羽根英樹
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通信講座『イベント投資倶楽部』主宰。 兼業投資家。投資歴30年以上。現在は株の売買をメインに、年2〜3割のペースで資産を増やし現在の運用資産は数億円となる。 1993年からコモディティ市場でサヤ取りを始める。コモディティの出来高が減ってからは、サヤ取りの技術を応用し、リスク管理を徹底したトレードを実践している。現在はイベントトレードをメインに売買し着実に利益を積み重ね過去十年以上年間プラスを維持し続けている。 サヤ取りの秘密を暴露しすぎと一部の投資家から怒られた話題の本『サヤ取り入門』のリニューアル版『サヤ取り入門 [増補版] 』は、発売以来ベストヒットを続けている。そのほか、著書に『マンガ サヤ取り入門の入門』、『マンガ 商品先物取引入門の入門』、『イベントドリブントレード入門』(全てパンローリング)などがある。
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『羽根英樹のイベントドリブントレードブログ』
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本当に板寄せを無くすのか? 05月31日
前回のブログにもコメントを戴いておりますが、中部大阪商品取引所が解散するらしいとの話も新聞などに出ています。これが本当なら、残るは関西だけになりますが、こちらはほとんど開店休業状態ですので、実質的に板寄せは消滅することになるのでしょう。
中部大阪は以前から板寄せ仕法にこだわってきた取引所だっただけに残念です。東京穀物商品取引所も、かつては板寄せにこだわってきた時代もありました。いつの間にか、世界のスタンダードはザラバ仕法だ。板寄せは時代遅れだ等のような風潮が出てきて、一部の銘柄をザラバに切り替えて、出来高減少で大失敗をしたのは皆様ご存じのとおりです。小豆、大豆などがザラバに切り替わらなかったのは、これらが比較的当業者の取引が多い銘柄だった為だとも言われております。つまり当業者は、板寄せのほうが使い勝手が良いとの思惑があったのでしょう。実際、ザラバでは流動性の面から期近限月の取引は大変しづらく、この点では我々サヤ取り屋も同じ思いでした。
今回のザラバ化で当業者はどんな意見なのかは知りませんが、使い勝手の悪い取引所が生き残れるのか甚だ疑問です。
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東穀またしてもザラバ移行? 05月04日
新聞発表によれば、東京穀物商品取引所と東京工業品取引所のシステム統合を行い、東穀の銘柄は来年1月からザラバに移行するようです。
これが本当に全面的な移行だとすると、日本の板寄せ銘柄のうち出来高がそこそこある(と言っても少ないですが)大豆、とうもろこしがザラバ化されることになります。皆様ご存じの通り、東穀がザラバ移行して出来高が増えた銘柄は、過去ひとつとしてありません。むしろ一旦ザラバ化すると、アラビカやNON大豆のように極端に出来高が減ってしまうのが現状です。ヘタをすれば、今度の移行で、日本の商品市場からまとも売買できる農産物は消えてしまうかも知れません。また、これにより板寄せ銘柄は、関西、中部の両取引所に上場されている銘柄だけとなり、実質的には消滅に近いでしょう。何故?という思いが強いのですが、皆様の意見もお聞かせください。
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