理を明確に表わしている。


と悪い材料を挙げることは簡単ですが、今日のインベスターズ・ビジネス・デイリー紙によると、LINEの公募価格レンジが26ドル50セント〜31ドル50セントから28ドル50セント〜32ドル50セントに引き上げられたことが報道されています。言い換えると、投資家たちのLINE新規公開に対する食欲は、まずまずといったところです。

言うまでもなく、ツイッターにはLINE IPOに関するツイートが多数あります。英語のツイートもありますが、何と言っても目立つのは日本語でのツイートです。ここで、一つ気になることがあります。私がフォローしている日本の人たちはLINE IPOのことをツイートしていますが、フォローしている米国の株トレーダーたちは、LINE IPOについて全くツイートしていないのです。アリババがニューヨークにデビューした時はお祭り騒ぎでしたが、これに比べると、LINEはあまりにも静かなのです。

株に投資をしている人たち、トレードしている人たちが集まるStockTwitsという人気サイトがあります。早速アクセスして、LINEに関する話題が、どれくらいあるか見てみました。



今日あったツイートは5つだけです。(StockTwitsもツイッターと同様に140の字数制限があります。)

それでは、ニューヨークに上場されているソニー株の場合はどうでしょうか?ツイート数は計13でしたから、ほぼ3対1の割合でソニーの勝ちです。

StockTwitsには30万を超えるユーザーがいます。個人投資家だけでなく、金融機関、証券業界で働く人たちにも利用されています。しかし、今日あったLINEに関するツイートが5件だけというのは寂しい数字です。

一番上に記した、ヤフー・ファイナンスの記事に戻ります。記事と一緒に掲載されている動画を見てみました。LINEの簡単な説明の後、話は会社の成長について進み、レポーターはこう言いました。「LINEのユーザー数が伸び悩んでいる。」 言うまでもなく、これはあまり聞きたくない言葉でした。

次に、今日のStockTwitsの一番最後にツイートされているLINEに関する記事にアクセスしてみました。

LINEのIPO総額は70億ドルに達する可能性がある。会社の成長が減速していることを考えると、LINEのIPOは割高だ。このIPOはパス、財布は開けない方が良い。

繰り返します。低迷する今年のIPO市場、英国のEU離脱、下げの止まらないヨーロッパの主要銀行株、低下の続く国債利回り、金銀へ避難を求める投資家たち、、、LINEはマーケットの悪環境という大きな逆風に直面しています。デビューは7月14日、最後の大きなプロモーション、そして初日取引の成功に期待します。

(参照した記事:All eyes on upcoming Line offering amid a dismal IPO market

Tech IPO Market Ready For Blockbuster Offering From Japan's Line

StockTwits

Upcoming IPO Analysis: LINE)
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先週のマーケット: 転換点となった火曜の出来事

07月05日
S&P500指数の日足チャートです。



三本の移動平均線を入れました。(20日指数平滑移動平均線、50日単純移動平均線、200日単分移動平均線)

先ず、S&P500指数は月曜に200日単純移動平均線を割り、多くの投資家は、いよいよ本格的な下げが始まる、と確信しました。ヨーロッパでは英国のEU離脱が決まり、深刻な顔をしたアナリストや経済学者がテレビに次々と出演し悲観的な意見を述べていましたから、株を買おうなどと思えるような状況ではありませんでした。

しかし、火曜から始まったのは強力な反発ラリーです。この4連勝で、先週のS&P500指数は単に3.29%の大幅上昇となったでけでなく、常識的な考え方が、ことごとく砕かれた週でもありました。

移動平均線は、トレンドを示すだけでなく、サポートやレジスタンスになる傾向もあります。ですから、50日単純移動平均線まで下げたら買ってやろう、200日単純移動平均線まで下げたら買ってやろう、といったように移動平均線付近では押し目買いが起きやすくなります。

一般的に言われていること、常識的な考え方の一つに、一度崩れたサポートはレジスタンスになる、というものがあります。先週は、この常識論が完全に崩れました。

先ず、サポートになると思われた200日移動平均線が月曜に割れ、投資心理が大きく冷え込みました。火曜に形成されたのは大陽線です。一度崩れたサポートはレジスタンスになる訳ですから、この200日単純移動平均線付近には、売り手たちが待っていたことでしょう。繰り返しますが、ヨーロッパでは英国のEU離脱が決まり、とにかく悲観論が圧倒的に強い状態でしたから、200日単純移動平均線まで戻ったところでの空売りは、極めて当然な考え方です。

しかし、反発ラリーは止まりませんでした。20日指数平滑移動平均線付近での空売り、そして、50日単純移動平均線付近での空売りは、ことごとく失敗となりました。上昇しているのだから買うべきだ、と言うのは簡単なことですが、一度崩れたサポートはレジスタンスになるという株の教科書に書かれているルールを考えると、一先ず空売ってみよう、という気分になってしまいます。

なぜ、このような強烈なラリーが展開されたのでしょうか?私に警告してくれたのは、ブライアン・シャノンさんの火曜のツイートでした。



英国の離脱が決まり、大きな下げとなった24日の寄付きからVWAP(左側の矢印)が引かれています。(S&P500指数に連動するETFの10分足チャート) 見てのとおり、火曜に起きていたことは、S&P500指数はVWAPに接触し、ブレイクアウトの可能性が示されていたことです(右の矢印)。言うまでもなく、マーケットはその後VWAPを突破し、反発ラリーに更に弾みが付く結果となりました。先週のマーケットは、常識的に物事を考えることの危険性を改めて教えてくれた、厳しい週でした。
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