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優利加

2003年8月から個人投資家に株式トレード技術の指導をする「優利加塾」を開講。2007年4月から准教授として大学及び大学院にて「数理ファイナンス」、「金融工学」、「ファイナンス概論」、「経営財務」などの科目を講義する一方、学部生及び大学院生の「演習(ゼミ)」の指導も行っている。モットーは「自他共楽」と生涯現役の株式トレード。著書の『 生涯現役の株式トレード技術』は、2006年2月出版以来、続々と感動の声が殺到。 ブルベア大賞2006 大賞を受賞。

「生涯現役のトレード日記」

セリングクライマックスの様相を帯びてきた

02月28日
昨日の米国株式相場は大幅続落した(DJIA -1,190.95 @25,766.64, NASDAQ -414.29 @8,566,48)。ドル円為替レートは108円台後半の前日比円高水準での動きだった。本日の日本株は全面安となった。東証1部では、上昇銘柄数が35に対して、下落銘柄数は2,122となった。騰落レシオは53.31%まで急低下した。っ東証1部の売買代金は4兆1288億円。

TOPIX -57 @1,511
日経平均 -805円 @21,143円

新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、米国内でも経路不明の感染者が出たことで危機感が一気に高まり、米ダウ工業株30種平均は1,190ドル安となり、過去最大の下落幅を記録した。上海総合指数などアジア株も大きく下げた。日本株は昨日、この動きを先取りして下げたはずだったのだが、下げ幅が十分でなかったため、本日、足りない分をさらに下げた形となった。日経平均はザラバでは1,000円を超す下げとなった。東証1部の売買代金は2018年5月31日以来の4兆1288億円と急増したが、MSCIの組み入れ比率変更に伴う売買も含まれる。

日経平均は5日連続で大幅下落し、週間の下落率は9.6%であり、2106年2月8〜12日の週(11.1%)以来の下げを記録した。

本日の下げはセリングクライマックスの様相を帯びてきた。騰落レシオも53.31%まで急落してきて、当面の底値に一段と近づいてきたのではないだろうか。今後、新型コロナウイルスの影響を反映した「悪い」経済指標の発表が相次ぐはずである。その「悪い」経済指標を受けて、政府が財政政策や金融政策を打ち出してくるのは間違いない。そして、この財政・金融政策は日本だけでなく、世界中で発動されるはずである。これが株価の下げを止め、早晩、反転させる。株式相場はそのようにして動いてきた。但し、株価の反転は、新型コロナウィルスの感染拡大が収束してこないと見えてこないだろう。まずは感染拡大を封じ込めないといけない。

日経平均の日足チャートを見ると、大きくギャップダウンして始まった後、長大陰線を引いてさらに下げた。一時は1,000円を超す下げ幅となり、ザラバでは節目の21,000円を割り込むほどの下げとなった。MSCIの組み入れ比率変更という特殊事情も入っているが、出来高が急増しており、信用で買って大きな含み損を抱えて追証がかかった人はほとんど投げた思われる。この見立てが正しければ、ここからの下げはより下げ渋りを示すのではないだろうか?

33業種すべてが下げた。下落率トップ5は、不動産(1位)、情報・通信(2位)、水産・農林(3位)、金属製品(4位)、電気機器(5位)となった。
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騰落レシオが60%割れ〜!

02月27日
昨日の米国株式相場はまた続落した(DJIA -123.77 @26,957.59, NASDAQ +15.16 @8,980.77)。ドル円為替レートは110円台前半の前日比円安水準だった。本日の日本株全般は全面安となった。東証1部では、上昇銘柄数が77に対して、下落銘柄数は2,059となった。騰落レシオは59.35%まで低下した。東証1部の売買代金は3兆1651億円。

TOPIX -38 @1,568
日経平均 -478円 @21,984円

新型コロナウイルスの感染が世界中に拡大しており、これによる世界経済の縮小を警戒して売りが優勢となった。日経平均の下げ幅は一時600円に迫った。米疾病対策センター(CDC)は、感染経路が特定できない新型コロナウイルスの事例を確認したと発表した。米国で初の「地域感染」の可能性が高まり、今晩の米国株が大幅安になるのではないかと警戒され、それを先取りして日本株が大きく売られた。

