羽根英樹
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通信講座『イベント投資倶楽部』主宰。 兼業投資家。投資歴30年以上。現在は株の売買をメインに、年2〜3割のペースで資産を増やし現在の運用資産は数億円となる。 1993年からコモディティ市場でサヤ取りを始める。コモディティの出来高が減ってからは、サヤ取りの技術を応用し、リスク管理を徹底したトレードを実践している。現在はイベントトレードをメインに売買し着実に利益を積み重ね過去十年以上年間プラスを維持し続けている。 サヤ取りの秘密を暴露しすぎと一部の投資家から怒られた話題の本『サヤ取り入門』のリニューアル版『サヤ取り入門 [増補版] 』は、発売以来ベストヒットを続けている。そのほか、著書に『マンガ サヤ取り入門の入門』、『マンガ 商品先物取引入門の入門』、『イベントドリブントレード入門』(全てパンローリング)などがある。
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『羽根英樹のイベントドリブントレードブログ』
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非破壊型自炊スキャナーは本当にすごいのか? 06月25日
ネット上で、非破壊型自炊スキャナーというものが話題になっているようだ。これは富士通から7月に発売予定の、ScanSnap SV600のことだ。従来のスキャナーは、フラットベット型といって、コピー機のように、原稿をガラス面に押さえつけてスキャンする方式が主流だった。印刷された書籍をスキャンして電子化することを自炊と呼んでいるのは皆さんご存知だと思うが、これまで自炊をするには、書籍を断裁して、スキャンする方法が主流だった。スキャナにソーターが付いていれば、断裁した書籍をそのままセットしてスタートすれば、あとは自動で一枚一枚スキャンしてくれるので、楽だしスピードも速い。もし書籍を断裁せずにスキャンしようと思えば、スキャナに本を押し付けて、ページ毎に手でめくりながらスキャンする必要があり手間がかかった。そしてこの方法の致命的な欠点は、本の真ん中の綴じてある部分(専門用語ではノドと言う)が歪んでしまうこと。ノドぎりぎりまで印刷してある本の場合、スキャンしても文字が写っていないこともある。それでも、本を断裁する事には抵抗がある人も多いと思う。そして登場したのがSV600だ。本を断裁する事なくスキャンできるので、非破壊型と呼ぶらしい。このスキャナは、電気スタンドのような形をしていて、書籍を上からスキャンするようになっている。実はこのタイプのスキャナは、業務用では既に開発されていて、希少本などの電子化に使用されているらしい。一度見てみたいと思っていたら、富士通から汎用品が発売されると聞いて驚いたのがこの製品だ。フラットベットタイプのように上から書籍をスキャンする場合でも、ノドの部分は歪むはずである。特にぶ厚い本ほど歪みが酷くなる。この歪みはソフト上で補正されるらしい。私がみるところでは、この補正が肝になると思う。実は一旦歪んでスキャンした画像は、フォトショップなどのプロ用レタッチソフトを使っても、書籍のノドの歪み補正は非常に難しい。ページ毎に歪み方が違うので、パラメータをページ毎に設定しなければならない。最後は目視で確認しながら、平行に持って行くという手順を踏むのが普通だ。これが本当に自動で綺麗に補正されてしまうのなら素晴らしい事だが果たしてどうだろうか?ネットの記事によっては音楽CDに対するCD-Rの出現に匹敵する機械とまで持ち上げている人もいる。自動電子書籍作成マシンという事だろうか。販売開始までもうすこし。疑い半分、期待半分で、発売を待っている。
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