羽根英樹
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通信講座『イベント投資倶楽部』主宰。 兼業投資家。投資歴30年以上。現在は株の売買をメインに、年2〜3割のペースで資産を増やし現在の運用資産は数億円となる。 1993年からコモディティ市場でサヤ取りを始める。コモディティの出来高が減ってからは、サヤ取りの技術を応用し、リスク管理を徹底したトレードを実践している。現在はイベントトレードをメインに売買し着実に利益を積み重ね過去十年以上年間プラスを維持し続けている。 サヤ取りの秘密を暴露しすぎと一部の投資家から怒られた話題の本『サヤ取り入門』のリニューアル版『サヤ取り入門 [増補版] 』は、発売以来ベストヒットを続けている。そのほか、著書に『マンガ サヤ取り入門の入門』、『マンガ 商品先物取引入門の入門』、『イベントドリブントレード入門』(全てパンローリング)などがある。
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『羽根英樹のイベントドリブントレードブログ』
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投資戦略フェア2020オンラインサミット 03月29日
投資戦略フェア2020オンラインサミットを今月末まで公開しています。今回は元々3月7日に東京で行われる予定だった投資戦略フェアでの内容を一部改変してオンラインの形で公開しました。
http://www.tradersshop.com/topics/expo2020/ol_hane.html
今回の内容の中で、リスクアービトラージを紹介していますが、これは会社合併の際、株式交換の形で行われるものを対象にしたサヤ取りです。詳しくは動画を見ていただくとして、もともとこの手法はヘッジファンドが好んで使う手法でした。米国に比べると日本ではあまりサヤが付かないケースが多く、リターンとしてはやや地味です。しかしこれは米国でのリスクアービトラージに比べるとリスクも少ないという事の裏返しです。なぜなら日本では合併が裁判所などの差し止めを受けるケースが極めて少ないからです。米国は逆に独占禁止法の適用が厳しくかつ裁量的であるために、合併が発表されても、実際には認められないケースが少なくないのです。このあたりの事情や実例を勉強したい方は、パンローリングの「M&A 買収者の見解、経営者の異論」をぜひお読みください。分厚い本で非常に読み応えがあります。
さて昨今の新型コロナウィルスの影響で金融市場も大荒れです。ヘッジファンドは解約による資金流出に備えてポジション解消に動いたようでこれが強烈なアンワイド(巻き戻し)を起こしました。リーマンショックの際にも同様のことが起こったことを記憶しておられる方もいると思います。あらゆる債券が叩き売られて異常に安くなっても債券の買い手がなかったというような事象です。当時のヘッジファンドは戦線を後退あるいは撤退を余儀なくされました。その結果が、私たちイベントトレーダーの競合相手がいなくなってしまったということです。
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