日経平均の日足チャートを見ると、上向きの250日移動平均線を割り込んだ。短期間でこれを回復すれば良いが、回復できないと下げ相場へ転換したと見るべきである。ただ、騰落レシオが59.35%と60%を割り込んだので、ここから下へガンガン下げることは考えにくく、急速にブレーキがかかると見ている。したがって、ここから新規の空売りの仕掛けは避けた方が無難であろう。7月25日の戻り高値@21,823円が現在意識される下値支持線である。

この数日でも明らかな下げ渋りを示しているA株のような銘柄は自律反発に備えて、分割で仕込んでおきたい。

33業種すべてが下げた。下落率トップ5は、空運(1位)、証券(2位)、不動産(3位)、鉱業(4位)、小売り(5位)となった。
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米国株の2日連続の急落を受けて日本株も続落

02月26日
昨日の米国株式相場は大幅続落した(DJIA -879.44 @27,081.36, NASDAQ -255.67 @8,965.61)。 ドル円為替レートは110円前半での動きだった。本日の日本株全般は続落する銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が620に対し、下落銘柄数は1,464となった。騰落レシオは64.18%。東証1部の売買代金は3兆96億円。

TOPIX -12 @1,606
日経平均 -179円 @22,426円

米国株式相場が2日連続で急落したことを受けて、日本株も大幅続落した。イベント自粛や企業活動の遅延による経済活動への悪影響が心配された。上海株式相場が持ち直したことで日経平均は下げ幅を縮小する場面があった。これから、ボラティリティの変化で保有資産の組み入れ比率を調整する「リスクパリティ」戦略を採用するファンドが機械的に売りを膨らますのではないかと警戒されている。

日経平均の日足チャートを見ると、9月19日戻り高値@22,255円の下値支持線辺りで踏みとどまり、長い下ひげを引いた短陽線「たくり線」で終えた。強い下げ渋りのサインである。今日も米国株式相場が大幅続落しない限り、今日の安値が当面の下値目途となるのではないだろうか。騰落レシオも64%まで下げており、かなりの安値圏にある。

33業種すべてが続落した。下落率トップ5は、鉱業(1位)、不動産(2位)、サービス(3位)、空運(4位)、ゴム製品(5位)となった。
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新型肺炎、パンデミックの様相を帯びてきた

02月25日
昨日の米国株式相場は大幅下落した(DJIA -1,031.61 @27,960.80, NASDAQ -355.31 @9,221.28)。ドル円為替レートは110円台後半の先週末比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は全面安となった。東証1部では、上昇銘柄数が26に対して、下落銘柄数は2,129となった。騰落レシオは68.81%。東証1部の売買代金は3兆3101億円。

TOPIX -56 @1,618
日経平均 -781円 @22,605円

新型肺炎の感染がアジアだけに留まらず中東やイタリアなどの欧州にまで拡大し、もはやパンデミックの様相を帯びてきており、世界景気や企業業績見通しに不透明感が増して来た。米NYダウは1000ドルを超す急落となり、これを受けて日経平均の朝方は1000円を超す大幅下落となった。短期的な下げ過ぎ感から少し買い戻されたが、アジアのサプライチェーンの停滞が一層深まり、新型肺炎への警戒感は根強い。1月に米中貿易摩擦の部分合意の署名がなされ、4〜6月期の企業業績回復を期待して株価は上げていたが、この期待は急速に萎んでいる。

日経平均の日足チャートを見ると、大きくギャップダウンして始まった後、長大陰線で急落したが、切り返して下ひげを引いた。下値支持線である2019年4月24日の戻り高値@22,362円で踏みとどまった。1日でこれだけ下げると、明日は少しは反発するはずであるが、問題はその先である。或る程度は戻るが、下向きの25日移動平均線辺りまで戻ると、また押し戻されるシナリオも入れておきたい。

33業種すべてが下げた。下落率トップ5は、海運(1位)、金属製品(2位)、証券(3位)、鉄鋼(4位)、鉱業(5位)となった。
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長い上ひげを引いた短陰線=か弱そう

02月21日
昨日の米国株式相場は下げた(DJIA -128.00 @29,219.98, NASDAQ -66.21 @9,750.96)。ドル円為替レートは112円台前半まで円安となった。本日の日本株全般は下げる銘柄の方がやや多かった。東証1部では、上昇銘柄数が946に対して、下落銘柄数は1,094となった。騰落レシオは75.78%。東証1部の売買高は2兆968億円。

TOPIX ±0 @1,674
日経平均 -92円 @23,387円

円相場が1ドル=112円台まで下落して輸出関連企業の業績悪化懸念を和らげ、日経平均は前場で100円超上げる場面があった。他方、新型コロナウイルスの感染はますます拡大しており、国内景気や企業業績の悪化が意識されて売りが優勢となった。さらに、3連休を控えておりポジションを積極的に取りにくかった。

ここ数日話題となっているのがNT倍率(=日経平均÷TOPIX)である。NT倍率は14倍台まで上昇しており、この値は約28年ぶりの水準である。日経平均が相対的に割高まで買われ、TOPIXが相対的に割安に放置されているとも解釈できる。

日経平均の日足チャートを見ると、長い上ひげを引いた短陰線で終え、如何にもか弱そうである。10、25、60日の各移動平均線の下に沈み込んだままで、下振れしやすい。

33業種中24業種が下げた。下落率トップ5は、パルプ・紙(1位)、水産・農林(2位)、サービス(3位)、精密機器(4位)、食料品(5位)となった。
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新型肺炎の感染拡大への懸念が改めて意識され、急速に上げ幅を縮小

02月20日
昨日の米国株式相場は上げた(DJIA +115.84 @29,348.03, NASDAQ +84.44 @9,817.18)。ドル円為替レートは111円台前半の前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が744に対して、下落銘柄数は1,298となった。騰落レシオは74.01%。東証1部の売買代金は2兆1810億円。

TOPIX +3 @1,674
日経平均 +78円 @23,479円

円相場が1ドル=111円台まで下落したことを好感して輸出関連株を中心に買われ、日経平均は一時400円を超える上げ幅となった。しかし、ダイヤモンド・プリンセス号の乗客だった日本人が死亡したとのニュースが出ると新型肺炎の感染拡大への懸念が改めて意識され、急速に上げ幅を縮小した。米疾病対策センター(CDC)は、日本を旅行する人に注意を求める渡航注意情報を出した。これにより訪日外国人が減少すると内需株には打撃となるとの見通しから、内需中心の中小型株が売られた。日経平均やTOPIXなどの株価指数が上げているにもかかわらず下落銘柄数が多かったのはこのためである。

足元の企業業績は芳しくない。2019年10〜12月期の東証1部企業の経常利益は前年同期比9.1%減となり、市場予想の1.2%増を大きく下回った。しかも、これはコロナウイルスの影響が出る前の数字である。2020年1〜3月期は新型肺炎の悪影響が出るので事前予想をさらに下回ると見られるが、株価はそれをまだ織り込んでいない。

日経平均の日足チャートを見ると、ザラバでは一時、10日、25日、60日の各移動平均線を回復したのだが、上ひげを引いた長陰線で終えて上値の重さを印象付けた。よほど強い好材料が出てこなければ明日は今日の高値を超えることは難しそうだ。

33業種中21業種が上げた。上昇率トップ5は、鉱業(1位)、輸送用機器(2位)、パルプ・紙(3位)、その他金融(4位)、保険(5位)となった。
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収れんしてきた各移動平均線の下にまだ沈み込んでいる

02月19日
昨日の米国株式相場はNYダウだけが下げ、ナスダックは史上最高値を更新した(DJIA -165.89 @29,232.19, NASDAQ +1.56 @9,732.74)。ドル円為替レートは110円台前半の前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄の方が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が1,245に対して、下落銘柄数は801となった。騰落レシオは74.24%。東証1部の売買代金は2兆1108億円。

TOPIX +6 @1,672
日経平均 +207円 @23,401円

2月の米ニューヨーク連銀製造業景況指数が前月比で改善すると円相場が円安方向へ動いた。1〜3月の売り上げが計画未達だったアップル株も底堅い動きだった。また、中国の金融緩和期待が支えとなり香港株や上海株が上昇した。これらを好感し、日本株全般は買い戻された。日経平均の上げ幅は一時270円を超えた。ただ、新型肺炎の国内感染拡大の悪影響がどの程度なのか読めず、上値では戻り待ちの売りに押された。

日経平均の日足チャートを見ると、23,600円辺りの上値抵抗線に迫る動きとなったが、収れんしてきた10日、25日、及び60日の各移動平均線の下にまだ沈み込んでいる。

33業種中18業種が上げた。上昇率トップ5は、精密機器(1位)、ゴム製品(2位)、海運(3位)、金属製品(4位)、電気機器(5位)となった。
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23,000円の手前で踏みとどまったが・・・

02月18日
昨日の米国株式相場はプレジデントデイのため休場だった。ドル円為替レートは109円台後半での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が248に対して、下落銘柄数は1,865となった。騰落レシオは71.94%。東証1部の売買代金は2兆1244億円。

TOIX -22 @1,666
日経平均 -329円 @23,194円

米アップルが新型肺炎の影響で1〜3月期の売上が予想に届かないという見通しを発表した。これによりアジア市場全体で半導体や電子部品株に売りが広がった。日経平均は389円安まで下げる場面もあった。

日経平均の日足チャートを見ると、節目と見られる23,000円の手前で踏みとどまったが、長陰線で大きく下げてベクトルは下向きである。コロナウイルスの拡大が止まらないと下げ圧力がかかり続けるため、少し上げるとコロナウイルス拡大の悪いニュースですぐに下に押し込まれるパターンが繰り返されそうである。

33業種中32業種が下げた。下落率トップ5は、電気機器(1位)、金属製品(2位)、機械(3位)、情報・通信(4位)、倉庫・運輸(5位)となった。
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25日、60日および10日移動平均線の下に沈み込んだ

02月17日
先週金曜日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA -25.23 @29,398.08, NASDAQ +19.21 @9,731.18)。ドル円為替レートは109円台後半での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が294に対して、下落銘柄数は1,819となった。騰落レシオは76.35%。東証1部の売買代金は2兆165億円。

TOPIX -15 @1,688
日経平均 -164円 @23,523円

消費増税の影響で内需が低迷し2019年10〜12月期の実質GDPが年率換算で6.3%急減した(当たり前だろう!)。特に、自動車やエアコンなどの耐久財は前期比年率42.1%減となり、増税前の19年7〜9月期(13.3%)から急落した。また国内で新型肺炎の感染が拡大している。これらを受けて売りが優勢となった。日経平均は前場で一時約350円安まで売られた。ただ、中国人民銀行が金融緩和を実施すると上海総合指数が上げ幅を拡大したため、日本株は下げ渋った。2月17日の米国株式相場はプレジデントデイで祝日のため休場となる。そのため、午後は売買が控え気味となり値動きが鈍った。

日経平均の日足チャートを見ると、25日、60日および10日移動平均線の下に沈み込んだ。12月9日高値@23,544円の下値支持線もわずかだが割り込んだ。数日以内に回復しないと調整が長引いたり深くなる。

33業種中31業種が下げた。下落率トップ5は、空運(1位)、食料品(2位)、金属製品(3位)、精密機器(4位)、陸運(5位)となった。
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新型肺炎拡大による混乱は続く

02月14日
昨日の米国株式相場は反落した(DJIA -128.11 @29,423.31, NASDAQ -13.99 @9,711.97)。ドル円為替レートは109円台後半での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が674に対して、下落銘柄数は1,394となった。騰落レシオは86.93%。東証1部の売買代金は2兆4068億円。

TOPIX -10 @1,703
日経平均 -140円 @23,687円

新型肺炎に関して、中国湖北省が認定基準を変更した結果、中国全体の感染者数は6万人を超えた。これを受けて、問題の収束には時間がかかるとの見方から、米国株式相場は反落した。また、日本国内で新型肺炎による死者が初めて確認された。日経平均は前場で一時200円を超す下げとなったが、その後押し目買いが優勢となり切り返して下げ幅を縮小した。中国・武漢市が事実上封鎖されて3週間経ったが、サプライチェーンが混乱する一方、感染者数は日に日に増加している。

日経平均の日足チャートを見ると、ザラバで一時25日移動平均線を割り込んだが、何とか持ちこたえて終値では同平均線上に戻った。25日移動平均線を目先の下値支持線として動いている。

33業種中27業種が下げた。下落率トップ5は、鉄鋼(1位)、陸運(2位)、パルプ・紙(3位)、建設(4位)、空運(5位)となった。
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上値が抑えられており、新規の材料待ち

02月13日
昨日の米国株式相場は主要3指数揃って上昇して史上最高値を更新した(DJIA +275.08 @29,551.42, NASDAQ +87.02 @9,725.96)。ドル円為替レートは109円台後半での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄の方が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が878に対して、下落銘柄数は1,190となった。騰落レシオは83.27%。東証1部の売買代金は2兆3771億円。

TOPIX -6 @1,713
日経平均 -33円 @23,828円

米国株式相場は主要3指数揃って史上最高値を更新したが、日本株全般はこの勢いに乗れなかった。中国で新型肺炎の感染者数が急増したと報道されると、売りが増えた。ただ、2月物の日経平均ミニ先物とオプションのSQ算出を2月14日に控えており、売買が交錯して日経平均は一時上げに転じる場面があった。

ソフトバンクは2019年10〜12月期連結決算が大幅減益となった。これを嫌気して後場に急落して、この1銘柄だけで日経平均を63円押し下げた。昨日と反対の動きである。「TモバイルUS親会社のドイツテレコムはSBG傘下のスプリントの買収条件の再交渉を迫っている」とFTが伝えると、スプリントとTモバイルUSの合併に不透明感が広がり、SBG株の売り圧力の一部となった。

年度末が近づく2〜3月には企業が政策保有株を売却する傾向がある。保ち合い解消売りである。株価が高値圏にある今の株価水準では売りやすいだろう。株価が高くなれば逆張り型の個人の売りも増加するだろうし、法人の持ち合い解消売りと合わせると累計で1兆円の売り需要があると見られる。これらの売りを全部買い切らないと日経平均は1月17日高値@24,115円を振り切って上放れできない。

日経平均の日足チャートを見ると、やや上向きの25日移動平均線の上にあるが、ローソク足の実体は昨日の陽線の範囲内であり、上値が抑えられている形である。新規の材料待ちである。

33業種中21業種が下げた。下落率トップ5は、鉄鋼(1位)、パルプ・紙(2位)、機械(3位)、情報・通信(4位)、海運(5位)となった。
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「金融相場」は終わりの始まりか?

02月12日
昨日の米国株式相場は高安まちまちだった(DJIA -0.48 @29,276.34, NASDAQ +10.55 @9,638.94)。ドル円為替レートは109円台後半での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が796に対して、下落銘柄数は1,275となった。騰落レシオは90.43%。東証1部の売買代金は2兆6061億円。

TOPIX -1 @1,719
日経平均 +175円 @23,861円

ソフトバンクの特殊要因により日経平均は上昇したが、日本株全般は下げる銘柄が多かった。米ニューヨークの連邦地裁は、米携帯大手のTモバイルUSとSBG傘下のスプリントとの合併を認める判断を下した。これを好感してSBG株は急騰し、この効果で日経平均を132円押し上げた。ただ、その他の企業に関しては、企業業績が低調な見通しなことと、新型肺炎(COVID-19)の影響が不透明なため上値追いには慎重であった。

日経平均の日足チャートを見ると、25日移動平均線はやや上向きに転じ、株価はその上で推移している。かとって、1月17日高値@24,115円を直ぐに上抜けできるほどエネルギーがあるわけでもない。米FRBが短期国債の購入(2019年10月から続く資金供給策=事実上の量的緩和)を7月にも縮小する姿勢を示したため、早晩、「金融相場」が終わり米国株の上値追いは止まり、それが巡って日本株の上値追いも止まる可能性が高まってきた。他方、米中貿易摩擦が緩和に向かい、新型肺炎が収束に向かえば、日米の株価を上方向に引っ張るという可能性もある。

33業種中25業種が下げた。下落率トップ5は、ゴム製品(1位)、建設(2位)、電気・ガス(3位)、鉱業(4位)、パルプ・紙(5位)となった。
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下げても押し目買い意欲が強い

02月10日
先週金曜日の米国株式相場は反落した(DJIA -277.26 @29,102.51, NASDAQ - 51.64 @9,520.51)。ドル円為替レートは109円台後半の先週末比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が588に対して、下落銘柄数は1,494となった。騰落レシオは86.75%。東証1部の売買代金は2兆685億円。

TOPIX -13 @1,720
日経平均 -142円 @23,686円

米国株が大きく反落したことを受けて、日本株全般も売りが優勢となった。円相場が円高方向へ振れたこともあり、また、新型コロナウイルスによる肺炎の拡大による不透明感は根強く、日経平均は前場では200円を超す下げとなった。ただ、下値では押し目買いが優勢で、日経平均は一時40円安まで下げ幅を縮小した。なぜ押し目買いが根強いのかというと、米国の景気拡大基調および米国株式相場の堅調さが崩れないという見通しがあるからである。ただ、これは多分にFRBの金融緩和姿勢が続いているためであり、FRB次第の部分があるので要注意だと思う。

日経平均の日足チャートを見ると、反落はしたが25日移動平均線の上に留まっている。上値抵抗線である1月17日高値@24,115円を直ぐに更新できるとは思わないが、11月26日高値@23,608円辺りが下値支持線となっており、大きな新たな材料が出てこない限りこの間でしばらく動くのではないだろうか。

33業種中28業種が下げた。下落率トップ5は、海運(1位)、ゴム製品(2位)、医薬品(3位)、非鉄金属(4位)、電気機器(5位)となった。
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短期的な過熱感を警戒して利益確定売りが優勢

02月08日
昨日の米国株式相場はまたまた続伸した(DJIA +88.92 @29,379.77, NASDAQ 63.47 @9,572.15)。ドル円為替レートは109円台後半の動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が678に対して、下落銘柄数は1,409となった。騰落レシオは86.44%。東証1部の売買代金は2兆3996億円。

TOPIX -5 @1,732
日経平均 -46円 @23,828円

日経平均は昨日までの3日間で900円強上げ、急ピッチな反発に短期的な過熱感が意識されたため利益確定売りが優勢となった。1月の米雇用統計の発表を控えていることと、新規材料が乏しいこと、週末を控えていることから、午後は積極的な売買が控えられた。また、新型肺炎の感染拡大を巡る警戒感も相場の頭を抑えた。ただ、新型肺炎の感染拡大は一時的なもので、やがて収束する。もし、混乱が長引くようなことになれば、各国政府の金融政策や財政政策が出てくるはずで、これが株価を下支えする。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日の上ひげ付き長大陽線のザラバ高値を超えられずに頭を抑えられた短陰線で終えた。1月17日の高値更新には強い新たな買い材料が必要であろう。

33業種中27業種が下げた。下落率トップ5は、その他製品(1位)、繊維製品(2位)、空運(3位)、保険(4位)、サービス(5位)となった。
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下向きの25日移動平均線を一気に上に突き抜けた

02月06日
昨日の米国株式相場は大幅続伸した(DJIA +483.22 @29,290.85, NASDAQ +40.71 @9,508.68)。ドル円為替レートは109円台後半の前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が1,838に対して、下落銘柄数は271となった。騰落レシオは91.97%。東証1部の売買代金は3兆510億円。

TOPIX +35 @1,737
日経平均 +554円 @23,874円

新型肺炎を巡り「中国の大学の研究者が効果的な治療薬を発見した」と報じられた。さらに、中国政府が米国との合意文書に合わせて、米国から輸入する一部の製品の関税率を引き下げると発表した(既に決まっていたことで新しい材料ではないのだが)。これらを好感して、日経平均は大幅続伸し、一時675円を超える上げ幅となった。新型肺炎の感染拡大に乗じて空売りを仕掛けていた短期筋が買戻しを余儀なくされたことが急上昇の理由の一部である。新型肺炎に対する過度の警戒感がやや後退したが、中国景気の減速はほぼ確実だろう。それでもさらに上値を買い上がるか?

日経平均の日足チャートを見ると、下向きの25日移動平均線を一気に上に突き抜けて、ザラバでは24,000円目前まで急上昇し、上ひげを引いた長大陽線で終えた。こうなると目先の注目点は、1月17日高値@24,115円が更新できるかどうか。勢いが続けば、面合わせくらいはあるかもしれないがグイグイ高値を更新して行くというシナリオは描きにくい。

33業種すべてが上げた。上昇率トップ5は、保険(1位)、精密機器(2位)、石油・石炭(3位)、輸送用機器(4位)、医薬品(5位)となった。
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25日移動平均線辺りまでは自律反発の力で戻る可能性は高いが・・・

02月05日
昨日の米国株式相場は大幅上昇した(+407.82 @28,807.63, NASDAQ +194.57 @9,467.97)。ドル円為替レートは109円台半ばの前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は上げた。東証1部では、上昇銘柄数が1,581に対して、下落銘柄数は493となった。騰落レシオは90.83%。東証1部の売買代金は2兆4412億円。

TOPIX +18 @1,702
日経平均 +235円 @23,320円

米国株高、上海総合指数をはじめとするアジア株高、それに円安が加わり、日本株全般も続伸した。日経平均の上げ幅は一時300円を超えた。しかし、このまま順調に反発を続けるとは思えない。2002〜2003年にSARS(重症急性呼吸器症候群)が中国で拡大したときは半年くらいで株価の下落は収束したが、あの当時と単純に比べることはできない。なぜならグローバル化がさらに進んでおり、世界における中国の生産拠点としての重要性がはるかに増しているからである。新型肺炎によって部品などのサプライチェーンが大きく乱れているため、世界経済に大きくブレーキがかかっているはずである。マスクが極度の品薄状態になっているのはそのせいである。

日経平均の日足チャートを見ると、ギャップアップして始まったが、上値は重く、上下にひげを引いた短陰線で終え、下向きの10日移動平均線と接した。下向きの25日移動平均線辺りまでは自律反発の力で戻る可能性は高いが、それ以上上げ続けるにはそれ相応の材料が必要だろう。

33業種中その他金融を除く32業種が上げた。上昇率トップ5は、水産・農林(1位)、保険(2位)、鉱業(3位)、非鉄金属(4位)、情報・通信(5位)となった。
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上方新値5本くらいは戻るか?

02月04日
昨日の米国株式相場は上昇した(DJIA +143.78 @28,399.81, NASDAQ +122.47 @9,273.40)。ドル円為替レートは108円台後半の前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は反発した。東証1部では、上昇銘柄数が1,703に対して、下落銘柄数は386となった。騰落レシオは83.38%。東証1部の売買代金は2兆3504億円。

TOPIX +12 @1,684
日経平均 +113円 @23,085円

米国株が反発し、アジア株全般も上昇したことを好感して、日経平均も反発した。朝方は100円ほど下げたがすぐに切り返した。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、企業の生産活動にマイナスの影響が出ることは必至であり、上値を積極的に買っていく投資家は少ない。米国に目を向けると、11月の大統領選挙に向けた野党・民主党の候補者選びの初戦として注目されているアイオワ州での党員大会の結果が気になる。

日経平均の日足チャートを見ると、はやり反発して、ダブルトップのネックライン内に戻った。外部環境がもう少し落ち着けば上方新値5本くらいは上げて下向きの25日移動平均線に接するくらいまで戻り、そこからまた下落するというパターンを想定しているが、さて、どう動くだろか?

33業種中29業種が上昇した。上昇率トップ5はパルプ・紙(1位)、その他金融(2位)、空運(3位)、陸運(4位)、サービス(5位)となった。
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下げ過ぎの反動で自律反発が起こった後、また反落するか

02月03日
先週金曜日の米国株式相場は大幅下落した(DJIA -603.41 @28,256.03, NASDAQ -148.00 @9,150.94)。ドル円為替レートは108円台半ばの先週末比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は大きく下げた。東証1部では、上昇銘柄数が437に対して、下落銘柄数は1,658となった。騰落レシオは79.08%。東証1部の売買代金は2兆5654億円。

TOPIX -12 @1,673
日経平均 -233円 @22,972円

新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大により世界経済が減速するとの懸念が高まり、先週末の米国株式相場は大きく下落した。この流れを受けて日経平均も大きく下げて始まり、一時は400円超まで下げ幅を拡大した。ただ、上海総合指数が下げ渋ると日経平均も下げ幅を縮小した。中国人民銀行がオペを通じて金融市場に1兆2000億元(約18兆7000億円)を供給したことが株式市場を下支えした。

伝染病は感染者が短期間で亡くならなければ、やがて回復して抗体を持つようになる。すると、感染者は減少して、やがて収束する。2002年〜2003年のSARSの時は、日経平均は約半年後に元の水準に戻った。今回はどうなるか?

日経平均の日足チャートを見ると、下向きの10日および25日移動平均線のはるか下に株価は位置しており、ダブルトップのネックラインである1月8日安値を明確に下回った。定石通りの動きをするならば、下げ過ぎの反動から自律反発が起こり、下向きの25日移動平均線の辺りまで反発した後、再び下げるという動きが想定される。さて、今回はどう動くだろうか?

33業種中電気・ガスを除く32業種が下げた。下落率トップ5は、海運(1位)、証券(2位)、非鉄金属(3位)、その他金融(4位)、空運(5位)となった。
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